Android (オペレーティングシステム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Android
開発者
開発状況 開発中
ソースモデル FOSS
初版 2008年9月23日 (15年前) (2008-09-23)
最新安定版 Android 14 - 2023年10月4日 (6か月前) (2023-10-04)[1] [±]
最新開発版 なし [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
プラットフォーム ARMMIPSx86x64
カーネル種別 モノリシックカーネル
ライセンス Apache 2.0、GPLv2、LGPLなど[2]
ウェブサイト android.com ウィキデータを編集
サポート状況
サポート中
テンプレートを表示

Android(アンドロイド)は、Googleが開発した汎用モバイルオペレーティングシステムである[3][4][注釈 1]Linuxカーネルオープンソースソフトウェアがベースで、主にスマートフォンタブレットなどのタッチスクリーンモバイルデバイス向けにデザインされている。PC用にはAndroid-x86、テレビ用にはAndroid TV、自動車用にはAndroid Auto、ウェアラブルデバイス用にはWear OS(旧:Android Wear)がある。世界で最もよく使われているオペレーティングシステムであり、2021年5月時点で30億台を超えるアクティブデバイスがある[7]iPhoneと区別する為に、Androidスマートフォンをさす呼称としても使われる[8]

概要[編集]

2003年アンディ・ルービン、リッチ ・マイナー、ニック・シアーズ、クリス・ホワイトがアメリカカリフォルニア州パロアルトに携帯電話向けソフトウェアプラットフォームを開発するAndroid社を設立した。2005年にGoogleがAndroid社を買収[9]し、一時はGoogleが「gPhone」という独自の携帯電話端末の開発を進めているという憶測が流れた[10]。2007年11月5日、携帯電話用ソフトウェアのプラットフォームであるAndroidを、Google[11][12][13]、米クアルコム通信キャリアのT-モバイル(T-Mobile International)などが中心となり設立した規格団体「Open Handset Alliance」(オープン・ハンドセット・アライアンス、OHA)が発表した。

無償で誰にでも提供されるオープンソースオープンソースソフトウェア)であり[14]サードパーティーのベンダーが独自にカスタマイズしやすくすることを目的として、Apache License 2.0に基づいて配布されている。2008年10月からは対応する携帯電話が多数販売されている。

競合するモバイル向けプラットフォームは、AppleiOS/iPadOS/watchOS/tvOSがある。過去の競合にはマイクロソフトWindows Mobile/Windows Phone/Windows 10 MobileアクセンチュアSymbian OSクアルコムのBrew MP、ブラックベリーBlackBerryLinux FoundationTizenなどがあった。Googleはスマートフォンタブレット腕時計スマートウォッチ)以外にもゲーム機冷蔵庫といった領域にもAndroidを搭載させる考えである[15]

Android OSを搭載するスマートフォンとタブレットはベンダー各社から発売されており、それぞれベンダー固有のブランド名が付けられている。これらはAndroidスマートフォンやAndroidタブレットというような総称で呼ばれる[16][17][18][19][20]。主な競合はiOSあるいはiPadOSを搭載するiPhoneおよびiPadである。

特徴[編集]

この節では、Android Developers から発表されている標準のAndroid(AOSP)について記述する。サードパーティーが独自に追加(カスタマイズ)した機能は含まない。

ユーザーインターフェース[編集]

Androidのユーザーインターフェース

Androidのユーザーインターフェース(UI)はサードパーティーの端末メーカーによるカスタマイズが許可されており、通例メーカーごとに独自のUIが搭載されている。カスタマイズが施されていない標準のAndroidは通称AOSP版と言われ、Android Open Source Projectのソースコードから直接ビルドしたものを指す。また、メーカーやサードパーティーが開発したものはカスタムROMと言われている。

Androidの基本操作はタッチインターフェースとなっており、指を使って直感的な操作ができるようになっている。表示されたボタン類を押すタップ、長押しタップ(つまむ)、画面端からタップスライドしてメニュー類を表示するスワイプ、マルチタッチによるピンチや回転などができるようになっている[21]。画面をタップした際に、ボタンを押したという感覚を起こさせるために、本体をバイブで振動させる機能を持ち合わせる。ジャイロスコープGPS加速度センサーなどのハードウェアをサポートしており[22]、アプリケーション側からそれらにアクセスして活用する事もある。ジャイロスコープは端末を縦向きから横向きに変更する際に使われる事が多い。ゲームの例ではレースゲームで車をハンドル操作する際、端末を傾けてハンドル操作に当てはめるものがある[23]

ホームスクリーン上には、パソコンデスクトップ画面のようにアプリケーションのアイコンが並び、アプリをインストールするとホームスクリーン上に自動的に配置される。また長押しタップでアイコンを移動したり、フォルダを作成して格納する機能を持つ。これに加えてウィジェットを配置できるようになっている。ウィジェットは、天気予報ニュースなどのライブ情報などがあり、ホームスクリーンから直接見ることができる。ホームスクリーンは画面外にも複数用意されており、画面を左右にスワイプすることで複数のホームスクリーン間を移動できる[24]

画面上部にはステータスバーが配置されている[25]。ステータスバーは、通知やシステムの状態情報を表示するためのシステムUIである[26][27]。ステータスバーには通信状態やシステムサービス(Google Mobile Serviceなど)の稼働状況、バッテリー残量、時刻などが表示される。ステータスバーを下方にスワイプすることでクイック設定パネルが表示され、頻繁に使われる機能や各種システム設定(例えばWi-Fi/Bluetooth/機内モード/画面自動回転のON/OFFボタンなど)に素早くアクセスすることができる。クイック設定パネルの下部には通知ドロワーが表示され、通知の詳細を確認したり、各通知からのアプリ操作につなげたりすることができる[28]。通知はステータスバーにもアイコンとして表示され、例えば新着のメールSMSを受信したりデバイスを接続したりしたときに、ユーザーに作業を中断させることなく知らせることができる。

画面下部には「戻る」ボタン/「ホーム」ボタン/「マルチタスク」(アプリケーションリスト)ボタンによる各操作を実行できるナビゲーションバーが、Android 3.x、および4.0以降から配置されている[29]。これ以前のバージョンでは、ハードウェアキー(物理ボタン)方式が主流であった。Android 9 Pieでは「ホーム」ボタンと「マルチタスク」ボタンが削除され、スワイプジェスチャーに置き換えられた[30]。ただし、端末メーカーによっては従来のナビゲーションバーを採用しているものや、設定によって従来のナビゲーションバーを利用できるようになるものもある。Android 10では「戻る」ボタンも削除された[31]

文字の入力[編集]

Androidには文字入力のためのIMEを搭載しており、テキストボックスや検索ボックスなどの入力エリアをタップするなどしてフォーカスを当てると画面上に仮想キーボードが表示される。この仮想キーボードを、タップやスワイプ操作することによって文字を入力できるようになっている。IMEはサービスアプリケーションとして動作し、エンドユーザーが自由にサードパーティー製のIMEをインストールすることも可能になっている。IMEとハードウェアが対応していれば、BluetoothUSB接続の外付けキーボードを接続して入力することができる。また発声によって文字入力を行う音声入力システムも備える。Googleあるいはサードパーティー製の手書き入力アプリを利用して、指やスタイラスペンなどで書いた文字を認識させることもできる。

なお2018年現在、Android OSには標準で日本語入力用のIMEが搭載されていない。そのため、日本語入力を行うには、Google 日本語入力ATOKなどのサードパーティー製IMEをインストールする必要がある。日本国内で販売されている端末は、最初から日本語入力できるようにiWnnPOBox TouchS-ShoinATOKFSKARENなどが、メーカーによって搭載されている。一部のAndroidデバイスでは、Google純正の新たなIMEであるGboardが最初から搭載されており[32]、また2017年11月にはGboardが日本語に対応し、追加の言語およびキーボードレイアウトをダウンロードするだけで日本語入力ができるようになった。

アプリケーション[編集]

