高橋龍也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
本来の表記は「髙橋龍也」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。

髙橋 龍也(たかはし たつや、本名同じ、1970年11月 - )は、石川県出身のクリエイター・脚本家である。かつてはアクアプラスプレイムなどで主にゲーム制作を、現在は主にアニメの脚本家業を中心に活動している。キャリアを共にするイラストレーター水無月徹と組む際には、2人で1つの共同ペンネームとして高彦達哉(たかひこ たつや)というペンネームも用いる。

なお、正しい名義は「髙」の字を使った『髙橋龍也』である[1]が、かつてはPCの大半が「髙」の字に非対応であったことから、通用される「高」の字をあてた「高橋龍也」でクレジットされていた。[2]

来歴[編集]

大学 ~ Leaf以前[編集]

大学時代、現在に至るまで創作活動を共にする水無月徹と同じサークルで親交を深める。

大学卒業後、ゲームメーカー『タイトー』に就職。この際、6ヶ月の研修期間で店舗運営やカラオケ機器の営業などに携わり、のち開発部に所属。各種映像の制作に関わる部署であったと言う[3]。一方、水無月徹は大学中退後「TGL」に就職。同社ゲームのキャラクターデザインを担当し、キャリアを開始する。

この時期、髙橋と水無月の2人で『デッドエンドワールド』という漫画を制作。髙橋が設定・脚本および仕上げ、水無月が作画を担当したこの作品[4]を出版社へ持ち込むも、連載直前で雑誌が廃刊。(この漫画の主人公である「ルミナ姫」は後の『To Heart』のマルチの原型となったという)[5]

その後、水無月はTGLから(当時はPC向けの)ゲーム・音楽制作会社であった『有限会社ユーオフィス』(後の『株式会社アクアプラス』)へ移り、原画担当として同社のアダルトゲームブランド『Leaf』立ち上げに携わる。

Leaf時代[編集]

『Leaf』ブランド2作目である、「『Filsnown』の発売(1995年8月3日)くらい」の時期に、水無月徹に誘われユーオフィスに入社[6]。1995年11月に『ユーオフィス』名義で発売されたゲーム『LEGAM』で「テストプレイ」としてクレジットに名を載せる。

1996年には、ユーオフィスの『Leaf』ブランドにて、メインスタッフとして関わる初の作品『(1996)』の製作に参加。続けて同年のうちに『(1996)』、翌年に『To Heart(1997)』と、企画・脚本として制作に携わる。LEAFはこの3作を通して、アダルトゲーム界のトップメーカーとなった。

『To Heart(1997)』以降は、Leafブランドのファンディスクや、PlayStation版『ToHeart(1999)』を制作。内部的には企画チームの増強や、アニメ版ToHeart(1999)のシナリオ監修、各種出版物やカードゲームの企画・監修・制作などに追われる[7]。そのためか、ゲームへのメインスタッフとしての参加は一時的に減り、ゲームへの関わりはサブシナリオ[8]やおまけゲーム[9]が中心となる。

Leaf退社[編集]

2000年7月14日にアクアプラスを退社(後に同社からの外注で『痕リニューアル版(2002)』シナリオを手がける)。その後Leaf時代の盟友、水無月徹・ろみゅとともに有限会社プレイムを設立、水無月とともに取締役に就任。

PLAYM時代[編集]

2年から4年前後の開発期間を経て、2004年4月にプレイム初の作品『リアライズ』を発売。その2年後の2006年12月に第2作目、『レイナナ』を発売(販売本数にして3,000本以下)。『レイナナ』の次回作もプレイム公式ウェブサイト上で断片的に構想をみせてはいたが、しばらく後にウェブサイトの更新が途絶え、あわせて髙橋の表立った活動もみられなくなる。2009年4月になって、プレイムの親会社にあたるビジュアルアーツ社長・馬場隆博のコメントで、ブランドとしてのプレイムの解散と髙橋と水無月の両名が東京に向かった旨が非正式ながら明かされた。(なお2014年現在、髙橋自身の認識によればプレイムの開発チームは存続しており、いずれ水無月徹とゲーム制作に参加することがあればプレイム所属となるだろうという[10]

