香港ポップス

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香港ポップス(ホンコンポップス)とは、広東語に於ける大衆音楽を示すが、広義的には香港で発表されている大衆音楽である。英語では、Cantopop(広東ポップ)と呼ばれることがある。[1] [2]

1960年代以前、演奏される場所としての酒屋や演奏会などでは、英語北京語などが推奨された。当時、祖·尊尼亞(ジョー・ジュニア/Joe Junior)や、黎愛蓮(アイリーン・ライダー/Irene Ryder)、泰迪羅賓(テディ・ロビン/Teddy Robin)等の歌手が英語で重要な流行曲を歌っていたとされる。上流社会の欧米人が中心となっており、当時華人は社会的な地位が低かったので、経済的に余裕のある裕福層しか縁の無い物であった。

香港ポップスとしてメディアに登場したのは1960年代香港映画が発祥で、香港映画が流通していた東南アジアにも強く影響を受け、著名な人物としては譚炳文鄧寄塵鄭君綿がよく映画のテーマ曲やBGMを歌った。

その後、1970年代には蓮花樂隊の許冠傑(サミュエル・ホイ/Samuel Hui)が潮流的な発祥となり、1980年代には譚詠麟(アラン・タム)や張國榮(レスリー・チャン)、ロックバンドではBEYONDが活躍した。

1990年代では黎明(レオン・ライ)、郭富城(アーロン・クオック)、劉德華(アンディ・ラウ)、張學友(ジャッキー・チュン)の四大天王による寡占状態が続き、市場が比較的狭い香港では新人が上るという事は大変であった。

2000年頃には、香港に進出した小室哲哉がサポートする、CELINAZoieがデビューしたが、小室サウンドは香港では商業的に成功しなかった。

日本ではジャッキー・チェンが主演映画作品の「ファースト・ミッション」等で主題歌を歌うなど歌手としても知られている。日本の連続ドラマや映画に出演し、数多くのJ-POP楽曲をカバーしている陳慧琳や、「ファイナルファンタジーVIII」の主題歌「Eyes On Me」がオリコン洋楽シングルチャートで19週連続1位を記録した、王菲も有名である。

以前では香港での流行曲は広東語が中心であったが、香港が返還される1997年前後から北京語による曲が増え、近年では大陸(中華人民共和国)市場を意識し、北京語のみで歌う香港系アーティストも増えてきているのが現状である。

脚注[編集]

  1. ^ For Two Decades, Andy Lau Persevered, Advanced and Conquered HONG KONG VINTAGE POP RADIO (英語)
  2. ^ Cantopop and Mandapop in Pre-Postcolonial Hong Kong JSTOR (英語)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]