7

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。さかおり (会話 | 投稿記録) による 2020年12月16日 (水) 09:21個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (240F:66:E92F:1:6509:7857:9189:8FBB (会話) による版を 240B:11:43A2:C300:91B6:18F6:E119:2165 による版へ巻き戻し)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

6 7 8
素因数分解 7 (素数
二進法 111
三進法 21
四進法 13
五進法 12
六進法 11
七進法 10
八進法 7
十二進法 7
十六進法 7
二十進法 7
二十四進法 7
三十六進法 7
ローマ数字 VII
漢数字
大字
算木
位取り記数法 七進法
「七」の筆順

7、なな、しち、ひち、ななつ、なー)は、自然数また整数において、6の次で8の前の数である。ラテン語では septem(セプテム)。

「七」の訓読みは「なな」、音読みは「しち」である。だが、「しち」という読みが言いにくく、また(いち)、(し)、(はち)と聞き間違いやすいことから、他の数字なら音読みする文脈でも訓読みすることが多い(70(ななじゅう)など)。ただし、「7月(しちがつ)」、「7時(しちじ)」は、聞き間違いを意識的に排除する場合を除き、音読みする。名数では、他の数字同様、後に続く語が音読みか訓読みかによって読みが決まる(「七福神(しちふくじん)」「七草(ななくさ)」など)が、希に、後に音読みが続くにもかかわらず訓読みするものもある(「七不思議(ななふしぎ)」など)。

七(しち)を「ひち」と発音する方言もある。例えば岐阜県の「七宗町」の読みは「ひちそうちょう」と公式に定められている。

金銭証書などで間違いを防ぐため「漆」ないし「柒」を用いることがある。

性質

7の倍数の見分け方

  • 十進数では、12(=3×4)以下の数のうち、7の倍数だけが「一の位」「数字和」「下P桁がabc」「ゾロ目」のどれも使えず、「M×一桁数」で一の位が1になる数を探す方法になる。十進数では7×3=21なので、一の位に2を掛けて元数を10で割った商から減じ、1桁になるまで続ける。結果が 0 か 7 か −7[2]なら、元数は7で割り切れる。
    • 例1:259 → 9×2 = 18、25 - 18 = 7
    • 例2:2023 → 3×2 = 6、202 - 6 = 196。196 → 6×2 = 12、19 - 12 = 7
  • 桁数の多い十進数において、ある整数が7の倍数であるかどうかを判定する方法は、右から6桁ごとに区切って各々を加えた結果を2桁ごとに区切り、7による剰余を求め、「左の2桁の2倍を中の2桁に加えた和」の2倍を右の2桁に加えた和を7で除した剰余を求める方法である。たとえば 123456789 ならば、0, 1, 23 と 45, 67, 89 をそれぞれ加え 45, 68, 112を得、剰余を求め 3, 5, 0 を得、(3 × 2 + 5) × 2 + 0 = 22 であるから、剰余は 1 となる。これは、1,000,000100を 7 で除した剰余がそれぞれ 1 と 2 であることの応用である。
  • 十二進数での5の倍数と7の倍数の判定も、十進数での7の倍数の判定と同様になる。十二進数では5×5=21、7×7=41なので、7の倍数の場合は一の位に4を掛けて元数を10で割った商から減じ、1桁になるまで続ける。
    • 例1:115 → 5×4 = 18、11 - 18 = -7
    • 例2:1054 → 4×4 = 14、105 - 14 = B1。B1 → 1×4 = 4、B - 4 = 7

その他 7 に関すること

筆記時、日本や韓国では1番のように書かれることが多い。その他の国では2番のように書くのが一般的で、数字の1との区別のために3番のように線を入れたりする。日本人が1を強調して書くときに、縦棒線の上にカギを付けることがあるが、その字形は欧米では7と認識される可能性がある。
電卓やデジタル時計等の7セグメントディスプレイでの表記方法は2通りある

