.hack

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.hack
.hack//世界の一覧

架空のオンラインRPG(仮想空間)
The World(時系列は一部順不同)

パラレルワールド
パラレルワールド
.hackの専門誌一覧

.hack//The World(全3冊)
掲載作品(リプレイ)

  • TRPG .hack//無限増殖

.hack//G.U.: The World(全12冊)
連載作品(連載小説) The World(R:2)

連載作品(連載漫画)The World(R:1)

連載作品(連載漫画)The World(R:2)

ラジオ番組関連

文化放送(2002~2007年)

テンプレート - ノート 

.hack(ドットハック)は、バンダイナムコグループを中心とした企業群による、ゲームを主軸としたメディアミックスプロジェクト。Project .hackまたは.hack Conglomerateの名義で公表されている。本プロジェクトの作品は、架空のMMORPGThe World」で起きた事件を主題にした一群のストーリーを持っている。2002年4月から展開された第一期と、2006年4月から展開された第2期、2010年3月から展開されている第3期と大きく分かれている。

各コンテンツは相互に細かくリンクしており、特に第1期ではストーリーや時系列が各コンテンツにおいて複雑に絡み合っており、その全貌を解き明かす事がセールスポイントの一つとなっていた。「物語とプロジェクトの枢軸はあくまでゲームである」、というのが本コンテンツの特色であり、他のメディアミックスプロジェクトとは大きく異なる点となっている。

作品内容[編集]

シリーズを通じて主題となるのは架空のMMORPGThe World」で起きる異常現象に関わった多くのプレイヤーたちの物語である。「The World」はフェイスマウントディスプレイによる立体映像・音響で楽しめるゲームで、関連作品の多くは、プレイヤーが見聞きしたゲーム内の出来事を中心に描写されている。また、大半の登場人物にはゲーム内のキャラクターと、現実世界から操作しているプレイヤーとの二面性がある。

各期のストーリーはそれぞれ独立しているが、おおむね次のような内容を持つ。

プレイヤーの間で、未知のイベントや、特別なキャラクター、アイテムなどの噂が立ちはじめる。そのうちに、ゲームのルールを越えた強力なモンスターの登場や、不具合の発生により、ゲームは混乱していく。ゲーム世界の外にいるはずのプレイヤーにも危害が加えられ、ゲーム中に意識を失ったまま還ってこない未帰還者となるプレイヤーもあらわれる。

異常に気付いたプレイヤーは、ゲームの世界を守るため、親友の命を助けるため、ただ面白いからなど様々な理由で事件に関わっていく。異常現象に関わるプレイヤー達は、「The World」のシステムを具現化した存在である女神アウラの支援を受け、問題解決をすすめていく。しかしながら、そうしたプレイヤーの行為は運営会社であるCC社の利益に反しがちであり、CC社とプレイヤーはしばしば対立する。

The World の来歴[編集]

「The World」には次のような来歴が設定されている。天才プログラマーのハロルド・ヒューイックは詩人エマ・ウィーラントを愛したが、エマの不慮の死によりその恋は成就しなかった。ハロルドはエマの遺作『黄昏の碑文』の世界観をもとにネットワークゲーム「fragment」を設計し、それが後の「The World」となった。また、ハロルドはエマとの間に子を作ることを望んでおり、「fragment」上で自己進化する究極人工知能アウラを誕生させることにより、その望みを叶えようとしていた。しかし、ハロルドは事を明らかにせぬまま失踪したため、アウラの存在は秘密となった。

『黄昏の碑文』はプレイヤー達が謎を解く手がかりや、「The World」中における様々な事物のモチーフとして繰り返し登場する。また、アウラはストーリー上で重要なキャラクターとなっている[1]

シリーズ展開[編集]

第1期[編集]

第1期においてプロジェクトの中心として位置づけられていたのは、PS2用ゲーム『.hack』である。ジャンルはオフラインRPG2002年6月から2003年9月にかけて、連続作品として4回に分けて発売された。

