高木隆司

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高木隆司(たかきりゅうじ、1940年10月7日[1]- )は、日本の幾何学工学者、東京農工大学名誉教授。

略歴[編集]

広島県生まれ。1969年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、「鉛直な壁に沿って流れ落ちる液体層におこる波動現象」で理学博士。1969年東京農工大学工学部専任講師となる。1970年同助教授。1983年同教授、のち同名誉教授。神戸芸術工科大学特任教授を経て、2008年に同大学特別教授。所属学会は、形の科学会、形の文化会、日本応用数理学会[2]。2021年、瑞宝中綬章受章[3][4]

著書[編集]

  • 『「かたち」の探究』ダイヤモンド社 1978
  • 『スポーツの力学 上達のポイントを探る』講談社 (ブルーバックス)1983
  • 『かたちの不思議』1984 講談社現代新書
  • 『流れの物理』朝倉書店 (現代人の物理 1988
  • 『形の数理』朝倉書店 (シリーズ<現代人の数理> 1992
  • 『物理学 新世紀を生きる人達のために』海游舎 1992
  • 『キーポイントベクトル解析』岩波書店 (理工系数学のキーポイント) 1993
  • 『まぜこぜを科学する 乱流・カオス・フラクタル』裳華房 (ポピュラー・サイエンス)1994
  • 『現代のダ・ヴィンチ サイエンスとアートの共生』1995 丸善ライブラリー
  • 『巻き貝はなぜらせん形か 「かたち」を科学する』講談社 (ブルーバックス)1997
  • 『理科系の論文作法 創造的コミュニケーションの技術』1997 (丸善ライブラリー)
  • 『力学』2001 (裳華房フィジックスライブラリー)
  • 『理科をアートしよう』2006 岩波ジュニア新書
  • 『「理科」「数学」が好きになる楽しい数理実験』講談社 2008

共編著・監修[編集]

翻訳[編集]

  • Hermann Haken『自然の造形と社会の秩序』東海大学出版会 1985
  • フリードリッヒ・クラマー『カオスと秩序 複雑系としての生命』山中茂,藤島義之,横関健三訳,高木監訳 学会出版センター 2001
  • ビューレント・アータレイ『モナ・リザと数学 ダ・ヴィンチの芸術と科学』佐柳信男共訳 化学同人 2006
  • ELI MAOR, EUGEN JOST『美しい幾何学』監訳,稲葉芳成, 河﨑哲嗣, 田中利史,平澤美可三,吉田耕平訳 丸善出版 2015

論文[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ シブヤ大学
  3. ^ 『官報』号外第99号、令和3年4月30日
  4. ^ 令和3年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 13 (2021年4月). 2023年2月16日閲覧。