高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ

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高円宮杯U-18サッカーリーグ > 高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ
高円宮杯U-18サッカーリーグ
プリンスリーグ
加盟国 日本の旗 日本
大陸連盟 AFC
開始年 2003年
参加クラブ 98(2014年現在)
上位リーグ プレミアリーグ
下位リーグ 都道府県リーグ
国内大会 日本クラブユース選手権大会
Jユースカップ
全国高校総体
全国高校サッカー選手権大会
公式サイト 2013年大会公式サイト
高円宮杯U-18サッカーリーグ2013

高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ(たかまどのみやはい アンダーエイティーン サッカーリーグ プリンスリーグ)は、高円宮杯U-18サッカーリーグにおける2部リーグのことを指す名称で、高校生(ユース)年代のサッカー大会である。

概要[編集]

プリンスリーグの地域区分

2003年に「JFAプリンスリーグU-18」として開始された。主催は財団法人日本サッカー協会、共催は朝日新聞社。 2011年に高円宮杯U-18サッカーリーグが創設され、プレミアリーグに次ぐ2部リーグという位置付けとなり、名称も「JFAプリンスリーグU-18」から現在の名称に変更された。

従来高校生年代の大会はトーナメント方式が多く用いられてきたが、これでは一旦負けたチームはそこで大会が終わってしまうため、試合の経験を積むことができない。のみならず、高校生より上の年代では総当たりのリーグ戦が中心であり、

  • 一度負けても次がある
  • 必ずしも全ての試合に勝つ必要がない
  • 「引き分け」が存在する
  • 大会参加が長期間に及ぶ

という、トーナメントとは全く違う性質を持つ。このため選手がリーグ戦独自の戦い方を知らないまま成長していくことが90年代半ばごろから懸念されるようになり、高校生年代から長期・多チームによるリーグ戦を経験させる場を設けることが日本サッカーの強化のために必要であるという声が高まった。そうした意識を持つ一部指導者の主導により、例えば関東では「関東スーパーリーグ」のようなリーグ戦が行われるということはあったが、非公式戦であるためにもっぱら普段試合経験のない控え選手が出場するなど、充分な目的を達しているとは言い難かった。

そこで、こうした目的を達成するため、日本サッカー協会の主催で2003年から当大会が開始された。毎年秋に開催される高円宮杯全日本ユースサッカー選手権 (U-18)大会の予選を兼ねる公式戦としてのリーグ戦を行う、高いモチベーションの下実力の伯仲したチームによる長期の戦いという初めての試みがスタートした。

プリンスリーグ改革[編集]

高校生年代のリーグ戦としては最高峰に位置していた本リーグの上位に、2011年から東日本と西日本の2ブロックで構成されるリーグ戦が創設された。リーグの名称は高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグで、最高峰のリーグ戦の位置付けはこちらに移ることになった。また東日本、西日本両リーグの各優勝チームは高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップを戦い、この試合で高校生年代最強の座を争う事になる。

特徴[編集]