Googleの認可を受けた端末には、アプリケーションマーケットとしてGoogle Play(旧 Androidマーケット)がインストールされている[33]。多くの端末では、このGoogle Playからアプリコンテンツをダウンロードして使えるようになっている。2019年9月時点のGoogle Play内では、280万本を超えるアプリケーションが提供されている[34]

GoogleはGoogle Playを経由しないアプリ配布も認めており、APKファイルから直接インストールできるようになっており[35]、それらのアプリは野良アプリと呼ばれる。ただし一見普通のアプリに見える悪質なアプリ(マルウェア)も存在するため、公式マーケット以外からのダウンロードには細心の注意が必要である[36]

Androidで表示されるホーム画面を表示させるアプリケーションのことはホームアプリと呼ばれる。たくさんのアプリが公開されており、ユーザーは好きなものを選ぶことができる。別名、ランチャー(Launcher)とも呼ばれる。

構成[編集]

Androidは、カーネルからミドルウェア、ユーザーインターフェースウェブブラウザ、電話帳などの標準的なアプリケーション・ソフトウェア群までを1つのパッケージにして提供されている。

カーネルにはLinuxの関連技術が使用されているが、その他の部分は様々な技術が用いられており、例えば標準Cライブラリ(libc)のBionic英語版NetBSDのlibcとLinuxのlibcを組み合わせたものをベースにしている。

Androidのアーキテクチャ[11]
機能
携帯電話網への対応 GSMUMTSCDMA2000EV-DOLTE3G4G5G
その他のネットワーク対応 Bluetooth無線LANNFC
各種ハードウェアへの対応 衛星測位システム加速度センサ磁気センサ、2D/3D描画支援ハードウェア(GPU)など
ウェブブラウザ Chromiumベースのブラウザが組み込まれている(4.3まではWebKitベース)。この機能は、他のアプリケーションからも利用可能である。
メール ショートメッセージサービス(SMS)及びマルチメディアメッセージングサービス(MMS)が利用可能である。
その他のアプリケーション Javaで作成されたアプリケーションを独自のDalvik仮想マシン/Android Runtime上で動かすことができる。Android 5.0以降では標準の仮想マシンがAndroid Runtime(ART)に変更された。Dalvik/ARTは通常のJava仮想マシンとは異なり、メモリの消費が低く抑えられているなど、モバイル向けに最適化された設計となっている。
アプリケーションマーケット Googleにより、Android用アプリケーションを配布、販売するGoogle Play Storeが運営されている。
マルチタッチ ネイティブに対応しており、HTC Heroなどの機種でサポートされている。ただし、Appleによる特許訴訟を避けるため、2010年2月までは、初期的にはカーネルレベルで無効化されていた[37]
データストレージAPI データ保存用にSQLiteが組み込まれている。
マルチメディアAPI Media Frameworkと呼ばれる映像と音声用のライブラリにより、H.263H.2643GPP/MP4コンテナ)、H.265MPEG-4 SP、WebMAMR、AMR-WB(3GPPコンテナ)、AACHE-AAC(MP4/3GPPコンテナ)、MP3MIDIVorbisWAVJPEGPNGHEIFGIFBMPWebPなどに対応している。
フォント FreeTypeフォントライブラリ[38]により、TrueTypeType1OpenTypeなどのフォント形式に対応している。
その他のライブラリ OpenGL ESVulkanOpenSL ESOpenMAX AL、Skia(SGL)、SSLzlib標準Cライブラリ(Bionic)、標準C++ライブラリ(libstdc++/libc++)など

プログラミング言語[編集]

カーネルとライブラリ、ランタイムはほとんどがC言語またはC++で記述されているが、2021年から新規コードのデフォルト言語をRustにしており[39]、2022年12月現在では新規コードのRustの占める割合が21%に達している[39]。アプリケーションとアプリケーション・フレームワークは、Google独自に構築した仮想マシンであるDalvik仮想マシンまたはAndroid Runtime(ART)上の「Java Platform, Standard Edition(Java SE)のサブセット+Android拡張」環境で記述する[40]プリインストールされたアプリ、エンドユーザーが後からインストールするアプリを問わず、共通の仮想マシンおよびフレームワークを使用する。

対応CPU[編集]

Googleが公式サポートしているCPUはARM(ARMv5以降)、MIPSx86である。ARM以外の環境はAndroid 2.3から対応した。端末シェアの多くはARMv7とARMv8が占めているが、日本においては2014年3月に大手家電量販店のビックカメラが自社ブランド製品としてIntel Atom搭載のタブレットを発売[41]するなど、x86による製品もあった。

ChromeOSにはAndroidアプリケーションの実行環境としてAndroid Runtime for Chrome(ARC)が搭載されており、x86ベースやARMベースのCPUを搭載するChromebook端末上でAndroidアプリケーションを動作させることもできる。

Microsoft Windows 11では、専用のAndroidサブシステム(Windows Subsystem for Android:WSA)をインストールすることで、x86ベースやARMベースのCPUを搭載するWindows PC上にて、Amazon Appstore経由で入手したAndroidアプリケーションを動作させることもできる[42]

Androidアプリケーションのパッケージ(APK)には、各種プロセッサのアーキテクチャ固有命令を含むネイティブライブラリを複数含めることができる。エミュレーションにより、x64プロセッサ上でARM32/ARM64ネイティブライブラリのみを含むAndroidアプリケーションを動作させることもできるが、オーバーヘッドを伴う。

カーネル[編集]

AndroidのカーネルではLinuxカーネルに独自パッチ[1]を当てたAndroid共通カーネル(ACK)が使われている[43]

ACK 5.4より前は各プロセッサーベンダー毎にACKを派生したベンダーカーネルがあり[44]、製品メーカーは製品毎にベンダーカーネル派生のプロダクトカーネルを用意していた[44]が、ACK 5.4以降は外部モジュールを読み込むためのカーネルモジュールインターフェース(KMI)を提供する汎用カーネルイメージ(GKI)となり[44]、各プロセッサーベンダーはベンダーモジュールを提供する形となった[44]

種類 カーネルのURL
Android共通カーネル(ACK) https://android.googlesource.com/kernel/common/
CodeLinaroのカーネル関連コード
Code Aurora Forumの後継[45]
https://git.codelinaro.org/clo/la/kernel/

ハードウェア寄りでは開発組織 Linaro英語版がベンダー固有コードの本家Linuxカーネルへの還元(アップストリーミング)を続けている[46]

またAndroid共通カーネルも少しずつ本家Linuxカーネルへの還元が進んでおり、本家Linuxで受け入れられなかった独自機能もだんだん標準機能やユーザー空間への置き換えが進んでいる。

機能 過去のAndroidカーネル Androidカーネル 6.1現在(太字はAndroidカーネル独自機能)
プロセス間通信(IPC) Binder Binder(./drivers/android/内)
匿名共有メモリ ashmem ashmem(./drivers/staging/android/内)又は memfd
(ashmemは本家Linuxで削除された[47][48]もののアプリの一部で必要となる[49]
ログ Logger ユーザー空間デーモン(logd)
早期OOM low memory killer PSIモニター+ユーザー空間デーモン(lmkd)[50]
連続メモリアロケータ CMEM/NVMAP/PMEM
ION[51]
DMA-BUF[52]
データ使用量モニタリング xt_qtaguid eBPFベース[53]
ネットワーク権限 Paranoid network eBPFベース[53]
リモート操作(ADBのデバイス側) adb USB gadget[54] FunctionFS gadget+ユーザー空間デーモン(adbd)[55][54]

仮想マシン[編集]

Android 4.4以前のバージョンで動作するアプリケーションは、基本的にはDalvik仮想マシン(VM)上で動作する。DalvikはJavaのオープン実装であるApache Harmonyをベースとしているが、Java APIセットからはSwingAWTなどが除去され、Android専用のUIフレームワークや独自ライブラリなどが追加されている。Java CDCのAPIは、全てではないが、概ね含まれている。なお、オラクル(旧:Sun)Javaの互換性テストを通過していないため、正式なJavaではない。APIセットはJava Platform, Micro Edition(Java ME)とも異なる。Android 7.0 Nougat以降はJava APIライブラリの実装がOpenJDKベースになった[56]

