(225088) 2007 OR10

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(225088) 2007 OR10
1880-CT MBrown SPOTLIGHT medium.jpg
(225088) 2007 OR10の想像図
仮符号・別名 2007 OR10[1]
視等級 (V) 21.34[2]
分類 太陽系外縁天体[1]
軌道の種類 共鳴外縁天体 (3:10)
散乱円盤天体[3]
軌道要素と性質
元期:TDB 2456200.5 (2012年9月30.0日)[1]
軌道長半径 (a) 066.9519840 AU[1]
近日点距離 (q) 033.3396912 AU[1]
遠日点距離 (Q) 100.5642768 AU[1]
離心率 (e) 0.5020358[1]
公転周期 (P) 200098.9378081 日[1]
(547.84 年[1])
平均軌道速度 0.00179911 度/日[1]
軌道傾斜角 (i) 030.81183 度[1]
近日点引数 (ω) 206.76975 度[1]
昇交点黄経 (Ω) 336.83940 度[1]
平均近点角 (M) 102.61755 度[1]
前回近日点通過 JED 2399162.5479015[1]
(1856年8月1日)[1]
次回近日点通過 JED 2599261.4857096
(2404年6月7日)
物理的性質
直径 1280 km[4]
1280 ± 210 km[5]
1200+300-200 km[6]
最小直径 529 km[7]
スペクトル分類 [6]
絶対等級 (H) 2.0[1]
アルベド(反射能) 0.185+0.076-0.052[5]
0.18[6]
表面温度 26 ~ 46 K[8]
(-247 ~ -227 ℃)
発見
発見日 2007年7月17日[1]
発見者 M. E. Schwamb
マイケル・ブラウン
デイヴィッド・ラビノウィッツ[1]
別名称
別名称
225088[1][9]
2007 OR10[1]
■Project ■Template

(225088) 2007 OR10[1]とは、散乱円盤天体[3]に属する小惑星の1つである。名前が付いていない太陽系の天体としては最も大きい。

軌道の性質[編集]

(225088) 2007 OR10の軌道(黄)
海王星との3:10の軌道共鳴

2007 OR10は、軌道長半径がほぼ100億km(66.95AU)の軌道を持ち、離心率0.50というかなりゆがんだ楕円軌道を持つ[1]。このため、遠日点距離は約150億km(100.56AU)にも達する[1]。公転には実に547.8年もかかる[1]。前回の近日点通過は1856年8月1日[1]のことであり、次回の通過は2404年6月7日になると算定されている。この公転周期は、海王星と3:10の軌道共鳴をする共鳴外縁天体となっている[9]

準惑星(上)、準惑星候補天体(中)、地球(下)の大きさの比較

物理的性質[編集]

直径[編集]

2007 OR10は、視等級が21.34等級[2]の地球から極めて遠くにある天体である。標準等級(小惑星としての絶対等級)としては2.0等級[1]である。直径は不明であるが、最低でも529km[7]以上であると考えられる。アルベドは0.18程度[5][6]と推定されており、そこから求められる直径は1000km〜1500km[4][5][6]である。この大きさは準惑星とされる要件である「自分自身の質量によって静水圧平衡形状になっている」可能性を持つ値であることから、2007 OR10準惑星候補天体である。最も可能性が高い値である直径1280kmとすれば、冥王星衛星であるカロンより大きく、太陽系外縁天体の中で5番目、太陽系の中でも25番目に大きな天体となる。また、まだ名前が与えられていない発見・観測された天体としては最も大きい。

表面の様子[編集]

2007 OR10の表面はクワオアーと似ており、赤い色をしている[6][10]。しかしスペクトル分析の結果は、表面に水のがあることを示している[6][10]。表面が氷で構成されている場合の色は白色なので、表面が赤色である原因として、メタンが宇宙からの放射線によって重合した赤色の有機化合物へと変化した霜である可能性が挙げられている[6][10]。表面温度は最大で46K[8](-227℃)になると推定され、表面のメタンが蒸発し薄い大気を作る可能性がある[6][10]。2007 OR10は、メタンの薄い大気を保持するだけの重力を持つ[6][10]。逆に、冥王星で見られるような窒素や一酸化炭素は、2007 OR10の重力では保持できず、数億年の時間を経るうちに蒸発してしまっていると考えられている[10]

名称[編集]

2007 OR10の正式な名前は、2012年現在まだ決まっていない。

発見者のマイケル・ブラウンは、2007 OR10をあだ名として「白雪姫」(Snow White)という名称で呼んだ。これは当初2007 OR10がかなり大きな氷の天体と思われていたことに由来する。しかし実際には、2007 OR10の大きさは確かに大きめであるが、太陽系外縁天体としては平凡な大きさであり、また色も白ではなく赤みをおびていることから、不適切な名称として取り下げられている[10]。しかし、2007 OR10は白雪姫にはなれないが、七人の小人(dwarf)=準惑星(dwarf planet)になる可能性はある。

関連項目[編集]

出典[編集]

[ヘルプ]
前の小惑星:
(225087) 2007 LZ8
小惑星
(225088) 2007 OR10
次の小惑星:
(225089) 2007 PG28