鹿せんべい

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鹿せんべいは白地の証紙で十文字に束ねられている
販売中の鹿せんべいをなぜか奈良の鹿は食べない

鹿せんべい(しかせんべい)は、奈良市奈良公園周辺に生息している野生の鹿へ観光客が与えるために販売されている餌である。一般財団法人奈良の鹿愛護会の登録商標となっている。奈良の鹿愛護会では証紙を販売し、製造、鹿せんべいの販売は別である。公式のせんべいは鹿のマークが入った証紙でせんべいを束ねているが、一部で非公式の鹿せんべいも販売されており、これらは無地の紙でせんべいが束ねられている。公式の鹿せんべいの売上金は同会の活動資金になっている。証紙は万が一食べられても鹿の体に害のない様、100%パルプ、大豆インクで出来ている。

材料[編集]

米ぬかでできている。砂糖を使用していないので鹿に優しい。人間も食べることができるが衛生上食べない方がよい。

与え方[編集]

通常、鹿は売店で客がお金を払うのを見計らって群がってくる。ここで鹿せんべいを束ねている紙をはがすのに手間取ると、軽く頭突きをしてきたり、服やカバンを口で引っ張って催促してくる場合がある。特に食べ物の少ない冬季は、鹿せんべい販売所の周辺には他の季節よりも多くの鹿が群がって鹿せんべいを買う客が来るのを待っているので、時には十頭を超える鹿に囲まれることもある。なお、奈良公園の鹿は裸で積んであっても販売中の鹿せんべいを狙わない。

一枚ずつ鹿に与えながらゆっくり後ろに下がって行くと一頭一頭に与えることができる。ちなみに、束ねた紙も鹿に与えることができる。この際、すぐに与えずに高い場所で見せると、鹿は軽く会釈するように頭を上下に振る。この動作を見たらせんべいを与える。あまりにじらすと鹿は怒って角で突いてきたり前足で蹴ったりすることがある。鹿せんべいがなくなったら、ぱっと手を開き、無くなったことを伝える。半分を残して鞄などにしまっても、鹿は匂いでまだ残っていることに気付くので無意味である。が、とことん無視しつつ早足で移動すれば、そのうちにほとんどの鹿があきらめて去る。

イベント[編集]

鹿せんべい飛ばし大会が1993年以来、毎年若草山の山開きの日(春分の日)に行われている。参加料は300円。大会では大会用の特製サイズのせんべいが使われ、「投げたせんべいを鹿が食べてしまった場合、その鹿の右前足までの距離を記録とする」、「計測済みのせんべいは鹿が食べるのでそのままにしておく」などのルールがある。

2008年までの大会公式最高記録は2008年度の59.0m。2008年8月の夏休み特別イベントでの臨時開催では74.55mの記録も出ている。

恒例のように若草鹿之助のライブがある。

  • テーマソング:鹿せんべいツイスト

歴史[編集]

  • 1791年に出版された『大和名所図会』の春日の茶屋では、茶屋の客が鹿に平面状の餌(せんべいらしきもの)を与えている風景が描かれている。

外部リンク[編集]