ライトニング (照準ポッド)

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本機を装備したF/A-18

ライトニング(LITENING)は、イスラエルラファエル英語版社が設計・開発した航行ポッドと照準ポッド英語版の統合ポッドである。アメリカ合衆国が制式化した型番はAN/AAQ-28。

概要[編集]

本機はLANTIRNの航行ポッド(AN/AAQ-13)と照準ポッドの(AN/AAQ-14)の2つの機能を一つにまとめた統合ポッドである。LANTIRNポッドに比べて機能は制限されるが、パイロン占有が1つで済み、なおかつ軽量という利点を持つ。左後方に弧状の冷却空気用吸気口を持つ。レーザー誘導爆弾運用には十分である。

機能としては、地形追従レーダー機能を備え、低高度での地形追随飛行が可能なほか、レーザー目標指示装置を備え、レーザー誘導兵器の運用が可能である。また、GPS座標を定める事もでき、GPS誘導兵器の運用も可能となっている。 他にも、赤外線前方監視機能(FLIR)、狭視野・広視野用の2つのCCDテレビセンサーレーザー測距装置などによりパッシブ式の空対空探知・追尾機能およびレーザースポット追跡機能を備えている。

当初は、アメリカから供与されなかったLANTIRNの代替として開発され、イスラエル国内でのみ使用されるものだったが、ライトニングIII以降はノースロップ・グラマンと共同で国際マーケティング活動を行い輸出にも成功している。 現在は、LANTIRNの代替品あるいは後継機種として世界各国で広く運用されている。

派生型[編集]

ライトニング I[編集]

当初、LANTIRNが供与されなかったため、代替としてイスラエルが開発したもの。

ライトニング II[編集]

イスラエル空軍F-16C/Dで使用するためライトニング Iのレーザーマーカーおよびソフトウェアを改良。1995年より導入が開始された。

ライトニング III[編集]

アメリカ製の戦闘機および欧州の戦闘機に搭載するためにライトニング IIのプラグやソフトウェアを改良したもの。

ライトニング ER[編集]

FLIRの解像度を"320×256"ピクセル から"640×512"ピクセルのものに変更し、目標の探知範囲を拡大した。1995年より開発が開始され、2001年に開発を完了した。なお、本機は開発中にノースロップ・グラマン社が参加し共同開発を行っており、この後、製造・販売の面で連帯している。

ライトニング AT[編集]

ライトニング ERの改良型。目標座標生成精度を向上させたことで目標の検出・探知範囲が拡張され、多数の目標の追尾が可能となった。また、UHF通信によるデータリンク機能が追加され、撮影した映像などの共有が可能となった。このような機能を搭載したポッドは本機が始めてである[1]。また、記録用のレコーダーを搭載しており、データリンクが使えない状況下でも敵の情報を持ち帰ることが可能である。2003年に生産が開始された。

ライトニング G4[編集]

ライトニング ATの改良型。搭載機材を全てデジタル化している。FLIRを"1024×1024"ピクセルのものに換装し、Rafaels AVPイメージング機能を追加したことで画質が向上し、昼/夜の目標の識別・認識精度や範囲が向上した。加えて、目標への探知性能を高めるため前方に新たにセンサーを追加したほか、双方向データリンクが可能となった[2]2008年以降に米軍に納入されている。ラファエル社は、G4以前のポッドを運用しているユーザーにアップグレードキットの型式でも提案を行っている。

ライトニング SE[編集]

先進照準ポッド強化計画(ATP-SE:Advanced Targeting Pod – Sensor Enhancement)により開発された型式。ポッド内にプラグアンドプレイIII(PnP III)対応CMDL[3]デジタル双方向データリンクLRUを装備し、ROVER(en)などとのリンクが可能となっている。また、地上と空中目標両方の赤外線・可視画像を作り出すことができるようになり、ナビゲーション機能が向上したほか目標識別数が増加し、スタンドオフレンジが可能となった[4]

RECCELITE[編集]

ライトニングをベースとした偵察ポッド。レーザー目標指示器を下ろし、代わりに0.7°の視野を有する赤外線画像方式の3世代FLIRを搭載している。もともと搭載されているFLIR自体も画像識別ユニットに換装されている。また、INSにより、撮影した画像に座標データを書き込むことも可能である。新たに搭載したデジタルフライトレコーダーには最大2.5時間撮影したデータを録画することが可能。加えて、データリンクにより、ほぼリアルタイム撮影したデータの伝送が可能である。部品の70%を共有しているため、ライトニングからの改修も可能である[5]

採用国[編集]

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

イスラエルの旗 イスラエル
イギリスの旗 イギリス
イタリアの旗 イタリア
インドネシアの旗 インドネシア
インドの旗 インド
エジプトの旗 エジプト
オーストラリアの旗 オーストラリア
オランダの旗 オランダ
カザフスタンの旗 カザフスタン
ギリシャの旗 ギリシャ
シンガポールの旗 シンガポール
スウェーデンの旗 スウェーデン
スペインの旗 スペイン
チリの旗 チリ
トルコの旗 トルコ
ドイツの旗 ドイツ
ハンガリーの旗 ハンガリー
フィンランドの旗 フィンランド
ブラジルの旗 ブラジル
ベネズエラの旗 ベネズエラ
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
ポルトガルの旗 ポルトガル
ルーマニアの旗 ルーマニア


対応機種[編集]

F-16 Block 30に装備されたポッド
AV-8B ハリアーIIに装備されたライトニングポッド

仕様[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ Northrop Grumman Delivers New Advanced Data-Link to U.S. Marine Corps for LITENING Targeting Pods
  2. ^ Northrop Grumman Receives $120 Million Order to Supply LITENING Gen 4 Targeting Sensor Systems
  3. ^ Compact Multi-band Data Link
  4. ^ Northrop Grumman Awarded U.S. Air Force Contract to Provide LITENING SE Advanced Targeting Pods
  5. ^ RECCELITE

外部リンク[編集]