韓国語能力試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
韓国語能力試験
英名 TOPIK
略称 TOPIK
実施国 韓国の旗 韓国
資格種類 公的資格
分野 語学
試験形式 筆記
認定団体 教育部、国立国際教育院
認定開始年月日 1997年
等級・称号 1級~6級
公式サイト

http://www.topik.go.kr/ (韓国)

http://www.kref.or.jp/ (日本)
ウィキプロジェクト ウィキプロジェクト 資格
ウィキポータル ウィキポータル 資格
テンプレートを表示
韓国語能力試験
各種表記
ハングル 한국어능력시험
漢字 韓國語能力試驗
発音 ハングゴヌンニョクシホム
日本語読み: かんこくごのうりょくしけん
英語表記: Test of Proficiency in Korean
テンプレートを表示

韓国語能力試験: 한국어능력시험、かんこくごのうりょくしけん、Test of Proficiency in Korean、TOPIK)は大韓民国教育部及び国立国際教育院が実施・認定する韓国語を母語としない人や在外韓国人を対象とした韓国語の試験である。

概要[編集]

最上級の6級から最下級の1級まで6つの等級に分けられる。韓国国内では2014年は年5回、日本を含めた海外では年2回(4月・10月)行われる。韓国語を母語としない外国人や在外韓国人を対象に、「韓国語学習方法の提示及び韓国語の普及拡大」および「韓国語の使用能力を測定・評価し、その結果を韓国内の大学への留学及び就職などに活用」[1] することを目的に世界各国で行われている。2014年は世界66ヵ国・地域で実施。日本においては財団法人韓国教育財団が試験の運営を行っている。

試験はTOPIKⅠ(1級・2級)、TOPIKⅡ(3級~6級)の2種類があり、得点によって合格級または不合格の判定がされる。試験内容は「聞取り」「書取り(Ⅱのみ)」「読解」である[2]。聞取り・読解はマークシート方式の四択問題、書取りは記述式問題である。解答は試験時配布されるペンを使用し、訂正は持参の修正テープを使用する。記述式のみ二重線による訂正も可能である。なお、記述式問題は鉛筆で解答した場合採点が不可能ではないが、機械が読み取る際エラーの可能性があるため控えることとしている。[3][4]

日本において韓国語能力試験の受験者数は毎回約4,000名となっている。

沿革[編集]

  • 1997年 - 韓国学術振興財団によって年1回の試験として第1回を実施。
  • 1999年 - 主管機関が韓国教育課程評価院に移る。
  • 2005年 - 英文の名称を「KPT(Korean Proficiency Test)」より現在の「TOPIK」に変更。
  • 2006年 - 改編。それまで1級から6級まで各級別に行っていた試験を、初級(1級・2級)・中級(3級・4級)・高級(5級・6級)に分け、点数によって等級の判定を行う方法に変えられる。「書取り」で自由作文問題の登場。
  • 2007年 - 試験が年2回になる(日本では2008年から)。
  • 2009年 - 実務韓国語能力試験(B-TOPIK)が新たに実施され、従来の試験は一般韓国語能力試験(S-TOPIK)として実施される。
  • 2010年 - 韓国国内のみ試験が年4回になる。
  • 2011年 - 主管が国立国際教育院に移る。B-TOPIKを廃止しS-TOPIKのみの実施に戻る。
  • 2014年 - 韓国国内のみ試験が年5回になる。7月試験から改編。試験級をそれまでの初・中・高級からTOPIKⅠ(1級・2級)とTOPIKⅡ(3級~6級)に区切り直し、試験領域及び問題数を変更する。

受験級と評価基準[編集]

