2006年自由民主党総裁選挙

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2006年自由民主党総裁選挙(にせんろくねんじゆうみんしゅとうそうさいせんきょ)は、2006年9月20日に行われた自由民主党総裁選挙である。

概要[編集]

総裁(首相)・小泉純一郎の任期満了に伴う総裁選挙である。小泉は、当選挙の1年以上前から「2006年の任期満了をもって総理総裁を退任する」と公言しており(発言当時は小泉は総裁2期目であり、自民党総裁選は3選連続出馬はできない)、2005年9月11日に行われた第44回衆議院議員総選挙で自民党を圧勝に導いた後首班指名され、自身にとって最後の内閣である第3次小泉内閣を組閣した。

その時から、ポスト小泉人事がメディア等で取りざたされ、有力候補として麻生太郎谷垣禎一福田康夫安倍晋三の4名の名前が挙がり、「麻垣康三」という4名の苗字名前から1字ずつ取った言葉が森喜朗に名づけられ、以降頻繁に用いられた。

当初から当時内閣官房長官を務めていた安倍が有力とみられており、対抗に福田が位置づけられた。安倍と福田は同じ森派出身であり、その森派はかつて安倍・福田の父親が領袖である派閥であったことも注目され、安倍と福田が立候補をすれば安福戦争となり、第一派閥である森派分裂も予想された。しかし、福田が不出馬を宣言すると福田支持の陣営からは失望の声が上がり、雪崩的に安倍支持となり、安倍の圧勝に終わった。

選挙の開票結果[編集]

得票数 議員票 党員票
安倍晋三 464票 267票 197票
谷垣禎一 102票 66票 36票
麻生太郎 136票 69票 67票

立候補者[編集]

推薦人一覧[編集]

推薦人一覧
候補者 安倍晋三 谷垣禎一 麻生太郎
推薦人代表 柳澤伯夫 田野瀬良太郎 鴻池祥肇
選挙責任者 甘利明 野田毅 鳩山邦夫
推薦人 赤城徳彦 逢沢一郎 浅野勝人
有村治子 阿部正俊 稲田朋美
石原伸晃 井沢京子 岩屋毅
泉信也 稲葉大和 江渡聡徳
江崎鐵磨 小里泰弘 遠藤宣彦
小野清子 加治屋義人 太田豊秋
大野功統 加藤紘一 鍵田忠兵衛
笹川堯 加納時男 椎名一保
新藤義孝 岸宏一 鈴木俊一
谷川秀善 後藤田正純 鈴木恒夫
長島忠美 佐藤勉 戸井田徹
西川公也 清水鴻一郎 西川京子
南野知惠子 土井真樹 原田義昭
松岡利勝 中谷元 馬渡龍治
溝手顕正 原田令嗣 松本純
森喜朗 三ツ矢憲生 松山政司
山口泰明 村上誠一郎 三原朝彦
山本有二 山本公一 森英介

日程[編集]

日付 事項
7月11日 総裁選挙施行期日等の決定・公表
7月12日 選挙人を選挙人名簿に登載
8月23日 - 25日 選挙人名簿の閲覧期間
8月28日 選挙人名簿の確定日
9月8日 告示
候補者届出
候補者記者会見
9月9日 候補者所見発表演説会
候補者街頭演説会(東京都:千代田区外神田秋葉原駅前)
9月11日 日本記者クラブ主催 公開討論会
9月13日 候補者街頭演説会(北海道:札幌市大通西4丁目)
候補者街頭演説会 (大阪:阪急茨木市駅西口)
9月14日 青年局主催公開討論会
候補者街頭演説会
9月15日 新しい日本をつくる国民会議
9月19日 党員投票締切り
9月20日 議員投票の投・開票/党員投票の開票
党大会に代わる両院議員総会
9月30日 総裁の任期満了日

その他[編集]

  • 総裁公選の立候補者が全員、現職閣僚という事例は1982年の自民党総裁選以来。
  • この総裁選では安倍晋三の優勢が伝わると、安倍支持が多くなり、今後のポストを見据えた安倍支持拡大を目標とする議員が続出した。論功行賞を目的とした議員の行動は、当時のNHK大河ドラマ「功名が辻」になぞらえられた。
  • 2006年9月20日に自民党総裁に選出された安倍は同月24日に18度目の優勝を果たした横綱の朝青龍に首相・小泉の代理として内閣総理大臣杯を授与した。同月26日での首班指名選挙で首相指名が確実な情勢を前に内閣総理大臣杯を持った時、次期首相候補の安倍に対して「総理!」という声があがった。
  • 国会議員の投票に無効票が1票あった。投票用紙には「安倍晋太郎」と安倍晋三の亡父の名前が書かれていた。
  • この選挙の結果、安倍が第22代自由民主党総裁となった。その後に行われた2008年自由民主党総裁選挙では麻生太郎が第24代自民党総裁、2009年自由民主党総裁選挙では谷垣禎一が第25代自民党総裁となり、この選挙で立候補した全ての候補者が「自由民主党総裁」の座を掴んだ。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]