1975年の音楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1975年の音楽(1975ねんのおんがく)では、1975年(昭和50年)の音楽分野の動向についてまとめる。

1974年の音楽-1975年の音楽-1976年の音楽

出来事[編集]

  • 井上陽水のアルバム『氷の世界』が日本のアルバム史上初のミリオンセラー(100万枚)を記録する[1]。それまでの最高記録、森進一のアルバム『影を慕いて』の60万枚を、40万枚以上こえた快挙だった。井上は年間アルバム売上でもTOP20に6作がランクインするなど、前年に引き続きヒットを連発する。
  • シクラメンのかほり」/布施明(作詞/作曲小椋佳)が大ヒット。第17回日本レコード大賞も受賞した。
  • 第一次ディスコ・ブームが本格化し、KC&サンシャイン・バンドらがヒットを連発した[2]
  • 11月から予定されていたウイングスの初の来日公演が、直前になって外務省ポール・マッカートニーと妻のリンダの入国拒否を発表。正式に中止となった[注 1]
  • この年のビルボード年間チャートのベスト5は以下のとおり。
  1. キャプテン&テニール愛ある限り[3]
  2. グレン・キャンベル 「ラインストーン・カウボーイ」
  3. エルトン・ジョンフィラデルフィア・フリーダム
  4. フレディ・フェンダー 「涙のしずく
  5. フランキー・ヴァリ 「瞳の面影(My Eyes Adored You)」

洋楽[編集]

シングル[編集]

アルバム[編集]

日本でのランキング [編集]

シングル[編集]

年間TOP50

1974年12月2日付 - 1975年11月24日

アルバム[編集]

年間TOP50

1974年12月2日付 - 1975年11月24日付(データはLPチャートでの集計)

イベント[編集]

開催日 タイトル
12月31日 ハルミ ROCK'N'ROLL VOLUNTEER 3rd 1975-1976
12月31日 第26回NHK紅白歌合戦

日本武道館公演[編集]

主な音楽賞[編集]

受賞作・受賞者
第17回日本レコード大賞
第13回ゴールデン・アロー賞
  • 音楽賞 - 布施明と小椋佳
  • 新人賞(音楽) - 岩崎宏美
第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会
  • グランプリ - 中島みゆき時代
  • 優秀曲賞
    • 因幡晃「わかって下さい」
    • オン「失うものは何もない」
  • 入賞
    • 奥野節子「やさしい雨」
    • 高崎幹子「ウィリー・ウィル」
    • 田島裕子「目をそらさないで」
    • イフ「名もない旅に二人」
    • 庄野真代「朝」
    • 山下真由美「帆のない舟を浮かべて」
    • ファンキーミルク「ちえこ」
    • 佐藤仁子「あなたよ」
    • こんがりトースト「今晩来ないか」
  • 川上賞 -石垣直美、斉藤晋「ママのお誕生日」
第9回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会
  • グランプリ - わたり鳥/「七福神」
  • 優秀曲賞
    • 柴田容子「ミスターロンサム」
    • 八神純子「幸せの国へ」
    • 松崎しげる「君の住んでいた街」
  • 入賞
    • 岩村実「母さんの命日」
    • 赤ずきん「あんたとあたい」
    • ジョイス「あこがれ色の想い出」
    • 庄野真代「私はコスモス」
    • 矢板勉「恋はアモーレ」
    • 高岡美智子「届かない手紙」
    • 風コーラス団「麦畑」
    • 中島みゆき「傷ついた翼」
  • 川上賞
    • PIA「オルゴールの恋唄」
    • 吉村邦夫「東京親不孝通り」
    • 川西乃里子「かぎ」
第8回下谷賞
  • 作曲賞 - 該当作なし
  • 佳作 - 河辺公一「阿波踊考」
第8回日本有線大賞
  • 大賞 - 野口五郎「私鉄沿線」
第8回全日本有線放送大賞
  • グランプリ - さくらと一郎「昭和枯れすゝき」
第8回日本作詩大賞
  • 大賞 - 布施明「シクラメンのかほり」(作詞:小椋佳)
第8回新宿音楽祭
  • 金賞 - 岩崎宏美、細川たかし
  • 銀賞 - 太田裕美、岡田奈々、片平なぎさ、野川明美
  • 銅賞 - ちゃんちゃこ、草川祐馬、豊川誕、殿ゆたかほか
  • 敢闘賞 - 西島三重子、バンバン
  • 審査員特別奨励賞 - 小川順子
第7回サントリー音楽賞
第6回世界歌謡祭
  • ミスター・ロコ「ラッキー・マン」、中島みゆき「時代」
第6回日本歌謡大賞
  • 大賞 - シクラメンのかほり/布施明
  • 放送音楽新人賞
    • 心のこり/細川たかし
    • ロマンス/岩崎宏美
  • 放送音楽賞
第5回モービル音楽賞
  • 邦楽部門 - 杵屋正邦
  • 洋楽部門(本賞) - 小澤征爾
第5回創作合唱曲公募
  • 入賞 - 新実徳英「「わらべうた」-女声合唱とピアノの為に-」
  • 佳作
    • 遠藤雅夫「混声合唱組曲「在りし日に寄せて」」
    • 加藤學「「優しき歌」-女声合唱のために-」
    • 瀬戸口重利「やなせたかしの詩による女声合唱」
    • 藤沢道雄「混声合唱組曲「富岡多恵子の詩による4つの歌」」
第4回FNS歌謡祭
  • グランプリ - 布施明「シクラメンのかほり」
  • 最優秀歌唱賞(上期) - 野口五郎「哀しみの終るとき」
  • 最優秀歌唱賞(下期) - 布施明「傾いた道しるべ」
  • 最優秀新人賞(上期) - 細川たかし「心のこり」
  • 最優秀新人賞(下期) - 岩崎宏美「ロマンス」
  • 最優秀ヒット賞(上期) - かまやつひろし「我が良き友よ」
  • 最優秀ヒット賞(下期) - 布施明「シクラメンのかほり」
  • 最優秀視聴者賞 - 五木ひろし
  • 最優秀歌謡音楽賞(上期) - 山口百恵「冬の色」
  • 最優秀歌謡音楽賞(下期) - 桜田淳子「天使のくちびる」
  • 特別賞(上期) - 沢田研二「巴里にひとり」、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「スモーキン・ブギ」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」
  • 特別賞(下期) - 内山田洋とクール・ファイブ「中の島ブルース」
第4回東京音楽祭
第3回銀座音楽祭
  • グランプリ(上期) - 太田裕美
  • グランプリ(下期) - 岩崎宏美
第3回ウィンナーワルド・オペラ賞
  • オペラ大賞 - 該当なし
  • オペラ賞 - 島田祐子中村健、久岡昇、竹沢嘉明、高橋英朗
  • 新人賞 - 該当なし
  • 特別賞 - 大分県民オペラ
第2回横浜音楽祭
  • 最優秀新人賞 - 細川たかし
第1回全日本歌謡音楽祭
  • ゴールデングランプリ - 布施明「シクラメンのかほり」
  • 最優秀新人賞 - 岩崎宏美、細川たかし
第1回日本テレビ音楽祭
  • グランプリ - 五木ひろし「千曲川」
第1回日本演歌大賞
  • 大賞 - 五木ひろし
第1回ABC歌謡新人グランプリ
  • あいざき進也

