BELOVED

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BELOVED
GLAYスタジオ・アルバム
リリース 1996年11月18日
録音 1996年4月 - 1996年10月[1]
(SEDIC AUDIO STUDIO)
(DOG HOUSE STUDIO)
(STUDIO SOMEWHERE)
ジャンル ロック
J-POP
時間 60分40秒
レーベル ポリドール・レコード
プロデュース 佐久間正英
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1997年度年間14位(オリコン)
  • 登場回数91回(オリコン)
ゴールド等認定
GLAY 年表
BEAT out!
1996年
BELOVED
(1996年)
REVIEW-BEST OF GLAY
1997年
BELOVED 収録の シングル
  1. BELOVED
    リリース:1996年8月7日
  2. a Boy〜ずっと忘れない〜
    リリース:1996年11月11日
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BELOVED』(ビーラヴド)は、日本のロックバンド、GLAYのメジャー3作目のオリジナル・アルバムであり、本作の収録曲の1つ。同名シングルも先行リリースされているが、ここではアルバムについて記述する。

1996年11月18日にポリドールよりリリースされた。

2001年2月7日エクスタシーレコードより、2003年3月5日東芝EMIより再リリースされている。

解説[編集]

前作『BEAT out!』から、僅か9か月と言う早いスパンで同年にリリースされた。本作は、『BEAT out! reprise』ツアーやアイスランドロンドンでの撮影などと平行して制作が行われた[1][2]TAKUROは、レコーディングの忙しさのピークを迎えていた時期であり、初の日本武道館公演[3]の翌日からスタジオに入って、10日間で7曲詞を書いたこともあったと語っている[4]

今回は愛情にあふれた、温かい作品にしたかったというのがありましたから。それは、もう『BELOVED』と言う曲が全ての始まりだったんですけどね[5]

メンバー自身が人間的に素晴らしく成長したというのがありましたから、それが音に出ないはずがないというのがあって。だから自分が思うものと作るサウンドというものの距離が短くなってきましたね。あと、偶然…いわゆる『BEAT out!』で起こした奇跡みたいなものは、自分たちの意志でコントロールできるようになったんじゃないかなと。[5][6]

TAKURO[5][6]

『BEAT out!』でGLAYがバンドになって、今回、やっと1枚アルバムが作れたという感じですね。

HISASHI

アルバムを通して聴くと、ミディアムが全然ミディアムに聴こえないほど、各曲のパワーがあるなと思ったんですよ。一人一人が出す音の意志が強くなった分、全部が重なるとすごくパワフルになる。例えば強い曲が並ぶとお互いがぶつかりあったりして曲を殺してしまったりするんですけど、このアルバムは全然それを感じさせない、いいバランスになってる。あと、自分たちがすごく楽しんでやってるというのが目に見えてわかるような曲が並んでるし、すごく良かったと思いますね。

TERU[5][6]

評価[編集]

雑誌『ぴあ』は、「今年前半に前作『BEAT out!』がヒットし、続くホール・ツアーさらに初の武道館公演と、バンドの存在が大きく飛躍したとしになったが、その経験や成果が作品の質として確実に反映されている。」と評価[6]

音楽誌『POP BEAT』は、「聴かせどころ、遊びどころをきっちりと押さえた傑作。待ちわびていたリスナーへの愛情もしっかり伝わってくる。」とそれぞれ評価している[6]

記録[編集]

収録曲[編集]

