3学期制

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3学期制(さんがっきせい)は、学校の1年間の課程を3つの学期に分けて行う制度。3期制(さんきせい)ともいう。

2002年度より全国的に3学期制から2学期制に変更する学校が相次いだが、3学期制に戻す動きが目立つ。行事や定期試験の回数を減らし、授業時間を増やすのが目的の2学期制も長期休暇の短縮や土曜授業の実施をしたことや、2学期制は通知表の回数が減るという保護者からの苦情もあったことが理由である。[1]

仕組み

一般に、4月から7月を1学期、9月から12月を2学期、1月から3月を3学期としている。各学期の間には夏休み冬休み春休みがあり、この長期休業で学期を区切っているという見方もできる。

メリットとデメリット

学習者(児童・生徒)側と教員側にそれぞれ次のような利点と欠点がある。

学習者側

メリット
  • 2学期制とは異なり、秋休みが無いため、他の長期休暇が減らされる事がない。
  • 1回の定期考査の範囲が2学期制に比べて狭い。
  • 定期考査が長期休業前に終わるため、長期休業を有意義に過ごすことができる。
デメリット
  • 定期考査の回数が増える。
  • 2学期制の学校が秋休みの期間も学校があるため、夏休みから冬休みの間の長期休暇がない。

教員側

メリット
  • 長期休業を学期の区切りとした指導ができる。従って各学期中に長期休業が入らないため、学習や生活のリズムも作りやすく、学期中の長期休業による間延びがない。
デメリット
  • 2学期制に比べて、始業式終業式・定期考査等の回数が増えるため、年間授業総時数が少なくなる恐れがある。そのため、余裕を持った年間指導計画が作成しにくい場合もある。

脚注

  1. ^ 相次ぐ「3学期制」復活 読売新聞 2014年07月14日

関連項目