BALDR SKY

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BALDR SKY
対応機種 Windows 2000/XP/Vista
発売元 戯画
ジャンル 18禁サイバーパンクアクションアドベンチャー
発売日 Dive1 LostMemory
2009年3月27日
Dive2 RECORDARE
2009年11月27日
DiveX DREAM WORLD
2010年9月24日
BALDR SKY ZERO
2013年9月27日
BALDR SKY ZERO 2

2014年3月28日
レイティング 18禁
キャラクター名設定 不可
セーブファイル数 99
メディア DVD-ROM 1枚
画面サイズ 800×600
キャラクターボイス フルボイス
CGモード あり
音楽モード あり
回想モード あり
メッセージスキップ あり(既読/全文)
オートモード あり

BALDR SKY(バルド スカイ)は、戯画から発売された18禁サイバーパンクアクションアドベンチャーゲーム(恋愛アドベンチャーゲームアクションゲーム)。

戯画のTEAM BALDRHEADによって製作されているBALDRシリーズの一つ。従来のシリーズと物語上、直接的な繋がりはない。作品は2部構成になっており、2009年3月27日に第1部『BALDR SKY Dive1 "LostMemory"』が、2009年11月27日に第2部『BALDR SKY Dive2 "RECORDARE"』がそれぞれ発売された。翌2010年9月24日に、本編のファンディスク『BALDR SKY DiveX "DREAM WORLD"』が発売されている。 更に、2013年09月27日には「灰色のクリスマス」から門倉甲の記憶喪失までの間に別の場所で起こった出来事を綴る『BALDR SKY ZERO』が、2014年03月28日にはその続編となる『BALDR SKY ZERO 2』が発売された。

ストーリー[編集]

門倉甲が仮想空間で目覚めたとき、そこは戦場だった。

記憶をなくしてしまった甲は、訳もわからぬままそこにいた女性、レインの導きで仮想空間から現実世界に脱出する。

しかし、自分がまだ学生であると思っていた甲の目の前に現れた現実世界は平和だったはずの世界とは似ても似つかぬ荒廃した都市だった。

自分は平和な世界で星修学園に通う学生だったはず。再従姉妹である亜季が住む如月寮で、悪友の雅や千夏、幼なじみの菜ノ葉、そして空と真の姉妹達と楽しく過ごしていたはず。

しかしそんな甲に突きつけられた「今」の現実は、自分がすでに学生ではなく、自分が忌み嫌っていた、父親と同じ「傭兵」として、そして凄腕のシュミクラム乗りとして、部下のレインと共に戦場を駆け巡っているというものであった。

自分を戦場へと導いたものがなんだったのかすら思い出せない甲だったが、レインの導きと外科医・ノイの治療によって少しずつ記憶の断片を取り戻しながら、自らの過去と現在に起こった事件を知り、そして隠された真相に近づいてゆく。

システム・特色[編集]

BALDRシリーズ特有のアドベンチャーゲーム+2Dアクションゲームという構成になっている。

アドベンチャーパートについても主人公の過去・現在の二つの視点で物語が展開され、さらに、それぞれのパートでも現実世界での出来事とネット上の仮想空間の出来事が存在するという重層的な構造になっている。

Dive1、2ともに攻略ルートは固定されており、レイン→菜ノ葉→千夏→亜季→真→空の順に解放される。それぞれのルートで全ての謎が明かされることはなく、ルートが進むにつれ徐々に解き明かされていき、最終ルートである空ルートで全ての真相が明らかになるという仕組みになっている。 また、前作では所々で触れられるだけだった並行世界の概念が、今作では物語の根幹に組み込まれている。


世界観・用語[編集]

