科学漫画サバイバルシリーズ

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「科学漫画サバイバルシリーズ」 (かがくまんがサバイバルシリーズ、韓:살아남기)とは、韓国のアイセウム社から出版されている学習漫画のシリーズ[1]

韓国内外で発売されており、2011年の時点では韓国だけでも100万部を突破するベストセラーとなった[1]日本では2008年2月より朝日新聞出版から発行されており、口コミから人気が広まった[1]。2024年3月時点で日本国内でのシリーズ累計発行部数は1300万部を[2]、世界でのシリーズ累計発行部数は3000万部をそれぞれ突破している[2]

後述の姉妹シリーズについても本項で扱う。

特徴[編集]

オールカラー漫画。B5変判並製。いずれの作品も厳しい状況でのサバイバルを題材としつつも、下ネタなどを織り込むなどして子どもが読みやすい工夫がなされている[1]。ページの途中で生物自然の紹介などが書いてある。HANA韓国語教育研究会、WASEDA Intel R.などが翻訳している。

登場人物[編集]

ジオ
主人公の少年。自他共に認めるサバイバルキング。これまで数多くのサバイバルをしてきたため、サバイバル能力は高いが、
勉強は苦手な傾向にある。正義感が強い王道系男子。運動神経もよく、体育の五段階評定では「5」。
ピピ
先住民の少女。「新型ウイルスのサバイバル」でジオと会い、親友になる。仲間思いの性格だが、乗り物酔いや、方向音痴が弱点。風呂嫌い。
ケイ
医大生。極度の潔癖症。冷静沈着で、ノウ博士の助手を務める。
ノウ博士
初老の博士。医学教授兼大学教授。甘党でもある。

作品一覧[編集]

作品名 文作者 絵作者 発売期間 巻数
無人島のサバイバル 崔 徳熙(チェドッキ) 姜 境孝(カンキョンヒョ)朝鮮語版 2008年2月 1
昆虫世界のサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 李 泰虎(イテホ) 2008年2月 - 2008年8月 3
恐竜世界のサバイバル 2008年2月 - 2008年5月 2
アマゾンのサバイバル 崔 徳熙(チェドッキ) 姜 境孝(カンキョンヒョ) 2008年5月 1
砂漠のサバイバル 2008年8月
地震のサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 文 情厚(ムンジョンフ)
氷河のサバイバル 崔 徳熙(チェドッキ) 姜 境孝(カンキョンヒョ) 2008年12月
宇宙のサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 李 泰虎(イテホ) 2008年12月 - 2009年7月 3
サバンナのサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 鄭 俊圭(ジョンジュンギュ) 2009年3月 1
海のサバイバル 2009年7月
火山のサバイバル 2009年10月
新型ウイルスのサバイバル ゴムドリco. 韓 賢東(ハンヒョンドン)朝鮮語版 2009年10月 - 2010年1月 2
南極のサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 文 情厚(ムンジョンフ) 2010年1月 1
山のサバイバル 2010年4月
異常気象のサバイバル ゴムドリco. 韓 賢東(ハンヒョンドン) 2010年4月 - 2010年7月 2
洞窟のサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 文 情厚(ムンジョンフ) 2010年7月 1
人体のサバイバル ゴムドリco. 韓 賢東(ハンヒョンドン) 2010年10月 - 2011年3月 3
干潟のサバイバル 2011年7月 - 2011年10月 2
深海のサバイバル 2012年1月 1
極寒のサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 鄭 俊圭(ジョンジュンギュ) 2012年3月
自然史ミュージアムのサバイバル ゴムドリco. 韓 賢東(ハンヒョンドン) 2012年3月 - 2012年7月 2
ロボット世界のサバイバル 金 政郁(キムジョンウォ) 2012年10月 - 2013年3月 3
原子力のサバイバル ゴムドリco. 2013年7月 - 2013年10月 2
竜巻のサバイバル リメ 2014年1月 1
エネルギー危機のサバイバル ゴムドリco. 2014年3月 - 2014年7月 2
ヒマラヤのサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 文 情厚(ムンジョンフ) 2014年3月 - 2014年7月 2
台風のサバイバル 2014年8月 1
植物世界のサバイバル スウィートファクトリー 韓 賢東(ハンヒョンドン) 2014年10月 - 2014年12月 2
アンコール・ワットのサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 文 情厚(ムンジョンフ) 2015年1月 - 2015年4月 2
大気汚染のサバイバル スウィートファクトリー 韓 賢東(ハンヒョンドン) 2015年3月 1
ナイトサファリのサバイバル ゴムドリco. 2015年6月 - 2015年10月 2
地中世界のサバイバル スウィートファクトリー 2015年7月 - 2015年12月 2
鳥のサバイバル ゴムトリco. 2016年2月 - 2016年5月 2
水不足のサバイバル スウィートファクトリー 2016年8月 1
火災のサバイバル 2016年11月 1
湿地生物のサバイバル 洪 在徹(ホンジェチョル) 鄭 俊圭(ジョンジュンギュ) 2016年11月 1
微生物のサバイバル ゴムドリco. 韓 賢東(ハンヒョンドン) 2017年3月 - 2017年5月 2
激流のサバイバル スウィートファクトリー 2017年7月 1
有害物質のサバイバル 2018年4月 1
AIのサバイバル ゴムドリco. 2018年7月 - 2018年12月 2
寄生虫のサバイバル 2019年2月 2
アレルギーのサバイバル 2019年4月 - 2019年5月 2
飛行機のサバイバル 2019年7月 - 2019年12月 2
ゴミの島のサバイバル 2020年2月 1
水族館のサバイバル 2020年7月 - 2020年10月 2
超高層ビルのサバイバル ポップコーンストーリー 2020年12月 - 2021年2月 2
山火事のサバイバル ポドアルチング 2021年7月 - 2021年10月 2
地下鉄のサバイバル ゴムドリco. 2021年12月 - 2022年2月 2
食糧危機のサバイバル 2022年7月 1
トンネルのサバイバル パク・ソンイ 2022年10月 1
テーマパークのサバイバル ポドアルチング 2022年12月 1
大雪のサバイバル 2023年2月 1
水害のサバイバル パク・ソンイ 2023年6月 1
昆虫世界のサバイバル【改訂版】 洪 在徹(ホンジェチョル) もとじろう 2023年7月 3

