AdS/CFT対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
AdS/CFT対応(AdS/CFTたいおう、英: AdS/CFT correspondence)とは、1997年にフアン・マルダセナによって提唱された理論で、AdS (Anti de Sitter) 時空上の重力の弱結合領域と共形場理論 (Conformal Field Theory) の強結合領域との双対性のことである。
具体的には、10次元時空として5次元AdS時空(AdS5)と5次元球面(S5)の直積空間を考える。AdS5時空の境界は4次元ミンコフスキー時空(M4)であり、上記の共形場理論とはAdS5×S5時空の等長変換群SO(4,2)×SO(6)を対称性として持つ境界M4上の超対称ゲージ理論のことである。また、AdS/CFT対応は、4次元超対称ゲージ理論の強結合領域での相関関数の計算が、AdS5を背景時空とする5次元超重力理論の弱結合領域で計算できることを示したという面で画期的であった。