フライブルク
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| 紋章 | 地図 |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 連邦州: | バーデン=ヴュルテンベルク州 |
| 行政管区: | フライブルク行政管区 |
| 地域連合: | シュートリッヒャー・オーバーライン地域連合 |
| 郡: | 郡独立市 |
| 緯度経度: | 北緯 47度59分 東経 07度51分 |
| 標高: | 海抜 278 m |
| 面積: | 153.06 km² |
| 人口: | 218,835人 (2008年9月31日現在) [1] |
| 人口密度: | 1,411 人/km² |
| 外国人: | 14.1 % |
| 郵便番号: | 79001 - 79140 (旧: 7800) |
| 市外局番: | 0761 |
| ナンバープレート: | FR |
| 自治体コード: | 08 3 11 000 |
| 市の構成: | 41 市区 |
| 市庁舎の住所: | Rathausplatz 2-4 79098 Freiburg im Breisgau |
| ウェブサイト: | www.freiburg.de |
| 行政 | |
| 上級市長: | ディーター・ザロモン (Dieter Salomon) (GRÜNE) |
フライブルク(標準ドイツ語:Freiburg アレマン語:Friburg)はドイツ連邦共和国の南西部の都市。バーデン=ヴュルテンベルク州に属する。人口、約21万9千人(2008年)[1]。 正式にはフライブルク・イム・ブライスガウ(標準ドイツ語:Freiburg im Breisgau アレマン語:Fribug im Brisgau)と称する。
環境保護で先進的な取り組みをしていることで有名であり、日本でも環境首都フライブルクという呼称で紹介されることが多い。
なおスイスにも同名の街があり、ドイツ語ではフライブルクと称するが、日本ではフランス語読みのフリブール(Fribourg)として知られている。フリブールの項を参照。
目次 |
[編集] 地勢・産業
黒い森(シュヴァルツヴァルト)の南、ライン川沿いに位置している。1960年代から公共交通整備・太陽光発電など環境保全に取り組んでおり、環境首都として近年有名になりつつある。大学都市であり、フライブルク大学や教育大学・音楽大学の学生や教職員などが多く居住している。近隣の都市としては、約65キロ北にフランスのストラスブール、約50キロ南にスイスのバーゼルが位置している。約50キロ東には、ドナウ川の源流とされる地ドナウエッシンゲンがある。外国人へのドイツ語教育機関であるゲーテインスティテュートがある。
[編集] 環境首都
フライブルクは環境政策で先進的な都市として知られており、欧州の都市環境保護キャンペーンなどでも何度も賞を受けるなどしている。環境首都という呼称は、ドイツ環境支援協会による自治体コンクール「自然・環境保護における連邦首都」において1992年に最高点を獲得し、「環境首都」として表彰されたことに由来する。
フライブルクの環境政策で有名なのは、廃棄物・リサイクル政策、自然エネルギー政策、交通政策、都市計画・景観政策などである。元はと言えば1970年代に酸性雨によって黒い森が枯死の危機に瀕し、なおかつ近郊のヴィールに原子力発電所を建設する計画が持ち上がり、原発反対運動が起きたのがきっかけであった。1975年にフライブルクに設立されたBUND(ドイツ環境自然保護連盟)などが中心となって、フライブルクは黒い森を守るために、エネルギーでは脱原発・自然エネルギー推進をとり、大気汚染対策としてクルマ依存からの脱却と公共交通・自転車の強化を採用した。自然エネルギーでは太陽光発電の普及を中心にしている。交通面では都心への自動車乗り入れを制限し、以前より走っている路面電車(LRT)を強化すべく、郊外部への延伸工事を行い、パークアンドライドを整備するなどの諸政策をとった。また、旧フランス軍駐留地である市南部のヴォバーン(Vauban)地区では、フォーラム・ヴォバーンというNPOの活動により、エコロジーを重視した団地が造成されている。
フライブルクの環境政策は単に環境対策上の成果にとどまらず、経済面でもプラスの効果をもたらした。まずは太陽光発電をさらに推進するために、太陽光発電の研究機関を誘致した。この研究所が中核となり、太陽光関連企業がフライブルクに立地するようになり、フライブルクはドイツにおける太陽光発電の重要な開発・生産拠点となった。太陽光発電はフライブルクに新たな雇用を生み出したのである。
また、環境政策の先進事例と紹介されたため、各国から視察が相次いだ。視察団向けに環境ツアーが組まれるようになった。すなわち、環境政策も一つの観光資源として、観光産業としての役割も果たしている。ちなみに、市役所やNGOなどフライブルクの各機関ではあまりにも視察が増加したために、現在では多くの機関への視察やヒアリングは有料となっている。
