16歳の合衆国

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16歳の合衆国
The United States of Leland
監督 マシュー・ライアン・ホーグ英語版
脚本 マシュー・ライアン・ホーグ
製作 ケヴィン・スペイシー
バーニー・モリス
ジョナ・スミス
パーマー・ウェスト
製作総指揮 マーク・ダモン
スチュワート・ホール
サミー・リー
出演者 ライアン・ゴズリング
ドン・チードル
音楽 ジェレミー・エニック英語版
撮影 ジェームズ・グレノン英語版
編集 ジェフ・ベタンコート
製作会社 サウザンド・ワーズ英語版
MDP Worldwide
トリガー・ストリート
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント・クラシックス
日本の旗 アスミック・エース
公開 アメリカ合衆国の旗 2004年4月2日
日本の旗 2004年8月7日
上映時間 104分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $343,847[1]
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16歳の合衆国』(じゅうろくさいのがっしゅうこく、The United States of Leland)は2003年アメリカ合衆国ドラマ映画マシュー・ライアン・ホーグ英語版監督のデビュー作[2]で、出演はライアン・ゴズリングドン・チードルなど。 ホーグ監督が、ロサンゼルス矯正施設で教員生活を送った時の実体験をもとに脚本を執筆し、作品のテーマに共鳴したケヴィン・スペイシーが製作に名を連ねることで映画化を後押しした作品である[2]

2003年1月のサンダンス映画祭プレミア上映された[3]

ストーリー[編集]

16歳の少年リーランドは、恋人ベッキーの弟で知的障害のある少年ライアンを殺したとして逮捕され、矯正施設に送られる。施設内でリーランドの担任となった教師で作家志望のパールは、聡明なリーランドに興味を持ち、彼を題材に本を執筆しようと、施設の規則で禁じられていると知りつつも、リーランドと密かに対話をするようになる。殺人の動機については全く語らなかったリーランドだったが、徐々にパールに恋人ベッキーとの関係や有名な作家である父親の存在について語るようになる。しかし、リーランドとの個人的な接触を上司に知られたパールが担任を外されてしまったことから、リーランドは思いをノートに記し、密かにパールに渡す。

一方、ライアンを亡くしたポラード家にも変化が起きていた。長女ジュリーと同じ大学に進学することを願っていた居候の青年アレンは、突然のジュリーからの別れの言葉に自暴自棄となり、強盗事件を起こして逮捕される。連行される際にアレンはジュリーたちに「町を出たかった」と告げる。

ある日、バスケットボールに興じていたリーランドは、同じ施設に収容され、担任のパールから果物ナイフを盗み取ったアレンに刺し殺される。そして、リーランドがパールに託したノートに記された内容がリーランドの独白の形で示される。ライアンを殺害した理由そのものは語られないものの、悲しみばかりの世界の中で、障害者として嘲笑か同情の対象としてしか生きられないことを自覚しているライアンをその苦しみから救ってやりたい気持ちがあったことが示唆される。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

作品の評価[編集]

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『16歳の合衆国』にはキラリと光るものはあるが、ごちゃごちゃしたプロット、共感できないキャラクター、そしてイライラするほどムラのある演技で台無しにされている。」であり、93件の評論のうち高評価は34%にあたる32件で、平均して10点満点中4.90点を得ている[4]Metacriticによれば、27件の評論のうち、高評価は3件、賛否混在は14件、低評価は10件で、平均して100点満点中37点を得ている[5]

出典[編集]

  1. ^ The United States of Leland” (英語). Box Office Mojo. 2020年9月26日閲覧。
  2. ^ a b 16歳の合衆国”. allcinema. 2018年7月16日閲覧。
  3. ^ The United States of Leland” (英語). AllMovie. 2018年7月16日閲覧。
  4. ^ The United States of Leland (2004)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年9月26日閲覧。
  5. ^ The United States of Leland Reviews” (英語). Metacritic. 2020年9月26日閲覧。

外部リンク[編集]