2011年スペイン議会総選挙

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2011年スペイン議会総選挙
国会下院定数350議席、上院定数266議席のうち208議席
第10回スペイン立法議会
2011年11月20日
種類:  立法議会
基礎データ
総人口:  47,021,031
有権者数:  35,779,491
投票数 : 24,666,441
  
68.94% Red Arrow Down.svg 6.7%
有効投票数: 24,348,886
白票: 333,461
無効票: 317,555

選挙結果
MarianoRajoy.jpg
マリアーノ・ラホイ・ブレイ国民党 (PP)
選挙連合:
得票: 10,866,566 Green Arrow Up.svg 5.7%
獲得議席: 186 Green Arrow Up.svg 20.8%
  
44.63%
Alfredo Pérez Rubalcaba (diciembre de 2010).jpg
アルフレード・ペレス・ルバルカバ社会労働党 (PSOE)
選挙連合: エストレマドゥーラ同盟 (PREx-CREx)
得票: 7,003,511 Red Arrow Down.svg 38%
獲得議席: 110 Red Arrow Down.svg 34.9%
  
28.76%
Josep Antoni Duran i Lleida (retrato).png
ジュゼップ・アントーニ・ドゥラン・イ・リェイダ集中と統一 (CiU)
得票: 1,015,691 Green Arrow Up.svg 30.3%
獲得議席: 16 Green Arrow Up.svg 60%
  
4.17%
CayoLaraIU2.jpg
カジョ・ラーラLa Izquierda Plural
選挙連合:
得票: 1,685,991 Green Arrow Up.svg 73.8%
獲得議席: 11 Green Arrow Up.svg 450%
  
6.92%
Iñaki Antiguedad 2.jpg
イニャーキ・アンティグエダアマユール
得票: 334,498  
獲得議席: 7  
  
1.37%
Rosa Diez.jpg
ロサ・ディエス連合・進歩・民主主義 (UPyD)
得票: 1,143,225 Green Arrow Up.svg 273.5%
獲得議席: 5 Green Arrow Up.svg 400%
  
4.70%
Josu Erkoreka telefono.jpg
Josu Erkorekaバスク民族主義党(EAJ-PNV)
得票: 324,317 Green Arrow Up.svg 5.9%
獲得議席: 5 Red Arrow Down.svg 16.7%
  
1.33%
AlfredBosch2.jpg
Alfred Boschカタルーニャ左翼共和党(ERC)
得票: 256,985 Red Arrow Down.svg 13.8%
獲得議席: 3 Gray Rectangle Tiny.svg 0%
  
1.06%
Silver - replace this image male.svg
フランシスコ・ホルケーラガリシア民族主義ブロック(BNG)
得票: 184,037 Red Arrow Down.svg 13.4%
獲得議席: 2 Gray Rectangle Tiny.svg 0%
  
0.76%
HSSamarbete.svg
その他の党[1]
得票: 411,075  
獲得議席: 5  
  
1.68%

県別第一党分布図
2011年スペイン議会総選挙
赤は社会労働党, 青は国民党, 黄は集中と統一
緑はバスク民族主義党、紫はアマユール

Escudo de España (mazonado).svg首相
出典:Consulta de Resultados Electorales(Gobierno de España, Ministerio de Interior)

2011年スペイン議会総選挙は、スペイン立法府である国会を構成する議員を選出するための選挙で、2011年11月20日に投票が行われた。元老院(上院)と代議院(下院)の両方で選挙が行われた。

概要[編集]

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ首相(以下、サパテーロ首相)が7月29日に議会解散と11月20日総選挙実施を表明[2]。9月26日に任期を4ヶ月前倒しする形で国会を解散したことで行われる選挙である[3]

サパテーロ首相は、総選挙への不出馬を表明(首相候補者は前の政権ナンバー2の前第一副首相兼内務相のアルフレード・ペレス・ルバルカバ[4][5])。直近の世論調査では、与党であるスペイン社会労働党(以下、社会労働党)にたいし、マリアーノ・ラホイ・ブレイ党首が率いる最大野党である国民党が支持率で圧倒的優位に立っていた[6]。選挙の結果、社会労働党が大敗し、国民党が圧勝する結果となった[7]

基礎データ[編集]

選挙結果[編集]

下院[編集]

