はさみ
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はさみ(鋏)は、物をはさみこむことによってつかむ、もしくは切断するための道具である。形態としては、支点が作用点から離れている和鋏型、支点が中間にある洋鋏型がある。
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[編集] 洋鋏
[編集] 仕組み
通常は2枚の刃が形成された部品を蝶番でつなげた構造になっており、このつなげた部分が支点になる。支点部分で2つの刃はある角度の範囲で回転するようになっている。2枚の刃が交わった部分で、間にはさんである紙や布が切断されるしくみである。刃の接触点に剪断する力を集中するように、刃はわずかにひねられている。これをひねりと呼ぶ。また、切る対象に依って、刃と刃のあたる角度を変えるために裏側にスキと呼ばれる隙間をつくっている。これによって例えば、髪の毛のような軽い材質でかつ、硬い表面のものでも切ることができる。正確に切らなければならないものほど、精密に調整したスキとひねりが必要である。また、用途によって、刃の形も異なる[1]。
[編集] 材質
はさみは切断工具であるため、固い鋼を使ったものが多い。一般の事務用、工作用のものでは錆に強いステンレス鋼を使ったものが主流である。最近では、表面にフッ素コート加工を施して糊やテープによるベタつきを防ぐ工夫をした商品も一般化している。
子供用にはプラスチック製のはさみもある。
特殊な用途向けに、切断されるものに対して磁気の影響を及ぼすことがないように、セラミックで作られたはさみもある。
さらに理美容師などが使用するはさみの高級品にはコバルト製の物まである。
[編集] 右利き用と左利き用
通常のはさみは右利き用に作られているが、左利き用のものも少数であるが市販されている。利き手と異なる向きにつくられたはさみを使用するのは困難が伴う。これは、はさみのかみ合わせ部分に対する力の配分が逆になってしまうため、かみ合わせ部分を広げる方向に力が入ってしまうからである。
左利き用のはさみは、右利き用のはさみと完全に左右が反転した、総左と呼ばれるものと、持ち手の部分のみ左右が反転した足左と呼ばれるもの(かみ合わせ部分は右利き用と同じ)がある。足左は、右利き用のはさみになれた人、すなわち、かみ合わせの力配分を右利き用にしている人が、持ち手の部分だけ左用にしたい場合に使われる。逆に、足左になれている人は、総左のはさみをうまく使いこなせない。これは、足左のはさみの力の配分方法と、総左のはさみの力の配分方法が反対になるからである。
足左のはさみは、本来の左利きのはさみとは違い、一種便宜的なはさみであるため、市場に出回る量は少ない。
なお、右利き用のはさみではあるが、右手、左手どちらでも持てるような、ユニバーサルデザインにしたはさみもある。足左のはさみと同じように使うことができる。
[編集] 和鋏
日本には、1枚の金属板の両端が刃になっており、これをU字形の曲げたはさみも存在する。この鋏は、支点がばねのようになっており、切断後力を弱めると、はさみの刃の部分が開く構造である。この形態のはさみを和鋏と呼び、洋鋏と区別する。現代の日本では洋鋏が主流であり、和鋏は糸切り鋏など限定的な用途に使用されることが多い。
[編集] 歴史
紀元前1000年ごろの古代ギリシアのものとされるはさみが発見されており、古代から使われていたと考えられている。
日本では6世紀に中国を通して伝わったと考えられており、この時代の古墳からの出土例もある。量産されるようになったのは江戸時代からといわれる。
[編集] 法律による規制
日本においては、所持には法律による規制がある。正当な理由[2]を持たずに隠して携帯[3]することは軽犯罪法に抵触するため、科料、勾留されることがある。
また、刃体の長さが8センチメートル3を超える洋鋏は、銃刀法第22条によって、業務その他正当の理由[4]のない限り原則携帯することが禁止されている。