風光る (渡辺多恵子)
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『風光る』(かぜひかる、Kaze Hikaru[1])は、渡辺多恵子による日本の漫画作品。『月刊flowers』(小学館)にて連載中。単行本は2011年12月現在、31巻まで刊行中。新選組をテーマとしている。
第48回(平成14年度)小学館漫画賞受賞。
※以下「しんせんぐみ」の漢字表記は、「新選組」。
目次 |
[編集] あらすじ
幕末青春グラフィティ。
幕末の京都で、壬生浪士組(後の新選組)に入隊志願した神谷清三郎。だが、実は彼は男装の少女であった。本名は富永セイ。父と兄と3人で診療所を営んでいたが、長州の反幕派の浪人により診療所は燃やされ、父と兄は殺されてしまう。セイも火傷を負うが、たまたま近くを訪れていた沖田総司に助けられる。壬生浪士組に志願しようとしていた兄の意志を継ぎ、また父と兄の仇を討つため、彼女は性別を偽り壬生浪士組に入隊したのだった。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 登場人物
※年齢は30巻(慶応3年)時点にして、数え年。沖田の生年は天保15年説を採用している。
声優名はドラマCD版
[編集] 新選組隊士
- 神谷清三郎 / 富永セイ(かみや せいざぶろう / とみなが セイ)
- 声 - 日高のり子
- 主人公。15歳→19歳(現在)。男装している、女子。父と兄の仇討ちの為、身分を偽って壬生浪士組へ入隊した。本懐を遂げた後も、総司の側にいたいと願う一番隊隊士。かつては、総長・局長・副長の小姓を務めていた。総司に恋心を抱いている。美人で、他の隊士達からも絶大な人気を誇る。体の身軽さと素早さを利用した、我流の剣術を編み出している。剣の腕前は並みの隊士以上。言動は男っぽいが、普段は優しく思いやりのある性格。
- 名前の由来は、生命を寿ぐ(=言葉によって祝福する)意味。作者曰く「野暮天女王」。負けず嫌いで、たまに後先を省みない。恋愛以外においては勘が鋭い。
- 沖田総司
- 声 - 松田洋治
- もう1人の主人公。壬生浪士組副長助勤→新選組一番隊組長。20歳→24歳(現在)。セイの秘密を知る数少ない人物。入隊当初からセイの秘密を知り、彼女の面倒を見ている。池田屋事変以降セイに恋心を寄せ、1年後自覚した。セイ以上の甘味好き。 隊内トップクラスの腕前にして、勘が非常に鋭い。普段は明るく天然ボケ(?)で子供好き。常に笑顔な反面、時にはひどく他人に厳しく冷たい。幼い頃は泣き虫だった。寝ながら話を聞ける。口調は「です、ます調」。生涯不犯を誓っている。色恋沙汰には鈍感で、作者曰く「野暮天王」。考えることが苦手。
- 斎藤一
- 声 - 関智一
- 壬生浪士組副長助勤→新選組三番隊組長。24歳。その実、正体は会津容保直々に派遣された隠密の監察官。セイから兄のように慕われている。祐馬とは同門で友人関係。総司と同等の実力者。セイに恋心を抱いている。常に無表情で真面目で冷静沈着な反面、セイの生腕や生足などを見ると動揺し、頭から水をかぶる(通称・斎藤一式修行法)。時々ポーカーフェイスが崩れる。最近、セイの正体に気付き除隊させて嫁がせようと決意するも、様子を見守る。総司とは何だかんだで仲が良い。幹部の中では、数少ない月代姿である。
- 近藤勇
- 声 - 大川透
- 壬生浪士組局長→新選組局長。34歳。温厚で新選組の父親的存在。多摩の豪農生まれで、幼い頃から武士になるのが夢。16歳で天然理心流三代目(周斎)の養子となり、四代目を襲名している。作者曰く「天然の誑し」。妓をよく囲い、よく騙される。拳骨が入る程口がでかい。非常に寛容な性格。総司の(生涯)大好きランキングNo.1。
- 土方歳三
- 声 - 上川隆也
- 壬生浪士組副長→新選組副長。33歳。多摩の豪農生まれ。オカマとナメクジとホモが大嫌い。新選組の母親的存在で、局中法度を作った張本人。別名・鬼副長。実は端整な女誑し。総司の(生涯)大好きランキングNo.2。幼少時は女顔だった。ある件から、伊東と手を組んでいたが、結局止める。
- 芹沢鴨
- 声 - 逆木圭一郎
- 壬生浪士組局長→新選組局長。豪快で酒乱な反面、面倒見がいい。暴走し出すと止まらない。文久3年9月、愛妾(梅)と共に隊内粛正として総司らに暗殺される。
