第2ステージを開催した東京ドーム (2007年10月20日撮影)
2007年のセントラル・リーグクライマックスシリーズでは、2007年10月に行われた日本プロ野球セントラル・リーグのクライマックスシリーズにおける戦績を記述する。
クライマックスシリーズは日本選手権シリーズ出場権を懸けたプレーオフトーナメントである。セ・リーグが1950年に創設以来、初めて行われたプレーオフである。
[編集] 概要
[編集] 第1ステージ
[編集] 第2ステージ
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[編集] ルール
- クライマックスの成績(チーム賞・個人賞とも)はレギュラーシーズンの成績に影響しない(原則繰り越さない)。但し、クライマックス優勝チーム表彰は別途行うこととする。
- 延長戦 レギュラーシーズンと同様12回までで、同点の場合は引き分け(再試合なし)とする。
- 勝ち抜け方法
- 第1ステージは3戦2勝とするが、引き分けがあり1勝1敗1分けや3分けとなった場合はレギュラーシーズン2位チーム(この場合は中日ドラゴンズ)が第2ステージ進出とする。
- 第2ステージは5戦3勝制とするが、引き分けがあり2勝2敗1分けや1勝1敗3分けなどとなった場合はレギュラーシーズン優勝チーム(この場合は読売ジャイアンツ)が優勝となり日本シリーズ進出とする。
- 但し今大会は日本シリーズの開幕(10月27日)までの日程間隔がないため、台風などの不可抗力で試合が所定の予備日までに全て行いきれなかった場合[1]はその時点で残りの試合を打ち切り、引き分けを除いた勝ち星の多いチーム、更にそれでも同じ場合はレギュラーシーズン上位のチームが勝ちとなる。
- 選手登録は8月31日までの時点での支配下登録選手で、なおかつその後も続けてその球団に支配下登録されている選手に限る。
- 審判は通常の球審・塁審に加え、外審を加えた6名制とする。
[編集] 試合結果
[編集] 第1ステージ
中日が第1戦・第2戦を連勝し、2勝0敗で第2ステージに進出。
[編集] 第1戦
| チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
| 阪神 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
1 |
| 中日 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
0 |
x |
7 |
13 |
0 |
- 勝: 川上(1勝) 敗: 下柳(1敗)
- 本: 中 – ウッズ1号、森野1号
- * 開始 18時01分 観衆 38,385人 時間 3時間25分
- 投手
- 神: ●下柳-渡辺-久保田-ダーウィン-橋本健
- 中: ○川上-石井-鈴木-久本-岡本-クルス-平井
- 試合経過
初回、中日が森野の右前打とウッズの2ランで3点先取し、6回裏には森野の3ランなどで4点を追加。先発の川上は7回を被安打2・無失点、二塁すら踏ませず、その後は6人の継投で阪神を完封した。阪神は8回表、満塁の好機を作ったが、無得点に終わった。
[編集] 第2戦
| チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
| 阪神 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
3 |
8 |
0 |
| 中日 |
5 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
x |
5 |
8 |
0 |
- 勝: 中田(1勝) 敗: 上園(1敗) S: 岩瀬(1S)
- 本: 中 – 李炳圭1号
- * 開始 18時00分 観衆 38,275人 時間 3時間14分
- 審判 球審=杉永 塁審=谷、本田、佐々木 外審=橘高、渡田
| 阪神 |
| 1 |
[遊] |
鳥谷 |
| 2 |
[中] |
赤星 |
| 3 |
[一] |
シーツ |
| 4 |
[左] |
金本 |
| 5 |
[三] |
今岡 |
| 6 |
[右] |
林 |
|
打右 |
桜井 |
|
打右 |
桧山 |
| 7 |
[捕] |
野口 |
| 8 |
[二] |
関本 |
| 9 |
[投] |
上園 |
|
投 |
渡辺 |
|
打 |
濱中 |
|
投 |
江草 |
|
打 |
葛城 |