Googleから提供されているソフトウェア開発キットでは、Javaプラットフォームによるプログラミング環境と、C/C++による開発がサポートされている。Java以外にも、Javaプラットフォーム向けの複数の言語(ScalaKotlin)で書かれたプログラムがDalvik/ART上で動作する。Java Native Interface(JNI)を利用して、JavaとC/C++間で相互運用することも可能である。Android 2.3以降ではNative Activityのサポートにより、使用可能なAPIの制約はあるもののC/C++のみでアプリケーションを開発することも可能になっている。また、.NET Framework互換環境の1つであるMonoもAndroidに対応しており、XamarinMicrosoft Visual Studioを利用することで、.NET言語(C#/F#)を使用してAndroidアプリケーションを開発することができる[57][58]

Android 4.4(KitKat)からは、デベロッパー向けに新たな仮想マシンAndroid Runtime(ART)が実装された。ARTは、Dalvikよりもアプリケーションの動作効率などを向上させることを目的に開発された[59]。Dalvikの場合、多様なハードウェアに対応できるよう、アプリを中間コードの状態で保管しておき、実行直前にネイティブコードに変換して動作させるJITコンパイル方式が採用されている。一方でART仮想マシンは、予め最初からネイティブコードに変換しておくため(ahead-of-time:AOT)、実行速度や動作速度が向上する[60]。Android 7.0以降のARTではAOTとインタープリタとJITをミックスしたハイブリッド手法が採用された[61]

なお、Android 4.4では依然としてDalvikが標準となっており、ARTを用いるためには開発者向けオプションで設定が必要である。ただし、アプリケーションによってはART上では正常動作しないものもあり、Dalvikとの完全互換は保証されていない[62]

Android 5.0からは、ART仮想マシンが標準となった。5.0に搭載されたバッテリー改善システムと、ARTの効率性の良さという組み合わせによって、バッテリー持続時間がAndroid 4.4と比較して1.37倍と大幅に伸びた[63]

ブートローダー[編集]

ブートローダー(bootloader)とは、デバイスの電源を入れた際にフラッシュメモリ上にインストールされたLinuxカーネルを読み込み、そこからAndroidを起動させるシステムである。パソコンで例えると、BIOSという部分に相当する。ブートローダーのインターフェースは、一部の端末でアクセス可能である。多くの場合は、電源ボタンと音量ダウンボタンを同時押ししながら電源を入れて起動させる事ができる。起動後に表示されるインターフェースは、fastbootモードとも呼ばれる[64]。ほとんどの携帯端末ではブートローダーにUbootが使用される。

開発環境[編集]

アプリケーション開発用にはAndroid SDK(Software Development Kit)が、ランタイムとライブラリの開発用にはAndroid NDK(Native Development Kit)が無償提供されている。SDKとツール類は後述のAndroid Studioに含まれているほか、単独のコマンドラインツールも利用可能である[65]。Android SDKに含まれる通信ツール「Android Debug Bridge」(adb)によって、Androidデバイス(携帯電話機/タブレットなど)とホストPCとをUSBで接続して、アプリケーションプログラムをデバイス上で実行しながらPC上でデバッグすることができる。Googleが有償で提供するSIMロックフリーの開発専用携帯電話機や他社の専用の携帯電話機エミュレータでないと、低レベルのランタイムとライブラリを書き換えることはできない[40]統合開発環境は、Android Studioが推奨されている。Android Studioの実行環境つまりホストとして対応しているOSは、Microsoft WindowsmacOSLinuxUbuntuなど)、ChromeOSである[65]Visual StudioIntelliJ IDEARAD Studioなど他の統合開発環境もAndroid開発に対応しているものがある。

当初はアプリケーション開発にEclipseと専用プラグイン(Android Development Tools:ADT)が利用されていた。Googleは、2013年5月15日に開催されたGoogle I/OでAndroid Studioと称する新たな統合開発環境を開発中であることを表明した[66]。これはIntelliJ IDEAをベースにしたオープンソースによるAndroid専用の開発環境であり、ビルドツールとして従来のApache AntではなくGradleを採用している。また、レイアウトのデザインもよりグラフィカルで端末実機のイメージに近くなるとされる。2014年12月8日に正式版1.0がリリースされた[67]。これに伴い、Eclipse用プラグインのサポートは2015年に終了した。

Android SDKでは、Android Virtual Device(AVD)と呼ばれるPC上で動作する仮想デバイスを用いることができる。対応CPUと同様にARM、MIPS、x86の3種類のアーキテクチャをエミュレーションするソフトウェアがSDKに同梱されており、これにロードされるシステムイメージもAndroidバージョンごとにそれぞれ提供されている。ユーザーがこれらを選択して、任意のAndroidバージョンとCPUエミュレータの組み合わせによるAVDを作成する。ただし、一般的なエミュレータと同様、他のコンピュータシステムをエミュレーションするために動作が非常に重く、快適なデバッグを行うことは難しい。これをカバーするため、仮想化支援機能をサポートしているx86アーキテクチャのCPUが搭載されたホストマシン上では、x86システムイメージによるAVDを高速化することができる。WindowsおよびmacOSにおいては、インテルが提供するIntel Hardware Accelerated Execution Manager(HAXM)によってIntel VTによるサポートを有効にすることができる。また、Linux版のSDKにおいては、x86エミュレータ自体がKVM上で動作させることが可能となっており、Intel VTまたはAMD-Vによるサポートによって高速化することができる。

Google Mobile Service[編集]

ほとんどのAndroid端末には、プロプライエタリソフトウェアのGoogle Mobile Service(GMS)アプリがプリインストールされている。Google Play、マップ、ギャラリー、カレンダー、Gmail、トークなどが含まれる。GMSアプリの搭載は互換性テストのCompatibility Test Suite(CTS)を通過し、Googleにライセンスを与えられた端末のみ認められている。オープンソースのAndroidから派生して、これらのアプリが入っていない場合は、CyanogenMod Gapps[68]などからroot権限で /system フォルダにコピーしてインストール可能。

エミュレーション・モデル[編集]

基本ハードウェアを「goldfish」と定義しており、SDKのQEMUエミュレータはそれを踏襲している。サポートしているスペックは下記の通り。ただし、2007年10月当時のスペックである。

  • goldfishモデル
    • メインメモリ:96MB
    • VRAM:8MB
    • 画面サイズ:480×320画素(HVGA)、または320×240画素(QVGA)、ともに縦長または横長配置[11]

バージョン[編集]

歴代のコードネームのうち、バージョン1.5から9までは頭文字がバージョンの発表順にCからPまでのアルファベット順で始まる菓子の名前が付けられており、Androidロボットが各コードネームの菓子に扮していた。また、コードネームがエンドユーザー向けの製品別名として使われることもあった。バージョン10からはそのようなコードネームは付けられなくなり[69]、コードネームはアルファベット1文字だけになった[70][71]。また、バージョン10以降では、コードネームはエンドユーザー向けの製品別名としては使われなくなっている。

シェア[編集]

スマートフォン[編集]

世界でのスマートフォンの販売台数のシェアの推移は以下の通り[72][73][74][75][76][77][78][79][80][81][82][83][84][85][86][87][88]