  1. GROOVY TOUR
    三菱自動車工業PAJERO Jr.CMソング
    本曲のツアーとは、『BEAT out! '96』、『BEAT out! reprise』の2つのツアーのことを指しており、TAKUROは本曲に関して、「自分の中で凄く大きな存在だった『BEAT out!』というアルバムにけりをつけて、次の『BELOVED』からの世界観がこの曲から広がっていくという。1曲目はそういう曲にしたかったんです。」と語っている[6]
    歌詞中に出てくる“D.I.E.”とは、当時サポートメンバーだったキーボーディストD.I.E.のことである。このように、各所で内輪ネタが散見される歌詞になっている。コーラスは、JIROが担当している。
  2. Lovers change fighters, cool
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    速いハード・ナンバーに、恋人同士の諍いや男女関係の業を描いた歌詞が乗せられている。TAKURO曰く、「倦怠期を迎えた恋人たちに贈りたい曲」[6]
    また、JIROは本曲に関して「インディーズの頃からやってたGLAYの流れがある96年型の曲。」と述べており、「今までの流れだけじゃなくて、新たなGLAYのシーンを作らなきゃダメだと思ったから、この曲は何度もアレンジしなおした」と語っており[6]、TERUは歌入れに凄く苦労したと語っている[6]
  3. BELOVED
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    先行シングル、及び本作のタイトルチューンでもある。シングルと微妙にバージョンが異なる。
  4. SHUTTER SPEEDSのテーマ
    • 作詞:TAKURO / 作曲:JIRO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    JIROが初めて作曲した曲。頭の中で最初のイントロのリフが浮かんで、ベースを持ったら5分くらいで完成したと語っている[6]
    冒頭の部分はJIRO自らがボーカルを担当しており、最初は全部TERUが歌う予定だったが、武道館でのライブ[3]で初めて披露することになった時にインパクトをつけたいと考え、自分で歌おうと思い担当したとJIROが語っている[6]
    歌詞はTAKUROが担当しており、当時TAKUROにとって他の人の曲に詞を書くのは初めてで、この曲自体がGLAYの中でも異端児だったため、歌詞も異端児な内容で書いたと語っている[6]
    ライブにおいて演奏される機会が多く、「よりを戻したんだって人騒がせ、○○!!」の○○の部分にその時の地名やライブ会場名を入れて歌うのが定番となっている。
    後にベスト・アルバムDRIVE-GLAY complete BEST』に収録。また、ベストアルバム『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』にも、再録で収録された。
  5. Fairy Story
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    ノー・イントロでスタートする、冬の或る物語を綴った楽曲。楽曲の展開に沿って歌詞中の物語も展開してゆく、ストーリー・テリング要素を含む歌詞である。
    HISASHIが気に入っている曲の一つであり、「アルバムには入ってるけど、ライブでは絶対にやらないし、シングルカットもされないけれども一番好きだっていう曲が誰にでもあると思うんですよね。この曲は僕にとってそんな曲。」と述べている[6]
  6. カナリヤ
    • 作詞:TAKURO / 作曲:JIRO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    JIROがクラシックギターを弾きながら作った曲で、「SHUTTER SPEEDSのテーマ」と同様、原型は5分くらい完成したと語っている[6]
    2004年秋期に行なわれたアリーナ・ツアー「THE FRUSTRATED -extreme-」において、何箇所かで披露された。
  7. HIT THE WORLD CHART!
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    GLAYの名前やメンバーの顔がだんだんと世間に知られてきて、有名になる怖さを感じ始めた頃に作った曲であるとTAKUROとTERUが語っている[6]。Bメロのコーラスは、HISASHIが担当している。
    TERUが不定期に開催する男性限定ライヴ・イベントにおいて、頻繁に演奏される。
  8. a Boy〜ずっと忘れない〜
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    10thシングル。NHK『ポップジャム』エンディングテーマにも採用された、本作の先行シングル。
  9. 春を愛する人
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    サビは全部で5つあり、それぞれ春夏秋冬、そして最後に春を歌っている。ミュージック・ビデオも制作され、『VIDEO GLAY 3』に収録されている。後に11thシングル「口唇」のカップリングにも収録された。
    ベストアルバム『DRIVE-GLAY complete BEST』、『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』にも収録されている。
  10. カーテンコール
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    この曲の原型はTAKUROが中学生のときに出来ており、20歳ぐらいの時に作られた[6]。当時はメロディーが年齢的な部分で中々歌えなかったが、今回出すのが一番いいだろうと考え、本作に収録された[6]。歌詞は武道館ライブ[3]明けに書かれたもの[6]
    また、本曲はYOSHIKIにも絶賛されたといわれている。ベストアルバム『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』にも収録された。
  11. 都忘れ
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    この曲が出来たのは「グロリアス」とほぼ同時期であり、どちらをシングルとするかで悩んだという[6]。なお、タイトルが演歌のようだという理由で一度はメンバーから収録を反対されたものの、「このアルバムで一番自信のある部分」ということでTAKUROが収録を押し切った。
  12. RHAPSODY
    • 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY、佐久間正英
    8ビート系のアップテンポナンバー。元々GLAYは80年代のビートものが好きで始めたバンドであるが、この手の8ビートは既に出尽くした感があったため、これまでGLAYでやるのを敢えて避けていた[6][7]。しかし、やっぱり自分たちが気持ちよかったり、楽しくなれるものは素直にやろうと思い、この楽曲が作られた[6]。そのため、JIROとHISASHIは、「究極の開き直りソング」と呼んでいる[6]
    本来は「都忘れ」を最後とするつもりであったが、「激しい曲で終わらせよう」ということでこの曲が最終曲になった。TAKUROはミュージック・ビデオ制作後に、この曲が好きになったという[8]。ベスト・アルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』にも収録されている。函館時代にも同名のタイトルの曲があり、デモテープ「SCANDAL 5TH IMAGES」「Rose Color」に収録されているが、こちらは全く異なる曲である。

脚注[編集]

  1. ^ a b 『feature3月号増刊 別冊カドカワ GLAY』「GLAY CD RECORDING記録」(P87~90)より
  2. ^ WHAT's IN? GLAY ISSUE DX.』「WHAT's IN? GLAY ARTICLE REMIX PART2 -1996.9 ARTIST FILE-」(P109)より
  3. ^ a b c BEAT out! reprise 日本武道館公演(1996年9月9日開催)
  4. ^ 『feature3月号増刊 別冊カドカワ GLAY』「全作品解説メンバー大座談会」(P80~86)より
  5. ^ a b c d 『WHAT's IN? GLAY ISSUE DX.』「WHAT's IN? GLAY ARTICLE REMIX PART2 -1996.11 ARTIST FILE-」(P110)より
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v GLAY BIOGRAPHY 1996”. GLAY公式サイト. 2013年7月10日閲覧。 ※「1996年11月18日 3rdアルバム『BELOVED』発売」の項を参照
  7. ^ 『feature3月号増刊 別冊カドカワ GLAY』「スピリチュアル・メッセージ/TAKURO ~日常に存在するドラマ~」(P142~147)より
  8. ^ 『feature3月号増刊 別冊カドカワ GLAY』「『REVIEW』で振り返るあの頃のGLAY」(P270~275)より

外部リンク[編集]