10.5cm sK 18

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

10.5cm sK 18(ドイツ語:10.5 cm schwere Kanone 18)とは、第二次世界大戦においてナチス・ドイツが使用した重野砲である。

概要[編集]

10.5cm sK 18の開発は、1920年代末にドイツ政府(ヴァイマル共和政)がクルップ社とラインメタル社に新型野砲の競作を行わせたのが始まりである。当初はどちらかの開発した砲を採用する予定であったが、15cm sFH 18と同様にドイツ国防軍はラインメタル製の砲身とクルップ製の砲架を組み合わせた砲を採用した。

生産は1934年から開始されたが、1943年8月には終了した。また、本砲を搭載したIV号a型10.5cm対戦車自走砲は1941年に2両試作されている。初期は軍団直轄の重砲大隊や装甲師団の装甲砲兵連隊に配備されたが、重量過大で機動性に欠けるために大戦中期以降は沿岸砲兵部隊へ廻された。 輸出はされていないが、戦後はブルガリアアルバニア戦争賠償として接収した砲を運用した。

派生型として、60口径に長砲身化する事で高初速化(910m/s)による射程延伸(21,150m)を図った10cm sK 18/40とVK30.01(P)用として47口径に短砲身化しつつも初速(820m/s & 840m/s)を維持した戦車砲型が存在する。 前者は1942年に少数生産されたのみで、後者は検討段階に留まって制式採用されなかった。

スペック[編集]

  • 口径:105mm
  • 重量:5,642kg
  • 砲身長:5,460mm (52口径)
  • 仰俯角:0°~+48
  • 左右旋回角:64°
  • 発射速度:6発/分(最大)
  • 射程距離:19,075m
  • 生産期間:1934年~1943年
  • 装甲貫徹力[1]
砲弾 角度 射程
弾薬 重量 初速 弾着角 100m 500m 1,000m 1,500m 2,000m
10cm Pzgr. rot. 15.56kg 827m/s 60° 164mm 149mm 133mm 119mm 109mm

脚注[編集]

  1. ^ Peter Chamberlain, Hilary L. Doyle, Encyclopedia of German Tanks of World War Two, Arms & Armour Press, 1978

関連項目[編集]