時期 総数 Android iOS Symbian BlackBerry Bada Microsoft その他
2009年第2四半期 40,971,800 1.8% 13.0% 51.0% 19.0% 9.3% 5.8%
2009年第3四半期 41,093,300 3.5% 17.1% 44.6% 20.7% 7.9% 6.2%
2009年第4四半期
2010年第1四半期 54,505,500 9.6% 15.3% 44.2% 19.7% 6.8% 4.4%
2010年第2四半期 62,058,100 17.2% 14.1% 40.9% 18.7% 0.9% 4.9% 3.2%
2010年第3四半期 81,132,600 25.3% 16.6% 36.3% 15.4% 1.1% 2.7% 2.5%
2010年第4四半期 101,150,300 30.5% 15.8% 32.3% 14.6% 2.0% 3.4% 1.5%
2011年第1四半期 99,775,000 36.4% 16.9% 27.7% 13.0% 1.9% 2.6% 1.5%
2011年第2四半期 107,740,400 43.4% 18.2% 22.1% 11.7% 1.9% 1.6% 1.0%
2011年第3四半期 115,185,400 52.5% 15.0% 16.9% 11.0% 2.2% 1.5% 0.9%
2011年第4四半期 149,041,800 50.9% 23.8% 11.7% 8.8% 2.1% 1.9% 0.8%
2012年第1四半期 144,391,700 56.1% 22.9% 8.6% 6.9% 2.7% 1.9% 0.9%
2012年第2四半期 153,686,100 64.1% 18.8% 5.9% 5.2% 2.7% 2.7% 0.6%
2012年第3四半期 169,178,600 72.4% 13.9% 2.6% 5.3% 3.0% 2.4% 0.4%
2012年第4四半期 207,662,400 69.7% 20.9% 1.2% 3.5% 1.3% 3.0% 0.3%
2013年第1四半期 210,046,100 74.4% 18.2% 0.6% 3.0% 0.7% 2.9% 0.3%
2013年第2四半期 225,326,200 79.0% 14.2% 0.3% 2.7% 0.4% 3.3% 0.2%
2013年第3四半期 250,231,700 81.9% 12.1% 0.2% 1.8% 0.3% 3.6% 0.2%
2013年第4四半期
2014年第1四半期 281,636,900 80.8% 15.3% 0.6% 2.7% 0.6%
2014年第2四半期 290,384,400 83.8% 12.2% 0.7% 2.8% 0.5%
2014年第3四半期 305,384,000 83.3% 12.5% 0.8% 3.0% 0.4%
2014年第4四半期 367,334,400 76.0% 20.4% 0.5% 2.8% 0.4%
2015年第1四半期 336,054,400 78.9% 17.9% 0.4% 2.5% 0.4%
2015年第2四半期 329,676,400 82.2% 14.6% 0.3% 2.5% 0.4%
2015年第3四半期 352,844,000 84.7% 13.1% 0.3% 1.7% 0.3%
2015年第4四半期 403,109,400 80.7% 17.7% 0.2% 1.1% 0.2%
2016年第1四半期 349,251,400 84.1% 14.8% 0.2% 0.7% 0.2%
2016年第2四半期 344,359,700 86.2% 12.9% 0.1% 0.6% 0.2%
2016年第3四半期 373,292,500 87.8% 11.5% 0.1% 0.4% 0.2%

日本国内でのスマートフォンの利用者数(契約者数)の推移は以下の通り[89][90][91][92][92][93][94][95][96]

時期 総数 Android iOS(iPhone) Microsoft その他 調査会社
2010年6月 435,000 2,557,000 2,144,000 コムスコア
2010年9月 5,702,000 841,000 3,347,000 1,475,000 39,000 コムスコア
2010年12月 6,975,000 2,174,000 3,787,000 831,000 183,000 コムスコア
2011年3月 9,764,000 4,601,000 3,906,000 1,257,000 コムスコア
2011年11月 15,100,000 61.0% 33.0% 5.7% 0.3% コムスコア
2012年2月 19,300,000 61.4% 34.2% 3.9% 0.5% コムスコア
2012年3月 62.2% 33.7% 3.7% 0.4% コムスコア
2012年6月 24,086,000 64.1% 32.3% 3.2% 0.4% コムスコア
2013年1月 40,610,000 63.3% 34.8% 1.9% MM総研
2013年9月 50,150,000 63.0% 35.6% 1.4% MM総研
2014年3月 57,340,000 57.1% 41.8% 1.2% MM総研
2017年10月 31.8% 68.2% ウェブレッジ
2019年8月 40.8% 59.2% ウェブレッジ
2019年12月 42.08% 57.02% ウェブレッジ
2020年5月 39.6% 60.4% BCN

タブレット[編集]

世界のタブレット出荷台数(電子書籍端末を除く)[97][98][99][100][101][102][103][104][105][106]

時期 総数 Android iOS Windows その他 調査会社
2010年第4四半期 10,700,000 29.0% 68.2% 2.8% Strategy Analytics
2011年第2四半期 15,042,000 29.2% 61.4% 8.6% Strategy Analytics
2011年第3四半期 17,200,000 29.2% 64.5% 6.4% Strategy Analytics
2011年第4四半期 26,800,000 39.2% 57.4% 1.9% Strategy Analytics
2012年第1四半期 18,700,000 34.2% 63.1% 2.7% Strategy Analytics
2012年第2四半期 24,944,000 29.3% 68.3% 2.4% Strategy Analytics
2012年第3四半期 24,700,000 41.3% 56.7% 2.0% Strategy Analytics
2012年第4四半期 52,500,000 43.6% IDC
2013年第1四半期 40,600,000 43.4% 48.2% 7.4% 1.0% Strategy Analytics
2013年第2四半期 51,700,000 67.0% 28.3% 4.5% 0.2% Strategy Analytics
2013年第3四半期 47,600,000 29.6% IDC

日本国内のタブレット出荷台数(電子書籍端末を除く)[107][108][109][110][111][112][113][114]

時期 総数 Android iOS Windows その他 調査会社
2010年4月 - 2010年9月 350,000 20,000 320,000 10,000 ICT総研
2010年10月 - 2011年3月 540,000 50,000 480,000 10,000 ICT総研
2011年4月 - 2011年9月 1,180,000 370,000 780,000 30,000 ICT総研
2011年10月 - 2012年3月 1,580,000 490,000 1,040,000 50,000 ICT総研
2012年4月 - 2013年3月 5,680,000 42.4% 52.5% 0.0% 5.1% MM総研
2013年4月 - 2014年3月 7,480,000 45.7% 43.8% 10.5% - MM総研
2014年4月 - 2015年3月 9,290,000 45.7% 43.9% 10.4% - MM総研
2015年4月 - 2016年3月 9,030,000 46.0% 40.0% 14.1% - MM総研

バージョン[編集]

Android Studioでプロジェクトを新規作成するときに確認可能な、バージョンごとの世界シェア(2021年7月時点でのデータ)[115][116]

バージョン コードネーム リリース API シェア
4.0.3 - 4.0.4 Ice Cream Sandwich 2011年10月18日 15 0%
4.1 Jelly Bean 2012年7月9日 16 0%
4.2 2012年11月13日 17 0%
4.3 2013年7月24日 18 0%
4.4 KitKat 2013年10月31日 19 0.3%
5.0 Lollipop 2014年11月3日 21 0.3%
5.1 2015年3月9日 22 0.3%
6.0 Marshmallow 2015年10月5日 23 1.9%
7.0 Nougat 2016年8月23日 24 2.0%
7.1 2016年12月5日 25 5.0%
8.0 Oreo 2017年8月21日 26 7.0%
8.1 2017年12月5日 27 5.3%
9 Pie 2018年8月6日 28 17.7%
10 Q 2019年9月3日 29 34.5%
11 R 2020年9月8日 30 25.9%
12 S 2021年10月4日 31 未計測
13 Tiramisu 2022年8月16日 33 未計測

ライセンス[編集]

Androidのソースコードは、アプリケーション・フレームワークから標準ライブラリ、ランタイム、カーネルまでのすべてが公開され、改変も自由である。基本的にAndroidのソースコードのライセンスは、Apache License 2.0に準じるため、Androidを採用した企業・個人が改変部や付加部分をGPLのように公開する必要はない。ただし、WebKitのライセンスはLGPLであり、カーネルとそのライブラリなどのLinuxに基づく部分のライセンスはGPLであるため、公開が求められる[40]