投票日:2011年11月20日

  • 投票率:68.94%(投票者数24,666,441名)
  • 有効投票数:24,348,886票
党派別議席数及び得票数・率・増減数
党派 得票数 得票率 議席 増減
国民党(PP)[8] 10,866,566 44.63% 186 増加32
社会労働党(PSOE)[9] 7,003,511 28.76% 110 減少59
集中と統一 (CiU) 1,015,691 4.17% 16 増加6
統一左翼(IU)[10] 1,686,040 6.92% 11 増加9
アマユール (Amaiur)[11] 334,498 1.37% 7
連合・進歩・民主主義 (UPyD) 1,143,225 4.70% 5 増加4
バスク民族主義党 (EAJ-PNV) 324,317 1.33% 5 減少1
カタルーニャ左翼共和党 (ERC)[12] 256,985 1.06% 3 =
ガリシア民族主義ブロック (BNG) 184,037 0.76% 2 =
カナリア諸島連合 (CC)[13] 143,881 0.59% 2 =
COMPROMÍS-Q (Compromís-Equo)[14] 125,306 0.51% 1
アストゥリアス市民フォーラム (FAC) 99,473 0.41% 1 増加1
ゲロア・バイ(GBAI)[15] 42,415 0.17% 1
350
出典:El Mundo[16]、TVE[17]、スペイン内務省[18]より。
党派は今回の選挙で議席を獲得したものを脚注にて説明。

国民党は代議院350議席中186議席を獲得し、絶対過半数の議席を確保した。一方、社会労働党は議席数を169議席から110議席に減らし、県別ではセビリア県とバルセロナ県の2県でのみ最大得票であるという過去最悪の結果となった。選挙の結果を受けて、サパテーロ首相は退陣し、国民党党首のマリアーノ・ラホイが新首相に就任することが確実となった[7]。社会労働党と国民党の2大政党の議席合計は前回より27議席減、得票も約10%減となり、スペイン共産党を中核とする政党連合である統一左翼やカタルーニャ地域政党「集中と統一」など中小政党は前回選挙の議席をのきなみ上回った。

上院[編集]

上院議席266のうち208が選挙によって選ばれ、残りの58議席が各自治州割り当て議席で、自治州議会によって指名される。まず、各自治州に1議席ずつ、そしてその後は自治州の人口100万人ごとに割り振られる。

党派別議席数及び増減数
党派 議席 増減 内訳・備考
国民党 (PP-PAR-UPN-CCN) 136 増加35 国民党(PP):130、アラゴン党 (PAR):3、ナバーラ住民連合
(UPN):2、カナリア中道民族主義党(CCN):1
スペイン社会労働党 (PSOE) 48 減少40
集中と統一 (CiU) 9 増加5 カタルーニャ民主集中党(CDC):7、カタルーニャ民主同盟党(UDC):2
カタルーニャのための進歩協定 (PSC-ICV-EUiA 7 減少5 カタルーニャ社会党(PSC):6、カタルーニャ緑のイニシアティブ:1 [19]
バスク民族主義党 (EAJ-PNV) 4 増加2
アマユール (Amaiur) 3 増加3 イスキエルダ・アベルツァーレ:2、バスク連帯(EA):1
カナリア諸島連合 (CC-NC-PNC) 1 = 議席はイエーロ島独立者グループ(Agrupación Herreña Inde
pendiente
、AHI)に割り当て

首相指名投票[編集]

2011年12月20日、国民党が選挙で過半数を得たことによって、第一回の投票で同党の党首のマリアーノ・ラホイ候補が首相に指名された。また、アストゥリアス市民フォーラムとナバーラ住民連合も同候補に賛成票を投じた。

首相指名投票[20][21]:マリアーノ・ラホイ (PP)
過半数:176/350

投票 党派 票数
Button accept.png PP (185)、UPN (1)、FAC (1) 187
X mark.svg 不可 PSOE (110)、CiU (16) Izquierda Plural (11)、UPyD (5)、
ERC (3)、BNG (2), GBai (1), Compromís-Q (1)
149
棄権 PNV (5)、Amaiur (7)、CC-NC (2) 14

脚注[編集]