- 山南敬助
- 声 - 田中秀幸
- 壬生浪士組副長→新選組総長。享年33。博学かつ温厚な性格で、明里とは愛し合っていた。セイの秘密を知る数少ない人物。ある事件により故意に脱走、周囲による助命の配慮を容れず、自ら切腹する。
- 永倉新八
- 声 - 大内厚雄
- 壬生浪士組副長助勤→新選組二番隊組長。29歳。左之助と共に遊里によく通っていた。元々はかなり立派な武家生まれ。
- 井上源三郎
- 壬生浪士組副長助勤→新選組六番隊組長。39歳。試衛館からの同志の中では一番年上。周囲からはお爺ちゃん扱い。
- 藤堂平助
- 声 - 佐藤仁志
- 壬生浪士組副長助勤→新選組八番隊組長。24歳。試衛館に入る前からの先輩(山南)を慕っている。土方・伊東・斎藤が東下した際に再会するまで山南の死を知らされていなかった。後に、自分の意思で御陵衛士に入る。
- 原田左之助
- 声 - 岡田達也
- 壬生浪士組副長助勤→新選組十番隊組長。28歳。幹部唯一の既婚者。結婚するまでは女好きで、何かに付けては遊里に通っていた。槍遣いで、1児の父親。腹の一文字傷は、昔勢いでつけた痕。永倉&藤堂とはよく一緒にいる。
- 伊東甲子太郎
- 新選組参謀、33歳。美しいものを愛している。まつ毛が特徴的。自他共に認める美形で長身。土方が大好き。博学かつ策士であり、勤王思想家。反近藤派を集めて何かをしているが…。隊士の取り入れ役を兼ねるため、花香太夫を囲っている。
- 中村五郎
- 伊東甲子太郎が江戸で徴募した、新入隊士の一人。初対面でセイを女子と見抜き、恋心を抱いている。その後、伊東にも傾倒している。十番隊隊士。
- 三木三郎
- 伊東甲子太郎の弟。九番隊組長。兄とは似ても似つかないほど酒太りした体型(幼い頃は共に美男子兄弟だった)。幼い頃から兄を尊敬しているも、兄からは邪険にされている。セイに惹かれ、酔っ払って彼女を襲いかけた。
- 内海次郎
- 伊東と共に入隊した、彼の右腕兼ツッコミ役。登場する際はほぼ伊東と一緒。彼の行動・言動には呆れながらも、縁を切れずにいる。伊東曰く「口は悪いが勘が良いから手放せない」。彼も十番隊隊士。
- 加納鷲尾
- 伊東とともに入隊した同志の一人。大島流槍術の達人。三木の世話役で、いつも伊東に邪険にされる彼の肩を持ち、毎朝の挨拶は欠かさない。
- 山崎烝
- 新選組監察方。近藤派で、様々な人物に変装して町を探っている。伊東派の動きにも目を光らせている。
- 谷三十郎
- 新選組七番隊組長。生真面目で、誰に対しても容赦がない。ある襲撃により、深雪太夫までも斬ろうとした。過去の諸事情によって以来、重度の人間不信。セイを長州の間者と疑っていた。前述の過去の出来事の際に粛清した友の妻子により仇討ちに遭う。
- 谷万太郎
- 新選組の監察方隊士。谷三十郎の弟で、外見・性格共に兄とは似ても似つかないほどおっとりしている。兄を尊敬している。
- 相田 & 山口(そうだ、やまぐち)
- 一番隊の隊士二人組。よく一緒に登場する。物語当初は、セイを巡って他の隊士達と決闘するが、最終的には総司とセイの恋を見守る役に回る。総司を尊敬している。
[編集] その他
- 里
- 声 - 佐久間レイ
- 島原の遊郭「花家」の天神。源氏名はさと乃(祇園)→明里(島原)。祐馬や山南とは恋仲だった。セイの秘密を知る数少ない人物で、彼女の姉的存在。身請けされる前は、清三郎の恋人を演じていた。現在、山南によって身請けされ、表向きにはセイに囲われている。正一と共に、屯所近辺に住んでいる。主人公2人の恋を応援している。
- 松本良順
- 幕府典医、玄庵の知り合い。セイの秘密を知る数少ない人物。総司や家茂からの信頼が厚い。セイを実の娘のように大切に思っている。
- 南部精一郎(なんぶ せいいちろう)
- 会津侯典医。松本良順の弟子で、彼を「メース(オランダ語で師匠)」と呼ぶ。セイの秘密を知っている。
- 坂本龍馬 / 才谷梅太郎
- 尊攘派中心人物。短筒を所持しているが、撃っても当たらない。温厚でドジ。
- 一橋慶喜 / 浮之助
- 禁裏守衛総督兼摂海防禦指揮→15代将軍。家茂とは対極的であり、仲はあまり良くないように見えたが、お互いに和解した。偽名を使ってよく女遊びする。家茂の死後、将軍へ就任。
- 徳川家茂
