オースティン・パワーズ

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オースティン・パワーズ
Austin Powers
シリーズロゴ
監督 ジェイ・ローチ
脚本 マイク・マイヤーズ
マイケル・マッカラーズ
製作 マイク・マイヤーズ
デミ・ムーア
ジェニファー・トッド
スザンヌ・トッド
出演者 マイク・マイヤーズ
マイケル・ヨーク
ロバート・ワグナー
セス・グリーン
ミンディ・スターリング
音楽 ジョージ・S・クリントン
配給 アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
公開 1997年 - 2002年
上映時間 286分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $112,500,000
興行収入 $876,300,000
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オースティン・パワーズ」(Austin Powers)は、1997年製作のアメリカ映画とそのシリーズ作品、およびそれらの主人公である。主演のマイク・マイヤーズはプロデューサーと脚本も兼ねている。全作でジェイ・ローチが監督を務め、デミ・ムーアらがプロデューサーとして参加した。

007』シリーズのパロディ(3作目のサブタイトルも『007』シリーズのパロディ)で、イギリススパイ、オースティン・パワーズの活躍を描いている。世界中でヒットし、第3作目まで製作された。

名前の由来[編集]

オースチン・アレグロ1979年

2005年まで実在したイギリスの大手自動車メーカー、ブリティッシュ・レイランドの傘下にあったオースチンから取られている。1960年代までのオースチンはイギリスを代表する老舗名門ブランドで大衆車から高級車まで手掛けていたが、1970年代以降は高級車分野を撤退して大衆車ブランドに転換、さらにイギリスに蔓延した労働紛争の影響から品質が急激に落ち、その結果イギリスでの支持も低下し終息した。

テーマソング[編集]

シリーズ共通のテーマ曲はクインシー・ジョーンズソウル・ボサ・ノヴァ英語版

主なキャラクター[編集]

ハリー・パーマー英語版国際諜報局)を元にしたキャラクター。
プロのカメラマンとして世間に名を馳せる傍らで国際的に活躍するスパイ1960年代さながらのフリーセックス思想を持つカリスマナルシスト。色男を気取るわりに、笑ったときの歯並びが悪い。
エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(『007』シリーズのスペクターNo.1)を元にしたキャラクター。
世界征服を企む悪の組織の親玉。にもかかわらず、1960年代と1990年代のギャップに苦しみ、国際連合から脅し取ろうとした金額が1990年代の物価水準に照らすとはした金で笑いものにされたり、カウンセリングでもうまく人ととけ込めないなど内向的な性格。喋りながら右手の小指を突き立てて唇に持っていくのが癖。パロディ元と同じようにペルシャ猫を可愛がっているが、このビグルスワースという猫は冷凍睡眠の影響で脱毛してスフィンクスになってしまった。
Dr.イーブルのクローン。イーブルが冷凍睡眠中、悪のカリスマ不在では組織の悪党たちの人心を束ねられないと判断したMr.ナンバー・ツーが、イーブルのDNAを使って作り上げた1/8サイズの悪のカリスマ。3作目では、スコットとのDNAをDNAで洗う権力闘争に敗れて失脚したため、イギリス国防省に接近してオースティンらの仲間となる。
オースティン・パワーズの上司。
エミリオ・ラルゴ(『007 サンダーボール作戦』のスペクターNo.2)を元にしたキャラクター。
Dr.イーブルのフロント企業の担い手。右目の部分に黒いアイパッチをしている。イーブルの冬眠中に表のビジネスを巨大化させ、世界から名経営者として称賛されており、イーブルの時代遅れな世界征服の野望に内心辟易している。1作目の終盤でイーブルに反旗を翻し、裏切り者として処刑されるが、2作目では軽い火傷で済んだとして組織に戻っている。
ローザ・クレッブ(『007 ロシアより愛をこめて』のスペクターNo.3)を元にしたキャラクター。
ヒステリックな女性幹部でパワーズにフェムボットで色仕掛け作戦を行う。2作目では「モジョ(mojo)」を飲んでセクシーとなったイーブルと恋愛関係となる。
世界征服を引き継ぐために人工授精で作られたDr.イーブルの息子。しかし1990年代的なボンクラ青年に育っている。
2作目では30年前の世界でイーブルとファビッシーナが恋愛関係になったために歴史が改変され、二人の間に生まれた子となった。
007 オクトパシー』の戦闘員を元にしたキャラクター。
シリーズを通して散々な目にあうイーブルの部下。
007 ゴールドフィンガー』のオッドジョブを元にしたキャラクター。
スコットランド出身の病的な肥満者。三作品目の最後にてダイエットに成功している。
007 ゴールドフィンガー』のゴールドフィンガーを元にしたキャラクター。1975年のスタジオ69のオーナー。金の錬金術師であったが精錬中の事故で陰茎が金になってしまい、ゴールドメンバー(金の陰茎)と呼ばれるようになった。