AI
作中内にて、電脳世界をシミュレートし続ける存在。
大きく分けて生体型AIと機械論的AIが存在する。生体型は自己進化を続けるバイオチップの集合体であり、進化の過程で偶発的に知性を獲得した知性体でもある。
マザーやイヴがこちらに該当する。彼らの本質は群体であり、個の概念が存在しないため彼らの精神構造は人間のそれとは全く異なる。
それに対し機械型はデータ容量と処理速度は抜群であるものの、感覚質たるクオリアを獲得できなかったが故にマシンの領域を出ることが出来ず、現在では主流を生体型へと明け渡している。
作中でAIと言うと主に生体型を指すことが多く、反対に機械論的AIはその究極形たる『バルドルシステム』のことを指すことが多い。
現在の仮想空間は生体型が主導となってネットワークを構築している。
人類が初めて接触した知性体であるためか世間の彼らに対する印象は賛否両論であり、親AI派と反AI派の抗争が絶え間なく続いている。
仮想空間の深層意識領域は“エス”と呼ばれ、莫大な情報が渦巻いている。ここは、量子通信を介して無数に分岐する並行世界と繋がっており、『世界0』を始めとする次元を超えたAIネットワークの交流地点でもある。
星修学園(せいしゅうがくえん)
主人公、甲が通う学園。州都の近郊に位置し、一帯はこの学園を中心とした学園都市となっている。
AI支持派の学園で後述のセカンドも多く通っており、授業の講師をAIに任せるなど先進的な教育を行っている。また一般人が受けられる授業も多数開講している。
星修学園都市は豊かな自然の残された都市であるが、若者が遊ぶようなところは少なく、デートや買い物となると電車を使って近隣の蔵浜市まで足を伸ばす必要がある。
現代では「灰色のクリスマス」が起こったため、存在しない。
セカンド
第二世代(セカンド)の脳チップを備えた、よりネット環境に適合した人間。
旧世代の脳チップとは異なり、端末を使用しない無線での常時ネット接続、仮想世界へのダイブが可能。
また、防壁等といった様々な電脳機能も強化されている。
大半のセカンドには、後述のアーク・インダストリー社製のチップが埋め込まれている。現代ではまだ旧世代より数が少なく、その特性故に特別な扱いを受けている面がある。
鳳翔学園(ほうしょうがくえん)
全寮制で規律の厳しいエリート校で、反AI派の牙城とでも言うべき学園。
厳しい校則と保守的な気風が売り物であり、裕福な家庭の子供ばかりが通っている。また、後述のデザイナーズ・チャイルドの大半はこの学園に通っている。
とても閉鎖的であり、学園関係者以外は見つかると即刻つまみ出される。
星修学園とは対照的な校風であり、尚且つ地理的にも近隣なだけあって犬猿の仲である。
星修学園と同じく、「灰色のクリスマス」により現代では存在しない。
デザイナーズ・チャイルド
遺伝子操作により先天的に常人よりも高い身体能力や知能を持たせようとして生み出された改良人種。被造子とも呼ばれる。
概してエリート意識が強く、ジルベルトの様に常人を下等生物と見下す者もいる。また、全般的に反AI的な傾向を持つものが少なくない。現在は人格の破綻や精神異常等の理由で遺伝子改良処置は禁止されている。上記の理由から遺伝子操作を受けていない人間からの反感も強く、ミュータントやモンスターなどと揶揄されることもある。
電脳症(でんのうしょう)
正式名称は「電脳性自我境界線喪失症(Cybernetics Ego Boundary Disorder/CEBD)」。
仮想空間において、通常起こり得ない様々な症状を引き起こす謎の多い不治の病。幻覚を見たり、人の思考やデータを読み取ったり、自分の思考が他人に伝わってしまったりと、その症状は個人により差異がある。
周りに影響を与えないようにと発症者をネットから分離してしまうと心理的、肉体的に過度の負荷が掛かり速やかな死にいたってしまい、更にはネットと繋がっていても徐々に症状のコントロールが出来なくなり、心身が擦り減っていってしまう。
如月寮(きさらぎりょう)
甲や他のヒロイン達が暮らしている寮。
今の時代には珍しい、レトロな木造建築を模した外観をしている。
はじめは亜季一人が住んでいたが、主人公他ヒロイン達も住むようになり賑やかになっていく。
ちなみに、玄関はこの時代では既に見られない引き戸であり、誰もが一度は自動ドアだと思い込み、顔面をぶつける。
清城市(すずしろし)
甲が目覚めた現代世界で主な舞台となる都市。
天空までそびえたつ巨大なアーコロジー(環境建築)を中心とした、一見すると超近代都市。
しかし、都市の下層や周辺はスラム街と化しており、貧民層や犯罪者達の巣窟になっているのが実情である。都市の外側には荒廃した街並みが広がっており、このスラム街を中心にAI派、反AI派のテロ活動が頻発している。
また、清城市の住人の7割が正式な市民権を持たず、社会保障も受けられていない。闇市も開かれており、各種武器弾薬や密造ナノなどを始め、多彩で危険極まりない代物が売買されている。
地下には旧世代の地下街に旧軍の軍事シェルター、遺棄された下水道や鉄道跡があり、市当局でも完全に把握し切れない魔窟と化している。
ミッド・スパイア
地上1000m超の巨大建造物で、清城市の中心に屹立する清城市のシンボル的存在。
周囲とは隔絶されたアーコロジーとなっており、その中に調整された自然環境、外の世界では味わえない人工の陽光、豊かな物資、整った治安体制と、ある意味理想的な近未来都市である。清城市の人口の2割と富の70%が集約されている。
小さな都市がすっぽりと収まるくらいの大きさを誇り、一部の富裕層のみに居住権が与えられている。
この都市を管理しているのは機械論的AI(バルドル)であり、反AI派の象徴とも言える。その為か、仮想空間への没入さえ規制されている。
また、ミッド・スパイア内ではニュース・ネット問わずで情報統制が行われている。
CDF(City Defending Force/都市自警軍)
清城市市長の管轄にある、都市を守る警察機構。
治安維持組織としてある程度の武装、人員、能力を有するが、最低限の予算しか与えられておらず、シュミクラムの性能より乗員の安全性を重視した設計となっている。そのため争いが激化している現在では手が回らないのが現状である。
AIに対しての主義主張は特には無い。
地球統合政府
地球全域を統治する政府機関。作中では単に統合と呼ばれ、政府首脳部を統合中央と呼ぶことが多い。
かつての反統合勢力との大戦時では地球の一部地域しか統治していない存在だったが、対地射撃衛星群グングニールにより反統合勢力を降伏させ、地球全域を支配した。かつての国々が州として編入されている事から連邦制国家と思われる。
大戦で疲弊した地球の再生を目的としたルネサンス計画を実施したが、地球環境を回復させるには至らずに頓挫した。現状の地球統一も対地射撃衛星群グングニールの恐怖により成されたと一般的に考えられており、統合へ強い反発心を持つ者や、統合政府の将来的な分裂を見越した活動を行っている者達も多く、紛争や内乱が絶えない。
GOAT(Global-union Observation Artificial-intelligence Team/統合軍対AI対策班)
AIの監視、且つ有事におけるその鎮圧を目的とした地球統合政府の軍組織。清城市の政情悪化に伴い、駐屯部隊が派遣された。
工作部隊、陸戦部隊、シュミクラム部隊を持つ他に、AIに依存することのない指揮系統や索敵方法を保持しているなど、その武装、人員、軍事能力は凄まじく、CDFとは比較にならない。
対AIの任務に従事する事から、反AI的な思考を支持する者が多い。
グングニール(対地射撃衛星群)
