7.5 cm KwK 42

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7,5-cm-KwK 42 L/70 (:7,5-cm-Kampfwagenkanone 42) は第二次世界大戦ドイツラインメタル・ボルジヒ (Rheinmetall-Borsig AG) によって製造された戦車砲V号戦車パンター(Sd.Kfz. 171) やIV号戦車/70(V)および(A) (Sd.Kfz. 162/1) に搭載された。駆逐戦車型に搭載された同砲は、7,5-cm-PaK 42 (7,5-cm-Panzerabwehrkanone 42) と呼ばれる。

この砲の最大の特徴は、極めて高い砲口初速による貫通能力であった。1943年7月のクルスクの戦いでパンターに搭載され実戦投入された際、それは敵の対戦車砲や戦車砲のどれよりも高い装甲貫徹力を発揮、使用する戦車兵にも高く評価された。徹甲榴弾 (APCBC-HE) を使った場合、ティーガーの8,8-cm-KwK 36よりも貫通能力に勝っていた。しかし徹甲弾・徹甲榴弾共に、より軽量である7.5 cm砲弾は空気抵抗により弾速が低下するため、遠距離では8.8 cm砲弾よりも貫徹能力は低くなった。ただし、貫通を目的としない榴弾 (HE) の場合は問題なかった。

7.5 cm KwK 42は撃針ではなく、電気式雷管で発砲された。同時期のドイツの戦車砲や対戦車砲と同様、くさび型尾栓は射撃後に空薬莢を排出した後は開いたままとなり、新たな砲弾を装填すると自動的に閉鎖する。この際、装填手は指を挟まれないように握り拳で砲弾を押し込むように教育されていた。

第二次世界大戦の終結後、一時期パンターを運用していたフランスでは、7,5-cm-KwK 42を参考にしたCN-75-50戦車砲が生産された。この砲は、AMX-13イスラエルのM50 スーパーシャーマンに搭載された。

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