第1作[編集]

オースティン・パワーズ
Austin Powers: International Man of Mystery
監督 ジェイ・ローチ
脚本 マイク・マイヤーズ
製作 スザンヌ・トッド
デミ・ムーア
ジェニファー・トッド
マイク・マイヤーズ
出演者 マイク・マイヤーズ
エリザベス・ハーレイ
マイケル・ヨーク
ミミ・ロジャース
音楽 ジョージ・S・クリントン
撮影 ピーター・デミング
編集 デブラ・ニール=フィッシャー
製作会社 ニュー・ライン・プロダクションズ
カペラ・インターナショナル
ムーヴィング・ピクチャーズ
エリックズ・ボーイ
KC Medien
配給 アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
日本の旗 松竹富士
公開 アメリカ合衆国の旗 1997年5月2日
日本の旗 1998年8月1日
上映時間 91分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $16,500,000
興行収入 $67,700,000
日本の旗 日本5098万円[1]
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劇中に登場するオースティンの愛車、シャグワー(ジャガーのもじり)。「シャグ(shag)」には体毛やセックスなどの意味がある。

オースティン・パワーズ』(Austin Powers: International Man of Mystery)は、1997年に製作されたアメリカ合衆国コメディ映画。。

1960年代に冷凍保存され1990年代に復活したオースティンが宿敵Dr.イーブルと対決する。単なるギャグだけでなく、時代のギャップに直面するオースティンの悲哀も描いている。美女とスパイとパロディ満載のどたばたコメディとしては、1967年に公開された合作の映画『007 カジノロワイヤル』(デヴィッド・ニーヴン主演)の後続作品でもある。

本作にはUS公開バージョンとインターナショナルバージョンがあり、日本ではインターナショナルバージョンが上映された。US公開バージョンではクリスチャン・スレーターロブ・ロウの出演場面などがカットされているほか、一部のシーンが短縮されて5分近く短くなっている。1999年発売のDVDはインターナショナルバージョンだったが、2003年発売のDVDはUS公開バージョンに変更されており、カットされたシーンは映像特典として収録されている。2016年に発売されたBlu-rayはインターナショナルバージョンを収録している。

あらすじ[編集]

1967年、流行に乗る有名ファッション写真家でありイギリスの諜報員でもあったオースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)は、自身が所有するナイトクラブ(the Electric Psychedelic Pussycat Swingers Club)で宿敵Dr.イーブル(マイク・マイヤーズ)を追い詰める。イーブルは「Bob's Big Boy」(レストラン「ビッグ・ボーイ」のマスコット人形)の像の形をしたロケットで宇宙へ逃走し、自身を人体冷凍保存する。イーブルが蘇生した時に備え、オースティンは包接水和物に自ら入り冷凍睡眠を始める。

30年後の1997年、イーブルは新たな世界征服計画と共に地球へ帰還する。組織の隠れ蓑として買収したシアトルのコーヒー会社が経営的に大成して表の世界では大実業家となったMr.ナンバー・ツー(ロバート・ワグナー)もイーブルのもとに戻り、数百万ドルをかけた「バルカン計画」に加担する。すでに裕福であったイーブルだが、数々の計画で世界各国をゆすり、より多くの金銭を得ようとする。しかし1960年代には恐ろしかったはずの陰謀のいくつかは、この30年間に実現してしまっており、部下からいちいち訂正を受ける。核兵器の奪取、オゾン層の破壊、世界の拿捕という古い計画は撤回したが、世界征服に必要な金額として1千億ドルを要求することを決める(この30年間で貨幣価値が変わったという部下の忠告で金額を上げた)。一方、部下のフラウ・ファービッシナ(ミンディ・スターリング)はイーブルの精液を使い、人工的にイーブルの息子スコット・イーブル(セス・グリーン)を作り上げていたが、彼はグランジハードロック、PCゲームに夢中なボンクラで世界征服に関心をもってくれず、イーブルを失望させる。