当大会は上記のようなリーグ戦の特徴以外にも、幾つかの特記すべき部分がある。

  • 高校サッカー部とクラブユースチームが同じ舞台で戦う
リーグへの参加資格は、日本サッカー協会(各都道府県サッカー協会)に第2種加盟あるいは準加盟されたチームであることが基本となる。参加条件を満たすチームによるフリーエントリー制なので、これにより高校サッカー部とクラブユースチームが自由に参加可能となっている。
日本の高校生年代のサッカーにおいては長年高校サッカー部が中心的役割を担ってきたが、1970年代半ば以降、とりわけJリーグの開幕以降には学校という単位に縛られないサッカークラブのユースチームの存在が大きくなってきた。
先述の通り一敗すればそこで全てが終わるトーナメント中心の学校単位サッカー部では、まず負けないことが最大の課題であり、その分技術・戦術がシンプルで確実なものに傾きやすく、高校生の成長を阻害するおそれがあるとかねてから指摘されていた。クラブユースでは少人数のチーム構成により、勝ち負けにとらわれずに技術を伸ばすことに主眼が置かれたが、その分ギリギリの勝負では学校単位サッカー部に対して弱いのではないかという見方があり、またクラブの登録チーム数は高校の登録チーム数に比べて圧倒的に少ないため、公式戦の試合数が絶対的に不足していた。
日本サッカー協会の登録制度において選手は、学校単位サッカー部とクラブチーム双方に同時に登録することはできず、双方の長所を同時に経験することはできない。また、両者が同じ舞台で戦う機会も全国大会である高円宮杯以外にはなく、ほとんど交流はなきに等しかった。プリンスリーグにおいては両者が各地域レベルで対戦するため、試合の機会が以前に比べて格段に増え、双方にとってメリットが生まれた。
  • 天皇杯サッカー予選への出場条件になっている都道府県もある
広義としては前述項に含まれることでもあるが、天皇杯サッカーの各都道府県予選大会への高校生チーム(県協会2種登録チーム)の出場条件は、都道府県によって若干事情が異なるが、特に高校サッカー部については年間スケジュールの関係上、天皇杯専用としての予選が行われていないところが多く、天皇杯都道府県予選出場チームのエントリー決定直前に実施されたプリンスリーグに参加した当該都道府県所属の最上位チームにその資格を与えている場合がある。したがって、このような選考方式を採っている都道府県の場合は、高校生チーム(高校サッカー部とクラブチームの双方)が天皇杯に出場するためには先ずプリンスリーグに参加することが必須で、さらにその上で所定の成績を収めることが最低条件になる。(各都道府県での高校生チームの予選出場条件の詳細については天皇杯全日本サッカー選手権大会や各都道府県予選大会の記事を参照のこと。)
  • 前後半45分、トータル90分で試合が行われる
短期間に集中した日程で行われるトーナメントで争われる高校サッカー部の大会においては、一試合を35分や40分のハーフで行うことが通常であり、公式ルールである「90分の時間の使い方」が若年期に身に付かない点が指摘されていた(クラブユースの公式戦では正規の90分で行われるのが通例である)。これを改善するべく、プリンスリーグでは全ての試合が公式ルールである45分ハーフで行われている。
  • 中学生が出場することが可能である
日本サッカー協会により「クラブ申請」が承認された「クラブ」に所属するチームにおいては、同一クラブ内のチームに所属していれば、第3種登録(中学生)の選手を参加させることが可能である。

各プリンスリーグの概要[編集]

プリンスリーグは全国を9地域に分けて行われる。いずれの地域でも成績下位のチームは都府県リーグ(北海道ではブロックリーグ)に降格し、参入戦を勝ち上がってきた下部リーグのチームと入れ替わる。試合結果に応じて勝ちに3、引き分けに1、負けに0の勝ち点が与えられ、勝ち点の多寡によって順位を決定する。勝ち点が同じ場合、得失点差によって順位を決する。

地域によってはリーグを二つに分け並列で開催したり、二部リーグを持ったりしている。ただし2015年以降は、いずれのプリンスリーグも一部制に移行する[1]。2011年現在でプリンスリーグが一部制であったのは北海道と四国のみであったものの、2012年より東海が、2013年より東北・北信越・中国が、2014年より関東・関西が一部制に移行した。

リーグ 参加都道府県
プリンスリーグ北海道 北海道
プリンスリーグ東北 青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県
プリンスリーグ関東 茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県山梨県
プリンスリーグ北信越 新潟県富山県石川県福井県長野県
プリンスリーグ東海 岐阜県静岡県愛知県三重県
プリンスリーグ関西 滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県
プリンスリーグ中国 鳥取県島根県岡山県広島県山口県
プリンスリーグ四国 徳島県香川県愛媛県高知県
プリンスリーグ九州 福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

北信越[編集]

大会レギュレーション
10チームによる1回総当たりで行われる。
過去の大会レギュレーション
  • 2003年は6チームによる一回戦総当たり。
  • 2004年は12チームを2リーグに編成し6チームによる一回戦総当たりの後、各リーグ上位2チームずつ4チームによる順位決定戦。
  • 2005年から2007年までは16チームを2リーグに編成し8チームによる一回戦総当たりのリーグ戦を行い、その後順位決定戦が行われた。
  • 2008年、2009年は北信越は12チームによる1回戦総当りのリーグ戦を行い、上位7チームが残留。
  • 2010年は、1部は6チームによる2回戦総当りのリーグ戦で行われる。2部は10チームによる1回戦総当りのリーグ戦で行われる。2010年の1部1位は2011年度の全国東西リーグへ昇格。2部1~3位が1部昇格。
  • 2011年、2012年は1部8チーム、2部8チームで行われた。
大会結果
年度 優勝 優勝回数
2003年 星稜高校 初優勝
2004年 2回目
2005年 3回目
2006年 水橋高校 初優勝
2007年 星稜高校 4回目
2008年 アルビレックス新潟ユース 初優勝
2009年 星稜高校 5回目
2010年 富山第一高校 初優勝
2011年 星稜高校 6回目
2012年 アルビレックス新潟ユース 2回目