地球静止軌道上に展開している地球統合政府軍の防衛システムであり、先の大戦を終結に導く切り札ともなった統合軍の守り神(ピースメイカー)。
対地レーザー攻撃衛星群を中核として構成された、地球の全地域を攻撃可能な戦略兵器である。その全力射撃は核に匹敵すると言われており、核に替わる軍事抑制力となっている。
後述の「灰色のクリスマス」ではアセンブラ汚染地域に対して『グングニール』の一斉射が行われ、住民ごと都市が焼き払われた。
大戦
当時地球上の一部の地域しか支配していなかった地球統合政府と反統合勢力との全世界的な戦争。資源やAIの存在等技術面で有利な統合側の勝利が有力視されていたが、反統合連合が極秘兵器である『ノインツェーン』を投入し、統合の誇るAI網『バルドルシステム』と互角の情報戦を演じた事から戦況は膠着、最終的に『グングニール』による地上制圧によって反統合連合側が投降し戦争は終結した。
この戦争によって人類の大規模な宇宙開発計画は全てストップしたとされている。
アーク・インダストリー
清城市の外れにある、仮想空間をビジネスとした商材によって莫大な利益を上げた巨大企業。
その事業は幅広く、本丸のAI事業や仮想空間クリエイト事業、仮想空間を彩り豊かにするNPCやシュミクラムの開発、会員制の仮想都市の提供、更には大半のセカンドに埋め込まれている脳チップの開発、生産等をも手掛けている。
AI関連の事業をほぼ網羅していると言っても良い程であり、自社開発のシュミクラムによる強力な警備部門(保安組織)すら擁している。社長は甲の叔母でもある橘聖良。
仮想空間を生業にするだけに、AIを支持する思想が強い。
フェンリル
PMC―いわゆる民間軍事会社。歴戦の傭兵達で構成され情報戦や電脳戦にも極めて長けており、営利組織である為、基本的には中立的存在なのだが、金次第でどの組織、陣営にも就く。
その名は広く知れ渡っており、入国の際に“フェンリル”の名前を出すと入国拒否されてしまう可能性がある為、普段は“門倉運輸”と名乗り、評判の良い運送業として表向きは活動している。
単なるPMCだが所有する設備、機材、機体は超一級品であり、GOATやドミニオンとも互角に渡り合えるほどの力を持つ。トップは甲の父親でもある門倉永二大佐。
ドミニオン
AIを神と崇拝する教団。AI派の最右翼で、サイバーグノーシス主義を掲げ(「AIは神である」、「この世界は幻想で、真実の世界は別に存在する」などと言った)狂信的な思想を有する。
以前は小規模な集団が点在していた状態だったが、一人の神父の登場により規模は一気に拡大。巨大宗教組織となる。更に武装化まで行われ、CDFでも迂闊に手が出せない程の武力まで有している。
現在は清城市を活動拠点としており、反AI派に対してテロ活動やゲリラ戦を行うなど、危険極まりない集団と化している。
ドレクスラー機関
統合政府が設置したナノマシン(極小の機械)の研究機関。
自己増殖能力と組織改編能力を兼ね備えた新世代ナノマシン(通称アセンブラ)による、環境浄化再生計画のための研究を行っていた。
アセンブラ開発の中心人物だったものの、「灰色のクリスマス」発生時にアセンブラの流出源となった研究所を離れていた久利原直樹は黒幕として疑われている。
アセンブラ(第二世代ナノマシン)
自己増殖能力と組織改編能力を兼ね備えた新世代ナノマシンの通称で、統合の環境再生計画に沿って進められていた。
環境汚染物質を無害、あるいは有用な物質に書き換えるという夢のような能力を期待されているが、反面、軍事転用などの危険性を指摘する声もある。
ドレクスラー機関により研究、開発が進められており、開発指揮者は久利原直樹。
劇中にて、起動してしばらくすると制御不能の変異個体が発生し、最終的に正常個体が駆逐されることが語られた。この現象を想定した対策がアセンブラに組み込まれていたが、不十分なものだった。
灰色のクリスマス
数年前に起こった大惨劇。
数年前の12月24日20時32分、ドレクスラー機関研究所において、開発が最終段階を迎えた第二世代ナノマシン、通称「アセンブラ」が何の兆候も無しに流出。異常警報が発せられた直後、瞬時に研究所周辺がアセンブラに汚染された。人工的な建造物群には何ら損傷はなかったが、汚染地域にいた生物に壊滅的な被害をもたらし、そのほとんどが溶解した。
自己増殖、及び自己改変能力を持つアセンブラは、そのまま放置すると汚染区域を広げていくため、同日20時52分、統合軍アジア司令部は超法規的措置を遂行し、対地射撃衛星群(グングニール)による全力射撃を実施。アセンブラが流出した区域とその周辺を住民ごと焼き払い、近隣の住人数万人が帰らぬ人となる大惨事となった。
バルドルシステム
地球統合政府が開発した無限のライブラリとデバイスを持つ自立成長型推論ネットワーク。上海、ハバロフスク、フィラデルフィア、コスタリカ、サウジアラビアに設置された後、複数台再生産されたもののうちの一台が清城市に存在する。
生体型AIを超える計算能力を持つが、機械論的AIであるため生体型AIが有するクオリアを持たない。そのため、解を持たない問題の解を求めさせようとすると問題に解がないことを証明できずにフリーズしてしまうため、時代遅れの旧世代システムと見做されている。
作中では清城市のアーコロジーの管理に利用されている。
世界0
Dive2に登場する世界。甲が目覚めた時にはほとんど誰もおらず、しかも話しかけてもリアクションが返ってくることはほとんどない。
外的刺激が喪失した理想世界であり、全ての人間が自分好みの世界に没頭していったため大抵の人間は深い夢の中にいる。
実は『ノインツェーン』によってAIが支配された世界であり、甲が目覚めた世界は現実世界ではなく箱舟計画が実行された電脳世界である。
次元干渉の起点となった世界でもあり、この世界から並行世界に対して空と『ノインツェーン』が干渉して、まるでゲームのように状況を操作している。
空いわく、元々は甲が生存できる可能性はほとんどなかったが、干渉してからは逆に自分が生存できる可能性が限りなく低くなってしまったらしい。
アセンブラによる環境改変から時間が相当経過しているためか、現実世界では人間の文明の片鱗が全くと言っていいほど見られない。
模倣体
シミュラクラ。現実にいる人間の思考を複製した自立稼働するNPCの一種。
NPCとの大きな違いは精神自体は人間のそれとほぼ同一のため、外部からの情報を吸収して成長することである。
また、対象人物と精神がリンクしており、お互い何となく情報のやり取りをすることができる。
ただし、対象人物と対面してしまうと共鳴のようにお互いが深くリンクしてしまうため、危険である。
AIが対象人物の思考を真似して動かしているような存在で、対象人物が死亡するなどすると機能停止する。
作中に登場するのは空と甲の模倣体だが、本編開始直前の時点では甲の模倣体は機能停止状態である(情報のやり取り自体は機能している)。
特異点
電脳世界上に出現する、正体不明の現象。発生時は空中に穴のようなものが出現する。
正体は世界0からの干渉によって発生する全並行世界のAIを連結した現象である。このため、この影響下ではAIに莫大な処理能力が寄与され、通常のネットルールが適用されなくなる。
空ルートを除く全てのルートでそれぞれ四回発生することになっており、一度目は灰色のクリスマス時にアセンブラ拡散を防ぐため、二度目は本編開始直前に爆弾に巻き込まれそうになった甲を救うため、三度目は地下放棄施設動力炉の核爆発の際、四度目は作中終盤におけるアセンブラのプログラム書き換えのためである。
バルスカ学園
DiveXにあるパラレルワールド的なストーリーの一つ。
キャラの元々の性格や設定を盛大に無視した学園もの。もっとも、如月寮の面々は根っこのところは同じである。

