青田勝

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青田 勝(あおた かつ、1902年10月24日[1][2] - 1986年2月9日[3][1])は、日本の翻訳家日本推理作家協会会員。

経歴[編集]

東京市下谷区三輪町に生まれる[2]1927年(昭和2年)東京帝国大学文学部英文科卒業[2]

1932年(昭和7年)東京府立第五中学校教師、1935年(昭和10年)東京府立第十中学校教師、1950年(昭和25年)から1969年(昭和44年)までユニバーサル映画の字幕翻訳家をへて[2]エラリー・クイーンパトリシア・ハイスミス太陽がいっぱい』など推理小説を翻訳した。

翻訳[編集]

  • 『黒い罠』(ウィット・マスタースン、早川書房、世界探偵小説全集) 1958
  • 『黒は死の装い』(ジョナサン・ラティマー、早川書房) 1961
  • 『七つの欺瞞』(ウイリアム・P・マッギヴァーン、早川書房) 1963
  • 太陽がいっぱい』(パトリシア・ハイスミス角川文庫) 1971 、新版改題「リプリー」2000
  • 『シカゴ・ブルース』(フレドリック・ブラウン創元推理文庫) 1971
  • 『ロボット市民』(イアンド・バインダー、創元推理文庫) 1970
  • 『見知らぬ乗客』(パトリシア・ハイスミス、角川文庫) 1972
  • 『手斧が首を切りにきた』(フレドリック・ブラウン、創元推理文庫) 1973

エラリー・クイーン[編集]

  • エジプト十字架の秘密』(エラリー・クイーン早川書房) 1956 、のち文庫
  • 途中の家』(エラリー・クイーン、早川書房) 1956 、のち文庫
  • 『緋文字』(エラリー・クイーン、早川書房) 1956
  • 『クイーン警部自身の事件』(エラリー・クイーン、早川書房) 1957 、のち改題『クイーン警視自身の事件』
  • ダブル・ダブル』(エラリー・クイーン、早川書房) 1957 、のち文庫
  • ドラゴンの歯』(エラリー・クイーン、早川書房、世界探偵小説全集) 1957
  • シャム双生児の秘密』(エラリー・クイーン、早川書房) 1958 、のち文庫
  • 『最後の一撃』(エラリー・クイーン、早川書房) 1958 、のち文庫
  • 十日間の不思議』(エラリー・クイーン、早川書房、世界探偵小説全集) 1959
  • 『悪の起源』(エラリー・クイーン、早川書房) 1959 、のち文庫
  • 『クィーン検察局』(エラリー・クイーン、早川書房) 1960 、のち文庫
  • 『ガラスの村』(エラリー・クイーン、早川書房) 1960 、のち文庫
  • 『盤面の敵』(エラリー・クイーン、早川書房) 1965 、のち文庫
  • 『二百万ドルの死者』(エラリー・クイーン、早川書房) 1967
  • 『クイーンのフルハウス』(エラリー・クイーン、早川書房) 1968
  • 『三角形の第四辺』(エラリー・クイーン、早川書房) 1969
  • 『孤独の島』(エラリー・クイーン、早川書房) 1970
  • 『真鍮の家』(エラリー・クイーン、早川書房) 1971 、のち文庫
  • 『エジプト十字架の秘密 / 災厄の町 / 最後の女』(エラリー・クイーン、早川書房、世界ミステリ全集3) 1972
  • 『エラリー・クイーンの事件簿』1 - 2(エラリー・クイーン、創元推理文庫) 1972 - 1974
  • 『クイーン犯罪実験室』(エラリイ・クイーン、早川書房) 1973
  • 心地よく秘密めいた場所』(エラリイ・クイーン、早川書房) 1974 、のち文庫
  • 『悪魔の報復』(エラリイ・クイーン、創元推理文庫) 1975
  • 『第八の日』(エラリイ・クイーン、ハヤカワ文庫) 1976
  • 『災厄の町』(エラリイ・クイーン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1977
  • 『ハートの4』(エラリイ・クイーン、創元推理文庫) 1979
  • フォックス家の殺人』(エラリイ・クイーン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1981

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 日外アソシエーツ 編『現代翻訳者事典』日外アソシエーツ、1985年。ISBN 4816905294