071型揚陸艦
| 071型揚陸艦 | ||
|---|---|---|
| 艦級概観 | ||
| 建造期間 | 2006年 - | |
| 就役期間 | 2007年 - | |
| 次級 | 最新 | |
| 要目 | ||
| 艦種 | ドック型揚陸艦 | |
| 排水量 | 基準:17,600t | |
| 満載:20,000t | ||
| 全長 | 210m | |
| 全幅 | 28m | |
| 吃水 | 7m | |
| 機関 | CODAD方式(47,200hp)2軸推進 | |
| SEMT-PIELSTICK 16PC2.6 V400 ディーゼル | 4基 | |
| 速力 | 22ノット | |
| 航続距離 | 6,000海里/18ノット | |
| 乗員 | 不明 | |
| レーダー | 363S型対空対水上用 | 1基 |
| RM-1290航海用 | 1基 | |
| 火器管制用レーダー | TR47C(LR-66) | 1基 |
| 345型(MR-35) | 未装備 | |
| 347G型(EFR-1/Rice Lamp) | 1基 | |
| 兵装 | AK-176 76mm単装砲 | 1基 |
| AK-630 30mmCIWS | 4基 | |
| HQ-7短SAM8連装発射基 | 未装備 | |
| 輸送能力 | ||
| 搭載艇 | 726型エアクッション揚陸艇 | 4隻 |
| 人員 | 500~800名 | |
| 車輌 | 水陸両用戦闘車両 | 15~ 20輌 |
071型揚陸艦(ぜろなないちがたようりくかん、071型船坞登陆舰、PLAN LSD 071 class)は、中国人民解放軍海軍の新型揚陸艦である。
1番艦の艦番号は998、艦名は崑崙山(Kunlunshan)。NATOコードネームは「玉昭(Yuzhao)型」である。
建造は中国船舶工業集団公司の子会社である江南造船集団有限責任公司によって行われ、2006年12月に1番艦の崑崙山が滬東中華造船所にて進水、2007年11月に就役。2番艦が2010年11月に進水。
目次 |
[編集] 概要
071型揚陸艦は中国海軍初となるドック型揚陸艦(LPD)である。従来台湾(中華民国)作戦を重視していた中国海軍は戦車揚陸艦(LST)の整備を優先していたが、本級の登場により中国海軍の兵力投射能力の大幅な向上が見込まれ、また災害救援活動への派遣による対外的な宣伝効果も期待されている。
満載排水量20,000tとアメリカ海軍の新型ドック型揚陸艦(LPD)であるサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦(満載25,300t)と比較すると一回り以上小型ではあるが、同じくアメリカ海軍のLPDオースティン級(満載17,000t)と比較するとほぼ同サイズであり、さらに直前まで中国海軍が建造していたLST玉亭型(満載4,800t)と比較すると相当大型化されていることがわかる。
これらより中国海軍の有する既存揚陸艦に比べて揚陸能力が大幅に強化されている事が伺える。
[編集] 艦型
船体と上構を一体化させ傾斜を設けるなど、ステルス性に配慮した設計となっている。
また、艦尾から艦橋真下まで、船体全長3分の2に達する長大なウェルドックとし、エア・クッション型揚陸艇を最大4隻搭載できる。
兵員や車輌の搭載量は明らかにされておらず、艦内はウェルドック及び車両甲板が大きな割合を占有することから、兵員や車輌の搭載量は意外と少ない可能性もあるが、兵員500~800名、水陸両用戦闘車両15~20輌、及び大型ヘリコプター2機により大隊規模の部隊を輸送する事が可能と推測されている。
既存の中国海軍の揚陸艦と異なり、シュペル・フルロン大型ヘリコプターの中国によるコピー生産機と言えるZ-8輸送ヘリコプターを2機を格納する格納庫と同機を2機ないし4機運用できると推測される広大なヘリコプター甲板を艦後部に備えている。
また揚陸作戦の指揮中枢を担うと見られ、艦隊旗艦として機能するための指揮通信設備を追加する余地もあると思われる。
[編集] 装備
071型揚陸艦は揚陸用の装備として最大4隻のエア・クッション型揚陸艇を搭載する。従来中国海軍には、本格的な揚陸作戦に使用するには能力不足の724型等しかエア・クッション揚陸艇を保有していなかったため、重車両の揚陸能力を有し、071型のウェル・ドックに搭載可能な新型エア・クッション艇、726型を開発・装備した。また、中央部両舷に各一隻ずつLCVP型揚陸艇を搭載している。
武装は自衛用の対空兵装として、前部甲板にロシア製AK-176のコピー国産したとみられる76mm単装砲が1門とAK-630 30mmCIWSを4基装備する。当初、完成予想図や造船所が公開した模型から、クロタル短SAMを国産化したHQ-78連装発射基1基を76mm単装砲後部に装備するとみられていたが、現時点まで管制用レーダーを含め装備は確認されていない。
[編集] 運用状況
1番艦「崑崙山」は、充実した搭載能力と航続距離、指揮管制能力を活かしソマリア沖海賊対策に従事することになり、2010年6月30日、蘭州級駆逐艦「海口」と第6次中国海軍派遣艦隊を編制、アデン湾へ派遣された。「崑崙山」には任務遂行のため、ロケット弾や機銃の搭載を可能とするための改装を実施したZ-8輸送ヘリコプター2機、726型エアクッション揚陸艇1隻、小型高速艇2隻が搭載されている。
[編集] 同型艦
| 艦名 | 艦番号 | 建造 | 起工 | 進水 | 就役 | 所属 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 崑崙山 | 998 | 江南造船集団有限責任公司 | 2006年6月 | 2006年12月21日 | 2007年11月30日 | 南海艦隊 |
| 井岡山 | 999 | 江南造船集団有限責任公司 | 2010年5月 | 2010年11月18日 | 2011年10月30日 | 南海艦隊 |
| 不明 | 不明 | 江南造船集団有限責任公司 | 不明 | 2011年9月25日 | 不明 | 不明 |
[編集] 参考資料
- 世界の艦船 686 2008年2月号