ADDRESS (アルバム)

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ADDRESS
山崎まさよしスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル ユニバーサルミュージック
プロデュース 山崎将義
チャート最高順位
山崎まさよし アルバム 年表
WITH STRINGS
2006年
ADDRESS
2006年
COVER ALL YO!
2007年
『ADDRESS』収録のシングル
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ADDRESS』(アドレス)は、山崎まさよし通算7枚目のオリジナルアルバム。2006年6月28日発売。発売元はユニバーサルミュージック

解説[編集]

前作『アトリエ』(2003.6.25)以降、「『8月のクリスマス』 オリジナルサウンドトラック」、10周年記念シングルコレクション『BLUE PERIOD』『OUT OF THE BLUE』の2タイトル、ライヴアルバム『WITH STRINGS』などを挟んで発売された、3年ぶりのオリジナルアルバム。フルアルバムとしてはこれまでで最も長いインターバルであるが、その理由は山崎本人曰く「10周年の企画などが立て込んでいたため」である[1]

3年間のあいだにリリースされたシングルが『BLUE PERIOD』に収録されなかったため、すべて本アルバムに収録された[2]。ただし、そのほとんどは別バージョンまたは別ミックスである。結果的にシングル関連曲が多いアルバムとなった。カップリング曲を含めると、全12曲中6曲。

映画、テレビコマーシャル、テレビゲームなど、タイアップ作品も多く収録されている(タイアップ先については、下記「#収録曲」を参照)。収録曲のほとんどは、デビュー当時から原型があった曲だとインタビューで語っている[3]

パッケージはCD1枚の通常盤と、シングル5タイトルのミュージック・ビデオを収録したDVD付初回限定盤と2種類があり、ジャケット写真もそれぞれ異なる。 そのDVDに収録されたミュージック・ビデオ5曲のうち、「僕らは静かに消えていく」「ビー玉望遠鏡」はそれぞれのシングル初回生産盤DVDに収録されたものと同様。「8月のクリスマス」は、シングル初回生産盤DVDとは別編集のものになっている[4]。「メヌエット」「アンジェラ」の映像は本作で初商品化となった。

山崎自身も出演し、アサヒビール「PRIME TIME」のコマーシャルソングに起用されたアルバムのタイトルソング「ADDRESS」は、田中要次温水洋一山崎静代南海キャンディーズ)・奥貫薫大森南朋・無名時代の鳥居みゆきらが出演するミュージック・ビデオが製作された(大宮エリー監督)。商品化はされていない。

本アルバムのテレビCMは、ミュージック・ビデオと同じく大宮エリーが監督を担当し、山崎が小さなレコード店を訪れてからを描く全4話構成。第1話は店長(富士たくや)渾身の手描きポップを見て山崎が涙ぐむもの。第2話が女性客がヒットした山崎の曲を置いていないかを店長に尋ね、本アルバムも絶対にヒットすると説得しようとするもの。第3話は来店した女子高生が3年間も山崎がアルバムを出していなかったことをからかうが、店長が諭すように本アルバムの薦めるもの。第4話では山里亮太(南海キャンディーズ)が来店し、山崎が「山ちゃんは俺だ!」と対抗心を燃やすものになっている。

本アルバムに連動したライヴ・ツアー“HAND MY ADDRESS 2006”が、2006年8月5日から12月15日にかけて実施された。11月19日(東京国際フォーラム ホールA)のライヴの模様は、翌2007年にWOWOWで放送された。パッケージでの商品化は長らくされていなかったが、2021年にファンクラブ限定で販売された『YAMAZAKI MASAYOSHI Live Archive Box ~2006 to 2020~』に収録された。

2007年12月19日にアナログ盤がボックス仕様で、2008年12月10日にはSHM-CD盤がリリースされている。

収録曲[編集]

  • 全作詞・作曲・編曲: 山崎将義
曲名
演奏時間
1 NAVEL 3:32
ファントム・フィルム配給映画「The焼肉ムービー プルコギ 」テーマソング。
2 ADDRESS 3:36
アサヒビール「PRIME TIME」コマーシャルソング
3 ビー玉望遠鏡(Album Mix) 4:41
18thシングルの新ミックス。「ビー玉スコープ」と読む。
4 僕らは静かに消えていく(Album Mix) 5:21
17thシングルの新ミックス。花王ハミング1/3」CMソング。
5 陽気なゴースト 4:20
6 アンジェラ 4:20
先行リリースされた、21stシングル。リュック・ベッソン監督映画『アンジェラ』オマージュソング。
7 メヌエット(Album Mix) 4:42
19thシングルの新ミックス。PlayStation 2専用ソフト『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』テーマソング。
8 8月のクリスマス(Acoustic Guitar Version) 3:46
20thシングルの別ヴァージョン。東芝エンタテインメント配給映画『8月のクリスマス』主題歌別バージョン。
9 十六夜(Album Mix) 4:15
18thシングル「ビー玉望遠鏡」のカップリング曲。新ミックス。スーパーチャンネル海外ドラマ『サード・ウォッチ』ED曲。
10 道化者のチャーリー 4:11
11 晴男 4:40
撮影で訪れたバルセロナでのオフ・ショット映像を繋ぎ合せたミュージック・ビデオ風の映像が存在する[5]
12 バス停 4:28

演奏[編集]

関連作品[編集]

楽曲
シングル
アルバム(ベスト)
ライヴ
ビー玉望遠鏡 18thシングル「ビー玉望遠鏡」A面曲
僕らは静かに消えていく 17thシングル「僕らは静かに消えていく」A面曲
アンジェラ 21stシングル「アンジェラ」A面曲
メヌエット 19thシングル「メヌエット」A/B面曲 WITH STRINGS
8月のクリスマス 20thシングル「8月のクリスマス」A面曲 『8月のクリスマス』OST
BLUE PERIOD
WITH STRINGS
十六夜 18thシングル「ビー玉望遠鏡C/W曲 WITH STRINGS

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1995年のデビューから10年を迎えた2005年は、上半期にホール・ツアー、下半期にアリーナ・ツアー、9月には横浜赤レンガ倉庫における一夜限りの野外ライヴ「Augusta Camp」と計3パターンのライヴを開催したほか、ベスト盤を2枚同時リリースし、積極的に音楽番組へも出演。8月には主演映画『8月のクリスマス』も公開された。
  2. ^ 僕と不良と校庭で」(2003.10.22)は『アトリエ』からのシングルカットであるため収録されていない。
  3. ^ CDショップ「新星堂」配布のフリーペーパーより。
  4. ^ 「8月のクリスマス」のミュージック・ビデオは、シングル版は映画の名シーンを中心に編集されているのに対し、アルバム版は主にピアノを弾き語る山崎自身を映したもの。
  5. ^ ファンクラブで限定発売された「YAMAZAKI MASAYOSHI ARENA 2005」のライヴDVDに収録された特典映像。BGMには、未商品化のカラオケ・バージョンが使用されている。