四国[編集]

大会レギュレーション
10チームによる一回戦総当たりで行われる。
過去の大会レギュレーション
2003年は8チームによる二回戦総当たり、2004年は12チームを2リーグに編成し6チームによる二回戦総当たりの後、各リーグ上位2チームずつ4チームによる一回戦総当たりの決勝リーグ、2005年と2007年は12チームによる一回戦総当たり、2006年は12チームを2リーグに編成し6チームによる一回戦総当たりの前期リーグを行い、後期は各リーグ上位3チームずつ6チームによる一回戦総当たりの上位リーグと下位3チームずつ6チームの下位リーグ。
大会結果
年度 優勝 優勝回数
2003年 愛媛FCユース 初優勝
2004年 2回目
2005年 3回目
2006年 高知高校 初優勝
2007年 徳島ヴォルティスユース 初優勝
2008年 愛媛FCユース 4回目
2009年 5回目
2010年 6回目
2011年 済美高校 初優勝
2012年 香川西高校 初優勝

年度別優勝チーム[編集]

北海道 東北 関東 北信越 東海 関西 中国 四国 九州
2003 コンサドーレ札幌 青森山田高校 市立船橋高校 星稜高校 清水エスパルス ガンバ大阪 サンフレッチェ広島 愛媛FC 鹿児島城西高校
2004 コンサドーレ札幌 青森山田高校 桐蔭学園高校 星稜高校 ジュビロ磐田 ガンバ大阪 サンフレッチェ広島 愛媛FC 鹿児島実業高校
2005 コンサドーレ札幌 青森山田高校 横浜F・マリノス 星稜高校 静岡学園高校 ガンバ大阪 サンフレッチェ広島 愛媛FC 鵬翔高校
2006 札幌第一高校 青森山田高校 横浜F・マリノス 水橋高校 静岡学園高校 ヴィッセル神戸 サンフレッチェ広島 高知高校 ルーテル学院高校
2007 コンサドーレ札幌 青森山田高校 市立船橋高校 星稜高校 ジュビロ磐田 ガンバ大阪 サンフレッチェ広島 徳島ヴォルティス 東海第五高校
2008 コンサドーレ札幌 青森山田高校 FC東京 アルビレックス新潟 名古屋グランパス セレッソ大阪 広島皆実高校 愛媛FC 鹿児島城西高校
2009 コンサドーレ札幌 青森山田高校 FC東京 星稜高校 ジュビロ磐田 ヴィッセル神戸 サンフレッチェ広島 愛媛FC 東福岡高校
2010 コンサドーレ札幌 青森山田高校 FC東京 富山第一高校 清水エスパルス セレッソ大阪 サンフレッチェ広島 愛媛FC アビスパ福岡
2011 旭川実業高校 聖和学園高校 鹿島アントラーズ 星稜高校 ジュビロ磐田 ヴィッセル神戸 岡山県作陽高校 済美高校 大津高校
2012 大谷室蘭高校 JFAアカデミー福島 桐光学園高校 アルビレックス新潟 ジュビロ磐田 ガンバ大阪 広島皆実高校 香川西高校 大津高校
2013 帯広北高校 ベガルタ仙台 前橋育英高校 星稜高校 ジュビロ磐田 大阪桐蔭高校 広島県瀬戸内高校 愛媛FC 大分トリニータ
  • 2部制の地域は1部リーグ優勝チーム
  • クラブチームにおける「ユース」「U-18」などの名称は省略
  •     はプレミアリーグ参入戦を勝ち抜いたチーム(2011年以降)

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ 2013年度第25回高円宮杯福岡県ユース(U-15)サッカー選手権大会について”. 福岡県サッカー協会 (2012年9月10日). 2013年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月24日閲覧。
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外部リンク[編集]