フレフレ少女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フレフレ少女
監督 渡辺謙作
脚本 橋本裕志
出演者 新垣結衣
永山絢斗
柄本時生
斎藤嘉樹
染谷将太
内藤剛志
音楽 上田禎
主題歌 Aqua Timez夏のかけら
撮影 藤澤順一
編集 日下部元孝
配給 松竹
公開 日本の旗 2008年10月11日
上映時間 114分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

フレフレ少女』(フレフレしょうじょ)は、2008年10月11日に公開された日本青春映画。監督は渡辺謙作、主演は新垣結衣

映画公開に先駆けて小説化漫画化されている。

ストーリー[編集]

主人公は、小説の中にあこがれる櫻木高校の2年生、百山桃子。彼女はある時、本を読みながら校庭を歩いていると、野球部の誰かが打ったファウルボールが額を直撃してしまう。保健室で気を取り戻した桃子が見たのは、必死に平謝りする大嶋秀樹であった。秀樹は1年生ながらも、「大島秀樹が先発を投げた試合で負けたことはない」ぐらいの実績を残す、櫻木高校中が期待を寄せる新人である。

何度も桃子に頭を下げる秀樹であったが、その爽やかさと誠実さから、桃子は秀樹に一目ぼれをしてしまう。そこで、桃子は秀樹にラブレターを出そうとするも、高校中の人気者で、簡単にラブレターを渡せそうにもなかった。どうしても想いを伝えたい桃子の目に、学校の屋上で一人、応援団の練習をする山本龍太郎が映った。

龍太郎が叫ぶ團訓に魅かれ、夏の高校野球大会に向けて秀樹を見守るためという不純な動機で、桃子は櫻木高校第50代応援団への入団を決意する。しかし実際に入ってみると、応援団員は桃子と龍太郎のたった2人という、廃部寸前の状態だった。しかも、高校野球大会で応援をするには最低でも5人は必要。これではいけないということで、桃子と龍太郎の2人で残りの3人を募集することにする。

その後いろいろと苦労はあったものの、なんとか吹奏楽部の遠藤譲二ウエイトリフティング部の大坪泰平合唱部の田村晃を入部させることに成功。しかし、結局その3人も応援団自体に特別な思いを抱いていなかったため、いまいちまとまりがなかった。その後、譲二を鼓手長、泰平を旗手長、晃を参謀に任命するも、龍太郎は自分は「二番手向きの家系」だという理由で副団長になると言う。結局桃子が団長になってしまった。

結局応援団はまとまりがないまま、不知火高VS櫻木高の練習試合で応援をする日がやってきてしまう。不知火高校は10年連続甲子園出場、応援団も全国レベルという、とんでもない強豪校であった。結局、ライバル校の不知火高校のあまりの応援の迫力に圧倒され、櫻木高校応援団は自信をなくしてしまう。しかも、ほとんどまともな練習をしていないがために、観客の失笑を買うような応援をしてしまった上、校旗を倒して試合の妨害をしてしまった。

その結果、秀樹がいるにもかかわらず櫻木校は敗退した。不知火学園の応援団からは文句を言われたり、野球部からはもう応援に来るなと言われたり、更にはこの事態がきっかけで秀樹が不知火校に転校してしまい、甲子園出場の夢が消えたり……など、散々な状態になってしまった。この一連の騒動が学校全体への応援団に対する不信感を招き、応援団は再び解散の危機にさらされる。桃子も秀樹の転校により、応援団のために力を尽くす理由をなくしてしまう。そんなとき、これを懸念した第23代応援団団長の柳原源蔵がOBとして部室を訪れ、ゴールデンウィーク中に合宿を行おうと提案をする。

果たして、応援団は信頼を取り戻せるのだろうか。また、応援団は野球部を甲子園出場へと導いていけるのか?

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

主な撮影場所[編集]

舞台が栃木県のため、主に栃木県を中心にして撮影が行われた。

派生作品[編集]

小説
著者 橋本裕志
出版社 集英社
レーベル 集英社文庫
発行日 2008年6月
漫画
原作・原案など 橋本裕志・渡辺謙作
作画 よしづきくみち
出版社 集英社
掲載誌 スーパージャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス デラックス
発表号 2008年8号 - 21号
巻数 全2巻
話数 全14話
テンプレート - ノート

小説[編集]

脚本の橋本裕志が自ら小説化し、集英社文庫から発売された。

  • 橋本裕志 『フレフレ少女』 集英社〈集英社文庫〉(2008年6月発行、ISBN 978-4-08-746310-1

漫画[編集]

よしづきくみちが作画を担当し、『スーパージャンプ』(集英社)において、2008年8号から21号まで連載された。

DVD・テレビ放送[編集]

2009年4月22日にDVDが発売された。地上波初放送は2009年8月23日

出典[編集]

  1. ^ a b c 『フレフレ少女』|ロケ実績”. 栃木県フィルムコミッション. 2021年8月1日閲覧。
  2. ^ フレフレ少女 1/橋本裕志/渡辺謙作/よしづきくみち”. 集英社の本. 2021年8月1日閲覧。
  3. ^ フレフレ少女 2/橋本裕志/渡辺謙作/よしづきくみち”. 集英社の本. 2021年8月1日閲覧。

外部リンク[編集]