Gmail、Googleマップ、Google検索、Google Playなどの一部のGoogle製アプリケーションは、Androidと密に連携しているがプロプライエタリなライセンスで提供されている[117]。これらのGoogle製アプリケーションはGoogle Mobile Service認証をGoogleから受けた端末に対してのみ供給され、それらの端末でのみ動作が認められる。したがってカスタマイズしたAndroidに、これらのアプリケーションを載せるためには、カスタマイズを施したプロジェクトが個別にGoogleの許諾を得る必要がある。なお、アプリケーションをGoogle提供のファームウェアからバックアップし、権利を侵害していないカスタム版に再インストールする(カスタム版にはアプリケーションをバンドルしない)手法が説明される場合もあるが、Google Mobile Service認証を経ておらず、ライセンス違反の行為となる。

タブレット向けのバージョンであるAndroid 3.xはスマートフォンへの対応が不完全であるということを理由としてソースコードの公開が見送られていた[118]が、4.0.1から再度公開に戻った[119]。ただし、3.xのソースコードはGitの履歴の中に存在するだけで、Gitのタグとしては割り振られていない[120]

歴史[編集]

アンディ・ルービンが設立したプラットフォームベンダーである米Android社を、2005年にGoogleが買収[9]したことから一時はGoogleが「gPhone」と呼ばれる独自の携帯電話端末の開発を進めているという憶測が流れた[10]2007年11月に「Open Handset Alliance」(オープン・ハンドセット・アライアンス、以下OHAと表記)を通じて新規プラットフォームの概要のみが発表される結果となった。

世界での発売端末[編集]

セキュリティ[編集]

Android 6.0 以降の権限管理画面。5.1.1 以前と比べ、個別に権限を管理することができる。

Androidのアプリケーションは、スーパーユーザー権限(root)を要求する一部のアプリを除き、システムの重要領域やユーザー情報にアクセスできないようサンドボックスで動作する[139]

権限に関してはユーザーに視覚的にわかるように、アプリをインストールする際、必要な権限のリストを表示する機能がある。例えば「Google マップ」の場合は、位置情報の読み取り(GPSへのアクセス)があり、「カメラ」だと撮影マイクによる録音などの権限がリストに表示される。この機能によって、アプリケーションに無関係な権限を要求された際には、ユーザーが確認できる[140][141]

Android 4.3ではアプリ毎に権限を設定できる機能が実験的に追加されたが、アプリケーションの互換性を損なう恐れがあるという理由で4.4では無効になった[142]

端末をスリープ解除する際には、ロック画面にPINコードやパターンロックを割り当てる事もできる。これに加えてAndroid 5.0以降では、自宅にいる時、スマートウォッチが接続されている時などの条件に応じて自動でロック解除できるスマートロック機能もある。

盗難などで不正にファクトリーリセットされた端末は、Android Device Protection(アンドロイド デバイスプロテクション)という保護機能が働く。デバイスプロテクションが作動すると、直前オーナーのGoogleアカウントにログインしなければ全ての機能が使えないようロックされる。

その他に、端末の位置を逆探知したりリモートロックできるAndroid デバイス マネージャー(ADM、スマートフォンを探す)も提供されており、盗難や置き忘れの対応策のひとつとされている。

日本でのセキュリティ[編集]

トレンドマイクロ社によると、2012年1月から3月の間に、Androidの不正アプリが約5,000種発見されたとしている。また、同社では、2012年4月に人気アプリである写真共有サービス「Instagram」や、アクションパズルゲーム「Angry Birds Space」などの偽アプリ配布サイトが存在し、特定のWebサイトにアクセスし、モバイル端末に他のファイルをダウンロードするなど、不正な動作を行う偽アプリがダウンロード出来るようになっていたことを確認している。「Google Play(旧Android Market)」などの公式サイトにおいて偽アプリが確認されるケースもある。

このような課題に早急に対応していくために、日本は、2011年10月に「スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会」を設置し、スマートフォンを狙うマルウェア等に対する事業者等における対策の在り方や、利用者への情報セキュリティ対策の啓発の必要性について検討を進めてきた。同研究会では、同年12月の中間報告で、スマートフォン利用者が最低限取るべき情報セキュリティ対策として、「スマートフォン情報セキュリティ3か条」33を提唱し、2012年6月に最終報告を取りまとめた。また、2011年12月に「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」において「スマートフォンを経由した利用者情報の取扱いに関するWG」が開催され、スマートフォンにおける利用者情報が安心・安全な形で活用され、利便性の高いサービス提供につながるよう、諸外国の動向を含む現状と課題を把握し、利用者情報の取扱いに関して必要な対応等の検討が進められている。2012年4月には、スマートフォンを巡るサービス構造、利用者情報の取扱いに関する現状、利用者情報の管理等の在り方及び利用者に対する周知の在り方等の今後の論点を取りまとめた中間取りまとめ及び利用者自身が注意すべき事項を整理した「スマートフォンプライバシーガイド」34が公表された[143]

組み込み用Android[編集]

"Open Embedded Software Foundation"(OESF)がAndroidを基に、機能を追加した組み込み用プラットフォームを開発中である。OESFのWebには2005年からのタイムスタンプがある。日本のOESFはWebによると2009年2月12日に設立された。2011年3月現在のバージョンは、Android 2.2を基にしEM3(OESF Embedded Master 3)と呼ばれる。2011年3月にオープンソースとして一般向けに公開された[144]

IP電話、デジタルテレビ、マルチメディア、DLNA、Bluetooth、リモートコントロール、ポインティング・デバイス、ネットワーク管理、ユーザーインターフェース、SDKなどの機能拡張を行ってアプリケーション・フレームワークより上位のAPIから使用する。EM1の機能拡張は全てではないと推測されるが、Linuxカーネル部分と同じ深さでハードウェア上に直接載る低レベルで実装される。EM2は、Android 2.0を元に開発され、2010年10月に公開された。Androidそのものが軽量化を意図して設計されているが、OESF版ではさらに基本コンポーネントだけに絞り、必要な機能を選んで追加できる[145]

Android Go Edition[編集]

Android Go editionは、Googleが開発者カンファレンス「Google I/O 2017」において「Android Go」プロジェクトとして発表された。メモリーやストレージが少ないローエンド端末でもAndroidが効率的に動作するように設計されており、Android 8.1 Oreoで動作するメモリー1GB以下のデバイス向けに最適化されている。

マスコット[編集]

Androidのロゴには緑色のロボットのマスコットキャラクターが使われており、正式名称は「Android ロボット」(Android robot)[146][147]だが、日本では「ドロイド君」の愛称で呼ばれている。海外ではBugdroidという愛称が使われることもある。

Androidロボットのアートワークはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づいて配布されているが、商標権はGoogleが保有する。

イースターエッグ[編集]

Android 2.3 Gingerbread以降からは、ジョークの画像やアニメーションを表示する機能が隠されている。いわゆるイースターエッグと呼ばれるものである。この機能にアクセスするには、端末の設定情報から端末情報を開き、一覧にあるAndroidのバージョンを3回連続でタップすると表示される。なおAndroidのバージョンによって、表示される内容が異なる。