恐竜世界のサバイバル 1・2(改訂版)

下水道のサバイバル 1・2

巨大地震のサバイバル

姉妹シリーズ[編集]

実験対決シリーズ / 発明対決シリーズ
サバイバルシリーズから派生したシリーズ。
歴史漫画タイムワープシリーズ
歴史を題材とした日本版オリジナルシリーズ。文・作画共に日本のスタッフにより制作されている。
当初は日本史を扱った「歴史漫画サバイバルシリーズ」のタイトルで刊行され、2017年8月より現シリーズ名へ改題。
2018年12月より世界史編が開始。
ドクターエッグ

Webアニメ[編集]

これまでのシリーズを東映アニメーションがアニメ化し、2019年3月29日に東映アニメーションと本作品それぞれのYoutube公式チャンネルでパイロット版映像として公開された[3]

声の出演[編集]

スタッフ[編集]

  • 企画 - 鷲尾天、須田剛、橋田真琴、上田真美
  • 監督 - 古家陽子
  • キャラクターデザイン・作画監督 - 北野幸広
  • 美術デザイン - 行信三
  • 色彩設計 - 足利裕一
  • 撮影監督 - 五十嵐慎一
  • 編集 - 西村英一
  • 録音 - 藤村聡
  • 音響効果 - 中島勝大
  • オンライン編集 - 東映デジタル・ラボ
  • 音楽 - 小高佑
  • 音楽協力 - 東映アニメーション音楽出版、ミラクル・バス
  • 製作 - 東映アニメーション

アニメ映画[編集]

主要キャストはパイロット版と共通で、制作も東映アニメーションが手掛けている。

第1作 人体[編集]

人体のサバイバル!
監督 奈須川充
脚本 村山功
原作 「科学漫画サバイバル」シリーズ
ナレーター 東地宏樹
出演者 松田颯水
潘めぐみ
石田彰
岩崎ひろし
竹中直人(特別出演)
音楽 吉川慶
主題歌 スターダスト☆レビュー「約束の地へ」
撮影 小町哲
編集 楫野允史
制作会社 東映アニメーション
ぎゃろっぷ
配給 東映
公開 2020年7月31日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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シリーズ第17弾『人体編』のアニメ化作品『人体のサバイバル!』が2020年7月31日に公開された。同時上映は特撮作品『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』『スプリンパン まえへすすもう!』。MX4D版も上映。キャッチコピーは「迷い込んだのは人体の中!?いざ!大冒険の旅へ!」。所長役で竹中直人が声を充てる。

スタッフ[編集]

  • 原作 - 「科学漫画サバイバル」シリーズ
  • 監督・絵コンテ - 奈須川充
  • 脚本 - 村山功
  • 音楽 - 吉川慶
  • キャラクターデザイン - 横田明美
  • 制作担当 - 市川正純
  • 編集 - 楫野允史
  • 音響監督 - 松田悟
  • 音響効果 - 中島勝大
  • 美術監督 - 田村せいき
  • 色彩設計 - 横井正人
  • 撮影監督 - 小町哲
  • 医療監修 - 林昇甫
  • 制作 - 東映アニメーション、ぎゃろっぷ
  • 配給 - 東映

主題歌[編集]

「約束の地へ」
スターダスト☆レビューによる主題歌。作詞は根本要と寺田正美、作曲は根本要。

第2作 深海[編集]

深海のサバイバル!』が2021年8月13日に東映まんがまつりの1作として公開[4]。同時上映は『映画 おしりたんてい スフーレ島のひみつ』『りさいくるずー』(幕間作)。ゲスト声優は、オペレーター役の伊沢拓司、コン博士役の山口勝平

スタッフ[編集]

  • 原作 - 「科学漫画サバイバル」シリーズ
  • 監督 - 入好さとる
  • 脚本 - 村山功
  • 音楽 - 吉川慶
  • 監修 - 国立研究開発法人海洋研究開発機構
  • 制作 - 東映アニメーション、ぎゃろっぷ
  • 配給 - 東映

主題歌[編集]

「いつだってサバイバル!」
大原ゆい子 with ジオ・ピピ(松田颯水潘めぐみ)による主題歌。作詞・作曲は大原ゆい子、編曲はmanzo

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]