BMW・F30

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BMW・3シリーズ > BMW・F30
320d Sport Line

F30は、ドイツの自動車メーカーBMWが生産している6代目3シリーズの4ドア・セダン(Limousine )のコードネームである。なおステーション・ワゴン(Touring )のコードネームはF31、5ドアハッチバック(Gran Turismo =GT)のコードネームはF34となる。また、中国市場専売(生産は華晨汽車との合弁会社である華晨宝馬(=BMW)汽車)の4ドア・セダンのロングホイールベース版はF35となる。高性能モデルである「M3」には別のコードネームF80が与えられている。

なお、F32、F33、F36はBMW・4シリーズのコードネームとして使用されるため、F30系3シリーズでは存在しない[1]

概要

BMW・3シリーズ(6代目)
F30/F31/F34/F35
F30セダン Luxury Line(2012年 - 2015年)
概要
販売期間 2012年2月 -
ボディ
乗車定員 5
ボディタイプ 4ドアセダン
ステーションワゴン
駆動方式 FR/ 4WD(xDrive)
パワートレイン
エンジン 1.6L-2.0L 直列4気筒ターボ
3.0L 直列6気筒ターボ
2.0L 直列4気筒ターボディーゼル
3.0L 直列6気筒ターボディーゼル
変速機 8速AT / 6速MT
サス前 前:ダブルジョイントストラット
後:5リンク
サス後 前:ダブルジョイントストラット
後:5リンク
車両寸法
ホイールベース 2,810mm(F30/F31)
2,920mm(F34/F35)
全長 4,625mm(F30/F31)
4,645mm(F30LCI/F31LCI)
4,825mm(F34)
4,734mm(F35)
全幅 1,800mm(F30/F31日本仕様)
1,811mm(F30/F31/F35)
1,830mm(F34)
全高 1,440mm(F30/F35)
1,460mm(F31)
1,510mm(F34)
系譜
先代 BMW・E90
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  • 2011年10月14日、本国で6代目となるF30型3シリーズセダンを発表した。E90型から約6年ぶりとなる。ボディサイズは先代と比べ全長が93mm、ホイールベースが50mm伸び、全長4,624mm×全幅1,811mm×全高1,429mm、ホイールベース2810mmとなった。エンジンによるグレード分けとは別に、トリムの違いにより「スタンダード」、「スポーツ」、「モダン」、「ラグジュアリー」のデザイン・ラインが用意された(後に「M スポーツ」を追加)。外観上の特徴として、2代目1シリーズ(F20)同様にターンシグナルレンズ内蔵のドアミラーを採用している。
  • 2012年1月30日に日本市場において発表された[2]。先代モデル(E90LCI)同様にドアハンドルを照明のない専用設計とし、全幅を機械式立体駐車場に収まる1800mmとした。「328i」を皮切りに「320i」「アクティブハイブリッド3」を順次投入した。
  • 2012年4月に開催された北京モーターショー12において、中国市場向けのロングホイールベース版(F35)を発表した。ホイールベースはF30から110mm延長して2920mmとなり、後席の足元スペースを拡大させている。「335Li」「328Li」「320Li」の3グレードが設定された。
  • 2012年5月13日、本国でステーションワゴン版であるF31型3シリーズツーリングを発表した。セダン同様に先代比でホイールベースが50mm拡大されている他、全長は97mm伸ばされた。
  • 2012年9月5日に日本市場においてツーリングが発表された[3]。セダンと同様にドアハンドルを日本市場専用品とし、全幅1800mmとした。当初はディーゼルエンジンを搭載した「320d」とガソリンエンジンを搭載した「328i」が用意された。後に「320i」、「335i」が追加された。
  • 2013年2月6日には5ドアハッチバックモデルであるグランツーリスモ(=GT、F34)が発表された。ホイールベースを中国向けのF35同様2920mmとし、クーペのようになだらかなテールゲートとなっている。セダンやツーリングと異なりサッシュレスドアを採用している。
  • 2013年6月4日、日本市場向けにGTが発表された。「335i」、「328i」、「320i」の3グレードが用意された[4]
  • 2015年5月7日、セダンとツーリングが本国においてマイナーチェンジをうけた(F30LCI/F31LCI)。ライト類やバンパーなどが変更された他、新開発のエンジンが搭載された。
  • 2015年8月20日に日本市場向けにセダンとツーリングのマイナーチェンジモデルが発表され、2015年9月12日より販売が開始された[5]。従来型のエンジンが引き続き搭載された「320d」、新開発のエンジンが搭載された「320i」「330i」「340i」が用意された。
  • 2016年1月26日、日本においてプラグインハイブリッドモデルである「330e」が発表された。セダンのみが用意されている。「320i」にも搭載されている2.0L直列4気筒エンジンに電気モーターを組み合わせている。満充電状態で最大36.8kmのEV走行が可能としている[6]

日本発売モデル

F30/F31(2011年 - 2015年)
グレード 型式 排気量(cc) エンジン 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm) 変速機 駆動方式
320i N20B20B 1,997 直列4気筒DOHCターボ 184/5,000 27.6/1,250-4,500 8速AT/6速MT(セダンのみ) FR
320i xDrive 8速AT 四輪駆動
320d N47D20C 1,995 直列4気筒DOHCディーゼルターボ 184/4,000 38.7/1,750-2,750 FR
328i N20B20A 1,997 直列4気筒DOHCターボ 245/5,000 35.7/1,250-4,800
335i(ツーリングのみ) N55B30A 2,979 直列6気筒DOHCターボ 306/5,800 40.8/1,200-5,000
Active Hybrid 3(セダンのみ) N55B30A-M230
F30LCI/F31LCI(2015年 - )
グレード 型式 排気量(cc) エンジン 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm) 変速機 駆動方式
320i B48B20A 1,998 直列4気筒DOHCターボ 184/5,000 27.5/1,350-4,600 8速AT/6速MT(セダンのみ) FR
320i xDrive 8速AT 四輪駆動
320d N47D20C 1,995 直列4気筒DOHCディーゼルターボ 184/4,000 38.7/1,750-2,750 FR
330i B48B20B 1,998 直列4気筒DOHCターボ 252/5,200 35.7/1,450-4,800
340i B58B30A 2,997 直列6気筒DOHCターボ 326/5,500 45.9/1,380-5,000
330e(セダンのみ) B48B20A 1,998 直列4気筒DOHCターボ 184/5,000 27.5/1,350-4,600
F34(2013年 - )
グレード 型式 排気量(cc) エンジン 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm) 変速機 駆動方式
320i N20B20B 1,997 直列4気筒DOHCターボ 184/5,000 27.6/1,250-4,500 8速AT FR
328i N20B20A 245/5,000 35.7/1,250-4,800
335i N55B30A 2,979 直列6気筒DOHCターボ 306/5,800 40.8/1,200-5,000

関連項目

参考文献

外部リンク