  • 2.3(ジンジャーブレッド) - ゾンビの群れ中にAndroidのロボットが表示される。このイラストは、多くのゾンビアートを手がけるジャック・ラーソンによって描かれた。
  • 3.x(ハニカム) - Androidのロボットを、昆虫デフォルメしたイラスト。
  • 4.0(アイスクリームサンドイッチ) - 黒いビスケットに包まれたアイスクリーム状のロボットイラスト。ロングタップすると、8ビットデザインのロボットが無数に飛び交うアニメーションに移動する。
  • 4.1-4.3(ゼリービーンズ) - ゼリービーンズの形をする笑ったAndroidロボットが表示される。ロングタップすると、それが無数に飛び交うアニメーションに切り替わる。ロボットはタップして移動したり弾き飛ばす事ができる。
  • 4.4(キットカット) - アルファベットK(殆どの端末ではビルド番号の頭文字か数字)が表示され、左右をタップすると回転する。数回タップする事で、キットカットのロゴデザインを象ったAndroidロゴが表示される。ここからロングタップすると、4.4以前で全ての歴代バージョンのアイコンがタイル型のインターフェースで表示されるデザートケースの画面に移る。
  • 5.x(ロリポップ) - ペロペロキャンディが表示され、キャンディの部分をタップすると色が変化する。そこから何回かタップして更にロングタップすると、Flappy Birdに似たゲームで遊べる。JRummy Appsによって難易度調整機能が付いた『Lollipop Land』のゲームアプリが公開されている。
    • L(デベロッパービルド) - Android Lの開発者プレビュー版は、ランダムと大きさをした四角形が表示され、下部にビルド番号が表示される。ロングタップすると、4.4と同じくタイル型のインターフェースが表示される。
  • 6.0(マシュマロ) - マシュマロが表示され、ロリポップとは違いマシュマロの部分をタップしても色は変化しない。ロングタップすると、Flappy Birdに似たゲームで遊べるのは同一だが一つの端末で最大6人までのマルチプレイに対応したりタップ位置が表示されるようにもなった。
  • 7.x(ヌガー) - アルファベットのNが表示され、タップしても変化しない。ロングタップすると、猫のアイコンが表示され、クイック設定の編集を押すと猫のアイコンで「????」のメニューが追加される。猫のアイコンをクイック設定に追加すると皿のアイコンに変化し、皿のアイコンをタップするとねこあつめに似たゲームで遊べる。
  • 8.x(オレオ)- スワイプするとタコが画面内でスワイプした方向に合わせて泳ぎ回る。
  • 9(パイ)- 簡易的なペイントツールでお絵描きをすることができる。
  • 10 -「0」と「1」を重ねて「Q」を作り、作成した「Q」をタップすると、お絵かきロジックを遊ぶことができる。
  • 11 - ダイヤルを11に回すと、ディスプレイの下部、ナビゲーションバーの上に小さな猫の絵文字が表示される。
  • 12 - 時計が現れ、長針を回し12時ちょうどに合わせると中心に「12」とともに模様が現れる。

システム領域のカスタマイズ[編集]

root化[編集]

Androidでも、セキュリティ等の理由からユーザーやアプリケーションがある階層以上にしかアクセスできないように制限がなされている。その制限を解除し最低階層にアクセスできるようにすることを、root化(rooting)、root権を取るという。これにより、より高度な動作をするソフトウェアが実行可能になるが、ほとんどの場合販売元との規約に反するため、サポートを受けられないなどのデメリットが生じる。iOSでのjailbreakに近い。

ただ、AndroidセキュリティチームのNick Kralevichによれば、Googleはroot化を認めている。root化はユーザーの権利の一つであり、一方でユーザーの責任でそれに伴う不利益を受けることは仕方ないという見解を示している。またroot化によってアプリケーションや各種コンテンツの開発者、キャリア会社の権利は侵害されないとしている[148]

ブートローダーのアンロック[編集]

Androidのアップデートは、このブートローダーを経由してアップデートされるが、大半の端末ではブートローダーがロックされている。ブートローダーがロックされていると、メーカーの電子署名が入ったアップデートしか受け付けないようになっている[64]。これに対して、ユーザーが自由にカスタムROMをインストール出来るように、一部の端末ではブートローダーをアンロックする方法がGoogleによって公開されている[149]

これらは改造行為となり保証外になるのが通常だが、中にはこの行為前提で初めからブートローダーがアンロックされた状態で出荷される端末もある[150]

fastbootモード[編集]

fastbootモード(ファーストブートモード)とは、PC側のコマンド操作によってシステム領域の書き換えやパーティション操作を行うための機能である。fastbootのコマンド機能は前述に加え、ブート、リブート、アプリのアンインストール、ファイルの転送、システムのバックアップ、ブートローダのアンロックなど様々なコマンドに対応する[151]

問題点[編集]

脆弱性[編集]

2019年の1年間で、2019年に報告されたOS別の脆弱性の数で最も多い、414件の脆弱性が発見された[152]

2019年11月、一部のAndroidに個人情報の流出につながる脆弱性が新たに146件見つかった[153]

プライバシー[編集]

2011年04月、ウォール・ストリート・ジャーナル(Web版)が、Androidは個人情報(Android利用者の氏名や場所、付近のWi-Fiネットワークの信号強度や位置情報)を取得・蓄積し、Googleに送信していると報じた。セキュリティ専門家が台湾HTC製のAndroidスマートフォンを調べた際に、これらの情報を少なくとも1時間に数回、Googleに送信していたことが確認されたという[154]

この報道に対し、GoogleはAndroid搭載端末から位置情報を収集していることは認めたが、すべてあらかじめユーザーの同意を得た上で行っており、また収集したデータは匿名化された形でGoogleのサーバーに送られていることから、プライバシー上問題はないと主張している[155]

2011年5月、韓国の警察は、Android利用者の位置情報を無断収集した疑いで、米Google韓国法人のGoogle Koreaを家宅捜索し、位置情報の収集に関するデータを押収した。警察関係者は「携帯電話向け広告を扱うGoogle子会社のアドモブが、利用者の同意なくスマートフォン向けアプリケーションを通じて個人の位置情報を収集した疑いがある。押収物を分析し、個人情報の収集量や収集方法を把握する」と話している[156]

Google Play Storeの問題[編集]

2019年12月、Google Play Storeで配布されている、3000個以上のアプリで既知の脆弱性が修正されてないことをトレンドマイクロが発見した[157]

2020年1月、Androidの脆弱性を利用した、不正なアプリがGoogle Play Storeに混入していることをトレンドマイクロが発見した[158]

2020年2月、Google Play Storeで提供されているTOP100のアプリのうち、約半数に脆弱性があることをLINEが発見した[159]

独占禁止法違反[編集]

2019年4月18日、独占禁止法に違反しているという欧州委員会(EC)の裁定を受け、欧州の「Android」ユーザーに対して検索アプリとブラウザーの選択肢を提示するという計画の概要を発表[160]

またECは3月、Googleに対して14億9000万ユーロ(約1900億円)の制裁金を科している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2022年3月現在、公式サイトでは、Androidとは「モバイルの可能性を広げるプラットフォーム」(The platform changing what mobile can do.)であると銘打たれている[5][6]

出典[編集]