(フライブルクの環境政策については、資源リサイクル推進協議会編『徹底紹介「環境首都」フライブルク』(中央法規出版、1997年)や今泉みね子『フライブルク環境レポート』(中央法規出版、2001年)などで詳しく紹介されている)
[編集] 歴史
フライブルクは、シュロスベルクという小高い丘の麓に、ドライザム川に沿って発達した町である。1008年には、川の南側に位置するヴィーレ地区に触れた記録がある。1091年には、ツェーリンガー公により、シュロスベルクに城が建設された。1120年に、ツェーリンガー公コンラッドとベルトルト3世により、市場と都市の権利が与えられた。1200年には、ベルトルト5世によって大聖堂ミュンスターを建設する工事が開始されており、工事の費用には、主としてシュヴァルツヴァルトにある銀鉱山の収益が充てられた。
[編集] 交通
フライブルクは、1984年にドイツで初めて「環境定期券」を導入した都市として知られている。その特徴は、定期を所有している人が市内の路面電車とバスの全路線を利用でき[2]、日曜日には1枚で家族全員が利用できる点にある。さらに、1991年には、1市2郡を走る14交通会社の全路線を利用できる「レギオ環境定期券」となった。その後、この種の定期券がドイツ各地に普及したため、1996年に「レギオカルテ」と改称されている。
フライブルクの都心はトランジットモールが整備され、路面電車やバスの利用が便利なので、公共交通が広く市民に利用されている。路面電車の路線を乗り換えるのに便利なように、都心のベルトルズ・ブルネン停留所では、複数路線の電車が同じ時刻に到着して数分間停車することとなっていて、利用者は自由に乗り換えることができる。
フライブルク大聖堂、新旧市庁舎、フライブルク大学などが集まる旧市街地には、マイカーが入るのを規制し、裏通りに商品の運搬車などの業務用車両が入ることだけが認められている地区がある。もちろん、そのすぐ外側の都心環状線まではマイカーで来て、車を駐車することも容易である。都心環状線周辺には、大規模な駐車場が何ヶ所も整備されており、全体で4,000台以上の駐車容量がある(1998年のデータによる)。また、駅の跨線橋の脇には、1,000台の自転車を収容できる有料自転車ステーションが設置されている。ただ、この台数では不足しているようで、駅前の道路脇などに、所狭しと多数の自転車が置かれている。
[編集] ギャラリー
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フライブルク大学のキャンパス |
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路面電車(コンビーノ) |
[編集] フライブルグ出身、またはゆかりのある人物
- ベルトルド・シュバルツ - 錬金術師
- マルティン・ヴァルトゼーミュラー - 地図製作者
- カール・ラーナー - 神学者
- ヴォルフガング・ショイブレ - 政治家
- ベンヤミン・レーベルト - 小説家
[編集] スポーツ
- SCフライブルク - 現浦和レッドダイヤモンズ監督のフォルカー・フィンケがかつて監督を務めたクラブ。
- フライブルクFC - かつて栄光を飾った名門クラブ。現在は6部の地域リーグに所属。
[編集] 姉妹都市
ブザンソン、フランス、1959年より
インスブルック、オーストリア、1963年より
パドヴァ、イタリア、1967年より
ギルフォード、イギリス、1979年より
マディソン、アメリカ合衆国ウィスコンシン州、1987年より
松山市、日本、1989年より
リヴィウ、ウクライナ、1989年より
グラナダ、スペイン、1991年より
エスファハーン、イラン、2000年より
フライブルクのインフォメーションセンター内には、姉妹都市の松山インフォメーンョンが設置され、日本人のスタッフが常駐していた。しかし2008年3月現在、活動を休止している。
[編集] 脚注
- ^ a b "Statistisches Landesamt Baden-Württemberg - Landesinformationssystem (LIS)". Statistisches Landesamt Baden-Württemberg, Stuttgart. 2009年4月27日 閲覧。
- ^ 当時のドイツでは、この種の全路線定期は購入者本人しか利用できず、そのため写真付きの定期券であるのが通例であった。スイスに近いフライブルクは、チューリッヒやバーゼルを参考に、このような定期券の導入に踏み切った。参考HP:[1]
[編集] 外部リンク
- フライブルクの公式サイト(ドイツ語、英語、フランス語)
- 大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館 領事館が作成した「環境先進国ドイツ」という日本語の冊子の5章で、フライブルクの環境政策が紹介されている。領事館サイトからもPDF版をダウンロード可能。
- ハイライフセミナー「挑戦 地域から日本を変える―日本の環境首都への道― part Ⅱ」 日本の環境首都コンテストの先進事例としてドイツ・フライブルクが紹介されている。