パリ20区、僕たちのクラス

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パリ20区、僕たちのクラス
Entre les murs
監督 ローラン・カンテ
脚本 ローラン・カンテ
フランソワ・ベゴドー
ロバン・カンピヨ
原作 フランソワ・ベゴドー
教室へフランス語版
製作 キャロル・スコッタフランス語版
カロリーヌ・ベンジョーフランス語版
バルバラ・レテリエ
シモン・アルナル
出演者 フランソワ・ベゴドー
撮影 ピエール・ミロン
編集 ロバン・カンピヨ
ステファニー・レジェ
製作会社 オウ・エ・クールフランス語版
配給 フランスの旗 オウ・エ・クール
日本の旗 東京テアトル
公開 フランスの旗 2008年5月24日CIFF
フランスの旗 2008年9月24日
日本の旗 2010年6月12日
上映時間 128分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
製作費 €2,474,175[1]
興行収入 フランスの旗 $13,018,239[1][2]
世界の旗 $29,303,505[2]
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パリ20区、僕たちのクラス』(パリにじっくぼくたちのクラス、Entre les murs)は、2008年フランスドラマ映画フランソワ・ベゴドーが実体験に基づいて2006年に発表した小説『教室へフランス語版』(早川書房)を、ローラン・カンテ監督が映画化し、ベゴドーも脚本及び主演を務めている。第61回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを受賞。原題の「Entre les murs」は「壁の内側」の意味。

ストーリー[編集]

パリの下町の中学校のあるクラスには、出身国の異なる24名の生徒が通っていた。そこへ国語(フランス語)教師のフランソワが教壇に立ち、問題児だらけの生徒たちと向き合ってゆく。

キャスト[編集]

  • フランソワ・マラン: フランソワ・ベゴドー
  • 24人の生徒 - 全員演技経験のなかった本物の中学生である。ただし、監督は生徒たちと週1回、7ヶ月にわたるワークショップを行っており、ドキュメンタリーではない。

作品の評価[編集]

映画批評家によるレビュー[編集]

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「エネルギッシュで明るいこの作品は、ドキュメンタリースタイルとドラマチックなプロットのハイブリッドで、都心近接地域(スラム地区)の高校の教師と生徒たちの交流を通して、フランスの現在と未来を見つめている。」であり、161件の評論のうち高評価は95%にあたる153件で、平均点は10点満点中8.1点となっている[3]Metacriticによれば、31件の評論のうち、高評価は30件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均点は100点満点中92点となっている[4]アロシネによれば、フランスの28のメディアによる評価の平均点は5点満点中4.5点である[5]

受賞歴[編集]

受賞・ノミネート
部門 対象 結果
第81回アカデミー賞 外国語映画賞 ノミネート
第61回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール ローラン・カンテ 受賞
第13回サテライト賞 外国語映画賞英語版 ノミネート
第21回ヨーロッパ映画賞英語版 作品賞 ノミネート
監督賞 ローラン・カンテ ノミネート
第24回インディペンデント・スピリット賞 外国映画賞 ローラン・カンテ 受賞
第34回セザール賞フランス語版 作品賞 ノミネート
監督賞 ローラン・カンテ ノミネート
脚色賞 ローラン・カンテ
フランソワ・ベゴドー
ロバン・カンピヨ
受賞
音響賞 アニエス・ラヴェズ
オリヴィエ・モーヴィザン
ジャン=ピエール・ラフォース
ノミネート
編集賞 ロバン・カンピヨ
ステファニー・レジェ
ノミネート

出典[編集]

  1. ^ a b Entre les murs (The Class) (2008)” (フランス語). JPBox-Office. 2020年7月26日閲覧。
  2. ^ a b The Class” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月26日閲覧。
  3. ^ The Class (2008)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年6月10日閲覧。
  4. ^ The Class Reviews” (英語). Metacritic. 2020年7月26日閲覧。
  5. ^ Critiques Presse pour le film Entre les murs” (フランス語). AlloCiné. 2020年7月26日閲覧。

外部リンク[編集]