高木正勝

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高木正勝
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基本情報
出生 1979年
出身地 日本の旗京都府亀岡市
職業 音楽家映像作家
公式サイト official web site

高木 正勝(たかぎ まさかつ、1979年 - )は、日本音楽家映像作家京都府出身・兵庫県在住。

経歴[編集]

実家は仏教のお寺。自ら撮影した映像の加工やアニメーションによる映像制作と、長く親しんでいるピアノコンピュータを使った音楽制作の両方を手掛けるアーティスト。国内外のレーベルからのCDやDVDリリース、美術館での展覧会や世界各地でのコンサートなど、分野に限定されない多様な活動を展開している。オリジナル作品制作だけでなく、デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーへの参加、UAYUKIのミュージック・ビデオの演出や、芸術人類学研究所、理化学研究所AudiNOKIAとの共同制作など、コラボレーション作品も多数。

2009年のNewsweek日本版で、「世界が尊敬する日本人100人」の1人に選ばれるなど、世界的な注目を集めるアーティスト。

2012年公開の映画「おおかみこどもの雨と雪」(監督: 細田守)の劇伴を手掛ける。


ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • pia (2001年) - CD

ファーストアルバム。アメリカのCarpark RecordsよりリリースされたCD+CD-ROM 2枚組。CD-ROMには映像データ5作品が収録されている。

  • eating (2002年) - CD
セカンドアルバム。ドイツのKaraoke KalkからCDとアナログ盤でリリース。10代の頃から作り溜めた楽曲集。
  • opus pia (2002年) - CD, DVD
アメリカのCarpark Recordsからのリリース。CDとDVD。DVDには初の個展「pia」で発表された11編の映像集。近年の作風とは異なり、映像は全く加工が施されておらず、ビデオカメラで撮影したそのままの状態が使われている。
  • JOURNAL FOR PEOPLE (2002年) - CD, DVD
細野晴臣のレーベルdaisyworld discsよりCDとDVDでのリリース。このアルバムからピアノと電子音の融合がみられる。DVDの映像は後の作風に比べると最小限の加工に留まっておりモノトーンに近い印象のものが多い。他の映像作品と違い、日本で撮影されたものが多い。2006年にCD+DVD 2枚組の形でアメリカのCarpark Recordsよりワールドワイド盤が出版されている。NHK番組「美と出会う」オープニングで使用された "light song" 収録。
  • world is so beautiful (2003年) - DVD
アニエス・ベーの依頼で制作、ショップにて展示された映像10編を収録したDVD。この作品集より独特のカラフルな映像が顕著になる。素材はネパール、トルコ、グアテマラなどで撮影された。細野晴臣のレーベルdaisyworld discsからのリリース。2006年にアメリカのCarpark Recordsよりワールドワイド盤が出版されている。
  • eating 2 (2003年) - CD
ドイツのKaraoke KalkからのCDとアナログ盤でリリース。前作「eating」と同じく10代の頃から作り溜めた楽曲集。
  • rehome (2003年) - CD, DVD
歌(当真伊都子)を中心に添えたアルバム。CD+DVD 2枚組でW+K Tokyo Lab.よりリリース。
  • sail (2003年) - CD
前作「rehome」に引き続き、当真伊都子によるヴォーカル曲を多数収録。細野晴臣のレーベルdaisyworld discsよりリリースされた。「world is so beautiful」より”rama”の音源が収録されている他、Corneliusによる"rama"のリミックス収録。CD extraとして映像2作品の特典がある。
  • COIEDA (2004年) - CD, DVD
デヴィッド・シルヴィアンが歌う"Exit/Delete"や、KUMONのCM音楽にも起用されたピアノ曲 "girls"、当真伊都子による"primo”など幅広い楽曲が収録されたCD+DVDの2枚組。前作までの電子音を基調とした作風から生楽器主体へと変化がみられる。DVDの映像では後の作品へ続く「動く絵画」のような作品が多い。W+K Tokyo Lab.よりリリース。
  • AIR'S NOTE (2006年) - CD
ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のデフスターレコーズからのリリースされたミニアルバムCD。ヴォーカルに田口晴香を起用しギターなどアコースティック楽器中心に彩った"Any" "Wath the World"のほか、"Ophelia" (三菱自動車COLT PLUSのCMではインストバージョンが使用された)、電子音とピアノの融合した "Crystalized"など、亀岡市の自然にインスパイアされた楽曲が並ぶ。
  • BLOOMY GIRLS (2006年) - Book, DVD
初の画集。「動く絵画」のような映像作品 "Bloomy Girls" の静止画像が中心。"Bloomy Girls" "light pool"ほか全4作品を収録したDVDが付属している。
  • Private / Public (2007年) - CD
UA高田漣、OLAibi、ヤドランカ、田口晴香、太田美帆... 10名のミュージシャンと創りあげた優雅でかつ迫力のあるコンサートアルバム。高木自身のピアノ演奏はもちろん、全ての楽曲を生演奏で再現したコンサートは、大きな転換点となった。KUMON CMで使用された "girls"、EPSON CMで使用された "Grace" を収録。ブックレットには高木本人による "girls" の楽譜を掲載。Epiphany Worksよりリリース。
  • Tai Rei Tei Rio (2009年) - CD
前作に引き続きコンサートアルバム。CDと文庫本のセットでEpiphany Worksよりリリース。ポリネシア語で「大きく振れ、小さく振れ」という意味を持つ「タイ・レイ・タイ・リオ」は、松明を振る京都のお祭りで使われる「祭礼祭領(さいれいさいりょう)」という言葉の語源とされている。北の草原や南の島からやってきた祖先、そうした大きな日本地図を描いた時に見えてくる世界観や音楽を、ピアノ、パーカッション、コーラス、ジプシー・バイオリン、イーリアンパイプスなど10名の音楽家による多彩な編成で演奏。各楽曲のテーマやイメージに沿って、人類学者の石倉敏明が世界中の神話や民話を収集。柳田國男の「遠野物語」からや「チベット死者の書」、「チュクチ族の創世神話」、「モンゴルの民間伝承」など、およそ150pの文庫本がセットになって、読み物としての「タイ・レイ・タイ・リオ」も味わえる。
  • 或る音楽 (2010年) - DVD
友久陽志監督による高木正勝コンサート "Tai Rei Tei Rio" のドキュメンタリー映画。音楽とは?芸術とは?音楽が生まれる瞬間とは?なぜヒトは音楽を奏でるのか?その根源的で普遍的な問いに、真摯に向き合った高木と共演ミュージシャンたち。コンサートを含めそのプロジェクトを丁寧に見つめたドキュメンタリー映画。日本全国の映画館で公開された他、カナダ、ドイツ、フランスなど海外の映画祭をはじめ、なら国際映画祭などにも出品上映された。Epiphany WorksよりDVDでリリースされた。
  • おかあさんの唄 (2012年) - シングルCD
細田守監督のアニメーション映画”おおかみこどもの雨と雪”主題歌。歌:アン・サリー、作詞:細田守、作曲:高木正勝。
  • サウンド・トラック- おおかみこどもの雨と雪 (2012年) - CD
細田守監督のアニメーション映画”おおかみこどもの雨と雪”のオリジナル・サウンド・トラック。

配信限定[編集]

  • 'sorato' for au music project (2008年)
アートディレクター森本千絵デザインのコンセプトモデル「sorato」の発表展示用に音楽を制作。坂本美雨との共作。 iTunes配信限定
  • Music for iida 'Light Pool' (2010年)
KDDI iida の携帯電話”LIGHT POOL”に搭載された音源集。 iTunes配信限定
  • TO_NA_RI (2010年)
原田郁子との共作。2台のピアノによる連弾 OTOTOY配信限定
  • Nijiko - EP (2011年)
インテルのWebプロジェクト "The Museum of Me" の為に制作された曲集。iTunes配信限定
  • Niyodo (2011年)
NHKのドキュメンタリー番組「仁淀川」の為に制作された曲集。配信限定
  • Tama Tama (2011年)
蒼井優主演映画「たまたま」(監督:小松真弓)の為に制作された曲を曲集。配信限定
  • Mikrokozmosz 2003-2007 (2012年)
自身の映像作品のサウンドトラック集。配信限定
  • Yu So Ra Me (2012年)
TOYOTA 第五回アートコンテスト、ALWAYS 三丁目の夕日'64のCMに制作された曲集。配信限定