試験水準 等級 評価基準
TOPIKⅠ 1級
  • 「自己紹介、物を購入する、食べ物を注文する」など、生活に必要な基礎的な言語技能を遂行することができ、「自分自身、家族、趣味、天気」などたいへん私的で身近な話題に関連した内容を理解し表現することができる。
  • 約800個の基礎語彙と基本文法に関する理解を基に簡単な文章を生成することができる。
  • 簡単な生活文と実用文を理解し構成することができる。
2級
  • 「電話する、頼みごとをする」などの日常生活に必要な技能と「郵便局、銀行」などの公共施設の利用に必要な技能を遂行することができる。
  • 約1,500~2,000個の語彙を利用して私的で身近な話題に関して段落単位で理解し使用することができる。
  • 公式的な状況と非公式的な状況での言語を区分して使用することができる。
TOPIKⅡ 3級
  • 日常生活を営むことに特に困難を感じず、多様な公共施設の利用と社会的関係維持に必要な基礎的な言語技能を遂行することができる。
  • 身近で具体的な題材は勿論、自身に身近な社会的題材を段落単位で表現し理解することができる。
  • 文語と口語の基本的な特性を区分して理解し使用することができる。
4級
  • 公共施設の利用と社会的関係維持に必要な言語技能を遂行することができ、一般的な業務遂行に必要な技能をある程度遂行することができる。
  • 「ニュース、新聞記事」の内、平易な内容を理解することができる。一般的・社会的・抽象的な題材を比較的正確に流暢に理解し使用することができる。
  • よく使用される慣用的な表現と代表的な韓国文化に関する理解を基にして社会・文化的な内容を理解し使用することができる。
5級
  • 専門分野での研究や業務遂行に必要な言語技能をある程度遂行することができる。
  • 「政治、経済、社会、文化」全般にわたって身近でない題材に関しても理解し使用することができる。
  • 公式的、非公式的な脈絡と口語的、文語的な脈絡に従って言語を適切に区分し使用することができる。
6級
  • 専門分野での研究や業務遂行に必要な言語技能を比較的正確に流暢に遂行することができる。
  • 「政治、経済、社会、文化」全般にわたって身近でない主題に関しても利用し使用することができる。ネイティブ話者の水準には満たないが技能遂行や意思表現に困難を感じない。

試験内容[編集]

試験領域・時間・配点[編集]

試験水準 時限 領域 時間 形式 問題数 配点 配点合計
TOPIKⅠ 1時間目 聞取り 40分 四択 30問 100点 200点
読解 60分 四択 40問 100点
TOPIKⅡ 1時間目 聞取り 60分 四択 50問 100点 300点
書取り 50分 記述式 4問 100点
2時間目 読解 70分 四択 50問 100点

書取り問題(記述式)の内訳は、短文完成(挿入文作成)2問、作文2問(中級レベル・200字~300字程度の説明1問、高級レベル・600~700字程度の論述1問)である。

合格基準[編集]

全領域の合計点のみで等級または不合格を決定する(各領域の落第点は無し)[5] 。また、合格点は毎回異なる。

試験結果[編集]

試験結果は、海外実施回(4月・10月)は試験の約1か月半後、韓国のみ実施回は試験の約2~3週間後から韓国公式サイトの成績確認ページ上で照合できる。その後、成績証明書と合格者には合格証が送付される。

成績証明書の有効期間は発行日から2年間である。ただし、2011年までに発行された成績証明書は2013年12月31日が有効期限となる。[6]

脚注[編集]

  1. ^ 「試験紹介」 国立国際教育院(2014年7月6日閲覧)
  2. ^ 2014年4月までの試験内容は、すべての級で「語彙及び文法」「書取り」「聞取り」「読解」の4領域であった。
  3. ^ 答案作成時の留意事項 韓国教育財団(2014年7月6日閲覧)
  4. ^ 以前は四択問題で間違えた場合、解答用紙を交換する以外に訂正する方法がなかった。
  5. ^ 2014年4月までは、合計点及び各領域の点数の両方で決定していた。
  6. ^ 2011年までは有効期間が設けられていなかったため。

外部リンク[編集]