1992年の日本競馬

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馬齢は旧表記で統一する。

概要

ミホノブルボンの活躍

牡馬クラシック路線では前年の朝日杯3歳ステークスを制したミホノブルボンが台頭。血統面から距離を不安視されながらも逃げ一本の戦法で皐月賞東京優駿を完勝。前年のトウカイテイオーに次いで関西馬が無敗のまま二冠馬となった。シンボリルドルフ以来の三冠馬・無敗の三冠馬に挑んだ菊花賞ライスシャワーに屈して2着に終わった。 坂路中心に鍛えた調教師戸山為夫の方針も注目を集めた。

外国産馬の躍進

4歳馬のヒシマサルシンコウラブリイがそれぞれ重賞3勝をあげる活躍。G1勝利こそエルウェーウィンの朝日杯3歳ステークスのみであったが、日本で調教された外国産馬によるJRA重賞勝利は前年の2勝から8勝に増加した。

注目を集めたメジロマックイーン VS トウカイテイオー

天皇賞・春において、前年の天皇賞・春勝ち馬メジロマックイーンと、無敗のままクラシック二冠を制しながら骨折で三冠を断念したトウカイテイオーの対決が注目を集めた。共に前哨戦を完勝しこの一番に臨んだ2頭は、単勝オッズにおいてトウカイテイオー1.5倍、メジロマックイーン2.2倍と圧倒的な支持を集めた。メジロマックイーンが5歳以後に出走した13戦で一番人気に支持されなかったのは、この競走のみであった。レースではメジロマックイーンが快勝し、トウカイテイオーは5着と完敗であった。トウカイテイオーはレース中に軽度の骨折を発症したが、秋には戦線復帰してジャパンカップでは父シンボリルドルフ以来の日本調教馬の優勝を収める。一方のメジロマックイーンは宝塚記念を前に種子骨骨折の重傷を発症して年内いっぱい休養。この両者の対決は最初で最後となった。

できごと

1月 - 3月

4月 - 6月

7月 - 9月

10月 - 12月

その他

競走成績

中央競馬・平地GI

[2]

中央競馬・障害

[2]

地方競馬主要競走

表彰

JRA賞

  • 年度代表馬・最優秀4歳牡馬 ミホノブルボン
  • 最優秀3歳牡馬 エルウェーウィン
  • 最優秀3歳牝馬 スエヒロジョウオー
  • 最優秀4歳牝馬・最優秀スプリンター ニシノフラワー
  • 最優秀5歳以上牡馬・最優秀父内国産馬 メジロパーマー
  • 最優秀ダートホース 該当なし
  • 最優秀障害馬 シンボリクリエンス
  • 最優秀アラブ マリンワン

[3]

NARグランプリ

[4]

リーディング

リーディングジョッキー

分類 騎手の氏名 勝利数
中央競馬 武豊 130勝[5]
地方競馬 石崎隆之 228勝[6]
ばんえい競走

リーディングトレーナー

分類 調教師の氏名 勝利数
中央競馬 小林稔 50勝[7]
地方競馬 田原義友(益田 168勝[6]
ばんえい競走

リーディングオーナー

  • 中央
    • (有)社台レースホース[8]

リーディングブリーダー

リーディングサイアー

リーディングブルードメアサイアー

誕生

この年に生まれた競走馬は1995年のクラシック世代となる。

競走馬

人物

死去

競走馬

人物

出典・脚注

  1. ^ 1998年日経賞で21万3370円が記録されるまでは重賞全体でも歴代最高。G1競走に関しても2008年桜花賞で19万6630円が記録されるまで長らく歴代1位の高配当であった。現在でも重賞全体で歴代6位、G1競走に限れば2位である。
  2. ^ a b 「1992年度重賞競走一覧」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、114-115頁
  3. ^ 「'92JRA賞各部門決定」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、6-9頁
  4. ^ 『優駿』1993年3月号、日本中央競馬会、129頁
  5. ^ 「1992年度 騎手成績」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、121頁
  6. ^ a b c d e 『優駿』1993年3月号、日本中央競馬会、131頁
  7. ^ 「1992年度 調教師成績」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、120頁
  8. ^ 「1992年度 馬主成績」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、122頁
  9. ^ 「1992年度 生産者成績」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、123頁
  10. ^ 「1992年度 種牡馬成績」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、117頁
  11. ^ 「1992年度 母馬の種牡馬成績」『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、119頁

出典・参考文献