バレットM82

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バレットM82A1
M107 1.jpg
M107(M82A1)
バレットM82A1
種類 軍用対物狙撃銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 バレット社
年代 現代、湾岸戦争
仕様
種別 対物狙撃銃
口径 12.7mm
銃身長 736.7mm(M82A1&M82A2)
736mm(M95)
838mm(M99)
558mm(XM109)
ライフリング 6条右回り
使用弾薬 12.7x99mm NATO弾
装弾数 10+1発
作動方式 ショートリコイル
全長 1447.8mm
重量 12900g
発射速度 32発/分
銃口初速 853m/s
有効射程 2,000m
歴史
設計年 1986年
製造期間 1986年~現在
配備期間 1986年~現在
配備先 アメリカ軍ベルギー軍デンマーク軍フランス軍フィンランド軍ギリシャ軍ブラジル軍など計35ヵ国
関連戦争・紛争 湾岸戦争イラク戦争
バリエーション M82A2、M82A3、M95、M99、XM109ペイロード、XM500
製造数 10万丁以上
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バレット M82(ばれっと M82/Barrett M82)は、バレット・ファイアーアームズが開発した大型セミオート狙撃銃である。

目次


[編集] 概要

バレット・ファイアーアームズ社が開発・製造している大型の狙撃銃である。軍事目的で開発されたため、兵士が一人で運用できる重量や操作性と火力の両立を目指している。ヘリコプター装甲車などにも損傷を与えられるよう、ブローニングM2重機関銃等で使われている12.7mm×99弾を使用する。焼夷弾徹甲弾の他、炸裂弾の効果を併せ持つRaufoss Mk 211も使用される。

原型のM82は1982年に開発され、1986年には改良型のM82A1が開発された。1987年にはブルパップ型の先行試作モデルで、携行SAMのように肩に担いで攻撃ヘリコプターの迎撃に使われるM82A2が開発されたが、これは後に生産中止となった。M82A1をさらに改良した、M82A3も存在する。

過去に対戦車用として同口径の弾薬を使用するライフルが存在したため対戦車ライフルと表現されることもあるが、現在配備されているような戦車の装甲を貫くことはできず、陣地、軽車両を標的とした対物ライフルに分類される。また、対テロ用や超長距離狙撃用として対人射撃に使用されることがある。

[編集] 特徴

[編集] 基本構造

本体上面のフレームにはスコープマウントが備えられ、その前方にキャリングハンドル、さらに前方下面に二脚(バイポッド)を装備する。スコープマウント後方にはリアサイトを備える。銃身のカバー(被筒)には放熱口が設けられ、銃口にはマズルブレーキがついており、軽量化のため、反動利用式の作動機構としてターン・ボルト・ロッキング・ボルトと、ショート・リコイルする銃身を組み込んでいる。当初(初期型)はキャリングハンドルや折り畳み可能なリアサイトは銃本体に固定されており、取り付け位置の変更はできなかったが、マウントレールを有する中期型ではマウントに取り付けるタイプのものに変更され、位置の変更が可能となった。

射撃は伏せて行う(伏射、プローン)か、土嚢などで支えるのが一般的とされる。セミオート式のため、連続射撃が可能だが、マズルブレーキから噴出する発砲煙と、それに巻き上げられる砂埃が射手を覆うほど拡散する。

初期にはマズルブレーキの能力不足で強い反動を伴っていたが、箱型のマズルブレーキに改めた結果、12番径のショットガンと同程度まで反動が軽減された。バレット社は二脚を立てての片手撃ちや、腰だめに抱えて連射するPR映像を公開している他、YouTubeなどの動画共有サイトには、普通のライフルのように構え、砂漠に向かって連射する米海兵隊員を撮影した動画がアップロードされている。

携行性を向上させるため、15秒で組み立てが行えるように設計されて、分解してケースに収めることで簡単に運搬が可能[1]。機関部右側面の排莢口ボルト・ハンドルを後方に引くことで薬室への弾薬装填を行う。

イラク戦争でアメリカ軍が掃討で使用した際には、1.5km先にいた敵兵の身体を両断したとされる。強力かつ長射程なため、大きな射撃場でないと発射試験などはできない。

[編集] セールス

大規模な販売実績は、1988年スウェーデン向けが最初となる。その後、1990年1991年湾岸危機湾岸戦争の際に、アメリカ軍がM82A1M(M82A3-SASR アメリカ海兵隊)、(XM107/M107 アメリカ陸軍)を制式採用した。現在の採用国は、ベルギーデンマークフランスフィンランドギリシャなど30ヶ国以上にのぼる。軍隊、特に特殊部隊での使用のほか、飛行機の操縦室に立て篭もる犯人を強度のある風防ガラス越しに正確に狙撃して無力化する目的で、一部の警察SWATハイジャック犯狙撃用として採用している。