デビュー[編集]

解散・活動休止[編集]

年内[編集]

再結成[編集]

引退[編集]

誕生[編集]

死去[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ マッカートニー夫妻のスウェーデンでの大麻検挙記録が問題とされた。1990年にソロとして、66年のビートルズ来日公演以来、24年ぶりに日本初公演が実現。
  2. ^ 杏里、柴田恭平らも、かつて在籍した。
  3. ^ その後、ドイツの旗 ドイツベルテルスマンBMG)の傘下となりBMGビクター→BMGジャパン、ファンハウスを傘下におさめてBMGファンハウス→BMG JAPANとなり、ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)の子会社を経て、2009年9月30日に解散した。
  4. ^ オリジナルはベンEキング。
  5. ^ カーティス・メイフィールドのプロデュース。
  6. ^ ビルボード1975年2月22日付でポップ・チャート1位。
  7. ^ ジョン・レノンとデヴィッド・ボウイらの作曲。
  8. ^ ランバート&ポッターの作曲
  9. ^ オリジナルはドリフターズ。
  10. ^ プロデュースがランバート&ポッター。
  11. ^ ミラクルズの「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」
  12. ^ 小椋佳の作曲。レコード大賞受賞。
  13. ^ 大野克夫の作曲。
  14. ^ 吉田拓郎さく曲。
  15. ^ モータウンのマーベレッツの曲をカバー。
  16. ^ ショーケンのソロでは最大のヒット。『傷だらけの天使』人気が後押しした。

出典[編集]

  1. ^ http://music-calendar.jp/2016120101
  2. ^ ディスコの歴史 2022年11月1日閲覧
  3. ^ キャプテン&テニール ソングズ All music 2023年10月2日閲覧
  4. ^ Webb, Robert (2013). "'Stand by Me', John Lennon (1975); Original by Ben E. King (1961)". The 100 Greatest Cover Versions: The Ultimate Playlist. McNidder & Grace. pp. 38–39. ISBN 9780857160195.
  5. ^ 「ビルボード年間トップ100ヒッツ」p.96、音楽の友社

関連項目[編集]