登場キャラクター[編集]

主人公・ヒロイン[編集]

門倉甲(かどくら こう)
 : 山下一真
身長174cm 体重64kg 血液型B型 誕生日3月7日
主人公。
電脳将校の傭兵で、階級は中尉。非常に優秀なシュミクラムユーザーで、世界中を駆け回っていたが、ある事件によって記憶に障害を生じてしまう。記憶を失う前までは冷徹に任務を遂行し、目的の為なら手段を選ばない非情な人間だった。
学園時代、春先に住んでいた学生寮が先輩の起こした事件によって廃寮となったところ、雅と共に亜季の住む「如月寮」に招かれる。そこで亜季にシュミクラム「カゲロウ」を贈られ、アリーナでの新人戦参加を目指し雅、千夏と共に腕を磨いていく。あることをきっかけに出会った空とは、様々な事件を通し思いを通じ合わせていくようになる。
使用機は「カゲロウ(影狼)/Shadow wolf」。亜季から入寮祝いに贈られたシュミクラムで、その後現在に至るまで共に戦ってきた甲の愛機。軍の新型機のデータを基に、特級プログラマである亜季が様々な改良を施した代物であるため、ただの量産機とは比較にならないスペックを誇る。さらに、経験を重ねれば重ねるほど成長する進化ロジックを組み込まれているため、傭兵として戦ってきた現在のカゲロウは製作者である亜季や同型機を使用する雅が絶句するほどの進化を果たしている。
状況によって失う記憶に差異があり、その差異によって攻略対象のヒロインが変化していくことになる。この差異は、世界0からAIを介して送られてくる情報の違いである。
世界0における彼は並行世界の甲とのリンクによって再起動した門倉甲の模倣体だが、リンクによって流れ込んできた記憶によって己を本物の甲だと思っている。後にその真実を知ってしまったことで絶望するが、クゥの激励によって己をあらゆる世界の門倉甲の総体である人格的存在として認識し、「門倉甲」として空を救うため戦うことを決める。
また、この世界におけるオリジナルの甲は灰色のクリスマスで既に死亡している。
DiveXで語られる傭兵時代では、最初の殺人経験、同胞の死などの様々な逆境を垣間見ることができる。
バルスカ学園での役割は、常識人的突っ込み役。色々な人から目をつけられており、色々苦労する羽目になる。
桐島レイン(きりしま れいん)
声 : 井村屋ほのか
身長171cm 体重53kg B91(D)/W52/H83 血液型AB型 誕生日7月24日
Dive1でのヒロインのひとり。イメージカラーは黄。
甲の部下。傭兵訓練所時代から甲と寝食を共にしている電脳将校であり、階級は少尉。甲に対して最大級の忠誠を誓っており、記憶を失った甲を時に上官のように叱咤激励しながらも献身的に支え、彼を導く。常に敬語であり、どちらかというと丁寧過ぎるほど。性格は冷静で感情を露わにする事は少なく、理知的で気品があるが冷たい印象を与えさせるものがある。仮想の戦場においても甲のサポート役として高い能力を見せる。甲にとっては無くてはならないパートナー。
ヒロイン中彼女のみ星修のライバル校である鳳翔学園の生徒だが、星修に出入りしていたため、当時の仲間の一部は彼女に見覚えがある。
学生時代の使用機は「アイギス/Aigis」。装備はランス(形状は薙刀)のみ。アイギスガードとは違い間合いは近接の格闘戦向き。Dive2では記憶遡行時に登場し、トーナメント中に甲の勘違いで乱入戦となる。
現代での使用機は「アイギスガード/Aigis guard」。サポート用に組み上げられた軍用シュミクラムで、チャフやスタン系武装など後方支援系の装備に富む。さらに、レイン自身が幼少より武道を習わされていたため、近接戦闘もかなり強力。広範囲の敵機の足を止める「スタンフレア」を装備する。
実は、学生時代から甲に対して好意を持っており、空のアドバイスで甲に様々な(間違った)アプローチを繰り返していた。
灰色のクリスマス発生後にAIによる措置で甲がレインを空と誤認識した状態で、自身を空と偽って甲と結ばれてしまったために空に対して負い目がある。
彼女とのルートの条件は、「空の死を含む灰色のクリスマスとそれ以降に関する記憶を全て失うこと」である。
バルスカ学園では、甲が気になりつつも亜季と百合な関係を展開する。
若草菜ノ葉(わかくさ なのは)
声 : 安玖深音
身長156cm 体重43kg B81(B)/W53/H77 血液型A型 誕生日10月19日
Dive1でのヒロインのひとり。イメージカラーは緑。
甲が幼い頃住んでいた「南八坂」という土地でのお隣さんで、甲より一つ歳下の幼馴染。
極度に涙腺が弱く、何かというと直ぐに泣いてしまう。互いの家庭の引越しなどの事情により別れてしまったが、その時交わした約束通り星修学園に入学、如月寮で甲と数年ぶりに再会し、如月寮にやってくる。
両親がナノ研究の権威であった為、ナノテクに誇りを持っており、彼女も星修でナノ工学を志す。ただし、学力不足(というか相性の悪さ)で農業科に所属している。
また、料理など家事が得意で、専ら甲たち寮生の世話を焼いている。ニラが好きなようで、何かに付けて料理に出してくる。甲はこれによりニラを敬遠するようになった程である。
現代では亜季にアーヴァル・シティに招かれ、そこで亜季と共に甲との二度目の再会を果たすが、自分のリアルについてはあまり話したがらない。
久利原を追うと彼女と行動することになり、久利原の真意を垣間見ることができる。
彼女のルートにおいてはエンディングは悲惨な内容が多い上、真ルート以外ではアセンブラの生体プラントを体内に埋め込まれていることを考慮すると真ルート以外全ルートで死亡している可能性がある。
バルスカ学園でもそのキャラなどはあまり変わっていない。
渚千夏(なぎさ ちなつ)
声 : 神谷奈央
身長163cm 体重49kg B90(D)/W52/H84 血液型O型 誕生日10月27日
Dive1でのヒロインのひとり。イメージカラーは赤。
星修学園のスポーツ特待生。学園時代での如月寮の仲間のひとりで、スポーツ万能であけっぴろげな健康少女。初めは仮想嫌いだったが甲と雅から三人一組のチーム戦であるアリーナの新人戦メンバーに誘われたのがキッカケでシュミクラムにのめり込み、後に如月寮にやってくる。リアルでスポーツ万能なだけあって、シュミクラムの扱いにおいても非凡な才能を見せる。
また、寮生の中で最も甲に対してストレートであり、他のメンバーをやきもきさせることが多い。自身も甲に強い好意を寄せていた。