  1. ^ Android 14: More customization, control and accessibility features”. Google (2023年10月4日). 2023年10月30日閲覧。
  2. ^ Licenses”. Android Open Source Project. Open Handset Alliance. 2008年10月22日閲覧。
  3. ^ Android”. Google. 2018年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月12日閲覧。
  4. ^ Android” (英語). Google. 2018年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月12日閲覧。
  5. ^ Android とは | Android”. Google. 2022年3月12日閲覧。
  6. ^ What is Android | Android” (英語). Google. 2022年3月12日閲覧。
  7. ^ (日本語) A few things to know from Google I/O 2021 in under 9 minutes., https://www.youtube.com/watch?v=L7c4wS7T_T8 2022年5月24日閲覧。 
  8. ^ スマートフォン(Android スマホ)”. au (2021年). 2021年7月4日閲覧。
  9. ^ a b 【IT知ったか人物伝】アンディ・ルービン 携帯端末用OS「アンドロイド」開発者 - 経済・マネー - ZAKZAK
  10. ^ a b “グーグル電話「Gphone」、2週間以内に発売の噂”. CNET JAPAN. https://japan.cnet.com/article/20355175/ 
  11. ^ a b c 蓬田宏樹、他著「Androidの野望」日経エレクトロニクス2007年12月17日号 p.47-69
  12. ^ 「Android」が目指す携帯電話の未来――Googleのモバイル向けプラットフォームとは - ITmedia Mobile
  13. ^ 「Androidは新鮮味がない」――OHA不参加ベンダーらがコメント | OSDN Magazine
  14. ^ Googleが携帯電話向けプラットフォーム「Android」を発表 |Impress Watch
  15. ^ 「Androidをあらゆる機器に」ゲーム機、腕時計、冷蔵庫の市場も狙うグーグルの野望” (2013年7月2日). 2013年7月2日閲覧。
  16. ^ Android – Android スマートフォン”. Google. 2022年3月12日閲覧。
  17. ^ スマートフォンとタブレット | Android”. Google. 2022年3月12日閲覧。
  18. ^ スマートフォン(Android スマホ)”. au (2021年). 2021年7月4日閲覧。
  19. ^ Lenovoアンドロイド搭載タブレット | 4Gや5G搭載のアンドロイド搭載タブレットのご購入はこちら”. レノボ・ジャパン. 2022年3月12日閲覧。
  20. ^ ハイスペックAndroidタブレット「Galaxy Tab S8シリーズ」が登場 Sペン付属で便利に使える:日本市場投入は未定 - ITmedia Mobile
  21. ^ Input Technical Information
  22. ^ Sensors Overview
  23. ^ Real Racing 2 Speeds Into The Android Market – Leaves Part 1 In The Dust
  24. ^ Android instructions
  25. ^ ステータスバーを非表示にする | Android デベロッパー | Android Developers
  26. ^ Design for phones & tablets” (英語). Android Developers. Google. 2019年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月12日閲覧。
  27. ^ Phones & Tablets | Android Developers
  28. ^ 通知の概要 | Android デベロッパー | Android Developers
  29. ^ ナビゲーション バーを非表示にする | Android デベロッパー | Android Developers
  30. ^ Android 9 Pieの新「ナビゲーションバー」 普及なるか? - ITmedia Mobile
  31. ^ 「Android 10」使ってみて気づいたいくつかのこと - ITmedia NEWS
  32. ^ Gboard の設定 - Android - Gboard ヘルプ
  33. ^ Android Compatibility
  34. ^ Google Play Store: number of apps 2019” (英語). Statista. 2019年10月25日閲覧。
  35. ^ Independent App Stores Take On Google's Android Market
  36. ^ Android OSを標的とした不審なアプリに関する注意喚起 - 情報処理推進機構(IPA)
  37. ^ Musil, Steven (2009年2月11日). “Report: Apple nixed Android's multitouch”. CNET News. http://news.cnet.com/8301-13579_3-10161312-37.html 2009年9月3日閲覧。 
  38. ^ Got CFF? | Google Open Source Blog
  39. ^ a b グーグル、Rust採用で「Android」のメモリーに関わる脆弱性が激減”. ZDNet Japan. 2022年12月6日閲覧。
  40. ^ a b c 服部武、藤岡雅宣編著『HSPA+/LTE/SAE教科書』、インプレスR&D、2009年、ISBN 978-4-8443-2738-7
  41. ^ ビックカメラ、Intel Atom搭載の7.9型Androidタブレット - マイナビニュース
  42. ^ Android™️ 用 Windows サブシステム |Microsoft Docs
  43. ^ カーネルの概要 AOSP
  44. ^ a b c d 汎用カーネル イメージ AOSP
  45. ^ CodeAurora.org is now archived. Code Aurora Forum 2023年
  46. ^ Linaro and the Linux Kernel Linaro 2020年11月9日
  47. ^ Linux 5.18 Linux Kernel Newbies
  48. ^ staging: remove ashmem kernel.org 2022年3月15日
  49. ^ How to Get Ashmem Out of Staging - Linux Plumbers Conference 2018 pp.10-11 FERNANDES, Joel 2018年
  50. ^ ローメモリ キラーデーモン AOSP
  51. ^ The Android ION memory allocator LWN.net 2012年2月8日
  52. ^ Transitioning from ION to DMA-BUF Heaps AOSP
  53. ^ a b eBPF use in Android Networking(and Android Networking vs Linux Kernel in general) Maciej Żenczykowski、Lorenzo Colitti 2019年9月10日
  54. ^ a b The LPC Android microconference LWN.net 2013年10月17日
  55. ^ adbd AOSP
  56. ^ AndroidがOpenJDKを採用へ |InfoQ
  57. ^ InfoQ:Dalvik、Androidのバーチャルマシーンが激しい論議を巻き起こす
  58. ^ Xamarin.Android - Xamarin |Microsoft Docs
  59. ^ Android Runtime(ART) and Dalvik | Android Open Source Project
  60. ^ 期待の新OS「Android 5.0 Lollipop」は新UI! 速度向上! バッテリー長持ち![リンク切れ]
  61. ^ Android N、AOT・インタプリタ・JITの組み合わせを導入
  62. ^ Verifying App Behavior on the Android Runtime(ART) - Android Developers
  63. ^ Android L、バッテリー寿命が1.37倍の伸び
  64. ^ a b ブートローダーとfastboot - マイナビニュース
  65. ^ a b Download Android Studio and SDK tools | Android Developers
  66. ^ What's New in Android Developer Tools
  67. ^ Android Studio 1.0
  68. ^ Gapps - CyanogenMod
  69. ^ A pop of color and more: updates to Android's brand
  70. ^ Google Developers Japan:Android Q ベータ版の概要
  71. ^ Google Developers Japan:Android開発の最新情報をご紹介する「Now in Android」
  72. ^ Gartner Says Worldwide Mobile Device Sales Grew 13.8 Percent in Second Quarter of 2010, But Competition Drove Prices Down
  73. ^ Gartner Says Worldwide Mobile Phone Sales Grew 35 Percent in Third Quarter 2010; Smartphone Sales Increased 96 Percent
  74. ^ Gartner Says 428 Million Mobile Communication Devices Sold Worldwide in First Quarter 2011, a 19 Percent Increase Year-on-Year
  75. ^ Gartner Says Sales of Mobile Devices in Second Quarter of 2011 Grew 16.5 Percent Year-on-Year; Smartphone Sales Grew 74 Percent
  76. ^ Gartner Says Sales of Mobile Devices Grew 5.6 Percent in Third Quarter of 2011; Smartphone Sales Increased 42 Percent
  77. ^ Gartner Says Worldwide Smartphone Sales Soared in Fourth Quarter of 2011 With 47 Percent Growth
  78. ^ Gartner Says Worldwide Sales of Mobile Phones Declined 2 Percent in First Quarter of 2012; Previous Year-over-Year Decline Occurred in Second Quarter of 2009
  79. ^ Gartner Says Worldwide Sales of Mobile Phones Declined 2.3 Percent in Second Quarter of 2012
  80. ^ Gartner Says Worldwide Sales of Mobile Phones Declined 3 Percent in Third Quarter of 2012; Smartphone Sales Increased 47 Percent
