9月

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ベリー公のいとも豪華なる時祷書』より9月

9月(くがつ)はグレゴリオ暦の第9のにあたり、30日ある。

日本では、旧暦9月長月(ながつき)と呼び、現在では新暦9月の別名としても用いる。長月の由来は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力である。他に、「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説がある。また、「寝覚月(ねざめつき)」の別名もある。

英語での月名、Septemberは、ラテン語表記に同じで、これはラテン語で「第7の」という意味の「septem」の語に由来しているのに不一致が生じているのは、紀元前153年に、それまで3月を年の始めとしていたのを1月を年の始めとすると改めたにもかかわらず、名称を変えなかった為であり、7月と8月にローマ皇帝の名が入ってずれたというのは俗説である。これは7月ガイウス・ユリウス・カエサルによって「Julius」に改める以前は「Quintilis」といい、これがラテン語で「第5の」という意味の「quintus」の語に由来していて、既にずれが発生していたことからもわかる[1]

日本学校年度は4月であるが、世界に目を向けると9月を採用している国が多い。(アメリカカナダヨーロッパ中国など)

異名

いろどりづき(色どり月)、いわいづき(祝月)、えいげつ(詠月)、きくさきづき(菊開月)、きくづき(菊月)、くれのあき(晩秋)、げんげつ(玄月)、けんじゅつづき(建戌月)、せいじょづき(青女月)、ちくすいづき(竹酔月)、ながつき(長月)、ねざめづき(寝覚月)、ばんしゅう(晩秋)、ぼしゅう(暮秋)、もみじづき(紅葉月)

9月の季語

仲秋、八朔、二百十日、颱風、野分、初月、秋の夜、としよりの日、生姜市、花野、秋草、すすき、撫子、くつわむし、蚯蚓鳴く、蓑虫、初潮、月、枝豆、芋、十六夜、子規忌、霧、蜻蛉、うすばかげろふ、秋の蝶、秋の蚊、 秋扇、富士の初雪、秋彼岸、蛇穴に入る、雁、角切、曼珠沙華、鶏頭、 二十三夜、秋の海、鰯、鮭、鯊、鰍、竹の春、草の花、 蘭、コスモス、露草、蕎麦の花、糸瓜、唐辛、秋茄子、紫蘇の実、生姜、菜虫、 胡麻、玉蜀黍、稗、粟、木犀、爽やか、冷やか、秋の水

9月の年中行事

9月に行われるスポーツ

9月をテーマにした作品

タイトルは「9月」だが、12月に9月のことを回想している曲である。

その他

桔梗

関連項目

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日付の一覧
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脚注

  1. ^ 同様に一般的な暦の10月,11月,12月はそれぞれローマ暦で8,9,10番目の月にあたり、ラテン語の「第8の」「第9の」「第10の」を意味する "octavius", "nonus", "decimus" に由来する