4キッズエンタテインメント
4キッズエンタテインメント(NYSE: KDE)(4Kids Entertainment、一般略称は4キッズ)は、アメリカ合衆国の、テレビ番組・映画制作会社である。
この企業は、世界のあらゆるところから子供向けのエンターテイメントの獲得・制作およびライセンス授与に特化している。 『ポケットモンスター』や『遊☆戯☆王』といった日本のアニメ作品のメディア展開の権利を使って、何十億ドルもの利益を上げたことでも知られている。 また、FOXで、4キッズTV(4Kids TV)という子供向けの番組区分で放送されている[1]。 4キッズエンタテインメントの本社はニューヨーク市マンハッタン 6番街にあり、同じくマンハッタンには、子会社である4キッズプロダクションがある[2] 。
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[編集] 歴史
[編集] 上場廃止
2010年6月1日、ニューヨーク証券取引所は4キッズエンタテインメントの上場廃止を決定した[3]。
[編集] 遊戯王ライセンス停止問題、そして経営破たんへ
2011年3月29日 テレビ東京と日本アドシステムズは、4キッズエンタテインメントがファニメーションやマジェスコ・エンターテインメントを含む複数の会社と、テレビアニメ『遊戯王』について不法に同意を結んだとして、訴訟を起こした。 テレビ東京はその不法な同意で4キッズがライセンサーであるテレビ東京などに支払うべきだった、およそ480万ドルのライセンス料を不当に隠し、支払いを逃れたためと主張している[4]。 2011年3月30日、テレビ東京は4キッズエンタテインメントから『遊戯王』のライセンスを停止した、なお、この中にファニメーションエンタテインメントやマジェスコ・エンターテインメントは含まれなかった[5]。
2011年4月6日、4キッズエンタテインメントは連邦倒産法第11章を申請し、経営破たんした[6][7][8]。 なお、法廷審問は2011年5月31日に行われることになっている。ただし、4キッズエンタテインメントは多くの現金資産を有しているため、債務超過にはなっておらず、取引相手に対する支払いもきちんと行われている[8]。
4キッズ社は現在アサツー ディ・ケイに対し、遊戯王シリーズ、特にシリーズ最新作である『遊☆戯☆王ZEXAL』を、2011年6月14日に ライセンシング・インターナショナル・エキスポで販売するのを延期してほしいとコメントしている[9][10]。
また、これとは別に、2011年8月15日の決算発表にて、4キッズはポケモンカンパニーインターナショナルからも監査請求を受け、契約の見直しを求められていることも明らかにした[11]。
[編集] 4キッズのライセンス事業と制作事業
4キッズエンタテイメントは、『ポケットモンスター』や『遊☆戯☆王』といった人気のあるテレビゲームやテレビ番組から、イギリス空軍までのおもちゃ製作、さまざまなメディアのライセンス獲得、グッズ開発・販売を行っている。
4キッズは男女問わず、子供や若者をターゲットにした番組のライセンス獲得を中心に行っている。
ライセンス事業は『格闘料理伝説ビストロレシピ』や『シャーマンキング』といった日本のアニメの英語版制作や、『Winx Club』や『Chaotic』、バック・トゥ・ザ・フューチャー アニメーションシリーズといった西洋の作品の放送など、さまざまなものを対象にしている。
多くの番組は、地方局での放送や、専門番組区分である「4キッズTV」で放送することが許可されている。
典型的なことに、4キッズは『Di-Gata Defenders』といった打ち切りになった作品の著作権を持ち続けたり、制作面において、売り上げなどが番組の存亡に関わってくると思われている。
この企業はまた、カレンダーである『The Dog』や『Cabbage Patch Kids』のおもちゃなど、アニメを基にしていない製品においても、多くのライセンスを持ち、商品開発を精力的に行っている。
[編集] テレビ放映
[編集] 4キッズTV
FOXのFox Family Worldwideをディズニーが購入したことによってFox Kidsが廃止された。2002年1月末、4キッズエンタテイメントはフォックスとUS$1000000000USドルで、4年間土曜日の朝にアニメを放送する契約を行い[12]、2002年9月14日、4キッズTV(当時はFoxBoxと呼ばれていた)を放送開始した[13]。
2005年に番組名を「4キッズTV」に変更[14] 。
4キッズエンタテイメントは番組区分全体の責任者となり、収入のほとんどは広告によるものである[15] 。 その後、4キッズエンタテインメントはFOXとの契約を終了し、2008年末までにFOXから放送枠を撤退すると発表した[16][17] 。そして2008年12月27日をもってFOX4での4Kids TVの放送を終了した[18]。
ライセンスの多くは4キッズエンタテイメントが分配し、4キッズTVは子会社である4キッズプロダクションが運営している。1992年に設立されて以来、4キッズプロダクションはテレビ放送権、上映権、ホームビデオに関する権利、そして音楽に関する権利を扱っており、4キッズTVの運営も任されている。
[編集] キッズWB買収
2007年8月2日、ワーナー・ブラザースとCBSは、キッズWBという番組区分を共同で運営し、CWテレビジョンネットワークでの放送を2008年9月までに終了し、子供のための広告制作、市場の厳しさ、ケーブル放送との競争激化などの理由で、これ以上社内で制作およびマーケティングは行わないと発表した[19]。
日曜日の朝の5時間の放送枠の権利は、4キッズが買い取り、4キッズのオリジナル番組とキッズWBの番組を2008年9月から放送し始めた[20] 。 このこともあって、4キッズは2008年と2009年の間、4キッズTVが撤退する2008年12月27までThe CWとFOXの双方で番組を放送していた。
[編集] The CW4Kidsから、オンライン配信開始まで