アメリカでは民間人でもスポーツシューティング用として購入、所持する事が出来るが、アメリカ同時多発テロ事件以降のテロ対策の観点から、規制すべきとされている。これに対しバレット社は「犯行に使用される銃はほとんどが隠し持つのに適した拳銃などのコンパクトな物で、M82は大きさ、重量からして犯罪に適さないし、犯罪に使用された前例も皆無である」と反論している。事実この銃は分解状態でも大きくかさばり、ライフル本体だけでなく弾丸も比較的高価な上、一部の専門店でしか取り扱っていない。また発射音や発射時に巻き上がる煙などから、隠れて撃つには不向きである。

[編集] バリエーション

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バレットM82
原型のM82
原型。これをベースとしてA1が開発された。
バレットM82A1
A1は製造時期によっていくつかのマイナーチェンジが施されている。初期型(前期/早期型)は、丸い形状のマズルブレーキが備えられていたが、中期型ではマズルブレーキの形状がV字型に変更された。また、この中期型の銃本体上面にロングマウントレールを装備したものも開発されている。その他、二脚の形状も一部変更されている。
バレットM82A2
対空火器として使用するため、M82A1を改良したもの。A1とほぼ同様の作動機構を持つ。対空攻撃時に大きな仰角が取れるよう、引き金よりも作動機構が後にあるブルパップ式を採用した。重量とバランスを支えやすいよう、被筒の前後に設置された2つのグリップを握り、レシーバー部分を肩に担ぐ形で構える。
バレットM82A3
M82A3
アメリカ海兵隊がM82A1を独自に改良したモデル。


バレットM95
Barrett M95SP
M82A1を、運搬しやすいよう小型軽量化したもの。M82A2同様にブルパップ式を採用することで全長を短縮した。M82A2以上の軽量化と小型化を実現したが、銃身が短いためセミオート機構を装備できず、ボルトアクション式の作動機構となった。当初の名称はバレットM90だったが、発表後に改良を加えたため、M95に変更された。レシーバー部分などはM82A1から転用されている。
  • 全長:1143mm
  • 重量:10700g
  • 装弾数:5発


バレットM99
Barrett M99
M95をさらに簡略化、軽量化したもの。M95と同様にボルトアクション式で、弾倉が廃止された単発の狙撃銃となっている。命中精度は高く、1000ヤード(約915m)での着弾範囲が4.09インチ(103.88mm)以内に収まったという世界記録を持つ。


XM109ペイロード
25x59Bmm NATO弾を使用する大口径対物ライフル。形状はM82に似ているが銃身が短く、初速は425m/s[2] と大きく低下しているが、装薬量の関係で有効射程はM82とほぼ同等の2000mで、口径が拡大されたことで運用できる弾頭が増え、通常弾の他に徹甲弾、徹甲焼夷弾、多目的榴弾、徹甲榴弾、成形炸薬弾、開発中のBORS信管を用いた空中炸裂弾などが使用可能になる。
  • 全長:1169.4mm
  • 重量:15.10Kg
  • 装弾数:5発。


XM500
XM500
2006年に発表されたアメリカ陸軍向けのプロトタイプ。口径12.7mm、全長1168.0mm、重量11.80Kg、装弾数10発でブルパップ式。作動方式がM82のショートリコイル方式からガスオペレーション・ロータリーボルトロック方式に変更されている。このため銃身は固定されており、M82より精度的には有利な構造となっている。レシーバー上部にはピカティニー・レールを標準装備し、照準眼鏡などのオプションを装備しやすいよう改良された。

[編集] 遊戯銃

日本国内ではVFCガスガン、日本国内の実銃を有するコレクターからの協力を受け、採寸を行った[3]スモーキーズガンファクトリーエアーコッキングガン[4]と、それぞれ販売を行っている。海外では中国のSNOW WOLF(スノーウルフ)社がM82A1の電動ガンとM99のエアーコッキングガンの製造を行っている。この他にハリケーン社と、バレット社のライセンスを取得した台湾のSOCOM GEAR(ソーコムギア)社はコンバーションキットを販売している。

[編集] 採用国

採用国


[編集] 登場作品

[編集] 映画

クラレンス一味がM82を改造した「コブラ砲」(架空の武器)を使用。
シールズのメンバー、狙撃手のゴッドが使用。スコープにはサーモグラフィーの機能が備わっている。
ボブ・リー・スワガーが序盤で敵の武装ヘリコプターに攻撃を受けた後、対物用にバックアップとして用意していた本銃を使用。
傭兵の一人、スクールボーイが使う。M82の人体破壊の凄まじさを描写。
クーパーがM82A2を使用。
黒人女殺し屋のシャリスが使用。
民間軍事会社のコントラクターが使用。後にサンボーン軍曹が借用。
麻薬マフィアが使用。
市庁舎屋上の狙撃手が使用。風向、風速、目標までの距離、方角を表示する暗視装置つきの特殊スコープを装備しており、ロックオン機能もある。主人公一行を狙うも発射直前に邪魔をされる。