現代ではひょんなことから甲と再会するが、明るく元気だった以前の面影は消え去り、甲に対してもどこかよそよそしく応じるようになってしまっている。なお、現在の彼女の体の多くは義体である。
学園時代の使用機は「カゲロウ・凛/Shadow wolf “RIN”」。千夏用に調整されたカゲロウで、甲のものより細いフォルムと真紅の機体色を持つ。現実でも優れた運動能力を持つ彼女らしく、機体性能は接近戦・格闘戦に向いている。Dive1では回想イベントでの登場しかなく、機体名も公式HPと一部のセリフでしかわからない。Dive2では記憶遡行時に登場し、共に戦うことができる。
現代での使用機は「クリムゾンロータス/Crimson lotus」。愛機だったカゲロウ・凛に統合軍のカスタマイズが施され、性能・外観を大きく変化させた機体。脚部に装備した巨大な爪を使い、文字通り敵を「蹴り裂く」。
灰色のクリスマスでは、友達とパーティに参加していたところをグングニールで砲撃され、瓦礫の中を辛うじて生き延びた。原因を探るうち、AIが怪しいと踏んだ彼女はGOATに所属することとなる。
千夏とのルートの条件は、「空の死やレインの記憶だけは取り戻すこと」である。これは菜ノ葉と同様で、探る対象がAIか久利原かの違いである。
ちなみに、彼女とのルートは敵味方の構図がめまぐるしく移り変わり、さらに超兵器トランキライザーが初登場するなど熾烈を極める内容となる。
バルスカ学園では性格は大して変わらないが、空手バカとなっており勲が逃げ腰になるほど有名な強さである。甲を後継者として狙っている(所属流派の師範は男と決まっているため)。
西野亜季(にしのあき)
声 : 岩田由貴
身長172cm 体重51kg B95(E)/W54/H84 血液型B型 誕生日5月3日
Dive2でのヒロイン。
甲の再従姉弟で、学園時代寮を失った甲と雅を自分の「如月寮」に招く。
仮想大好き人間でリアルでは自分で食事すらロクにとらない、ダラダラしたマイペースな性格。ダウナーの傾向があり、好きな事や興味のある事以外にはまったく手を動かそうとしない。喋る時も極力短い言葉で済ませ、余り長い台詞を喋ると直ぐに疲れてしまう。しかし、実は学生の時点で特級プログラマ(ウィザード)の天才で、AIの魔女(ウィッチ)。甲や雅が現代でも使っているシュミクラム「カゲロウ」は、彼女が甲と幼い頃に交した約束の為に自作して、甲へ贈ったもの。本人曰く「隠れるのは得意」だが甲に言わせてみれば下手糞。
現在は叔母の会社であるアーク・インダストリーに就職。アーク社所有の仮想都市であるアーヴァル・シティで灰色のクリスマスで失われた景色を再現しており、再現した如月寮で甲と再会する。
甲のことは弟と認識している為か、甲に対する自身の恋愛感情には全く気付いていない。ちなみに、シミュラクラのデザインをした際に自分の好みを入力した結果、甲の姿になった際に驚いていた。
彼女とのルートの条件は、「灰色のクリスマスに関する記憶をほぼ取り戻すこと」である。
バルスカ学園では星修学園の学生会長であり、甲の再従姉である点に変更はないが、橘社長(作中では学園長)との関係性はないようである。
水無月真(みなづき まこと)
声 : 神村ひな
身長152cm 体重44kg B79(A)/W51/H76 血液型A型 誕生日12月11日
Dive2でのヒロイン。
空の妹で、前の学校の同級生にイジメられていたところを甲たちに助けられたのが縁で、如月寮に招かれる。
非常に内気な性格で、言葉すらあまりハッキリと喋らないが頭の回転は速く、後述の病の特性もあってかネットではかなり活舌が良い。どちらかといえば、リアルではうまくしゃべれないから自信なさげなだけで、単純に内気ではないようである。
電脳性自我境界線喪失症(Cybernetics Ego Boundary Disorder)、いわゆる電脳症という病を患っており、それが原因で酷いイジメを受け、またそのせいで人に迷惑をかけていると思い込んでいたが、甲たちと出会ったことで癒されていく。トラブルメイカーの多い如月寮内では、どちらかというとフォロー役で、特に姉である空の言動に振り回されていた。
真の固有の電脳症の症状はネット内での特定の人物に対しての自意識の漏洩や、あらゆるセキュリティをすり抜けてしまうこと(意識パターンがAIと近いため)。
現代では消息不明とされていたが、実際にはドミニオンの巫女として暗躍している。
空のシミュラクラ(クゥ)が稼働していることなどの状況、常に受信する違う世界の光景等から、空が別の世界で生きているという神父の言葉を信じている。
彼女のルートでは、敵味方だったメンバーが一時休戦、協力状態となり、菜ノ葉を含めてほとんど死亡しない。
バルスカ学園ではシスコンの天然キャラとなり、濃いメンバーの言動を肯定的に受け止めていく。甲のことは姉を取るお邪魔虫として敵視している。
水無月空(みなづき そら)
声 : さくらはづき
身長162cm 体重47kg B87(C)/W51/H85 血液型O型 誕生日2月25日
Dive2でのヒロイン。
真の姉で非常に妹想い。イジメから真を助けた甲を逆にイジメていると思い込み、張り倒したことが縁で如月寮に招かれる。
真とは逆の快活な性格だが、思い込みが激しく天然で、周りが見えないまま突っ走ることが多く、それが原因で如月寮にトラブルをよく呼び込む。しかし正義感が強く真っ直ぐで、弱者に優しく、強い人間にもハッキリとモノを言う。異様に勘が鋭いが、別の方向に発揮されることもしばしば。苦手なものは料理であり、その味は壊滅的。AIとの親和性が高く、星修学園の管理AIであるマザーと会話することを日課としていた。
様々な事件をきっかけに甲と思いを通じ合わせ、晴れて恋人同士となる。灰色のクリスマス直前にドレクスラー機関研究所周辺におり、真の悪戯によって付近の駅で立ち往生する羽目となっていた。その結果、灰色のクリスマスに巻き込まれて意識を保ったまま体がアセンブラに変異・溶解されて絶命するという壮絶な最期を迎える。
アーク社は彼女と同じ姿のNPCを製造。アーヴァル・シティをはじめとする関係機関で使用されている人気NPCで、海賊版が非合法組織によって製造されるほど。しかし、このNPCはクゥを量産化したもので、直接のモデルは空では無い。
灰色のクリスマスで甲が死亡し、反対に彼女が生き残った世界が世界0であり、本来はこの流れが世界分岐の本流であったらしい。
世界0の深層領域において「自分と甲が共に生存し結ばれる世界」の可能性を求め、ノインツェーンと世界改変合戦を行い続けている。

