Almquist Shell

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Almquist Shell(アルムクィスト シェル、ash)は、SVR4版の Bourne Shell のクローンであり Kenneth Almquist が作成した。高速かつ小型でPOSIX互換のUnixシェルであり、後のBSDディストリビューションで Bourne Shell の代替として使われた(そのため、単に sh とも呼ばれる)。本来は行エディタやコマンド履歴機能は持っていなかった。これは、Almquist がそれらの機能は端末ドライバで実現すべきだと考えていたためである。現在は、emacsモードとviモードがある。

ash から派生したシェルは、FreeBSDNetBSDDragonFly BSDMinix でデフォールトのシェル (/bin/sh)としてインストールされている。組み込みLinuxシステムでもよく使われている。そのコードは BusyBox にも導入されている。Debian版の ash は Debian Almquist shell (dash) と呼ばれている。

Linuxディストリビューションでも ash を採用しているものがあるが、bash (Bourne Again Shell) の方がよく使われている。UbuntuDebianではスクリプトの高速実行のために /bin/sh に dash がソフトリンクされているが、デフォールトのログインシェルは bash である。

Slackware の ash パッケージ情報には以下の記述がある(試訳):

ash (Kenneth Almquist's ash shell)
軽量(92K)なBourne互換シェル。メモリが少ないマシンには最適だが、bash、tcshzsh などが持つ拡張機能を持たない。ほとんどのシェルスクリプトを Bourne Shell 互換に実行する。ただし、Linux 上のスクリプトは bash 固有の文法を使っていることが多いようなので注意が必要。Slackware のセットアップスクリプトは例外であり、インストールディスク上では ash を使っている。NetBSD は ash を /bin/sh として使っている。

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