- 14代将軍。人柄がよく、家臣からも非常に愛されている。甘味好き。次期将軍争いの際、一橋慶喜より年下の自分がその座に就いた。慶喜とは後に和解する。21歳にして病死。正妻(和宮)との仲は良好。
- 深雪(みゆき)
- 大阪の遊里に置かれた、売れっ子太夫。もとは武家出身であったが、元治の変によって妹と共に売られた。近藤勇により身請けされるも、妹のために彼を騙す。最終的には、妹に手の平を返され、手切れ金をもらい、近藤の元から去った。
- 孝(こう)
- 深雪の妹で、最近太夫に昇格した。源氏名は御幸太夫。セイと同い年。姉に上手く乗せられた近藤に身請けされ、妾宅で女中として働き始める。現在、近藤の妾。
- 松平容保
- 会津藩主で、事実上新選組の雇い主的存在にして名付け親。
- 春 / 龍
- 龍馬の情婦で、船宿「寺田屋」で働く。龍馬の情報を掴む特命を受け、潜入したセイと知り合う。セイとは結構気が合う様子。後者は本名で、諸事情により町医者の娘→寺田屋養女に。前者はその際に登勢が改めたものであり、「お龍」は龍馬と2人の時か、彼に危険が迫った時の女将との合図のみに使われる。
- 登勢
- 寺田屋の女将で、春の母。龍馬の協力者の一人。肝が据わっている。
- 富永玄庵(とみなが げんあん)
- セイの父。祐馬と共に、尊皇攘夷派浪士の襲撃に遭った。元江戸府内直参の臣にして蘭医。医学に1本気な人物。良順より10歳上だった。
- 富永祐馬(とみなが ゆうま)
- 声 - 関智一
- セイより7歳上の兄。壬生浪士組へ入隊志願し、武士になることを望んでいた。佐幕思想が強い。父親と共に、尊皇攘夷派浪士に襲撃された。風貌が斎藤一に似ている。
- まさ
- 原田左之助の妻で、旧姓は菅原。実家は名字帯刀の名家。出会って七日目で左之助と想いが通じ合い、結婚。1児の母親。
- 古川清衛門(ふるかわせいえもん)
- 会津肥後守の御抱刀工。土方が終世佩用する兼定を鍛ち、セイに合う刀身の拵も鍛えた人物。歳三より2歳下で、見た目は実年齢より若い。おっとりとした恥ずかしがり屋で、初対面から歳三が大好き。隊内で衆道を流行させた。
- キン
- 島原の遊郭「花家」の遊女で、最近天神に昇格した。源氏名は小花。元々は町方出身。僧家出身として武家に嫁ぐも、家柄が姑にばれて、島原に身を売る。娘はユキ。総司とは形だけの馴染み関係。総司に恋心を抱くも、彼に想いを伝えず別れる。
- サエ
- ツネとは、試衛館へ来る前からずっと一緒だった女性。試衛館では家事をしていた。総司に求婚するも、断られて懐剣で自殺未遂する。その後商家に嫁ぎ、総司への想いを吹っ切るため、再び彼に会う。後に元気な女児を儲けた。
- 近藤ツネ
- 近藤勇の妻。清水家家臣に生まれた歴とした武家の娘。それほど美人顔ではなく、年齢的にも嫁き遅れ寸前だった。一橋家の祐筆を務めている才女。娘はタマ。
- 正一(まさいち)
- 京の町に住む少年。池田屋事変で逃げ延びた倒幕派志士の情報を知り、その際にセイと知り合う。禁門の変で両親を失い、養父母のもとで暮すも、彼らに懐かず折檻され逃げ出す。空き家に隠れているところをセイや総司に発見される。一時声が出なくなる心の病気に罹るも、無事に回復。山南の死後は、里と共に暮す。里を慕い、セイを敵視(?)している。
- 大坂屋与兵衛(おおさかやよへえ)
- 西洋伝方写真処主人。人々のポトガラヒーを撮る職人。
[編集] ドラマCD
2001年(平成13年)12月22日に、ドラマCDが発売された。現在、ドラマCDは3枚発売されている。キャストのほとんどが演劇集団キャラメルボックスの所属である。声優陣は、登場人物を参照。
- スタッフ
- 脚本:真柴あずき
- 音響監督:高橋秀雄
- 音響効果:佐藤一俊
- 録音調整:成田一明
- 録音助手:榎本慎一
- 録音スタジオ:スタジオマウス
- 音響製作:マウスプロモーション
- 音響製作担当:谷美也子
- 音楽:亀山耕一郎
- 音楽コーディネーター:早川治久
- プロデューサー:原田宗一郎、加藤長輝
- Aプロデューサー:牧陽子
- 企画協力:古川麻子
- デザイン:渡邉智子
- 製作:BLUE PLANET
[編集] 備考
少女漫画でありながら、少々残虐な描写が多々ある(斬り合い、血の描写、身体の切断シーンなど)。
[編集] 脚注
- ^ 『Shojo Beat』掲載タイトル
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