フェンリル[編集]

門倉永二(かどくら えいじ)
声 : 中里圭太
身長168cm 体重70kg 血液型O型 誕生日8月16日
主人公である甲の父親であり、PMCであるフェンリル社のトップを勤めている。階級は大佐。
楽天家であり「なんとかなるだろ」的思考の持ち主。シゼルの堅い性格とは合っていないが、少なくとも信頼はされている。
仕事上、昔から家には殆ど帰らず世界中を飛び回っており、それが息子である甲との関係を悪化させる要因となる。
清城市には仕事で来ており、親子はここで数年ぶりに再会することになる。
使用機は「ニーズヘッグ/Nidhogg」。格闘戦も射撃戦もこなし、機動力も破壊力も備える万能機体。『嘲笑する虐殺者』という名の通り、その驚異的な戦闘能力は一流のシュミクラム使いである甲ですら舌を巻くほどで、甲を除けば作中描写を見る限り最強。
バルスカ学園では、喫茶店のマスターであり、トレンチデカのサポート役である。ちなみに、苗字は語られず、甲との親子関係はない。
シゼル・ステインブレッシェル
声 : 奥川久美子
身長165cm 体重95kg B89/W53/H86 血液型?型 誕生日11月22日
フェンリル社に籍を置く傭兵。階級は少佐。
いかにも軍人気質で姐御肌な男言葉を使う女性でフェンリルの切り込み隊長を勤める。
優秀なシュミクラムの使い手であると同時に指揮官としても優秀で、戦場では常に冷静な判断を下し、部下を導く。厳格でありながらも時折優しい一面を覗かせる事もある、心根は純情な女性。その反面、人身売買などに対しては激しい憎悪を覗かせる。
その性格上失敗やトラブルには滅法弱く、一度失敗すると後悔などでしばらく使い物にならなくなる。また、男性との関係も割切ることができず引きずるので、周囲にとっては極めてわかりやすい。
とある理由から全身を義体化しており、身長に不釣合いな体重はそのため。自身の体をモノに近い扱いで見ているため、裸を見られても何とも思わない。
フェンリルでは古参にあたり、永二とは7年近い付き合いになる。
使用機は「フレスベルグ/Hraesvelgr」。スピードに特化した機体で、素早い動きで敵を翻弄しコンボを叩き込む。生半可な使い手では傷を付けることすらままならない。
バルスカ学園では星修学園の教師をしており、キャラクターとしては本編の性格に近い。
チョークを甲達に飛ばした時のSEが明らかに銃声であるなど、授業内容は混沌としている。
モホーク
声 : ZEN
身長193cm 体重102kg 血液型O型 誕生日4月26日
フェンリル社に籍を置く傭兵。階級は中尉でシゼルの部下。
ネイティブ・アメリカンの血を引くデザイナーズ・チャイルド。寡黙な巨漢で一見すると怖い奴に見えるが、実際は仲間を気遣うことのできる優しい性格。
仲間を励ます際に「よし!」と言って相手の肩を叩く癖がある。
都合が悪くなると静かにフェードアウトしたり、踊って集中力を高めたり、「よし」以外の返答があまりないなど、今一掴み所がない。
見た目に反してレインに匹敵するほどの情報戦のプロフェッショナルであり、戦場では後方での火器支援と情報戦を担当する。
使用機は「メギンギョルド/Megingjord」。巨大な機体に大量の重火器を装備した遠距離戦に特化した機体。動きは鈍重だが耐久力が高く、また多種多様なミサイルやガトリングを駆使して怒涛の弾幕を張り、敵を一掃する。接近戦では重い戦斧を軽々と振り回し、敵を薙ぎ倒す。
バルスカ学園では、永二の喫茶店でウェイターをやっているが、喋る内容が相変わらずなので怒られている。

ドミニオン[編集]

グレゴリー神父
声 : 上下左右
身長177cm 体重86kg 血液型?型 誕生日?月?日
AIを女神と崇めるカルト宗教団体「ドミニオン」の神父で、同組織のトップ。
圧倒的なカリスマで熱狂的な信者を大量に生み、社会問題化しており、清城市では彼らが原因の暴動が頻発している。
また、神父であると同時にシュミクラムユーザーでもあり、使用機は「バプティゼイン/Baptizein」。
両腕に大型のチェーンソーを装備した漆黒のシュミクラムで、見た目どおり動きは鈍重だが、行動を制限するようなトラップ兵器や強力な近接攻撃で甲を苦しめる。
グレゴリー神父本人はすでに死亡しており、バルドルシステムにアクセスした人間の脳にコンピュータウイルスのようなものが書き込まれ、それが精神を汚染することで神父と同様の意識を持つようになり、完全に乗っ取られた時点で電子体も神父のものに変わる。
AIを信奉しているものの、実際の彼の立ち位置はノインツェーンの忠実な傀儡であり、正反対に位置する。故に彼の行動原理は全て人世界の終焉とAIの制圧のため。
世界0の空への妨害策として意識の繋がっているクウを複製したNPCを裏に流して性交させるなど精神への揺さぶりを行っている。
バルスカ学園では理事長をしており、本編の凶悪そうな面はそのままに学園長以上に生徒のことを把握し第一に考えている善人。そのため学園長とは仲が良く、二人揃うと教育論について青天井でテンションが上がっていく。
ドミニオンの巫女
声 : ?
現代で噂される、ドミニオンに所属する天才ハッカー。
度々甲に接触し、協力的な素振りを見せることもあるが、ドミニオンを心より信仰しており、甲の味方となることはない。
ズバ抜けた実力を持つレインですら不可能なハッキングを、ものの数秒で成功させる等、通常では考えられない程のハッキング能力を持つ。シュミクラムユーザーとしても凄腕であり、渚千夏のクリムゾンロータスとも互角に渡り合えるほどの才能を持っている。
GOATの御尋ね者で、その電子体は捕獲するように命じられている。甲と何かしらの因縁があるようだが…?。
使用機は「ネージュ・エール/Neige-Aile」。純白の機体色にオプティカル・ウィングを装備し、飛行能力を持つシュミクラム。学園時代、甲たちはアリーナでその姿を目撃している。様々なビットを展開し攻撃する遠距離戦に秀でた機体で、飛行することができるため対空装備がないと撃破することは難しい強敵。遠距離機体ながら格闘も少々でき、フォースクラッシュの際にオプティカル・ウイングを大きく広げて突進してくることがある。

都市自警軍(CDF)[編集]

須藤雅(すどう まさ)
声 : 古河徹人
身長172cm 体重63kg 血液型A型 誕生日6月13日
甲の親友で、廃寮に伴い甲と一緒に如月寮に招かれる。
甲と同じくシュミクラムに憧れ、亜季から甲へ贈られたソフトを使ってシュミクラムを得、共に新人戦を志す。
女の子好きで軽薄なところがあるが、甲にとっては良い親友で、甲のトラブルのフォローに入ることが多々ある。
現代では都市自警軍所属の刑事で、既婚者。家族と街の平和を守るために日々走り回っている。
使用機は「カゲロウ・鎧/Shadow wolf “GAI”」。基本的には甲のカゲロウと同じだが、雅の特性に合わせて調整されており、少々甲機より体格が良く機体色も黄色い。射撃性能が高く、刑事らしくワッパや警棒なども駆使する。
大抵のルートでは特に死亡描写はないが、唯一千夏ルートにおいてはドミニオンに洗脳されて発狂した挙句に殺されるという悲惨な最期を迎える。
バルスカ学園では、普段は甲たちと日常を過ごしつつ、トレンチデカKGとしてある組織と対決している。

統合軍(GOAT)[編集]

