関西国際空港連絡橋

提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

関西国際空港連絡橋
(スカイゲートブリッジR
Skygate Bridge R.jpg
所在地
大阪府泉佐野市りんくう往来北
- 泉佐野市泉州空港北
長さ 3,750m
形式 トラス橋
建設 1987年 - 1991年
橋の分類
形式 -
一覧
橋の一覧
  

関西国際空港連絡橋(かんさいこくさいくうこうれんらくきょう)は、大阪府泉佐野市りんくうタウン関西国際空港島を結ぶ、橋長3,750mの世界最長のトラス橋である。 関西国際空港島の唯一の陸上アクセスを担い、スカイゲートブリッジR の愛称が付けられている。

目次

[編集] 概要

上部構造は、上に道路(6車線)、下に鉄道複線)が走る2階建て構造で、さらに電気・ガス・水道・電話などのライフライン全てがこのを利用する。鉄道橋としては東北新幹線第1北上川橋梁の3,868mに次ぐ長さで、JR在来線・私鉄では最長である。 管理者は、鉄道部分が関西国際空港株式会社、道路部分が西日本高速道路株式会社である。道路部分は2009年4月29日に関西国際空港株式会社から西日本高速道路株式会社へ移管され、一般国道481号に編入された。

準大手ゼネコン戸田建設の施工で1987年に着工し、1991年に竣工した。土木学会田中賞(1991年)受賞。100年に1回の大地震台風にも耐えられるよう設計されている。

同橋道路部の両端(あわせて約1km)にはポール照明が、中央部(約1.8km)には高欄照明がそれぞれ採用されている。これは、航空法によって高さが制限されている事に加え、パイロット船舶に対して有害なを与えない為である。

スカイゲートブリッジRの"R"は、「Road」、「Railway」、「Rinku」の頭文字から採られているが、「Rainbow」、「Relationship」、「Remember」、「Registered trademark」(ただし商標登録はされていない)などにも通じるようになっている。当初連絡橋は2本つくる計画であったので、に向かって右側にある橋は「Right」である。

[編集] 連絡橋の国有化

連絡橋は、関空会社が約1500億で建設し管理していた。しかし建設費の有利子負債が関空会社の経営の足かせになっているため、国による買取・管理を強く求めていた。

2007年12月、連絡橋道路部分を国が関空会社から買い取る財務省予算原案が内示され、国有化の計画が決まり、2009年3月17日に国有化が閣議決定された。国有化のスキームとしては、国道481号一般有料道路を新たに整備する事とし、実際には建設に替えて関空会社から買い取るという形をとった。具体的には、2009年3月26日に連絡橋道路部分に相当する区間が国道481号の指定区間とされ、2009年4月16日日本高速道路保有・債務返済機構と西日本高速道路株式会社との協定が変更された事で、一般有料道路「関西国際空港連絡橋」の整備が確定した。ついで、2009年4月29日に連絡橋道路部分を国土交通省と西日本高速道路株式会社が約700億円(資産価値は約780億円と試算)で買い取り、一般有料道路「関西国際空港連絡橋」が「開通」した。

2009年4月29日午前0時から、道路部分の管理は西日本高速道路株式会社に引き継がれ、国道481号に編入された。同時に自動車通行料金も車種ごとに半額程度に値下げされた。西日本高速道路株式会社が管理する他の有料道路と同様、保有しているのは日本高速道路保有・債務返済機構である。

なお、今回の売却には鉄道部分は含まれず、引き続き関空会社が所有し、鉄道会社が使用する。

この国有化により固定資産税・年約8億円を得られなくなる泉佐野市は、通行車両から往復150円の通行税を徴収する条例案を2008年8月の市議会で可決していた。しかし、2009年2月に国土交通省より減収分を補填できる財政支援策が提案され、それを受け入れた市により、この条例は廃止された[1]

[編集] 通行料金

関西国際空港から望む
りんくう公園南袂から望む

[編集] 道路

通行料金は本州から空港島へ向かう途中にある料金所で往復分をまとめて支払う。以前はETCが利用出来なかったが、2007年3月1日より利用可能となっている。

2009年4月29日から、道路の国有化、管理者の変更に伴い通行料金が値下げされると共に、ETC利用者に対しては2009年8月31日までの期間限定ではあるが通勤割引深夜割引が導入された[2][3]。その後、この割引は2010年3月31日まで延長されることが発表された[4]。また、管理者の変更により、ETCマイレージサービスでポイントがつき(50円につき1ポイント)、マイレージの還元も可能になった。 以下は、値下げ後の通行1回あたり往復分通行料金である。

車種 軽自動車 普通車 中型車 大型車 特大車
料金 600円 800円 1000円 1300円 2200円

以下は2009年4月28日までの往復分の料金である。

車種 軽自動車 普通車 中型車 大型車 特大車
料金
祝日
1200円
(1000円)
1500円
(1000円)
1800円 2700円 4700円
回数通行券(11枚分) 12000円 15000円 18000円 27000円 47000円

回数券は2008年9月20日をもって発売中止し、料金が変更される2009年4月29日以降は使用出来なくなる。未使用分については同日以降、関空第1駐車場管理事務所にて払い戻しを行う。

[編集] タクシーの通行料

客を乗せて関空島に入ったタクシーは空車で(客を乗せずに)関空島を出なければならず、逆に関空島から客を乗せるには空車で関空島に入らなければならない。

連絡橋の通行料金は客が負担する事となるが、客は片道しか連絡橋を通らないので、国有化され西日本高速道路株式会社に移管される以前の2009年4月28日までは、タクシーの通行料金は往復の1,500円ではなく、特別に750円(片道の料金に相当)であった。

しかしながら、この特例措置は国有化・西日本高速道路株式会社への移管以降(2009年4月29日から)は廃止され、タクシーも通常往復料金の800円を払う事となった。

タクシーの利用者にとっては、事実上50円の値上げであり、また片道なのに往復の800円を払わなければならないので、不公平感が生じている。また、差額の50円や、片道分の400円を誰が負担するか(客が払うかタクシー運転手・会社が払うか)は、個々のタクシーにより対応が分かれていて、混乱が生じている。

なお西日本高速道路株式会社は、タクシーの通行料金について見直す方針はないとしている。

さらに、ETC割引に関しても問題が生じている。ETC割引は関空島へ入る時の時間帯により適応される為、空車で割引外の時間に関空島へ入り、割引対象時間帯に客を乗せて出る場合、客としては割引料金のつもりだが、実際にはタクシーは割引されていない料金を払わなくてはならない。これも上記の問題と同じく、混乱が生じている。

[編集] 鉄道

JR関西空港線
南海空港線
  • りんくうタウン駅-関西空港駅(片道350円)
  • 泉佐野駅-関西空港駅(片道470円)
  • なんば駅-関西空港駅(片道890円)

[編集] 接続路線

関西空港連絡橋をふくめた阪神地域の主な有料道路

[編集] 道路

[編集] 鉄道

※関西国際空港株式会社が第3種鉄道事業者


[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

他の言語