脚本家として 〜現在[編集]

その後、アニメ脚本家・小説家の黒田洋介に誘われ、脚本家業を開始[11]。2008年10月放送のテレビアニメ『かんなぎ』のゲスト脚本(第9話)からキャリアを開始する。

以降、アニメ作品への話数参加を中心に、実写映画やコミカライズなどを含め、脚本家として仕事を続ける。かつて活動の主軸としていたゲームの企画・脚本は2006年の『レイナナ』を最後に絶えており、現在ではアニメ脚本業が活動の大半を占める。アニメ脚本家としては、話数脚本での実績を重ね、2015年1月に『アイドルマスター シンデレラガールズ』において、初のシリーズ構成を担当する。

人物[編集]

  • 『To Heart』や『痕』のシナリオを担当した竹林明秀(青紫)とは、高校生時代からの友人で、髙橋の誘いがきっかけになりLeafに入社している。
  • 漫画家あずまきよひことは、Leaf時代の出版物やカードゲームで仕事を共にした。『リアライズ(2004)』のタイトルロゴ製作はあずまが所属する「よつばスタジオ」が担当した。

ビジュアルノベルの発掘[編集]

『雫』では、画面を「見る」のではなく、テキストを「読む」ことを重視して全画面表示のテキスト形式を最初に採用。背景以外は“絵”が存在しないサウンドノベルに比べて、登場人物の立ち絵があることを重視して「ビジュアルノベル」と命名し、Leaf Visual Novel Series(LVNS)としてシリーズ化する。このビジュアルノベル形式が、以後PCアダルトゲーム業界の主流となる。とくに『To Heart』が業界に与えた影響は大きく、本作品がコンシューマへ移植されたことも加担して、これまでPCアダルトゲームを知らなかった一般層にも影響を与えたともいわれる。

受賞暦[編集]

  • Newtypeアニメアワード2013-2014

…脚本賞 第3位 (劇場版『アイドルマスター』脚本について。錦織敦史と共同)


関わった作品[編集]

ゲーム[編集]

※肩書きはスタッフロールより

1995年

  • 『LEGAM』…テストプレイ

1996年

  • 』…キャラクター原案(高彦龍也名義)・シナリオ(おまけシナリオシルエット"ろでぃます")
  • 』…企画・脚本・キャラクター原案(高彦龍也名義)・音楽
  • さおりんといっしょ!

1997年

  • To Heart』…企画・脚本
  • 初音のないしょ!!
    • おまけシナリオ…脚本アシスト・シーン構成
    • LEAF FIGHT'97…企画・脚本
    • 『痕』番外編 柏木家の夜…脚本・キャラクター原案(高彦龍也名義)・音楽

1998年

  • WHITE ALBUM』…企画立案・シーン構成・スクリプト(おまけテキストより)・作詞[12]

1999年

2000年

2002年

2003年

  • To Heart PSE』…企画・原案・脚本(※移植)

2004年

2005年

2006年

  • レイナナ』…企画・脚本・作詞(エンディングテーマ)・演出

アニメ[編集]

1999年

  • To Heart』…シナリオ監修、およびソフト付属の映像特典の脚本(3、4、5章[13]

2008年

2009年

2010年

2011年

  • 猫神やおよろず』…脚本:3話、7話、9話
  • THE IDOLM@STER』…脚本:5話、11話、12話、15話、19話、22話、26話(特別編[14])、BD1巻(限定版)特典書き下ろし小説

2012年

2013年

2014年

2015年

時期未定

その他[編集]

ドラマCD

漫画

  • 『リアライズ』…原作
  • 『Others!』…原作。作画は水無月徹。ドラゴンマガジン11月号(2010年)より連載。
  • THE IDOLM@STER』…脚本。作画はまな。ComicREXに2012年10月号から連載。同作アニメ劇場版の特典小冊子に収録された漫画も同様。

イベント台本

  • 『夏色キセキフェスティバル』…朗読劇台本(綾奈ゆにこと共同)

カードゲーム

小説

ニコニコ動画

(本人曰く「クリエイターのお遊び企画」。ニコニコ動画に限られるものか、どうした展開を行うものか、等は不明。[20]

映画

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 2014年現在、髙橋自身のtwitterアカウントも「髙」橋龍也の名義である。
  2. ^ ゲーム・アニメにおけるクレジットとしては、2009年の明日のよいち!脚本仕事以降、本来の「髙橋龍也」名義となった。印刷物などで極力「髙」でお願いしていると言う。ソースは髙橋自身のtwitterでの呟き。当該ツイートは(1)
  3. ^ ムック本『遊べる美少女ゲームクロニクル』、および高橋のtwitterでの呟きなどによる。twitterでの当該ツイートは(1)(2)(3)など
  4. ^ 作業分担については髙橋自身のtwitterによる。当該ツイートは(1)
  5. ^ 『ToHeart』ムック、および高橋のtwitterでの呟きより。twitterでの当該ツイートは(1)
  6. ^ 入社時期については、髙橋自身のtwitterでの呟きによる。当該ツイートは(1)
  7. ^ 髙橋自身のtwitterでの呟きによる。当該ツイートは(1)、また、髙橋と水無月によるサイト『BungleBungle』にもこの時期の仕事についての言及がある。
  8. ^ まじかるアンティーク(2000)』のなつみシナリオ
  9. ^ 猪名川でいこう!(2000)』収録の「NightWriter」
  10. ^ 髙橋当人のtwitterによる。「プレイムの開発チームは、いまはバラけてしまっていますが、いまでも存在はしています。いつか水無月とゲームに参加することがあれば、プレイム所属という形になると思います。」当該ツイートは(1)
  11. ^ 黒田洋介に誘われた、との言及は当人のtwitterによる。当該ツイートは(1)
  12. ^ ゲーム中で作詞をするキャラクターの名義でクレジットされているが、実際にAパートの詞を書いたのは髙橋だという。Bパートは同僚の故人・竹林明秀が担当。ソースはtwitterでの髙橋の呟き。(1)(2)(3)(4)(5)
  13. ^ 水無月徹がアイデアをだし、髙橋が脚本を起こしたという。5章においては青紫も手を加えている。7章のテロップに高橋の名前はないが、水無月と共にセリフの原案などは担当した。ソースはtwitterでの髙橋の呟き。(1)(2)(3)
  14. ^ BD/DVD9巻に収録
  15. ^ 12話は赤尾でこ と連名でクレジット。
  16. ^ BLAZBLUE5話、TV放送時のエンディングクレジットには脚本として髙橋の名前が入っていたが、これはクレジットのミスとのこと。正しくは赤尾でこ脚本。放送直後、髙橋自身がtwitterにて指摘、追って作品公式のtwitterアカウントも訂正を発表 https://twitter.com/blazblue_anime/status/400924800933044224
  17. ^ BD,DVDのオーディオコメンタリーのうち、スタッフコメンタリー5人の中に高橋が参加している
  18. ^ 7話はTV放送時、「川又り絵」脚本としてクレジットされたが、これは誤り。放送後に高橋、および作品公式のtwitterアカウントで訂正が発表された。当該の呟きは(高橋)(作品公式)
  19. ^ 髙橋が脚本を担当したアニメ「アイドルマスター」15話に登場する同名の劇中劇のスピンオフ。構成・監修として具体的にどこまで関わったかは未発表。
  20. ^ twitterにて発表。当該の呟きを挙げる。(1)(2)(3)(4)(5)(6)。 髙橋のほか、水無月徹、水島精二が参加を表明している。(水無月水島、それぞれの呟きを参照のこと)

外部リンク[編集]