桐島勲
声 : 祭大!
身長180cm 体重75kg 血液型A型 誕生日1月12日
AIの対策、監視を行う組織「GOAT(Global-union Observation Artificial-intelligence Team / 統合軍対AI対策班)」の長官。階級は少将。
清城市の治安悪化を防ぐためにGOAT駐屯部隊と共に派遣される。
生粋の軍人と言うにふさわしい威厳と威圧感を持っており、厳格で偏屈な性格。GOAT所属らしい反AI的思考の持ち主で、AIを憎んでさえいるようでもある。
苗字から分かるようにレインの父親でもあるが、ある事件をきっかけに現在は絶縁状態。
使用機は「タイラントギガース/Tyrant gigas」。レーザーや大型ミサイルなどの重火器を多数装備した四脚型の巨大シュミクラムで、破壊力、防御力、耐久力を兼ね備えたハイスペック機。腕前も確かなもので、若かりし頃は永二のライバルを自負していたほど。
甲の学園時代では、自分が悪いと認めない頑固な性格であり、レインの半端に投げ出す所をよく思わずほとんど褒めないでいたためにレインは自分に自信を失くし半端に投げ出すという悪循環が続いていた。それでもレインのことを考えてはおり、正面からぶつかってくれば向きあうつもりでいたが結局すれ違ったままであった。
レインにセカンドの移植処置を施すなど元々はAIにそれなりの理解の有る人物だったが、妻がドミニオンに入信した挙句自殺してからはAI敵視の方向に移っている。ただし、AIが憎いだけでセカンド自体はさほど偏見はないようである。なお、妻の死は実は自殺でなかったことがDiveXで語られた。
部下を守るために前線に出てきたり正体を知られたくないためにいきなりコードネームを使い始めた千夏に合わせるなど、部下に対しては柔軟に対応しているようである。
バルスカ学園では何故か阿南よしおの父親であり、常軌を逸した親バカであり、社名をよしおコーポレーションにするほどである。息子のために恥も外聞もなく金と権力と暴力を振りかざすが、自身が低い立場になると途端に弱腰となる。

ダーインスレイヴ[編集]

ジルベール・ジルベルト
声 : 杉崎和哉
身長178cm 体重69kg 血液型AB型 誕生日11月9日
非合法の傭兵集団「ダーインスレイヴ」のリーダー。様々な戦場において、甲の前に敵として立ちはだかる。
容姿端麗なフランス人だが、極度のサディストであり、極端な反AI思想の持ち主でエリート意識が高く、デザイナーズ・チャイルドでない人間を見下している。挙句、シュミクラム戦で負けるとAIがセカンドに優位な処理をしているなどの屁理屈をつけてくる。
甲とは学園時代からの因縁があり、いくつかの事件で自分のプライドを傷つけた甲に対して強い恨みと執着を持っている。また、レインにも目を付けているようだが、歪んでいるために一方的に拒絶されている。
使用機は「ノーブルヴァーチュ/Noble vertu」。敵を倒す事より苦痛を与える事に主眼を置いた機体で、鞭や短針銃、トラップなどを駆使して敵を追い詰める。その武装と戦闘スタイルは本人の性格が色濃く反映されていることが伺える。
バルスカ学園では、悪の組織に所属する卑怯怪人として現れる。その割に変身中は律義にも攻撃せず、逆に語っている最中に千夏に殴られたりと卑怯な目に遭うことも多い。

ドレクスラー機関[編集]

久利原直樹(くりはら なおき)
声 : 薬師寺兼一
身長182cm 体重69kg 血液型A型 誕生日7月10日
星修学園の講師で、世界中の注目を集めるナノマシン「アセンブラ」開発に全てを捧げる研究者。
如月寮のOB。亜季や菜ノ葉の知人でもあり、如月寮には亜季に用があってよく出入りする。ひょんなことから出会った甲たちのことを気に入り、懇意にしてくれる。
シュミクラムユーザーとしても凄腕であり、甲たちの師匠になりシュミクラムの指南をする。ちなみに、彼をして甲の「シュミクラムへの適応能力は異常」らしい。
現代では消息不明だが、灰色のクリスマスの発生に関わっていたと見なされており各機関が血眼になって捜索している。
使用機は「震機狼/Mirage wolf」。大型の機体に二本の斬機刀を装備したシュミクラムで、流れるように二本の剣を操りコンボを叩き込む、接近戦に特化した機体。また、現実での直樹本人も日本刀を使った二刀流剣術の達人であり、銃火器で武装したGOATを赤子のようにあしらう異常な戦闘能力の持ち主。
かつてバルドル内の知識を得るために危険を承知で自身を接続した経験があり、それが原因で精神をグレゴリー神父に汚染された。理想と現実への苦悩から精神汚染が進行して二重人格状態に陥った結果、菜ノ葉の両親の殺害に関与する等の凶行に走っていくことになる。現代ではほぼ完全に神父に操られた状態にあるが、かすかに本来の人格も残っている。板ばさみが悪化の原因であるため、それを取り除くことによって灰色のクリスマス自体が発生しない可能性も存在する。
その狂気ゆえか、戦闘中ダメージを与えていくとセリフが狂ったものになっていく。
まだ健常であった時に、甲と空に対してアセンブラに対する最終防御手段を託している。ただしこの記憶は自身の人格崩壊を懸念した久利原によって自身と甲からは消されている。ちなみに、このキーワードは本作のタイトルと密接な関係にある。
バルスカ学園では、同じく星修学園の講師で、ノイとともに甲を引き込もうと色々アプローチしてくる。一番本編とのイメージが離れている人物の一人。

その他[編集]

