APG植物分類体系

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APG植物分類体系(エーピジーしょくぶつぶんるいたいけい)は、1990年代に登場した被子植物の新しい分類体系である。 旧来分類法の新エングラー体系クロンキスト体系がマクロ形態的な仮説を根拠に演繹的に分類体系を作り上げたのに対して、ミクロなゲノム解析から実証的に分類体系を構築するものであり、根本的に異なる分類手法である。

APGAngiosperm Phylogeny Group: 被子植物系統発生グループ)とは、この分類を実行する植物学者の団体名である。

目次

[編集] 小史

1990年代以降にDNA解析による分子系統学が大きく発展してきた。 植物の分類体系も、この手法を試みる研究が分類学において主流になりつつある。

特に葉緑体DNAの解析から、被子植物の分岐を調査する研究は近年飛躍的に進み、新しい知見はAngiosperm Phylogeny Group (APG)に集約されている。 旧説のクロンキスト体系は現在は広く使われているものの、学術先端分野から次第にAPGの体系に移行しつつある。

APG分類体系の初版は1998年に公表され、改訂版(APG II 2003またはAPG IIと表記する)は2003年に公表された。以下にこの分類体系を記載する。主要な変更点は以下の2点である:

  • 初版で分類未確定とされていた多くのタクソンを分類したこと。
  • 一部の分類群については、大きな科にまとめても、あるいはより細かい科に分類してもよいとしたこと。このような場合には、大きな方の科を”§”と表示し、その中に含めても細分してもよい科を下に”[+ ]”と表示した。

さらに2009年第2回改訂版APG III[1]が公表された。

[編集] 被子植物の分類体系

[編集] 分岐図

被子植物

モクレン類
(magnoliids)



単子葉類
(monocots)

ツユクサ類
(commelinids)


真正双子葉類
(eudicots)
コア真正双子葉類
(core eudicots)
バラ類
(rosids)

真正バラ類I
(eurosid I)



真正バラ類II
(eurosid II)



キク類
(asterids)

真正キク類I
(euasterid I)



真正キク類II
(euasterid II)







[編集] 初期に分岐したグループ

[編集] モクレン類 magnoliids

[編集] 単子葉類 monocots

[編集] ツユクサ類 commelinids

[編集] 真正双子葉類 eudicots

[編集] コア真正双子葉類 core eudicots

[編集] バラ類 rosids

[編集] 真正バラ類I eurosid I

[編集] 真正バラ類II eurosid II

[編集] キク類 asterids

[編集] 真正キク類I euasterid I

[編集] 真正キク類II euasterid II

[編集] 分類未確定

[編集] APG III

詳細は、APG植物分類体系第3版を参照のこと。

2009年、公開されたAPG IIIの主な変更点は次の通り。

  • 単子葉類の位置を修正した。モクレン類に近縁ではなく真正双子葉類の側に近縁。
  • ナデシコ目等のコア真正双子葉類基部の多分岐を大きく修正した。ナデシコ目はキク類の姉妹群になっている。
  • 第2版では、一部の科で広義狭義どちらでも良いとしていたが、この範囲を確定させた。
  • 多くの目を新設した。
アンボレラ目スイレン目センリョウ目サクライソウ目マツモ目ツゲ目ヤマグルマ目ハマビシ目フエルテア目ピクラムニア目ブドウ目ベルベリドプシス目エスカロニア目パラクリフィア目ブルニア目

[編集] 参照文献・外部リンク

  1. ^ An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG III
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