Adobe AIR

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Adobe AIR
開発元アドビ→)
ハーマン・インターナショナル
最新版
33.1.1.345 / 2020年12月14日 (3年前) (2020-12-14)
対応OS macOSWindowsLinux(Adobe AIR 2.6まで)、AndroidBlackBerry Tablet OSiOSスマートテレビ
種別 ランタイムライブラリ
ライセンス Adobe AIR EULA
公式サイト airsdk.harman.com
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Adobe AIR(アドビ・エアー)は、ハーマン・インターナショナルが開発する、デスクトップリッチインターネットアプリケーション (RIA) およびスマートフォンタブレットスマートテレビ向けアプリケーションを開発・実行するための複数のオペレーティングシステムに対応したランタイムである。

Adobe FlashAdobe FlexWebKitを採用することによりHTMLAjax などのウェブ開発技術を利用することができる。当初の製品名はAdobe Integrated Runtime(略称:AIR)だった。かつてはアドビが開発していたが、2019年6月にハーマン・インターナショナルに移管された。

公開

正式公開前

公開日 備考
パブリックアルファ 2007年3月19日 SDK と Apollo アプリケーションを開発するための Flex 拡張とともに公開。コードネームApollo
ベータ 2007年6月11日

1.0 系

公開日 備考
1.0 2008年2月25日 対応するFlash Playerは9
1.1 2008年6月17日 日本語対応版

1.5 系

公開日 備考
1.5 2008年11月17日
  • Adobe Flash Player 10を統合。
  • SquirrelFishを搭載した新しいWebKitを採用し、JavaScriptを高速化。
1.5.1 2009年2月24日
1.5.2 2009年7月30日
1.5.3 2009年12月8日

2.0 系

公開日 備考
2.0.2 2010年6月10日[1]
  • 対応するFlash Playerは10.1、WebKitはSafari 4.0.3 相当
  • ネイティブインストーラ
  • ネイティブプロセスの起動
  • ファイルのデスクトップへのドラッグアウト
  • UDP、SSL、サーバーソケット
  • プリンタ対応強化
  • ローカルマイクからの録音
  • DNSクライアント
2.0.3 2010年8月10日
2.0.4 2010年10月5日

2.5 系

デスクトップアプリからスマートフォンアプリへと用途を広げた。

公開日 備考
2.5.0 2010年10月25日[2]
  • Android、BlackBerry Tablet OSに対応。
  • 位置情報
  • 加速度センサ
  • 画面暗転の防止
  • SMS、TEL URI
  • StageWebView
  • CSS shadow、font-face
  • WindowsでH.264のハードウェアデコーダ
2.5.1 2010年11月11日
2.6 2011年3月21日[3]
  • iOSに対応。Linux対応の最終版。
  • 対応するFlash Playerは10.2
  • AndroidでのUSBデバッグ
  • デスクトップ用のNativeWindow、ネイティブメニュー
  • Linuxでのベクター印刷
  • ネイティブマウスカーソル
2.7 2011年6月14日[4]
  • 対応するFlash Playerは 10.3
  • ビデオのアクセス解析
  • 音声エコー除去
  • iOS(CPUモード)で4倍の高速化
  • Androidで動画の高速化

3.0以降

GPUによる3D対応。3.9の次は4になり、これ以降は0.1ずつではなく、1ずつバージョンを増やしていく予定だったが、Adobe Flash Playerとメジャーバージョンを一致させるため、4の次は13となった。

公開日 備考
3.0 2011年10月3日
  • 対応するFlash Playerは11.0以下、AIR 3.0 固有の追加機能のみ列挙。これ以外に、Flash Player 11.0 の新機能にも対応。
  • ネイティブ拡張 - ネイティブコードが実行可能になった
  • Captive ランタイムサポート
  • 前面カメラ対応 (Android) - Android以外は元から対応
  • カメラの前面・後面判定
  • バックグラウンドのオーディオ再生 (iOS)
  • 暗号化されたローカルストレージ。
  • Androidライセンスサービス
  • デバイススピーカーコントロール
  • 色数の16ビット、32ビット設定
3.1 2011年11月10日
  • 対応するFlash Playerは 11.1
  • iOS 5 対応
3.2 2012年3月27日
  • 対応するFlash Playerは 11.2
  • モバイル版でのStage 3Dのサポート
  • 右クリックと中クリックのサポート (Flash Player 11.2)
3.3 2012年6月8日
  • 対応するFlash Playerは 11.3
  • iOS シミュレータのサポート、USB デバッグ (iOS)
  • Android 4.0 のスタイラスをサポート
  • デバイスの向きにあわせた画面回転機能の仕様変更
  • 音声再生機能の遅延を低減 (Flash Player 11.3)
3.4 2012年8月21日
  • 対応するFlash Playerは 11.4
  • iOSデバイスでのアプリケーション開発ワークフローを強化
3.5 2012年11月6日
  • 対応するFlash Playerは 11.5
  • iOS 6 をサポート
  • Android 4.1をサポート
3.6 2013年2月12日
3.7 2013年4月9日
3.8 2013年7月9日
3.9 2013年10月8日
4 2014年1月14日
13.0 2014年4月8日
14.0 2014年6月10日
15.0 2014年9月9日
16.0 2015年1月13日
17.0 2015年3月12日
18.0 2015年6月9日
19.0 2015年9月21日
20.0 2015年12月9日
21.0 2016年3月10日
22.0 2016年6月16日
23.0 2016年9月13日
24.0 2016年12月13日
25.0 2017年3月14日
26.0 2017年6月13日
27.0 2017年9月12日
28.0 2017年12月12日
29.0 2018年3月13日
30.0 2018年6月7日
31.0 2018年9月11日
32.0 2018年12月11日

33.0以降 アドビからハーマンインターナショナルに移管

公開日 備考
33.0 33.0系の早期バージョンでリリースノートが公開されているv33.0.2.338は2019年12月6日に公開。

必要システム構成

Windows

項目 内容
CPUクロック周波数 2.33GHz 以上のx86互換プロセッサー、ネットブッククラスのデバイスの場合は Intel Atom 1.6GHz 以上のプロセッサー
主記憶 512MB以上(1GB以上推奨)
ソフトウェア環境 Windows 78.110Windows Server 2008

macOS

項目 内容
ソフトウェア環境 OS X Mavericks(10.9)以降

ただし、PowerPC MacAIR 2.5サポート対象外である。

Android

項目 内容
CPUクロック周波数 ARM v7-A(ベクターFPU搭載)550MHz 以上
主記憶 256MB以上
ソフトウェア環境 Android 4.0 以降、OpenGL ES 2.0 装備
その他 H.264およびAACハードウェアデコーダー装備

AIRはバージョン2.5から対応している。

iOS

項目 内容
ハードウェア iPhone 4 以降、iPod touch 4以降、iPad
ソフトウェア環境 iOS 9 以降

AIRはバージョン2.6から対応している。

脚注

出典

  1. ^ Adobe(2010年6月9日). Adobe AIR 2.0 開発者向けリリースノート - ウェイバックマシン(2010年8月24日アーカイブ分).2020年1月11日閲覧
  2. ^ Adobe (2010年10月11日). “Adobe AIR 2.5 開発者向けリリースノート”. 2020年1月7日閲覧。
  3. ^ Adobe (2011年5月18日). “Adobe AIR 2.6 開発者向けリリースノート”. 2020年1月7日閲覧。
  4. ^ Adobe (2011年6月9日). “Adobe AIR 2.7 開発者向けリリースノート”. 2020年1月7日閲覧。

外部リンク