1999年のJリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jリーグ > 1999年のJリーグ
1999年のJリーグ
J1
期間 1999年3月6日 - 11月27日
年間優勝 ジュビロ磐田
1st 優勝 ジュビロ磐田
2nd 優勝 清水エスパルス
J2降格 浦和レッドダイヤモンズ
ベルマーレ平塚
J2
期間 1999年3月14日 - 11月21日
J1昇格 川崎フロンターレ
FC東京
J2昇格 水戸ホーリーホック
ヤマザキナビスコカップ
1998
2000

この項目では、1999年シーズンの日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)について述べる。

概要[編集]

JリーグがJリーグ ディビジョン1(J1)とJリーグ ディビジョン2(J2)2部制となって行われる初めてのシーズンであり、成績による「入れ替え」が初めて導入されたシーズンでもある。入れ替えは自動昇降格枠が2枠設定され、J1の年間順位の下位2チームとJ2の上位2チームが自動入れ替えとされた。

J1[編集]

前年のJリーグ18チームから、横浜マリノスと合併した横浜フリューゲルス横浜F・マリノスとして参加)、ならびにJ1参入決定戦の結果によりJ2参入となったコンサドーレ札幌を除いた16チームにより争われた。

前年同様2ステージ制を導入し、優勝は前後期の優勝チーム同士によるチャンピオンシップにより決定した。

J1年間総合順位[編集]

上位2チームの順位はJリーグチャンピオンシップの結果により確定する。

チーム 延勝 延敗 出場権または降格
1or2 清水エスパルス (A) 30 20 2 1 1 6 56 36 +20 65 チャンピオンシップに出場
1or2 ジュビロ磐田 (A) 30 14 3 1 3 9 52 42 +10 49
3 柏レイソル 30 17 3 1 1 8 49 36 +13 58
4 名古屋グランパスエイト 30 16 2 2 3 7 62 46 +16 54
5 横浜F・マリノス 30 14 4 3 1 8 61 35 +26 53
6 セレッソ大阪 30 15 4 0 1 10 64 45 +19 53
7 ヴェルディ川崎 30 13 4 2 2 9 43 43 0 49
8 サンフレッチェ広島 30 15 1 1 2 11 54 43 +11 48
9 鹿島アントラーズ 30 11 3 1 4 11 53 37 +16 40
10 ヴィッセル神戸 30 9 3 4 2 12 38 45 −7 37
11 ガンバ大阪 30 9 2 1 2 16 36 46 −10 32
12 京都パープルサンガ 30 9 2 0 4 15 38 58 −20 31
13 ジェフユナイテッド市原 30 6 4 2 4 14 41 56 −15 28
14 アビスパ福岡 30 7 3 1 1 18 41 59 −18 28
15 浦和レッズ 30 7 1 5 7 10 39 58 −19 28 J2へ降格
16 ベルマーレ平塚 30 4 0 1 3 22 30 72 −42 13

チャンピオンシップ[編集]


1999年12月4日
15:03
第1戦
ジュビロ磐田 2 – 1
(延長)
清水エスパルス
中山雅史 30分にゴール 30分 98分にゴールデンゴール 98分 公式記録 澤登正朗 34分にゴール 34分

1999年12月11日
19:33
第2戦
清水エスパルス 2 – 1
(延長)
ジュビロ磐田
澤登正朗 37分にゴール 37分
ファビーニョ 99分にゴールデンゴール 99分
公式記録 服部年宏 34分にゴール 34分
  PK戦  
澤登正朗 成功
サントス ミス
伊東輝悦 成功
ファビーニョ ミス
2 - 4 成功 服部年宏
成功 藤田俊哉
成功 高原直泰
成功 鈴木秀人
日本平スタジアム
観客数: 20,309人
主審: 岡田正義

2試合とも同スコア・Vゴール勝ちとなったため優勝決定のためのPK戦が行われ、磐田GK尾崎勇史のPKストップもあり4-2でジュビロ磐田が2年ぶり2度目の優勝を飾った[1]

J2[編集]

J2初年度となった今シーズンは、J1参入決定戦でJ1参入を果たせなかったコンサドーレ札幌と川崎フロンターレ1998年のJFLからJ2参入を希望した8チームの計10チームにより争われた。

J1と異なり通年制(4回戦総当たり)で行われ、上位2クラブがJ1へ自動昇格することになった。

J2順位表[編集]

