アロンドラ・デ・ラ・パーラ

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アロンドラ・デ・ラ・パーラ (2014年)

アロンドラ・デ・ラ・パーラ(Alondra de la Parra, 1980年10月31日 - )は、メキシコ指揮者フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカスの創設者および芸術監督を務める。メキシコ観光省文化大使

人物[編集]

小説家脚本家の父と社会学者で教育者の母のもと、ニューヨークに生まれる。彼女が2歳の時にメキシコに移住する。

7歳でピアノを、13歳でチェロを習い始め、その頃に指揮者を志すようになった。15歳の時にイギリス寄宿学校に学び、メキシコに戻るとメキシコシティの音楽研究センターにて作曲を学ぶ。さらに19歳のときにニューヨークに移り、マンハッタン音楽学校に通う。そこでピアノをジェフリー・コーエンに、指揮をケネス・キースラー英語版に師事する。

ニューヨークでは指揮者の助手を務め、「遊びも趣味も全て犠牲にして勉強をしてきた」と語るほどの努力の甲斐もあって、客演で全米各地のオーケストラを指揮するに至った。

2004年、23歳の時にニューヨークを本拠に、世界20カ国以上の若手演奏家からなるフィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)を創設した。POAでは、ニューヨークにて定例コンサートを開いている他、メキシコ・ツアーなどを行っている。

2005年、ヴァーモント州のアメリカ音楽祭の音楽監督に就任する。

2010年、CDデビュー。POAとの共演でMi Alma Mexicanaをリリース。

2011年9月、初来日。ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラを指揮する。

2012年9月、2度目の来日。東京フィルハーモニー交響楽団を指揮、バンドネオン奏者三浦一馬と共演する。

近年、客演で指揮した主なオーケストラに、ニューワールド交響楽団ダラス交響楽団ヒューストン交響楽団サンフランシスコ交響楽団フェニックス交響楽団サンアントニオ交響楽団ロスアンジェルス室内管弦楽団エドモントン交響楽団英語版ロシア国立交響楽団サンパウロ交響楽団英語版メヒコ州立交響楽団英語版ワシントン・ナショナル・オペラ英語版などがある。

外部リンク[編集]