|
投 |
久保田 |
|
打 |
高橋光 |
|
投 |
ウィリアムス |
|
打 |
矢野 |
|
| 中日 |
| 1 |
[二] |
荒木 |
| 2 |
[遊] |
井端 |
| 3 |
[左]三 |
森野 |
| 4 |
[一] |
T.ウッズ |
|
左 |
上田 |
| 5 |
[三]一 |
中村紀 |
| 6 |
[右] |
李炳圭 |
|
打 |
立浪 |
|
右 |
藤井 |
| 7 |
[中] |
平田 |
| 8 |
[捕] |
谷繁 |
| 9 |
[投] |
中田 |
|
投 |
小笠原 |
|
打 |
中村公 |
|
投 |
岡本 |
|
投 |
岩瀬 |
|
- 投手
- 神: ●上園-渡辺-江草-久保田-ウィリアムス
- 中: ○中田-小笠原-岡本-S岩瀬
中日が第1戦に続いて初回に先制。中村紀の適時打と李炳圭の3ランで5点を奪った。中日先発・中田は制球に苦しみながらも5回を1失点にまとめ、6回以降は3投手のリレーで逃げ切り、第3戦を戦うことなく第2ステージ進出を決めた。阪神は第1戦に続いて先発投手が持ちこたえられず、攻撃も後手を踏んだ。阪神は2003年の日本シリーズ第6戦からポストシーズン8連敗となった。
[編集] 第2ステージ
中日が第1Sから合わせて5連勝でクライマックス・セ初代優勝に輝き、2年連続して日本シリーズ出場権を決定した。アドバンテージなしの5戦制プレーオフ(2004年以後)において、3連勝は両リーグ通して初。巨人はセリーグ優勝を達成しながら5年ぶりの日本シリーズ出場を逃した。なお、この結果を機に次の年の第2ステージは、大幅に改変されることとなった。
[編集] 第1戦
| チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
| 中日 |
0 |
0 |
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
5 |
9 |
0 |
| 巨人 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
2 |
8 |
2 |
- 勝: 小笠原(1勝) 敗: 内海(1敗) S: 岩瀬(1S)
- 本: 中 – T.ウッズ1号 巨 – 谷1号
- * 開始 18時00分 観衆 44,232人 時間 3時間48分
| 中日 |
| 1 |
[二] |
荒木 |
| 2 |
[遊] |
井端 |
| 3 |
[左]三 |
森野 |
| 4 |
[一] |
T.ウッズ |
|
右 |
藤井 |
| 5 |
[三]一 |
中村紀 |
| 6 |
[右]左 |
李炳圭 |
| 7 |
[中] |
平田 |
| 8 |
[捕] |
谷繁 |
| 9 |
[投] |
小笠原 |
|
打 |
井上 |
|
投 |
石井 |
|
投 |
鈴木 |
|
投 |
平井 |
|
打 |
新井 |
|
走 |
岩崎 |
|
投 |
岡本 |
|
投 |
岩瀬 |
|
|
- 投手
- 中: ○小笠原-石井-鈴木-平井-岡本-S岩瀬
- 巨: ●内海-西村-野間口-林-門倉
中日の先発はいわゆる「谷間先発」であるが、4日前の1stステージ第2戦で既に中継ぎで登板していた小笠原が中3日で先発するという、谷間先発ということを考慮しても意外な人選であった。小笠原はこの日まで3ヶ月勝ち星がなく、さらにこのシーズン巨人戦の登板は1試合のみで勝ち星も無かったが、9回1失点に抑えて被打率は.167だった。[2]。一方打撃力だけでペナントを乗り越えたといってよかった2007年の巨人は、左腕山本昌からペナントを決める本塁打を放った脇谷亮太や、調子を崩したホリンズにかわり打撃に定評のあるベテラン清水隆行を並べた[3]。中日は3回表二死満塁から谷繁のタイムリーで先制し、続く4回表にはウッズの2ランが出て、試合の主導権を握った。中日の先発・小笠原は5回を谷のソロ本塁打による1失点のみに抑え、以後は早めの継投で、巨人を振り切った。巨人は先発の内海が立ち上がりから制球に苦しみ、打撃重視オーダーの懸念になった守備の乱れも重なり、4回4失点。打線も好機は作るものの、決定打が出ず、さらにペナントでMVP級の活躍をみせた高橋由伸も離脱した。
[編集] 第2戦
| チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
| 中日 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