チーム 延勝 出場権または降格
1 川崎フロンターレ (C) (P) 36 20 5 3 8 69 34 +35 73 J1 2000へ昇格 
2 FC東京 (P) 36 19 2 3 12 51 35 +16 64
3 大分トリニータ 36 18 3 3 12 62 42 +20 63
4 アルビレックス新潟 36 16 4 2 14 46 40 +6 58
5 コンサドーレ札幌 36 15 2 6 13 54 35 +19 55
6 大宮アルディージャ 36 14 4 1 17 47 44 +3 51
7 モンテディオ山形 36 14 1 4 17 47 53 −6 48
8 サガン鳥栖 36 11 1 2 22 52 64 −12 37
9 ベガルタ仙台 36 7 3 4 22 30 58 −28 31
10 ヴァンフォーレ甲府 36 4 1 4 27 32 85 −53 18

最終更新は1999年11月21日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

入れ替え[編集]

J1からJ2へ降格[編集]

J1リーグ年間総合15位の浦和レッドダイヤモンズ、同16位のベルマーレ平塚がJ2へ自動降格した。

J2からJ1へ昇格[編集]

J2リーグ優勝の川崎フロンターレ、同2位のFC東京がJ1へ自動昇格した。

表彰[編集]

受賞者
最優秀選手賞 ブラジルの旗 アレックス清水エスパルス
得点王 大韓民国の旗 黄善洪セレッソ大阪
新人王 日本の旗 中澤佑二ヴェルディ川崎
最優秀監督賞 イングランドの旗 スティーブ・ペリマン清水エスパルス
優勝監督賞 日本の旗 桑原隆ジュビロ磐田
優秀主審賞 スコットランドの旗 レスリー・モットラム
優秀副審賞 日本の旗 山口森久
功労選手賞 柱谷哲二
Join賞 浦和レッズ浦和市、レッズファン・サポーター

ベストイレブン[編集]

ポジション 選手名 受賞回数 所属クラブ
GK 日本の旗 真田雅則 清水エスパルス
DF 日本の旗 中澤佑二 ヴェルディ川崎
日本の旗 斉藤俊秀 清水エスパルス
日本の旗 森岡隆三
MF 日本の旗 中村俊輔 横浜F・マリノス
ブラジルの旗 アレックス 清水エスパルス
日本の旗 伊東輝悦
日本の旗 澤登正朗
日本の旗 福西崇史 ジュビロ磐田
FW ユーゴスラビアの旗 ドラガン・ストイコビッチ 3 名古屋グランパスエイト
大韓民国の旗 黄善洪 セレッソ大阪

得点ランキング[編集]

順位 選手 所属 得点
1 大韓民国 黄善洪 セレッソ大阪 24
2 日本 城彰二 横浜マリノス 18
3 ブラジル バロン ジェフユナイテッド市原 17
4 日本 福田正博 浦和レッズ 13
日本 呂比須ワグナー ベルマーレ平塚
日本 久保竜彦 サンフレッチェ広島
7 日本 久保山由清 清水エスパルス 12
日本 森島寛晃 セレッソ大阪
9 日本 アレックス 清水エスパルス 11
ユーゴスラビア ストイコビッチ 名古屋グランパス
日本 西澤明訓 セレッソ大阪

出典: J.LEAGUE Data Site

記録[編集]

J1リーグ通算6,000ゴール
鈴木秀人(ジュビロ磐田 1999年11月7日 - 2ndステージ第12節vsサンフレッチェ広島・ジュビロ磐田スタジアム[2]
J2リーグ初ゴール
岡元勇人(FC東京 1999年3月14日 - 第1節vsサガン鳥栖・国立西が丘サッカー場[3]
J1リーグ連勝記録、連続無敗記録
16連勝、16試合(鹿島アントラーズ、延長Vゴール勝ち3試合含む、1998年2ndステージ第5節vsアビスパ福岡 - 1999年1stステージ第3節vsサンフレッチェ広島)

その他[編集]

  • 第1回日本フットボールリーグの成績により、Jリーグ正会員加盟を申請した水戸ホーリーホック(リーグ戦3位)が2000年度からのJ2入会を認められた。(本来はJFLで原則2位以内がJ2昇格の成績上の条件であるが、1位の横浜FCがJFL準会員であったため、正会員で2位の成績を考慮したものである)

脚注[編集]

  1. ^ Jリーグニュース vol.59”. 日本プロサッカーリーグ (1999年12月). 2004年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月8日閲覧。
  2. ^ J1リーグ戦 通算8,500ゴール!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2003年5月18日https://www.jleague.jp/release/article-00002339/2020年4月8日閲覧 
  3. ^ J2リーグ戦 通算3,000ゴール!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2003年8月30日https://www.jleague.jp/release/article-00002347/2020年4月8日閲覧 

関連項目[編集]