イーブルの復活に気付いたイギリス国防省はオースティンを解凍。1960年代に彼の助手であったミセス・ケンジントン(ミミ・ロジャース)はこの30年間に退職したため、娘ヴァネッサ・ケンジントン(エリザベス・ハーレイ)が彼のエージェントとなる。1960年代に彼が持っていた自由恋愛主義の信条は、1990年代には時代遅れとなっており、ヴァネッサを誘惑しようとしても成功しない。後に2人は夫婦に成りすましてラスベガスのホテルに宿泊し、ナンバー・ツーのイタリア人秘書アロッタ・ファジャイナ(ファビアナ・ウーデニオ英語版)と出会う。偵察と情事のため彼女の日本風ペントハウスに向かい、地球のに核弾頭を打ち込み噴火の引き金とし世界の爆発を目論むイーブルの「バルカン計画」を知る。パワーズが復活し自分に追っていることを知ったイーブルは「フェムボット」という魅力的な女性型ロボットを製造し、オースティンを誘惑させて殺そうとする。オースティンはアロッタと浮気をしたことをヴァネッサに謝罪し、二度と浮気をしないと誓う。

2人はイーブルの本部に潜入するが、彼の子分のランダム・タスク(ジョー・サン)に捕らえられる。イーブルは要求を世界に伝えた後、たとえ金銭を受け取ったとしても「バルカン計画」を遂行すると語る。その後彼はオースティンとヴァネッサを死の罠にかけるが、2人は簡単に逃亡に成功する。ヴァネッサを外部へ脱出させたオースティンはフェムボットたちに捕まって誘惑されかけるが、辛くも我に返るとセクシーなストリップを披露し、興奮し過ぎたフェムボットたちは文字通り頭が爆発する。増援を連れて戻って来たヴァネッサとオースティンは世界滅亡装置を発見し、戦闘の末、ぎりぎりのところで解除する。メイン・ルームでイーブルを見つけ、もう少しで彼に制裁を加えるところであったが、銃口をヴァネッサに向けたアロッタが登場し、イーブルを攻撃しようとしていたオースティンを阻止する。しかし時代遅れな世界征服にうんざりしていたナンバー・ツーがイーブルを裏切り、オースティンと取引しようとしたところ、イーブルは椅子を倒してナンバー・ツーを火に投じ、ロケットで逃亡し、基地の自爆装置を作動させる。ヴァネッサは柔道チョップでアロッタの意識を失わせ、ヴァネッサとオースティンは基地の爆破から逃げる。

後にオースティンとヴァネッサは結婚するが、新婚旅行中にランダム・タスクに靴を投げられ攻撃されるも、二人はタスクを返り討ちにして追い出す。オースティンとヴァネッサがバルコニーに移動して空を見ると、星よりも輝く物体を発見する。望遠鏡で観察してみると、それはまさに復讐を誓うイーブルが冷凍されているところであった。

キャスト[編集]

「たくさんの(a lot of vagina)」をもじった役名。

第2作[編集]

オースティン・パワーズ:デラックス
Austin Powers: The Spy Who Shagged Me
監督 ジェイ・ローチ
脚本 マイケル・マッカラーズ
マイク・マイヤーズ
原作 マイク・マイヤーズ(キャラクター創造)
製作 スザンヌ・トッド
ジェニファー・トッド
デミ・ムーア
エリック・マクレオド
ジョン・ライオンズ
マイク・マイヤーズ
出演者 マイク・マイヤーズ
ヘザー・グラハム
マイケル・ヨーク
ロバート・ワグナー
セス・グリーン
エリザベス・ハーレイ
音楽 ジョージ・S・クリントン
主題歌 マドンナビューティフル・ストレンジャー
撮影 ウエリ・スタイガー
編集 デブラ・ニール=フィッシャー
ジョン・ポール
製作会社 エリックズ・ボーイ
ムーヴィング・ピクチャーズ
チーム・トッド
配給 アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
日本の旗 日本ヘラルド映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1999年6月11日
日本の旗 1999年8月28日
上映時間 95分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $33,000,000
興行収入 $312,000,000
配給収入 日本の旗 日本6.5億円[2]
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オースティン・パワーズ:デラックス』(Austin Powers: The Spy Who Shagged Me)は、1999年に製作されたアメリカ合衆国コメディ映画。「シャグド(shagged)」は性交を意味するスラング「シャグ(shag)」の過去形。サブタイトルは『007 私を愛したスパイ007/The Spy Who Loved Me)』のパロディである。

1990年代のイギリスで暮らしていたオースティンがDr.イーブルを追って1960年代に戻る。マイヤーズはオースティンとイーブルに加えてファット・バスタードを含む1人3役をこなした。

主題歌であるマドンナの「ビューティフル・ストレンジャー」のPVにはオースティン・パワーズ、バジル・エクスポジションが登場した。また、ホワイトハウスの破壊シーンは映画『インデペンデンス・デイ』から、ロケットの発射シーンは映画『アポロ13』から流用されたものである。

2011年7月20日Blu-ray Discワーナー・ホーム・ビデオより発売され、DVDもワーナーより同日に再発売されている。

キャスト[編集]

「たくさん性交したい(I wanna hump a lot)」という英文をもじった役名。

第3作[編集]

オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
Austin Powers in Goldmember
監督 ジェイ・ローチ
脚本 マイク・マイヤーズ
マイケル・マッカラーズ
原作 マイク・マイヤーズ(キャラクター創造)
製作 ジャン・ブレンキン
ジョン・ライオンズ
エリック・マクレオド
デミ・ムーア
スザンヌ・トッド
ジェニファー・トッド
マイク・マイヤーズ
出演者 マイク・マイヤーズ
ビヨンセ・ノウルズ
セス・グリーン
マイケル・ヨーク
ロバート・ワグナー
ミンディ・スターリング
ヴァーン・J・トロイヤー
マイケル・ケイン
音楽 ジョージ・S・クリントン
撮影 ピーター・デミング
編集 グレッグ・ヘイデン
ジョン・ポール
製作会社 グラッティテュード・インターナショナル
チーム・トッド
ムーヴィング・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
日本の旗 ギャガ=ヒューマックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2002年7月26日
日本の旗 2002年8月24日
上映時間 98分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $63,000,000
興行収入 $296,700,000
日本の旗 11.0億円[3]
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オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』(Austin Powers in Goldmember)は、2002年に製作されたアメリカ合衆国コメディ映画。「メンバー(member)」は陰茎を意味するスラングで、「ゴールドメンバー(goldmember)=金の陰茎」は『007 ゴールドフィンガー』のパロディである。タイトルを巡って『007』シリーズを製作するメトロ・ゴールドウィン・メイヤーから提訴されたものの、変更なしで公開された。

シリーズの中では最も多くの豪華ゲストが出演している。特に冒頭の撮影シーンにはトム・クルーズスティーヴン・スピルバーグなど当代の有名俳優や映画監督、音楽プロデューサーなどがカメオ出演しており、当時の観客を驚かせた。なお、撮影されている映画という設定の劇中劇のタイトルは『オースティン・プッシー』で、これは『007 オクトパシー』のパロディである。

マイヤーズは新登場のキャラクター、ゴールドメンバーを含む4役をこなす。1970年代と現代(2002年頃)を舞台としており、Dr.イーブルが日本企業「ロボト工業」の支援を得て逃亡したことで、中盤から舞台はトーキョー(東京)へと移る。

当時開業して間もない日本科学未来館の建物外観を「ロボト工業」社屋として使用しているが、それ以外のシーンは殆どがスタジオ収録(クロマキースクリーン・プロセス)で、出演者を交えた日本でのロケは行われていない。また、銀座増上寺といった映像に加えて大阪道頓堀の空撮シーンが混ざっているが、これは1989年公開の『ブラック・レイン』からの引用である。国技館シーンでの名前は「アサヒ・スモウ・アリーナ」となっているが、場内アナウンスでは「両国国技館」と称されている(これは『007は二度死ぬ』からの引用)。

エンディングクレジットの最後に流れる曲は、マイケル・ケインの出世作となった映画『アルフィー』の主題歌「アルフィー」の替え歌である。ジェイ・ローチ監督の妻であるバングルススザンナ・ホフスが歌っている。

キャスト[編集]

パム・グリア及びクレオパトラ・ジョーンズを元にしたキャラクター。
オースティン・パワーズの元ネタであるハリー・パーマーを演じたケインが父親役として登場。

その他[編集]

『オースティン・パワーズ』シリーズ1作目に悪役で出演した元プロレスラーのジョー・サンは、2008年集団強姦の容疑で逮捕され終身刑となっている。また、服役中の刑務所で囚人の殺人容疑もかけられている[4][5]

脚注[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

  • スターバックス - 劇中でMr.ナンバー・ツーが買収しており、悪の組織の資金源として登場する。Mr.ナンバー・ツーが露骨なまで褒めちぎる宣伝効果が影響し、北米大陸外に支店を出店する以前にスターバックスの世界的な知名度が上がったと言われている。
  • ヴァージン・アトランティック航空
  • ビッグボーイ - Dr.イーブルが冷凍保存されたロケットの外観がビッグボーイのマスコットキャラクター「ボビー」であった。
  • 吉本新喜劇 - 第2作の日本公開時、本編の前座(近畿地方の映画館限定)としてパロディ映画『フォースティン・パワーズ』が上映された。タイトルは吉本新喜劇の藤井隆の持ちギャグ「フォー!!」を掛けたもの。吉本新喜劇のベテラン芸人たち(島木譲二池乃めだか末成由美帯谷孝史)によるDr.イーブルの幹部会議のパロディと、第1作オープニングを新世界ロケで再現したパート(藤井隆、島田珠代らが出演)で構成されている。

外部リンク[編集]