0 |
3 |
0 |
1 |
7 |
14 |
1 |
| 巨人 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
4 |
7 |
0 |
- 勝: 川上(1勝) 敗: 木佐貫(1敗) S: 岩瀬(2S)
- 本: 中 – 李炳圭1号 巨 – ホリンズ1号
- * 開始 18時00分 観衆 45,074人 時間 3時間49分
- 審判 球審=西本 塁審=森、友寄、有隅 外審=笠原、真鍋
| 中日 |
| 1 |
[二] |
荒木 |
| 2 |
[遊] |
井端 |
| 3 |
[左]三 |
森野 |
| 4 |
[一] |
T.ウッズ |
|
左 |
上田 |
| 5 |
[三]一 |
中村紀 |
| 6 |
[右] |
李炳圭 |
| 7 |
[中] |
平田 |
|
打 |
立浪 |
|
中 |
藤井 |
| 8 |
[捕] |
谷繁 |
| 9 |
[投] |
川上 |
|
投 |
岡本 |
|
投 |
岩瀬 |
|
| 巨人 |
| 1 |
[中] |
清水 |
| 2 |
[左] |
谷 |
| 3 |
[三] |
小笠原 |
| 4 |
[一] |
李承燁 |
| 5 |
[遊] |
二岡 |
| 6 |
[捕] |
阿部 |
| 7 |
[二] |
脇谷 |
|
打 |
矢野 |
| 8 |
[右] |
ホリンズ |
| 9 |
[投] |
木佐貫 |
|
投 |
林 |
|
打 |
木村拓 |
|
投 |
西村 |
|
投 |
山口 |
|
投 |
門倉 |
|
打 |
大道 |
|
投 |
豊田 |
|
投 |
上原 |
|
打 |
ゴンザレス |
|
- 投手
- 中: ○川上-岡本-S岩瀬
- 巨: ●木佐貫-林-西村-山口-門倉-豊田-上原
中日は先制された直後の2回表、井端の適時打で追いついた。4回表には荒木の適時打などでリードを広げ、7回表には李炳圭の適時三塁打などで、試合の大勢を決めた。巨人は7回裏、ホリンズの3ランで追い上げたものの、反撃もここまで。中日先発・川上は本調子ではなかったものの、援護点に恵まれて7回4失点ながらも勝利投手。
[編集] 第3戦
| チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
| 中日 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
4 |
6 |
0 |
| 巨人 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
7 |
0 |
- 勝: 中田(1勝) 敗: 高橋尚(1敗) S: 岩瀬(3S)
- 本: 中 – T.ウッズ2号、谷繁1号 巨 – 二岡1号
- * 開始 18時00分 観衆 46,081人 時間 3時間17分
- 審判 球審=有隅 塁審=友寄、笠原、真鍋 外審=西本、森
| 中日 |
| 1 |
[二] |
荒木 |
| 2 |
[遊] |
井端 |
| 3 |
[左]三 |
森野 |
| 4 |
[一] |
T.ウッズ |
|
左 |
上田 |
| 5 |
[三]一 |
中村紀 |
| 6 |
[右] |
李炳圭 |
| 7 |
[中] |
平田 |
|
中 |
藤井 |
| 8 |
[捕] |
谷繁 |
| 9 |
[投] |
中田 |
|
投 |
岩瀬 |
|
| 巨人 |
| 1 |
[中] |
清水 |
|
右 |
矢野 |
| 2 |
[左] |
谷 |
| 3 |
[三] |
小笠原 |
| 4 |
[一] |
李承燁 |
| 5 |
[遊] |
二岡 |
| 6 |
[捕] |
阿部 |
| 7 |
[二] |
脇谷 |
|
投 |
豊田 |
|
投 |
上原 |
|
打 |
大道 |
|
走 |
古城 |
| 8 |
[右]中 |
ホリンズ |
| 9 |
[投] |
高橋尚 |
|
打二 |
木村拓 |
|
最終打者は木村拓也。三振であった。
中日が0-1で迎えた4回表、ウッズの3ランで逆転し、7回表には谷繁のソロ本塁打で突き放した。巨人は二岡のソロ本塁打で先制しながらも、中日先発・中田の前に、1点を追加しただけで終わった。中日はクライマックスシリーズ無敗で、2年連続となる日本シリーズ進出を決めた。勢いに乗って日本シリーズも優勝を決めたこの年の中日に対して、巨人はペナント優勝時に体力のピークを迎えており、CS終了直後に1番高橋由、2番谷、3番小笠原、4番李承燁、5番二岡が体にメスを入れることになった。