  1. ^ CC-NC-PNC、COMPROMÍS-Q、FAC、GEBAI
  2. ^ “スペイン首相が11月総選挙実施を発表、4ヶ月前倒し”. ロイター通信. (2011年7月30日). http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-22448720110729 2011年11月19日閲覧。 
  3. ^ “スペイン首相が議会解散を表明、必要なら総選挙前に追加危機対策打ち出すと表明”. ロイター通信. (2011年9月27日). http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-23353620110926 
  4. ^ Apoyo unánime de los barones a que Rubalcaba sea candidato a las generales” (スペイン語). El Mundo、2011年5月28日. 2011年11月19日閲覧。
  5. ^ Rubalcaba comunica a Zapatero su decisión de abandonar el Gobierno” (スペイン語). Público、2011年7月8日. 2011年11月19日閲覧。
  6. ^ “20日のスペイン総選挙、国民党が勝利の見通し”. ロイター通信. (2011年11月7日). http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-24014920111107 2011年11月19日閲覧。 
  7. ^ a b “スペインで政権交代へ、経済悪化に不満高まり与党が歴史的大敗”. ロイター通信. (2011年11月21日). http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-24258220111121 2011年11月21日閲覧。 
  8. ^ 国民党はナバーラ州においてはナバーラ住民連合Unión del Pueblo Navarro、UPN)と選挙協力を行いUPN-PPで選挙戦を戦った。またアラゴン州ではアラゴン党Partido Aragonés、PAR)とPP-PARとして、エストレマドゥーラ州ではエストレマドゥーラ統一党Extremadura Unida、EU)とPP-EUとして、カナリア諸島州ではカナリア中道民族主義党Centro Canario Nacionalista、CCN)とPP-CCNとして、それぞれ選挙戦を行った。
  9. ^ 社会労働党はエストレマドゥーラ州でエストレマドゥーラ連合Coalición Extremeña PREx-CREx)と協力関係を結び同党の支援を受けた。
  10. ^ 統一左翼は、バレンシア州ではバレンシア緑の党Els Verds del País Valencià、EUPVと選挙協力を行い、EUPV-EVとして、アラゴン州ではアラゴン主義連合Chunta Aragonesista、CHA)と選挙協力、CHA-IU: La Izquierda de Aragón-La Izquierda Pluralとして、カタルーニャ州では、支部政党連合のカタルーニャ統一左翼Esquerra Unida i Alternativa、EUiAカタルーニャ緑のイニシアティブIniciativa per Catalunya Verds、ICV)の連合体ICV-EUiAとして、それぞれ選挙を戦った。
  11. ^ Amaiurは2011年5月23日に実施された、地方選挙(自治体選挙、バスク州での県議会選挙、ナバーラ州の州選挙)でアララールAralar)とバスク連帯Eusko Alkartasuna、EA)を中心に結集した連合体であるビルドゥBildu、バスク語で再結集の意)にアルテルナティーバAlternatiba)を加えた3党を中心とした連合体である。ナバーラ州では2004年2008年の総選挙でAralar、EA、バスク民族主義者党の3党を中心とした連合体ナフォロア・バイNafarroa Bai、NaBai)のうちの前者2党によって形成され選挙を戦った
  12. ^ カタルーニャ左翼共和党(Esquerra Republicana de Catalunya)は独立主義者再結集連盟(Associació Reagrupament Independentista、RI)などが中心となる連合体Esquerra Republicana de Catalunya-Reagrupament-Catalunya Sí (ERC-RI)で選挙を行った。
  13. ^ カナリア諸島連合(Coalición Canaria、CC)は新カナリア党Nueva Canarias、NC)、カナリア民族主義党Partido Nacionalista Canario、PNC)との連合体CC-NC-PNCで選挙を行った。
  14. ^ Compromís-Q(Coalició Compromís)はバレンシア州の民族主義政党バレンシア民族ブロックBloc Nacionalista Valencià、BLOC)とエコロジー政党のバレンシア住民イニシアティブIniciativa del Poble Valencià、IdPV)、左翼エコロジー緑の党Els Verds Esquerra Ecologista、LV-IECV)、エクオEquo)による連合体Bloc-Iniciativa-Verds-Equo-Coalició Compromís
  15. ^ ゲロア・バイはバスク民族主義党がナバーラ州において、ナバーラ・バスク主義と進歩的社会民主主義を掲げる政党Atarrabia Taldeaと左翼進歩主義とバスク主義を掲げる政党Zabaltzen(2004年、2008年の政党連合ナファロア・バイの参加者のうち、Amaiurや今回の選挙で統一左翼と共闘したBatzarreに加わらなかったものによる政党)とで結成した連合体。
  16. ^ El PP se lleva por delante al PSOE” (スペイン語). El Mundo. 2011年11月21日閲覧。
  17. ^ Rotunda mayoría absoluta para Rajoy y debacle histórica del PSOE de Rubalcaba” (スペイン語). TVE. 2011年11月21日閲覧。
  18. ^ Elecciones Generales 2011(開票率100%)” (スペイン語). Gobierno de España, Ministerio del Interior, Subsecretaría Dirección general de política interior. 2014年4月24日閲覧。
  19. ^ 増減については改選前の、カタルーニャ左翼共和党も加わっていたカタルーニャ進歩協定Entesa Catalana de Progrés)との比較
  20. ^ Rajoy es investido presidente del Gobierno” (スペイン語). RTVE(スペイン国営放送) (2011年12月20日). 2012年6月5日閲覧。
  21. ^ Rajoy, presidente con 187 'síes', el 'no' de CiU y la abstención de Amaiur” (スペイン語). El País (2011年12月20日). 2012年6月5日閲覧。

参考文献[編集]