展覧会[編集]

主な個展[編集]

  • pia (2001年) - Pepper's Gallery, 東京
  • JOURNAL FOR PEOPLE (2001年) - Think ZONE, 東京
  • World is so beautifu (2003年) - CAI Gallery, ハンブルク、ドイツ
  • TAKAGI (2006年) - Byblos Gallery, ヴェローナ、イタリア
  • イタコ (2008年) - 山本現代 , 東京
  • Ymene (2010年) - 山本現代, 東京
  • あゆち (2011年) - 文化フォーラム春日井、愛知
  • Ymene (2011年) - Agora Art、台北、台湾

主なグループ展[編集]

  • MOTアニュアル:おだやかな日々 (2002年) - 水戸芸術館
  • CAFE in Mito (2002年) - 東京都現代美術館
  • INTERRUPT (2003年) - シンガポール美術館
  • The gallery at night SKETCH (2004年) - Sketch Gallery, ロンドン
  • アートカレイドスコープOSAKA05 (2005年) - ギャラリーCASO, 大阪
  • Express (2005年) - Duolun Museum of Moden Art, 上海
  • The Evening Traveling (2005年) - Spoltore, ペスカーラ、イタリア
  • BIAS (2005年) - 台北近代美術館
  • NEo / Baroque (2005年) - Bybos Art Gallery, ヴェローナ、イタリア
  • Lido (2005年) - Kunsthalle Dusseldorf, デュッセルドルフ、ドイツ
  • playing JOHN CAGE (2005年) - ARNOLFINI Gallery, ブリストル、イギリス
  • color of empty sky (2005年) - Transplant Gallery, ニューヨーク
  • 光のひろば (2005年) - せんだいメディアテーク
  • スイート メモリーズ (2005年) -北海道立近代美術館
  • Gardens (2006年) - 豊田市美術館
  • Context Series, Part I (2006年) - Museum of Glass, シアトル、アメリカ
  • Trial Balloons (2006年) - MUSAC, レオン、スペイン
  • My heart belongs to... Tokyo (2006年) - Le Cube, イシー・レ・ムリノー, フランス
  • MOT コレクション 2007 (2007年) - 東京都現代美術館
  • 森のなかで (2007年) - 田辺市立美術館和歌山県立近代美術館
  • ライフがフォームになるとき-未来への対話 (2008年) - オスカー ニーマイヤー, サンパウロ近代美術館、ブラジル
  • KITA; Japalese artists meet Indonesia (2008年) - Jogja National Museum, インドネシア
  • Dual Points (2008年) - 京都芸術センター
  • Art Through Nature (2008年) - Koreana Art Cente, ソウル、韓国
  • ダブル クロノス (2008年) - Zuishoji Art Projects, 東京
  • どろどろ、どろん 異界をめぐるアジアの現代美術 (2009年) - 広島市現代美術館
  • トランスフォーメーション (2010年) - 東京都現代美術館
  • Trans-Cool Tokyo (2011年) - 台北市立美術館
  • Invisibleness is visibleness (2011年) - 台北現代美術館 MOCATaipei
  • CAFE in Mito 2011 - かかわりの色いろ (2011年) - 水戸芸術館
  • Cosmic Travellers- toward the unknown (2011年) - エスパス ルイ・ヴィトン東京

仕事[編集]

TV 映像/音楽[編集]