[編集] 漫画

テロリストがM95を使用。
ロベルタがM82(ダネルMGLを装着した改造型)を使用。
ガスマスクの武装勢力の首領の1人、ビッグ・ガンがM82を使用。
コミックス14巻にて、ファルコンがM82を片手持ちで使用。
アメリカ海兵隊から奪ったM82を、大賀一曹徳川家康狙撃に使用。
2巻に登場
コミックス30巻にて、龍宮真名がM82A1を使用。
本編第96箱にて、鰐塚処理が模擬弾を装填したM82A1を使用。
江原慎吾が雇った傭兵が、陸上自衛隊と交戦する際に使用。73式装甲車装甲を破壊している。
義体に対抗するため、五共和国派が使用。

[編集] ゲーム

傭兵モードの傭兵隊長「エヴァ・マリア・ヴォレル中尉」が使用。狙撃モード時に落ちているものを使用可能。
「N82狙撃銃」の名称で登場
第1ステージボスのマーカス・ブラック大尉が使用。片手で射撃する。
M95が使用可能。
プライスの少尉時代の回想でM82A1を使用。オンラインでも一定の階級になれば使える。
「Barrett .50cal」 の名称でシングルプレイ、オンラインプレイで登場。
「M107 Sniper」の名称で登場。
M82が登場。
M82A2が登場。ドレビンショップで購入可能。東欧で登場した米軍兵士とジョニーも装備している。
湾岸戦争を題材としたmod「DesertCombat」に登場。要所に置かれておりイラク軍・アメリカ軍とも拾って使用できる。
狙撃兵のアンロック武器としてM95が登場。ゲームファイルの中にM82A1もあるが、使用できない。
アメリカ軍の狙撃兵が使う武器としてM95が登場。
狙撃兵のアンロック武器としてM95が登場。
偵察兵のアンロック武器としてM95が登場。
狙撃兵が使う武器として使用可能
米軍制式のM107として登場。
主人公ハーマン・スミスが使用。
Barrett M82A1が登場。ゲーム内ガチャ(BlackBox)でランダム出現する。
ガチャの景品として登場
10 Decapitationで使用可能。
がらっちゃの1等景品として登場。
M82A3が登場。ゲーム内通貨90,000PGで販売。
M95が期間限定で無期限武器として販売。価格は1900円(P)。その後は耐久武器として販売される。
主人公の一人である桐生一馬の専用武器として登場。作中の名は"xk.50対物狙撃銃"であり実銃と色やデザインが微妙に異なる。
立ったまま(走りながら)正確に射撃するという、とんでもない撃ち方をする。

[編集] 小説

M82A2をサモエド仮面f(フォルティシモ)に使用。10発の弾丸を100m以内に居るサモエド仮面fに向けて連射している。
第3巻序章にて、御坂妹達(シスターズ)の1人が一方通行(アクセラレータ)の狙撃にM82A1にフル・オート射撃機能を追加した改造モデル「鋼鉄破り(メタルイーターMX)」を使用。フル・オート射撃を行っている。因みにアニメ版でも使用。同じくフル・オート射撃を行っている。
6巻にてXM109ペイロードをギャラガー・ドラッグスラーが自律式多脚戦車 通称「AMBT」に向けて使用。脆弱な部位の破壊に用いた。
えくすとら~渡す生徒会~ 椎名深夏の場合にて、ヒロインのひとりである椎名深夏が主人公の杉崎鍵にバレンタインでチョコの渡す際に「バレンタインのチョコ」と言えずに咄嗟に「バレットM82A3だよ」と答えている。杉崎鍵は瞬時にそれがライフルの名前であることに気づくと同時に大きさからして渡された物が対物ライフルなわけがないと否定している。
第10巻からレキがM82を所持している。
M82を使い、強敵ミッキーを倒す。

[編集] アニメ

[編集] 脚注

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  1. ^ 床井雅美『軍用銃事典』並木書房 p393
  2. ^ Williams, Anthony G. (2008) Defence Management Journal, Issue 41
  3. ^ http://smokeys.main.jp/smokeys-gf/shop/page/0016/index.htm
  4. ^ ある程度の受注数が貯まった際に製造販売

[編集] 関連項目

M82A1を製造するメーカー

[編集] 外部リンク

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