009!!大あばれ、とんま天狗

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009!! 大あばれ とんま天狗
ジャンル 時代劇コメディ
原作 花登筺
脚本 花登筺ほか
演出 小泉勲
出演者 大村崑
芦屋小雁
左とん平
柴田昭彦
森山加代子
ルーキー新一ほか
製作
制作 よみうりテレビ
東映京都制作所
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1965年10月2日 - 1966年6月25日
放送時間土曜19:00 - 19:30
放送分30分

特記事項:
大塚製薬一社提供
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009 大あばれ とんま天狗』(ゼロゼロナイン おおあばれ とんまてんぐ)は、1965年10月2日から1966年6月25日まで、日本テレビ系列で放送された 東映京都制作所よみうりテレビ制作の時代劇コメディ番組である。放送時間は毎週土曜19時00分 - 19時30分 (JST) 。大塚製薬一社提供

概要[編集]

1959年から1960年まで同じ放送枠・同じスポンサーで放送された『頓馬天狗』の続編[1]。前作の主要キャストが所属していた花登筺主宰の「劇団笑いの王国」は1963年に解散しており[2]、大村崑、芦屋小雁以外のキャストは大幅に入れ替えられた。制作会社も前作の東宝テレビ部から東映京都制作所に変更されたが、主な設定その他は前作を基にしている。前作のような完全なスタジオ収録ではなく、スタジオ内に舞台と客席を設けた公開「シットコム」形式で制作された[1]

大村崑扮する頓馬天狗が近藤勇造率いる「珍選組」と闘いを繰り広げる、というストーリーの大枠は前作と同じだが、本作の天狗は「不死身の番号」と称する「009」を付けている。これは映画『007シリーズ』から来ているほか、「009」は番組スポンサーの大塚製薬の主力商品名「オロナイン軟膏」やこの年に新発売された「オロナミンCドリンク[3]からの語呂合わせでもある。珍選組が持つ武器の小道具にスパイブームで発売された変形玩具が用いられるなど、作中にもスパイ要素が取り入れられた[1]。また、前作の天狗は木馬に乗って現れたが、本作では従者の引く子象[4]に乗って現れる設定となった[1]。声優は一般公募の小学生が演じていた。

出演者[編集]

ほか

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「とんま天狗の歌」

放送局[編集]

コミカライズ[編集]

石森章太郎によって漫画化され、「冒険王」に連載された。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 石橋春海『’60年代蘇る昭和特撮ヒーロー 特撮創成期の1960年代に登場したヒーローたちを一挙紹介!』コスミック出版〈COSMIC MOOK〉、2013年12月5日、48-49頁。ISBN 978-4-7747-5853-4 
  2. ^ 解散の背景には主宰者の花登、座長の大村崑と芦屋雁之助との確執などがあったとされる。
  3. ^ 大村は発売当初から長らくCMキャラクターを務め、「うれしいと眼鏡が落ちるんですよ」「オロナミンCは小さな巨人です」などの決め台詞(CMコピー)でも知られる。
  4. ^ 新潟県月岡動物園で飼育されていた子象「つる子」が起用された。
  5. ^ a b c d 『北國新聞』1966年4月9日付朝刊、テレビ欄。

外部リンク[編集]

よみうりテレビ制作・日本テレビ系列 土曜19時台前半
大塚製薬一社提供
前番組 番組名 次番組
009!!
大あばれ、とんま天狗