  81. ^ Gartner Says Worldwide Mobile Phone Sales Declined 1.7 Percent in 2012
  82. ^ Gartner Says Asia/Pacific Led Worldwide Mobile Phone Sales to Growth in First Quarter of 2013
  83. ^ Gartner Says Smartphone Sales Grew 46.5 Percent in Second Quarter of 2013 and Exceeded Feature Phone Sales for First Time
  84. ^ Gartner Says Smartphone Sales Accounted for 55 Percent of Overall Mobile Phone Sales in Third Quarter of 2013
  85. ^ Gartner Says Emerging Markets Drove Worldwide Smartphone Sales to 19 Percent Growth in First Quarter of 2015
  86. ^ Gartner Says Worldwide Smartphone Sales Recorded Slowest Growth Rate Since 2013
  87. ^ Gartner Says Emerging Markets Drove Worldwide Smartphone Sales to 15.5 Percent Growth in Third Quarter of 2015
  88. ^ Gartner Says Worldwide Smartphone Sales Grew 9.7 Percent in Fourth Quarter of 2015
  89. ^ コムスコア、モバイル利用に関する包括調査データベース「モビレンズ」による最新傾向を発表
  90. ^ 日本におけるスマートフォンの新規購入がフィーチャーフォンの新規購入を超える - comScore, Inc
  91. ^ 日本のスマホ利用動向:4人にひとりはスマホユーザーに
  92. ^ a b スマートフォン市場規模の推移・予測(2013年3月) - 株式会社 MM総研
  93. ^ スマートフォン市場規模の推移・予測(2013年10月) - 株式会社 MM総研
  94. ^ スマートフォン市場規模の推移・予測(2014年4月) - 株式会社 MM総研
  95. ^ iPhoneシェア率が異常!世界と逆をいく日本のスマホ市場【2020年3月】”. bitWave|スマホ(iPhone/Android)から携帯キャリア情報のことなら (2020年3月1日). 2020年7月17日閲覧。
  96. ^ BCN+R. “やはりiPhoneといえば4.7インチ? 第2世代iPhone SEがシェア4割弱占める”. BCN+R. 2020年7月17日閲覧。
  97. ^ Android Captures Record 39 Percent Share of Global Tablet Shipments in Q4 2011
  98. ^ iPad、世界タブレット出荷で圧倒的首位守る SamsungとASUSも急成長――IDC調べ
  99. ^ 世界タブレット出荷、iPadは好調だが予測を下回る――IDC調べ
  100. ^ 2012年Q2の世界タブレット市場、「iPad」のシェアが過去最高の68%に
  101. ^ Apple iPad Captures 68 Percent Share of 25 Million Global Tablet Shipments in Q2 2012
  102. ^ Android Captures Record 41 Percent Share of Global Tablet Shipments in Q3 2012
  103. ^ Tablet Shipments Soar to Record Levels During Strong Holiday Quarter, According to IDC - prUS23926713
  104. ^ Apple Maintains 48 Percent Share of Global Branded Tablet Shipments in Q1 2013
  105. ^ Android Dominates the Tablet Market in 2013 Q2
  106. ^ Android Growth Drives Another Strong Quarter for the Worldwide Tablet Market, According to IDC - prUS24420613
  107. ^ トピックス2012年4月26日 | ICT総研 市場調査・マーケティングカンパニー
  108. ^ 2012年度通期国内タブレット端末出荷概況” (2013年5月23日). 2016年8月12日閲覧。
  109. ^ 第3四半期のタブレットOS別出荷シェア、AndroidがiOSを追い抜く――IDC調べ
  110. ^ 週末スペシャル - タブレットに新潮流、7型NexusがiPadをついに逆転:ITpro
  111. ^ 2013年度通期国内タブレット端末出荷概況” (2014年5月21日). 2016年8月12日閲覧。
  112. ^ 2014年度通期国内タブレット端末出荷概況” (2015年5月21日). 2016年8月12日閲覧。
  113. ^ 2015年度通期国内タブレット端末出荷概況” (2016年5月19日). 2016年8月12日閲覧。
  114. ^ 2015年度通期の国内タブレット出荷台数は903万台、初の前年割れ” (2016年5月19日). 2016年8月12日閲覧。
  115. ^ AndroidのOSバージョンシェア 2020年5月:リースから8ヶ月ほど経ったAndroid 10はわずか8.2%”. OREFOLDER (2020年5月2日). 2020年9月16日閲覧。
  116. ^ 【随時更新】Android バージョン別シェアを発表。日本国内のシェア・全体の推移は?”. モバイルマルチメディア研究所 (2020年6月9日). 2020年9月16日閲覧。
  117. ^ “「Android」のオープン性で対立するGoogleと開発者”. http://sourceforge.jp/magazine/09/10/01/0237239 
  118. ^ Android 3.0、ソースコード公開はスマートフォンへの対応後――グーグルが発表:IT業界動向
  119. ^ Android 4.0 "Ice Cream Sandwich" ソースコード公開
  120. ^ ICS is coming to AOSP | Android Building | Google グループ
  121. ^ Open Handset Alliance Releases Android SDK
  122. ^ Industry Leaders Announce Open Platform for Mobile Devices
  123. ^ Android Market: Now available for users” (2008年10月22日). 2012年9月29日閲覧。
  124. ^ Open Handset Alliance announces 14 new members英語
    Android推進組織OHAにソフトバンクモバイルほか14社が新たに参加
  125. ^ Softfront News PRESS RELEASE 2009/06/24
  126. ^ Download Android 1.6 SDK, Release 1
  127. ^ HT-03A OSバージョンアップ情報(NTTドコモ)
  128. ^ 妹分「DROID ERIS」も同時発売:Android 2.0携帯「DROID」発売――深夜発売店には行列も - ITmedia エンタープライズ
  129. ^ 米グーグル、自社ブランドのスマートフォン「Nexus One」 - ケータイWatch
  130. ^ Android 新OS発表!Android 4.1 Jelly Beanはここが違う!
  131. ^ Google、Android 4.2(Jelly Bean)を搭載した「Nexus 4」、「Nexus 7(32GBと3G対応モデル)」、「Nexus 10」を正式発表、11月13日に発売開始、Nexus 7 32GBモデルとNexus 10は日本でも発売
  132. ^ Nexus4、7、10がAndroid4.3にアップデート Nexus4では技適マークが表示
  133. ^ Google、次期モバイル OS「Android L」の開発者向けプレビュー版を公開
  134. ^ Google、「次の50億人」に向けた「Android One」スマホをインドで発表
  135. ^ a b Android: Be together. Not the same.
  136. ^ まだ名前のない次期バージョンAndroid Nのサプライズ・プレビューをGoogleが敢行、目的はデベロッパーフィードバック
  137. ^ GoogleがAndroid 7.0、Nougatを正式公開―画面分割、通知、履歴ボタンでアプリ呼び出しなど改良点多数
  138. ^ Google、Androidのロゴを4年ぶりに変更 ドロイドくんは立体的に”. ITmedia. 2023年9月6日閲覧。
  139. ^ Android Security Overview
  140. ^ Androidを取り巻く脅威――ユーザーにできることは?(3/3)
  141. ^ 不正Androidアプリの見分け方〜権限をよく確認、開発者名もググること
  142. ^ Google removes app permissions manager from Android 4.4
  143. ^ 総務省『情報通信白書』 2012年
  144. ^ Embedded Master 3 is Availabe Now in Public!” (2011年3月31日). 2012年9月29日閲覧。
  145. ^ 道本健二 『組み込み向けAndroidは2010年2月に公開 OESFがロードマップを発表』 日経エレクトロニクス 2009年9月21日号 p.33
  146. ^ Brand guidelines | Google Play | Android Developers
  147. ^ ブランド ガイドライン | Google Play | Android Developers
  148. ^ Android Developers Blog: It's not "rooting", it's openness
  149. ^ Factory Images for Nexus Devices
  150. ^ サムスン、「GALAXY S4 Google Play Edition」を発売
  151. ^ [Fastboot tips
  152. ^ 2019年に最も脆弱性が多く発覚したOSはAndroid 過度の心配は不要か”. ライブドアニュース. 2020年7月17日閲覧。
  153. ^ CNJ. “Androidスマートフォンの一部に「最初から」潜む脆弱性、新たに146件も見つかる”. WIRED.jp. 2020年7月17日閲覧。
  154. ^ Androidもユーザーの位置情報を記録、Googleに送信か - ITmedia ニュース
  155. ^ グーグル、Android端末での個人情報取り扱いについて説明 - 「オプトイン」のやり方に疑問も
  156. ^ グーグル韓国法人とダウムを家宅捜索 | Chosun Online | 朝鮮日報
  157. ^ Androidのダブルフリー脆弱性「CVE-2019-11932」、3000以上の未修正アプリを「Google Play」で確認 | トレンドマイクロ セキュリティブログ”. blog.trendmicro.co.jp. 2020年7月17日閲覧。
  158. ^ 既知の脆弱性を悪用するアプリがGoogle Playストアに混入”. ITmedia エンタープライズ. 2020年7月17日閲覧。
  159. ^ Google Play Store Top100のアプリのうち約半数に脆弱性 LINE調べ”. iPhone Mania. 2020年7月17日閲覧。
  160. ^ グーグル、欧州の「Android」ユーザーに検索アプリとブラウザーの選択肢提供へ”. 2019年4月19日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]