このPS2用ゲームのプレイヤーには、親友に誘われて「The World」を始めた初心者プレイヤーの役割が与えられる。ゲームの大半はゲーム内ゲームとして「The World」上のキャラクター、カイトを操作することになる。シナリオの導入において、ゲーム中に正体不明の敵の攻撃で死んだ親友が、現実世界においてもゲーム中に意識を失ったままとなっていることが語られる。そして、カイトはアウラから世界を救う力を持つ黄昏の腕輪を託された勇者となり、親友と世界を救うために「The World」を冒険していく。また、このPS2用ゲームにはネットゲームを疑似体験させる演出として、「The World」で出会った(作品世界内の)プレイヤーとのメールでの交流や、シナリオの進展に応じて更新される掲示板などの要素が含まれている。(詳細は.hack (ゲーム)を参照)

PS2用ゲームに先立ち、ゲーム本編とは異なる時代を扱った、マンガ、アニメ作品が公表された。月刊誌「コンプティーク」に連載された『.hack//黄昏の腕輪伝説』では、本編から4年後の平和になった「The World」で新たな勇者シューゴがアウラの娘ゼフィを守るために活躍する[2]。テレビアニメ『.hack//SIGN』(本編25話)では、本編の半年前に起きた事件として、アウラを消滅させる陰謀に巻き込まれたことで「The World」の世界に閉じ込められたプレイヤー、司(つかさ)が、他のプレイヤーの助けにより脱出したことが語られる。また、PS2用ゲームには、本編で起きた事件を現実世界の視点で追ったOVA『.hack//Liminality』(全4話)が同梱されていた。

第2期[編集]

第3期[編集]

関連作品の時系列[編集]

.hackシリーズではメディアミックスの結果、サイドストーリーアナザーストーリーが複数存在している。

シリーズ全体のストーリーを大まかに理解するためには以下であげる作品を順に参照する。

fragment
The World
The World R:2
The World R:X
THE WORLD FORCE:ERA
VERSUS:The World
The World:Armed conflict

用語[編集]

.hack Conglomerate
本プロジェクトの製作名義。バンダイ文化放送テレビ東京角川書店ビクターエンタテインメントなどが参加している。
Project .hackは第一期での名称。
The World
本シリーズの舞台となるMMORPG
フェイスマウントディスプレイによる立体映像・音響で、異世界を体感できる。
未帰還者
「The World」をプレイ中に意識を失い、回復しなくなったプレイヤー。
アウラ
本シリーズの重要キャラクター
「The World」で誕生し、そのシステム自体でもある人工知能。異常現象に立ちむかうプレイヤーを支援するために、ゲームに干渉する。
CC社
劇中に登場する「The World」の運営会社。
ゲームの公正性を守るために、チート行為、仕様外のオブジェクトの徹底的な排除を進める。
上層部は保身のために事件の隠蔽をはかったり、異常現象を利用して陰謀を企んだりする。
黄昏の碑文
劇中で繰り返し言及されるファンタジー小説、叙事詩。
「The World」の世界設定の引用元とされる。
Key of The Twilight
The World内に存在するといわれる伝説のアイテム。
システムを超越する”何か”といわれており、ある時は”AI”だったり、ある時は”秘められた力”だったり、ある時は”プレイヤー自身”だったりする。

コンテンツ[編集]

アニメ[編集]

ゲーム[編集]

専門誌[編集]

漫画[編集]

小説[編集]

ラジオ番組[編集]

関連CD[編集]

設定資料集[編集]

  • .hack//G.U. TRILOGY 完全設定資料集 .hack//Archives_01
  • .hack//G.U. 完全設定資料集 -BLACK- .hack//Archives_02
  • .hack//G.U. 完全設定資料集 -WHITE- .hack//Archives_02
  • .hack// 完全設定資料集 .hack//Archives_03 - カイトのその後を描いた短編小説『.hack//Legacy』を収録。

その他の関連商品[編集]

  • .hack//G.U. THE CARD BATTLE - ゲーム『.hack//G.U.』中のオンラインゲーム「Crimson VS」をベースとしたカードゲーム。カードは全84種。
  • .hack//G.U.キャラクターファンブック
  • .hack//無限増殖 - 『.hack//The World』誌に掲載のテーブルトークRPG。ゲームデザインは河嶋陶一朗冒険企画局)。

脚注[編集]

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  1. ^ 『ドットハック セカイの向こうに』の魅力に迫る【第1回】――『.hack』最新エピソードの秘密” (2012年1月16日). 2012年2月15日閲覧。
  2. ^ TVアニメ化されたが、プロットが大きく異なっている。

関連項目[編集]

ゲーム会社
その他

外部リンク[編集]