99式空対空誘導弾
99式空対空誘導弾
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| 種類 | 視程外距離空対空ミサイル |
|---|---|
| 製造国 | |
| 設計 | 技術研究本部 |
| 製造 | 三菱電機 |
| 性能諸元 | |
| ミサイル直径 | 203 mm |
| ミサイル全長 | 3,667 mm |
| ミサイル全幅 | 800 mm |
| ミサイル重量 | 222 kg |
| 射程 | 非公開(おそらくは100 km前後) |
| 推進方式 | 固体燃料ロケット |
| 誘導方式 | 中間指令・慣性誘導 終末 アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH) |
| 飛翔速度 | マッハ4〜5 |
99式空対空誘導弾(99しきくうたいくうゆうどうだん)は、日本の航空自衛隊が装備する中距離空対空ミサイルである。アクティブレーダー誘導と指令・慣性誘導を併用し、射程は100km前後と言われている。AAM-4とも呼ばれる。主契約者は三菱電機。価格は 8,000万円以上。
目次 |
[編集] 開発経緯
1980年代から90年代にかけて、アメリカではセミアクティブ誘導であるAIM-7 スパローの後継として、AIM-120 AMRAAMを開発・配備しようとしていた。AMRAAMはアクティブレーダー誘導で先代のスパローより軽く、有効射程・運動性ともに高い能力を持つ優れたミサイルであった。しかし、その開発当初、AMRAAMの販売先はアメリカ軍とNATO各国軍のみに限定されるのではないか、との懸念を日本は抱いていた。
そのために防衛庁(現:防衛省)は、AMRAAMと同等以上の能力を持つ国産ミサイル、AAM-4の開発を決めた。1985年頃から技術研究は行われていたが、1994年から本格的に開発が開始された。これは1999年に99式空対空誘導弾の名で採用された。
[編集] 特徴と能力
アクティブレーダー誘導と指令・慣性誘導を併用し、指令・慣性誘導の必要ない射程であれば撃ち放し能力を持ち、ミサイルを発射後に誘導することも可能。また、AIM-120が対航空機戦に主眼を置くため、近接信管で弾頭を炸裂させればよいのに対し、航空自衛隊が求めるAAM-4では、対艦・対地巡航ミサイルの迎撃も重要視している。このため、射程延伸のために弾体がAIM-120に比べて大型であり、射程はAIM-7に比べて2倍近く延びていると推測され、攻撃力増強のため炸薬量が増やされているとされている[要出典]。
ECCM(電波妨害排除)能力・多目標同時射撃能力などが、AIM-120を上回っているようである。防衛省の平成13年度の政策評価書によると、AIM-120-Bと比べても、スタンドオフ・レンジ能力では1割以上上回っているという[1]。特に命中率は高く、テストの際には目標をほぼ確実に直撃したため、近接信管のテストができずに開発に苦労したという逸話がある[要出典]。
ライセンス生産したAIM-7に比べると、優秀な民生技術を大幅に取り入れて性能を向上させたのと同時にコストダウンしたらしく、AIM-7よりも安い[要出典]。
しかしながら、この誘導弾はF-15Jに搭載することを前提とされて開発されたため(後にF-2への搭載にも対応)、第4次F-Xの候補に挙がっているF-22やF-35のウェポンベイにサイズの関係上搭載することが難しく、ステルス性を維持した状態で99式空対空誘導弾を運用することはできない。
小松基地でAAM講習が行われる際には、視認性を良くする為にAAM-4が着色されることがある。
[編集] 運用機
[編集] 派生型
[編集] 99式空対空誘導弾(B)
技術研究本部で2002年(平成14年)度から2008年(平成20年)度まで、横行目標対処能力の向上による攻撃範囲の拡大、巡航ミサイル対処能力の向上、スタンドオフ・レンジと自律誘導距離の延伸による母機の残存性の向上、ECCM能力の向上による対妨害性の向上、及び数百万円の価格低減を目的に、99式空対空誘導弾(改)の開発が行われた[1][2][3][4][5]。
調達初年度の2010年(平成22年)度予算からは99式空対空誘導弾(B)(AAM-4B)に名称が変更され[6]、F-15近代化改修機を中心とした戦闘機部隊への配備が進められる。AAM-4Bはアクティブフェイズドアレイアンテナ化し、新方式の信号処理機能を追加したことにより[6]、AAM-4と比べてスタンドオフ・レンジで1.2倍、自律誘導距離で1.4倍、AIM-120C-7と比べてスタンドオフ・レンジで僅かに、自律誘導距離で1.4倍の能力がある[1]。
[編集] ダクテッドロケット飛翔体
技術研究本部で、2000年(平成12年)度から2007年(平成19年)度まで、川崎重工業を主契約者として、AAM-4の固体燃料ロケットをラムジェットエンジンの一種のダクテッドロケットエンジンに代替し、射程延長等の能力向上を図った「ダクテッドロケット飛しょう体の研究」が行われた。ダクテッドロケットエンジンは次世代の中距離空対空誘導弾の推進装置として採用される可能性がある[7][8][9]。同クラスのラムジェット推進ミサイルとしてアメリカのFMRAAMやロシアのR-77M-PDやヨーロッパのミーティアがある。
[編集] XRIM-4
技術研究本部で、AAM-4をベースに、艦対空短ミサイルのRIM-7Mシースパローの後継となる、終末アクティブ誘導方式艦対空誘導弾(AHRIM)のXRIM-4の開発が行われていたが、ESSMの採用と防衛費削減により開発中止となっている。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 自衛隊装備年鑑 2006-2007 朝雲新聞社 ISBN 4-7509-1027-9
- 軍用機ウエポン・ハンドブック 航空機搭載型ミサイル・爆弾450種解説(青木謙知 イカロス出版)ISBN 4-87149-749-6
[編集] 脚注
- ^ a b c 平成13年度事前の事業評価 99式空対空誘導弾(改) 要旨
- ^ 平成13年度事前の事業評価 99式空対空誘導弾(改)本文
- ^ 平成21年度事後の事業評価 99式空対空誘導弾(改)要旨
- ^ 平成21年度事後の事業評価 99式空対空誘導弾(改)本文
- ^ 平成21年度事後の事業評価 99式空対空誘導弾(改)参考
- ^ a b 予算執行事前審査等調査(平成22年度第4四半期) 防衛省予算監視・効率化チーム 防衛省公式サイト
- ^ 平成20年度事後の事業評価 ダクテッドロケット飛しょう体の研究 要旨
- ^ 平成20年度事後の事業評価 ダクテッドロケット飛しょう体の研究 本文
- ^ 平成20年度事後の事業評価 ダクテッドロケット飛しょう体の研究 参考