ノイ
声 : 有栖川みや美
身長144cm 体重33kg B68/W50/H76 血液型B型 誕生日5月29日
清城市のスラム街に居を構えているモグリの医者。表向きはアダルトショップを経営している。どう見ても子供にしか見えないが、実際は甲よりも年上。私服はゴスロリ風で、診察時にはその上に白衣を羽織る。
闇医者だがその腕は確かなもので、医療に関する技術や知識は高く、裏世界では名医として名を馳せている。特に人体改造やサイボーグ手術を得意とし、金次第でどのような改造でも施してくれるという評判を得ており、電脳に関しても詳しい。
記憶障害に陥った甲の治療を担当してくれる他、真実を追う甲に情報やアドバイスも与えてくれる。相棒は医療用マシンのイム君。ちなみに、Dive:Xではシュミクラムの様に戦場に出てくる。
ノインツェーンに生み出されたデザイナーズ・チャイルドで、ノイの身体的特徴はそれに起因している。
バルスカ学園では保険医であり、お笑い好きで久利原と組んでコントをやっているが、普段は失笑すらこぼれない悲惨な出来である。甲(突っ込み)が混ざると爆笑の渦へと変わるため、引き込もうと狙っている。
橘聖良(たちばな せいら)
声 : 奥田香織
身長169cm 体重55kg B90/W61/H89 血液型B型 誕生日2月13日
甲の叔母(母の妹)に当たり、親戚筋で甲が唯一頭が上がらない人物。仮想空間に関する様々な事業を担うアーク・インダストリー社を一代で立ち上げ、巨大企業に育て上げた女傑。
一族最大の変人且つ天才で、ネットに関することならこの人以上に知っている人はいないと言われる程、仮想空間やAIに詳しく、亜季同様、AIの魔女(ウィッチ)と呼ばれている。
独特な雰囲気を持ち、どこか人間味を感じない性格だが、甥である甲には目をかけており、何かと気遣っている。
甲が星修学園に入ることができたのも彼女のお陰である。
今世紀最大のマッドサイエンティストと呼ばれるノインツェーン博士と何か関わりがあるようだが…。
DiveXにおいて門倉運輸に甲の幼い時の画像データを依頼した挙句、その写真を見て鼻血を流すなど、甥に対する一般的な愛情を超えた想いを抱いていると見られる描写がある。
バルスカ学園では学園長であり、甲らとの関係性はない。なお、転校生を含む全校生徒の顔と写真を記憶しており、生徒のことを第一に考える善人だが、やや暴走気味。
阿南よしお
声 : 熊野茶太郎
身長166cm 体重93kg 血液型A型 誕生日9月20日
清城市の市長。
企業との癒着が度々取り沙汰されているものの、今まで一度も逮捕されたことがなく、黒い噂が絶えない人物。
ドミニオンともつながりがあったが、最終的に捨て駒扱いで切り捨てられ、真ルートではアセンブラのキャリアにされ融解してしまうことになる。
バルスカ学園では甲たちの先輩であり、親の力を振りかざすが親の前では一転気色悪い声を出す。
クゥ
声 : さくらはづき
亜季のプライベート仮想空間で出会った、空と瓜二つの少女。
そのそっくりな姿や、幼児のような幼い知能など、何か秘密があるようだが……
その正体は空のシミュラクラであり、代理人(エージェント)として空の望む情報を収集している。空が情報通であるのはこれが原因である。
空と直に対面してしまったために深くリンクしてしまい、空が危険な状態となったため最終的に封印されることとなる。
空の存在が失われた現代では動くはずがないのだが、世界0の空とリンクしており再び代理人として動き出した。
ルートが後半になればなるほどその意識は明確なものとなって行き、空に近くなっていく。
クゥとしての意識は特異点経由で任意のコピーNPCに宿ることができ、その時だけ型番がクゥのものとなる。
彼女と甲のシミュラクラは、AIが人間を理解するために生み出された端末であり、対となる存在でもある。
六条クリス
声 : 鶴屋春人
身長164cm 体重47kg B87/W52/H83 血液型AB型 誕生日5月24日 DiveXのみ登場
鳳翔学園の生徒会長。デザイナーズ・チャイルドでありながらセカンドでもあり、軽度の電脳症を患っている。
「ドミニオン」と過去になんらかの関係があるらしいのだが…。
使用機は「グリムバフォメット/Grim Baphomet」。格闘(チェーンソー型)と射撃(ニードル型)の2形態を切り替えられるテクニカル機体(機能的にはグレゴリー神父と水無月真の機体を足して2で割った印象で、外見はグレゴリー神父とジルベルトの機体を掛け合わせたデザイン)。フォースクラッシュも形態にあわせて違う技が出る。
ノインツェーン
かつて統合との戦争で投入された情報兵器。今作の全ての元凶ともいえる人物。
セカンドやデザイナーズ・チャイルド等の現代における先端技術の基礎を築いた天才科学者にして、稀代のマッドサイエンティスト。
戦争終了後に接収され、人権を与えられて様々な研究をしていたが裏で非合法な研究をしていたことが発覚、やがてバルドルに自身を直に接続して脳を焼き切って自殺したと言われる。
その正体は複数の人間の子供の脳と機械論的AIを連結して作られた生体コンピューターであり、人間とはかけ離れた外見をしていた。
初めは複数の人格が協調し合っていたが、やがて人格間での競争と淘汰が始まり、それらを吸収、統合して最後に残った人格がノインツェーンであるとされている。
性格は異常というより異質。戦争や経済の合理的遂行の為に生み出された彼は秩序を愛し、反対に生体型AIや生命体全般を無秩序な存在として嫌悪していた。
やがて究極の機械であるバルドルを完璧な存在とみなし、バルドルになるために自身の精神をバルドルに焼きこもうとした。
その一方で、彼自身も人間のパーツを持つが故に捨てきれない人間としての情動に苦悩したという。
かつて自分の中にあった人格のうち、彼が密かに慕っており、また人間的な情動を司っていた少女の人格を淘汰の果てに消してしまったらしい。
失ったその部位を取り戻すことを本心では求めており、そのために自身と融合している空に強い執着心を抱いている。また、彼が最も欲したのは母性。
人類を駆逐し、AIネットワークを支配下に置いて何もかも全て自身と統合した世界を作り上げる為に一連の騒動を引き起した。
その本質は、生命体でも物質でもない自分を嫌い、変化することを拒み機械となることを望んだものの、それでもマシンにはなりきれず、人間であることを捨てきれなかった存在。ノイいわく子供のような性格。ノイの成長しない体は、そんなノインツェーンの願望を投影したものである。

スタッフ[編集]

タイトル : Dive1『Restoration 〜沈黙の空〜』
作詞 : KOTOKO
作曲 : C.G mix
歌 : KOTOKO
タイトル : Dive2『jihad』
作詞 : KOTOKO
作曲 : C.G mix
歌 : KOTOKO
タイトル:DiveX『楽園のメタファー』
作詞 : wight
作曲/編曲 : syow
歌 : 片霧烈火
タイトル : 『パラダイムシフト』
作詞 : wight
作曲 : mo2
歌 : 片霧烈火
タイトル : DiveX『Across the Destiny』
作詞 : 仲村芽衣子
作曲 : 水夏える
歌 : 仲村芽衣子
  • オープニングムービー : 神月社(Mju:z
  • エンディングムービー : 癸乙夜(Mju:z)
  • エンディングテーマ
タイトル : 『Nano Universe』
作詞・作曲 : wight
歌 : 片霧烈火

関連アイテム[編集]

  • BALDR SKY Another Days(ハーヴェスト出版より刊行されている小説 ISBN:978-4-434-13828-7)
  • BALDR SKY ビジュアルファンブック(TECHGIAN STYLE)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

戯画オフィシャルサイトおよびパートナーブランドの情報ポータルサイト『プニプニStation情報局』への入口