  • NHK "オープニング映像 「美と出会う」 (2001年) - オープニング映像/音楽を制作。
  • NHK "オープニング映像 「ETV」 (2002年) - オープニング映像/音楽を制作。
  • SMAP x SMAP (2003年) - ブリッジ映像/音楽を制作。
  • NHK「神と人が会う日〜京都・葵祭」 (2009年) - オープニング映像/音楽を制作。
  • 毎日放送ニュース番組「VOiCE」 (2009年) - オープニング映像/音楽を制作。
  • NHK「仁淀川」 (2011年) - 音楽を制作。
  • NHK「恐竜せんせい」 (2013年) - 音楽を制作。

CM音楽[編集]

ミュージックビデオ[編集]

映画[編集]

ラジオ[編集]

  • NHKFMシアター"春祭り" (2011年) ラジオドラマ音楽制作。

ダンス[編集]

  • 上村なおか "Wonder Girl" (2004年)出演:上村なおか、アリーサ・カルドーナ、大野慶人、衣装/舞台:皆川明、映像/音楽:高木正勝
  • 森山開次 "曼荼羅の宇宙" (2012年) 音楽:高木正勝

コンサート映像[編集]

楽曲提供[編集]

  • 遊佐未森 "light song" (2003年) - シングル「light song」に収録。
  • 原田知世 "Aie" (2007年) - アルバム「music & me」に収録。

編曲[編集]

  • YUKI "秘密の花園" (2006年) - 松田聖子トリビュートアルバム「Jewel Songs」に収録。
  • "Perpetuum Mobile" (2007年) - ペンギン・カフェ・オーケストラ トリビュートアルバム「Jewel Songs」に収録。

リミックス[編集]

  • つじあやの "桜の木の下で" (2003年) - シングル「桜の木の下で」に収録。
  • Polaris "檸檬" (2003年) - シングル「檸檬」に収録。
  • Aqualung "Easier to lie" (2005年) - ミニアルバム「Deep Blue」に収録。
  • オレンジレンジ "Natural Pop" (2006年) - アルバム「Squeezed」に収録。
  • ケミストリー "nothing" (2006年) - アルバム「Refo(u)m」に収録。

演奏[編集]

  • UA "Golden Green" (2007年) - UAの楽曲「Pradise alley」「ノレンノレン/灰色した猿の夢」にピアノ演奏で参加。
  • 原田知世 "music & meツアー"" (2008年) - 東京追加公演にピアノで参加。
  • スティーヴ・ジャンセン "slope"" (2008年) - ピアノで参加。出演:スティーヴ・ジャンセン、小山田圭吾、高木正勝、他

執筆[編集]

  • FUDGE 2004年11月号より5年間コラム連載。
  • 中沢新一"鳥の仏教" 文庫本 - 解説文。
  • ソトコト 2012年5月号よりコラム連載。

その他[編集]

  • au design project "sorato" - アートディレクター森本千絵デザインのコンセプトモデル「sorato」の発表展示用に音楽を制作。坂本美雨との共作。
  • iida "LIGHT POOL" - KDDI iida の携帯電話”LIGHT POOL”の光と音楽の制作およびディレクション。

関連項目[編集]

  • シガー・ロス - シガー・ロス日本公演にオープニング・アクトとして出演(東京国際フォーラム)。
  • デレク・ジャーマン - 「Image Garden-inspired by デレク・ジャーマン」に映像提供。
  • 青木孝允 - ユニットSILCOMとして1999年から2001年まで共に活動。
  • 小山田圭吾 - 雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」にて「toner」のミュージックビデオの制作。また高木の楽曲「rama」を小山田がリミックス
  • デヴィッド・シルヴィアン - * "Exit / Delete" ヴォーカルで参加。ワールドツアーへの参加。
  • ルミネスII - 楽曲・映像提供(Girls, el-viento, BLOOMY GIRLS)
  • LIGHT POOL(TSX05) - auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話東芝iidaブランド携帯電話。ちなみに、本機のLEDによるイルミネーションの点灯パターンと本機のオリジナルプリセット音に関しては高木本人が手掛けている。

外部リンク[編集]