Asterisk (PBX)

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Asterisk
開発元 Digium
最新版
18.11.3 / 2022年4月26日 (22か月前) (2022-04-26)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C言語
対応OS クロスプラットフォーム
種別 VoIP
ライセンス GNU General Public License / プロプライエタリ
公式サイト http://www.asterisk.org/
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Asterisk(アスタリスク)は、アメリカアラバマ州のデジウム (Digium, Inc.) が開発しているオープンソースのIP-PBXのソフトウェア。 GPL 2 ライセンスで配布。ネーミングはアスタリスクマーク(*)に由来する。

概要[編集]

開発者はアメリカ企業デジウム英語版マーク・スペンサー英語版。開発は同社が行っているがオープンソースであり、世界中のプログラマが開発に貢献している。

多くのOSにポーティングされており、LinuxFreeBSDOpenBSDNetBSDSolarismacOSで動作する。Windows 向けにAsteriskWin32 (Asterisk on Windows) もある。

特徴[編集]

特徴として次の点があげられる。

  • ボイスメール機能。留守番電話の機能として、不在時などにメッセージを記録することが可能。
  • 音声会議機能。MeetMeと呼ばれ、電話会議サービスを動作させることが可能。
  • 自動音声応答(IVR)機能。音声による自動応答を作成し、動作させることが可能。
  • 自動着信呼配分(ACD:Automatic Call Distributor)機能。コールセンターで利用されるような、待ち時間順でつなぐことや一斉着信などの機能。
  • PSTN公衆交換電話網)への接続が可能。デジウム社やその他で発売されている回線ボードにより接続を行う。この回線ボードをZaptelコンパチブルカードと呼ぶ。この多くは日本では技術基準適合認定されたものではない(技適マークが無い。)ので直接に接続することができない。ISPの行っているIP電話やひかり電話などをレジスターし利用する方法などで回線ボードなしで利用することも実現されている。
  • 保留機能。パーク保留機能が可能。日本のラインキーによる部分はまだ実装されはじめた段階。擬似的なラインキーとして利用する方法では可能。保留音は自由に選曲することができる。
  • AGIといわれるスクリプト連動機能。CGIのような使い方でモジュールを書くことが可能。
  • SLA(Shared Line Appearances)サポート。
  • T.38 パススルーサポート
  • SNMP サポート

利用可能なプロトコル[編集]

利用可能な音声圧縮コーデック[編集]

歴史[編集]

  • 2002年
    • 1月 0.1.10がリリース。
  • 2003年
    • 4月 0.4.0 がリリース。
  • 2004年
    • 9月 1.0.0 がリリース。
  • 2005年
    • 11月 1.2.0 がリリース。
  • 2006年
    • 12月 1.4.0 がリリース。
  • 2008年
    • 10月 1.6.0 がリリース。
  • 2010年
    • 10月 1.8.0 がリリース。
  • 2011年
    • 12月 10.0.0 がリリース。
  • 2012年
    • 10月 11.0.0 がリリース。
  • 2013年
    • 12月 12.0.0 がリリース。
  • 2014年
    • 10月 13.0.0 がリリース。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

公式サイト[編集]