1920年ドイツ国会選挙

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1920年6月6日のドイツ国会選挙:Reichstagswahl vom 6. Juni 1920)は、1920年6月6日に行われたドイツ国会(Reichstag、ライヒスターク)の選挙である。前回の選挙の議会名称「Deutschen Nationalversammlung(ドイツ国民議会)」からドイツ帝国時代の議会名称「Reichstag(国会/帝国議会)」に戻った最初の選挙。

経緯[編集]

ヴァイマル共和国否定派が大きく躍進した選挙だった。プロレタリア独裁の観点からヴァイマル共和政を否定するドイツ独立社会民主党、帝政復古の立場からヴァイマル共和政を否定するドイツ国家人民党ドイツ人民党などが躍進した。ヴァイマル共和政を擁護する与党であるドイツ社会民主党中央党ドイツ民主党はいずれも大きく没落した。

選挙結果[編集]

党名 得票率 (前回比) 議席数 (前回比)
ドイツ社会民主党 (SPD) 21.7% -16.2% 102 -61
ドイツ独立社会民主党 (USPD) 17.9% +10.3% 84 +62
ドイツ国家人民党 (DNVP) 15.1% +4.8% 71 +27
ドイツ人民党 (DVP) 13.9% +9.5% 65 +46
中央党 (Zentrum) 13.6% -6.1% 64 -27
ドイツ民主党 (DDP) 8.3% -10.3% 39 -36
バイエルン人民党 (BVP) 4.4% - 21 -
ドイツ共産党 (KPD) 2.1% - 4 -
ドイツ=ハノーファー党 (DHP) 1.1% +0.8% 5 +4
バイエルン小作農連盟 (BB) 0.8% -0.1% 4 +/-0
諸派 1.1% +0.3% 0 +/-0
合計 100.0%   459 +38

この選挙で初当選した著名議員[編集]

参考文献[編集]

  • 林健太郎著『ワイマル共和国 ヒトラーを出現させたもの』(中公新書)
  • 阿部良男著『ヒトラー全記録 20645日の軌跡