2008年5月24日からThe CW4Kidsという新しい放送枠が開始され、2010年5月24日からはToonzaiへと名称変更された。その際、『おジャ魔女どれみ』シリーズや、『さいころボット コンボック』、『古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー』、『ソニックX』、『ドラゴンボール改』、 Viva Piñata、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』、『遊戯王5D's』といった番組も加えられた。 4Kids TVはオンライン限定配信に合わせて撤退したとしているにもかかわらず、 この放送枠は、インターネット配信に合わせてCW4Kidsの名前のままで放送を続けている。 4キッズは『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』や『ソニックX』の放送をこの放送枠で続けている。 また、アメリカ合衆国のニコロデオンでも『ドラゴンボール改』の放送を開始した。 なお、 Toonzaiという名前はThe CW4Kidsの愛称ではあるが、Kids' WB で2001年7月から2002年6月まで放送されていたカートゥーンネットワークのアクションアニメ放送枠である "Toonamiと名前が似ている。
[編集] アメリカ国外での4キッズ
イギリスやアイルランドでは、いくつかの4キッズTVで配信されているアニメ(『遊☆戯☆王』や『ポケットモンスター』シリーズも含む)は、エンターテイメントチャンネルSky Oneの同意のもと、たいてい朝に放送されている。(BスカイBはFOXと協力関係にあり、BスカイBの親会社はニューズ・コーポレーションである) 4キッズの番組を見ることのできる、他のチャンネルは、イギリスではCITV、ジェティックス、ニコロデオンやカートゥーンネットワークで、アイルランドでは RTE 2で、ドイツではRTL 2である[21]。
[編集] その他事業
[編集] 4サイト・ライセンシング・ソリューションズ・インク
2006年4月18日、4キッズは、4サイト・ライセンシング・ソリューションズ・インクという子会社を立ち上げると発表した[22]。 4サイトは大人やティーンエイジャー、そして11歳から12歳の子供を対象にした市場でのブランド作りやライセンス事業を行う。
4キッズのCEOであるアルフレッド・カーンいわく、「子供の心を魅了し、成功の見込みのある感動的なエンターテイメント作品のリストはもうできている。」[22] 「年長の視聴者をターゲットにした、数多くのブランドを与えられ、われわれはこれらのブランドのマーケティングやライセンスの事業に重きを置き、新しい子会社を作ったほうがよいと感じた。 われわれは必然的にメディアやキャラクターに追い詰められることのない年長のユーザー向けの商品のブランドを作るため、マーケティングとライセンスの事業をうまく利用できるとも信じている。」とのことであった[22] 。
[編集] マイクロソフトとの関係
13歳以上を対象としたゲームが市場を寡占する中、2006年1月17日4キッズとマイクロソフトは、より子供向けのゲームを増やそうと、マイクロソフトと子供向けのXbox 360のソフトを独占的に作るというライセンス契約を結んだ[23] 。
このとき発表された第1弾のタイトルの中には、レアが開発したあつまれ!ピニャータもあった。
[編集] 4キッズエンタテインメントに関する論争およびトラブル
[編集] アニメ作品の編集
4キッズエンタテインメントの経営陣は、番組が北米市場でもヒットするためにも、アニメを西洋化する[24] 努力をしていると述べている。
ほとんどの作品において4キッズは広範囲にわたって手を加えている。4キッズが努力しているのは、人名[25]や台詞、音楽や食べ物、そしてアメリカ人視聴者にとってわかりにくかったり彼らにとって攻撃的なステレオタイプを改編している。 4キッズは、タバコや銃といった挑発的なアイテムを飴や水鉄砲に変えたり、宗教的シンボルや子供にとって暴力的または性的すぎる場面をカットしたりしている。 例えば、『遊☆戯☆王』においてキャラクターが死んでしまうシーンは、英語版では"Shadow Realm"(闇の世界)に送られるということになっている。 また、ONE PIECEからは多くの暴力シーンがカットされ、ポケットモンスターシリーズにおいてはいくつかの話が放送されなかった。[26]
4キッズのCEO、アルフレッド・カーンはインタビューを受けた際、どのようにしてアニメやその他番組を購入するのを決めているのかと聞かれ、「物事を見極めるには人気の問題もあるが、売買する価値があるかどうかというのも問題である。つまり、作品自体にライサセンスを与えることができるかどうかや作品を基にした商品のライセンスを与えることができるかどうか、ということである。これはわれわれにとって重要な問題で、放送形態や人気度、売買の問題というのもある。もしわれわれが番組を売買できなかったら、われわれにとってそれはどうでもよいものになってしまう。」と答えた。 また、彼はそのインタビューの中で4キッズによる再収録や再編集、最記録などを商業的に成功させるためには、仕方のないことであるとも語っている。
4キッズエンタテイメントはこの主張に対し、もしアニメファンがアメリカで放送されるこの番組を見たいと思ったらそのとき2つの方法によって視聴できるという事実を受け入れるだろう、と考え、このような主張に対してはとても冷静に受け止めている[24]。
暴力および不適切な描写に手を加えているにもかかわらず、保守的な道徳団体は、4キッズで放送されている番組を批判し続けている。 たとえば、2006年3月にペアレンツ・テレビジョン・カウンシル(en:Parents Television Council)が出した論文では、子供向け番組における暴力表現として、4キッズが編集を行ったシャーマンキングを槍玉に上げていた[27]。 L. Brent Bozell もまた、自分の週刊コラムにおいて、シャーマンキングは不必要な"文化的な地雷"が多すぎる子供向け番組の一例としていた。[28]
[編集] 外部リンク
- 公式サイト(英語)
[編集] 脚注
- ^ http://4kidsentertainment.com/services/4kidstv.html
- ^ "Contact". 4Kids Entertainment. Retrieved on October 13, 2009.
- ^ 4Kids Entertainment, Inc. Common Stock to Move from New York Stock Exchange to OTC Bulletin Board Market http://finance.yahoo.com/news/4Kids-Entertainment-Inc-bw-2031764303.html?x=0&.v=1
- ^ “テレ東とNAS 4キッズに「遊戯王」ライセンスの停止通告”. 株式会社アニメアニメジャパン (2011年4月1日 12:51). 2011年4月4日閲覧。
- ^ Anime News Network: "TV Tokyo, Nihon Ad Terminated Yu-Gi-Oh! Deal, Sue 4Kids", March 29, 2011.
- ^ 4Kids Files Shareholders' Report on Yu-Gi-Oh! Lawsuit, Anime News Network, March 31, 2011. Retrieved April 4, 2011.
- ^ http://www.animenewsnetwork.co.uk/news/2011-04-06/4kids-files-for-chapter-11-bankruptcy
- ^ a b http://www.animeanime.biz/all/11471/
- ^ http://www.animenewsnetwork.co.uk/news/2011-05-17/4kids-files-to-prevent-yu-gi-oh-zexal-licensing
- ^ http://www.animenewsnetwork.co.uk/news/2011-05-10/japanese-firms-pitch-new-yu-gi-oh-at-licensing-expo
- ^ “米国4キッズに経営継続の疑義 「遊戯王」問題続く ”. 株式会社アニメアニメジャパン (2011年8月15日 15:52). 2011年12月31日閲覧。
- ^ McClellan, Steve (2002年1月28日). “4Kids' win-win deal”. Broadcasting & Cable. 2008年10月9日閲覧。
- ^ “The week that was”. Broadcasting & Cable (2002年5月20日). 2008年8月3日閲覧。
- ^ 4Kids Entertainment (January 18, 2005), “Fox Box To Be Rebranded 4KIDS TV”, プレスリリース
- ^ Downey, Kevin (2002年3月1日). “Signs of life for kids television”. Media Life Magazine. 2008年8月3日閲覧。
- ^ “4Kids to End Its Fox Programming Block in December”. Anime News Network. (November 10, 2008) 2008年11月10日閲覧。
- ^ Schneider, Michael (November 23, 2008). “Longform ads replace kid fare on Fox”. Variety 2009年3月15日閲覧。
- ^ “4Kids Entertainment Reports Third Quarter 2008 Results And Settlement of Fox Litigation”. QuoteMedia (2008年11月10日). 2009年3月15日閲覧。 [リンク切れ]
- ^ Schneider, Michael. CW turns to 4Kids on Saturdays. Variety: 2007年10月2日.
- ^ Schneider, Michael. CW turns to 4Kids on Saturdays. Variety: Oct. 2, 2007.
- ^ http://www.animenewsnetwork.com/news/2008-01-08/4kids-brings-dinosaur-king-to-european-markets
- ^ a b c "4Kids Launches 4Sight Licensing Solutions". Anime News Network. Accessed April 18, 2006.
- ^ "Microsoft and 4Kids Entertainment Form Alliance". 4Kids Entertainment.com. Accessed January 17, 2006.
- ^ a b Pennington, Steven. Alfred R. Kahn Anime News Network. Accessed 2005年4月24日.
- ^ “4Kids to Premiere Sega's Dinosaur King Anime on Fox”. Anime News Network. (2007年8月29日) 2008年5月10日閲覧。
- ^ “Pokemon Anime Censorship”. Psypoke (2002年). 2008年5月10日閲覧。
- ^ New PTC Study Finds More Violence on Children's TV than on Adult-Oriented TV. Parents Television Council. March 2, 2006. Retrieved March 15, 2007.
- ^ Bozell, L. Brent III (2006年3月3日). “Poisoning Children, Too?”. Creators Syndicate. 2008年2月18日閲覧。