セ・リーグ史上初のプレーオフはリーグ優勝の巨人がいきなり敗れるという下克上(番狂わせ)で幕を下ろし、翌年(2008年)からリーグ優勝した球団に対するアドバンテージ採用(リーグ優勝の球団に予め1勝分。パシフィック・リーグも同調)につながることになった。
なお、この試合で友寄正人審判員が通算2500試合出場を果たしている(セ・リーグのアグリーメントではクライマックスシリーズも審判員の試合出場数にカウントする、としているため)。
[編集] テレビ・ラジオ放送
- 衛星放送(BS・CS)は完全中継。地上波の延長は文中に書き記しておく
[編集] テレビ放送
[編集] 第1ステージ放送日程
- 第1戦
※地上波は実況・解説を地域別に差し替え
- 第2戦
[編集] 第2ステージ放送日程
- 第1戦
※第1戦を放送する10月18日はこの試合とは別にテレビ朝日系列でパ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ「日本ハム×ロッテ」戦を放送した。プロ野球中継で2試合が全国ネットとしてゴールデンタイムに地上波2局が並んで放送することは現在は非常に珍しいケースである。
- 第2戦
- 第3戦
- 日本テレビ <日本テレビ系列、日テレG+でも中継>
- NHK BSハイビジョン
[編集] ラジオ放送
[編集] 第1ステージ放送日程
- 第1戦
- 第2戦
- CBCラジオ(独自)
- 東海ラジオ・STVラジオ(NRN)
- ABCラジオ(独自)
- MBSラジオ(独自)
- 実況:仙田和吉、解説:亀山つとむ、リポーター:近藤亨
- TBSラジオ(独自)
- ニッポン放送(独自)
- 実況:胡口和雄、解説:大久保博元、リポーター:松本秀夫
- NHKラジオ第1(東海・近畿地区のみ)
[編集] 第2ステージ放送日程
- 第1戦
※ラジオ関西は翌日以降通常番組を優先し、この試合のみの放送にとどまった(第4戦は実現していればネットする予定であったが、第5戦は実現しても中継予定は無かった)。また、STVラジオはパ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ「日本ハム対ロッテ」第5戦を放送。
- 第2戦
- TBSラジオ・ラジオ福島(JRN)
- ニッポン放送・東海ラジオ・MBSラジオ・STVラジオ(NRN)
- 実況:山田透、ゲスト解説:仁志敏久(横浜)、リポーター:今井美紀、森貴俊(東海ラジオ)
- ラジオ日本・岐阜放送
- 実況:内藤博之、解説:水野雄仁、ゲスト:ヨネスケ、リポーター:小林幸明、矢田雄二郎
- CBCラジオ(独自)
- 実況:高田寛之、解説:牛島和彦、リポーター:伊藤敦基
- NHKラジオ第1(東海地区のみ)
- 実況:渡辺憲司、解説:今中慎二、リポーター:道谷眞平、小野塚康之
- 第3戦
- TBSラジオ・ラジオ福島・静岡放送(JRN)
- 実況:林正浩、解説:牛島和彦、リポーター:松下賢次、高田寛之(CBC)
- ニッポン放送・東海ラジオ・MBSラジオ・STVラジオ(NRN)
- 実況:松本秀夫、解説:若松勉、リポーター:今井美紀、森貴俊(東海ラジオ)
- ラジオ日本・岐阜放送
- CBCラジオ(独自)
- 実況:伊藤敦基、解説:木俣達彦、リポーター:高田寛之
- NHKラジオ第1(全国放送)
※この試合のみネットした静岡放送は、第4戦以降もネットする予定であった。
[編集] 脚注
- ^ 1回戦は10月17日(2回戦開幕前日)までに3試合消化出来なかった場合。2回戦は10月24日(日本シリーズ開幕3日前)までに5試合消化できなかった場合。
- ^ スポーツ紙などが第一候補としてあげることが多かった山井大介が右肩痛を再発させたための措置とされたが、そのことは日本シリーズ終了後まで明かされなかった。
- ^ なお、結果的に左打者が7人並んだことで「先発を見抜けず巨人ベンチが混乱した」といったようなミスリードが多かったが、ニッカンスポーツの「守備面を度外視し終盤に調子をあげた打者を並べた打撃優先オーダー」という分析が正しいと思われる。当時の巨人の責任者だった伊勢孝夫(現ヤクルトコーチ)によると、「谷間先発だからミーティングでは小笠原のビデオも見せていたが、結果がすべて」とのこと。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク