高橋三郎 (無教会)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

高橋 三郎(たかはし さぶろう、1920年10月20日[1] - 2010年6月24日)は、無教会主義の独立伝道者。

経歴[編集]

日本統治時代の朝鮮忠清南道生まれ。1945年東京帝国大学工学部卒、1948年恵泉女学園高等学校教師、1950年昭和女子大学助教授、1954年東京大学教養学部卒、同大学院で西洋古典を学ぶ。1955年から1958年まで西ドイツマインツ大学大学院博士課程、1958年神学博士矢内原忠雄に師事し、無教会高橋聖書集会責任者。月刊誌『十字架の言』編者。内村鑑三から3世代目に当たる無教会主義の中心人物。

2010年6月24日、肺炎のため死去[1]

著書[編集]

  • ロマ書講義 第1-5(山本書店 1960年-1971年)
  • ルターの根本思想とその限界(山本書店 1960年)
  • ドイツから見た日本(山本書店 1961年)
  • 無教会精神の探究 無教会と教会の対話を求めて(新教出版社(今日のキリスト教双書) 1970年)
  • 絶望と希望 若人に語る(教文館(現代キリスト教双書) 1970年)
  • キリスト信仰の本質 イエスからパウロへ(新教出版社 1971年)
  • 福音信仰の政治性(教文館 1971年)
  • 生命の原点(新教出版社(原点双書) 1971年)
  • 抵抗と服従の原点(教文館 1972年)
  • 歴史を担うもの 内村精神の展開(キリスト教夜間講座出版部 1972年)
  • 夢と現実主義(新教出版社(原点双書) 1972年)
  • ヨハネ伝講義(待晨堂 1970年-1972年)
  • 地を嗣ぐ者(教文館 1973年)
  • 共観福音書概説(新教出版社 1973年)
  • 教会の起源と本質(新教出版社(今日のキリスト教双書) 1975年
  • 挫折と新生(教文館(現代キリスト教双書) 1975年
  • 主体性の基盤(新教出版社(原点双書) 1975年
  • 地の塩となった人々 わが師・わが友(教文館 1976年)
  • 神の国と地の国(創文社 1977年10月)
  • 戦いの視点 新教出版社 1977年8月)
  • 王としてのイエス マルコ福音書の使信 教文館 1978年4月)
  • ほんとうの生き方(教文館 1979年5月)
  • なぜ無教会か(教文館 1980年7月)
  • 青年期の課題 創文社 1981年8月)
  • 結婚と家庭(教文館 1981年7月)
  • 世界の福音(新地書房 1982年1月)
  • 地の塩となった人々 続(教文館 1983年11月)
  • 荒野の福音(新地書房 1983年10月)
  • 新稿ロマ書講義(山本書店 1983年-1984年)
  • 担いたもう神(小綬鶏社 1984年12月)
  • 苦難の証し人(聖山社 1985年10月)
  • 人生の選択 小綬鶏社 1985年3月)
  • 戦後四十年(教文館 1986年10月)
  • ダビデの歌 詩篇第1篇〜第41篇講義(教文館 1986年6月)
  • 使徒行伝講義(教文館 1987年12月)
  • マタイ福音書講義(教文館 1990年-1993年)
  • あなたはどこにいるか 福音を若人のもとへ 正続(教文館 1990年-1992年)
  • 無教会とは何か(教文館 1994年9月)
  • 新約聖書の世界(教文館 1994年1月)
  • ガラテヤ書講義(教文館 1995年6
  • 第一テサロニケ書講義・病床雑感(教文館 1996年2月)
  • 高橋三郎著作集 全11巻(佐藤全弘武田武長熊川忠編 教文館 2000年)
  • 真理の受肉 週ごとの言葉(教文館 2004年7月)
  • 真理探究の旅 週ごとの言葉(教文館 2005年12月)

共編著[編集]

  • 沖縄問題とキリスト者の責任(新崎盛暉川平朝清共著 聖燈社 1970年)
  • ルターと内村鑑三(日永康共著 教文館 1987年5月)
  • キリスト信徒の生と死(教文館 1989年1月)
  • 仰瞻・沖縄・無教会(島崎暉久共著 証言社 1997年8月)
  • エロヒム歌集 詩篇第42篇〜第72篇講義(月本昭男共著 教文館 2008年11月)

翻訳[編集]

  • ヒルティ著作集 第10巻 人間教育(白水社 1959年)
  • 日本の無教会運動(エミール・ブルンナー 矢内原忠雄共訳 嘉信社 (山鳩叢書) 1959年12月)
  • ヨハネの黙示録 翻訳と註解(エドワルド・ローゼ 三浦永光共訳 NTD新約聖書註解刊行会 1974年)
  • テモテへの手紙・テトスへの手紙・ヘブライ人への手紙 翻訳と註解(ヨアキム・エレミアス、ヘルマン・シュトラートマン 泉治典大友陽子、木幡藤子、関根正雄共訳 NTD新約聖書註解刊行会 1975年7月)
  • 公同書簡 翻訳と註解(ヨハネス・シュナイダー 安達忠夫、大友陽子、斎藤顕杉山好松本武三共訳 NTD新約聖書註解刊行会 1975年3月)
  • マルコによる福音書 翻訳と註解 E.シュヴァイツァー NTD新約聖書註解刊行会 1976年12月)
  • パウロ小書簡 翻訳と註解(P.アルトハウス、H.W.バイヤー、H.コンツェルマン、G.フリードリヒ、A.エプケ 泉治典、大島智夫、小林[テツ]郎、杉山好、松田伊作森田外雄共訳 NTD新約聖書註解刊行会 1979年8月)
  • はじめの愛 すべてはキリストのため(バジレア・シュリンク 教文館 1983年4月)
  • 神の現実 20世紀に体験した神の奇跡(バジレア・シュリンク 大友陽子共訳 第4版 カナン出版 1995年5月)

脚注[編集]

  1. ^ a b 『現代物故者事典2009~2011』(日外アソシエーツ、2012年)p.349

参考資料[編集]

  • 「王としてのイエス」著者略歴

関連項目[編集]