7番目のもの

宗教に関する7

天文に関する7

遊びに関する7

その他

7個1組の概念

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
7 U+0037 1-3-22 7
7
DIGIT SEVEN
U+FF17 1-3-22 7
7
FULLWIDTH DIGIT SEVEN
U+2077 - ⁷
⁷
SUPERSCRIPT SEVEN
U+2087 - ₇
₇
SUBSCRIPT SEVEN
U+09FA - ৺
৺
BENGALI CURRENCY NUMERATOR SEVEN
U+0F30 - ༰
༰
TIBETAN DIGIT HALF SEVEN
U+136F - ፯
፯
ETHIOPIC DIGIT SEVEN
U+19D7 - ᧗
᧗
NEW TAI LUE THAM DIGIT SEVEN
U+2166 1-13-28 Ⅶ
Ⅶ
ROMAN NUMERAL SEVEN
U+2176 1-12-28 ⅶ
ⅶ
SMALL ROMAN NUMERAL SEVEN
U+2466 1-13-7 ⑦
⑦
CIRCLED DIGIT SEVEN
U+247A - ⑺
⑺
PARENTHESIZED DIGIT SEVEN
U+248E - ⒎
⒎
DIGIT SEVEN FULL STOP
U+24FB 1-6-63 ⓻
⓻
DOUBLE CIRCLED DIGIT SEVEN
U+277C 1-12-8 ❼
❼
DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT SEVEN
U+2786 - ➆
➆
DINGBAT CIRCLED SANS-SERIF DIGIT SEVEN
U+2790 - ➐
➐
DINGBAT NEGATIVE CIRCLED SANS-SERIF DIGIT SEVEN
U+3198 - ㆘
㆘
IDEOGRAPHIC ANNOTATION SEVEN MARK
U+3226 - ㈦
㈦
PARENTHESIZED IDEOGRAPH SEVEN
U+3286 - ㊆
㊆
CIRCLED IDEOGRAPH SEVEN
U+4E03 1-28-23 七
七
CJK Ideograph, number seven
U+67D2 2-14-48 柒
柒
CJK Ideograph, number seven
U+6F06 1-28-31 漆
漆
CJK Ideograph, number seven
𐄍 U+1010D - 𐄍
𐄍
AEGEAN NUMBER SEVEN
𐡞 U+1085E - 𐡞
𐡞
IMPERIAL ARAMAIC NUMBER SEVEN
𐤜 U+1091C - 𐤜
𐤜
PHOENICIAN NUMBER SEVEN
𐩆 U+10A46 - 𐩆
𐩆
KHAROSHTHI DIGIT SEVEN
𐪃 U+10A83 - 𐪃
𐪃
OLD SOUTH ARABIAN NUMBER SEVEN
𐭟 U+10B5F - 𐭟
𐭟
INSCRIPTIONAL PARTHIAN NUMBER SEVEN
𐹦 U+10E66 - 𐹦
𐹦
RUMI DIGIT SEVEN
𝍦 U+1D366 - 𝍦
𝍦
COUNTING ROD UNIT DIGIT SEVEN
🄈 U+1F108 - 🄈
🄈
DIGIT SEVEN COMMA
𝟟 U+1D7DF - 𝟟
𝟟
MATHEMATICAL DOUBLE-STRUCK DIGIT SEVEN
𝟽 U+1D7FD - 𝟽
𝟽
MATHEMATICAL MONOSPACE DIGIT SEVEN
𝟕 U+1D7D5 - 𝟕
𝟕
MATHEMATICAL BOLD DIGIT SEVEN
𝟩 U+1D7E9 - 𝟩
𝟩
MATHEMATICAL SANS-SERIF DIGIT SEVEN
𝟳 U+1D7F3 - 𝟳
𝟳
MATHEMATICAL SANS-SERIF BOLD DIGIT SEVEN

他の表現法

脚注

  1. ^ 『魅惑と驚きの「数」たち』 イアン・スチュアート著 P104
  2. ^ マーチン・ガードナー『数学ゲーム II』講談社〈ブルーバックス〉、1974年。B-249。 −7 についての言及はないが、14 などが 7 で割れることから、含めておくべきであろう。

関連項目

外部リンク

2桁までの自然数
(0) 1 2 3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
30 31 32 33 34 35 36 37 38 39
40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
50 51 52 53 54 55 56 57 58 59
60 61 62 63 64 65 66 67 68 69
70 71 72 73 74 75 76 77 78 79
80 81 82 83 84 85 86 87 88 89
90 91 92 93 94 95 96 97 98 99
  • 太字で表した数は素数である。