青島俊作
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青島俊作(あおしま しゅんさく)は1997年1月~3月にフジテレビ系で放送された刑事ドラマ『踊る大捜査線』及びその劇場版の主人公。演じた俳優は織田裕二。
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[編集] プロフィール
- 湾岸署刑事課強行犯係・巡査部長。
- 昭和42年12月13日生まれ(※生年月日は織田本人と同日である)、AB型。
- 本籍・東京都。自宅は江東区新木場。
- 最終学歴・青山学院大学経済学部卒業。
- 資格・特殊無線技師(乙種)[1]、柔道二段
- 特技・営業、接待
[編集] 人物
かつてはコンピュータシステムの開発会社「シンバシマイクロシステムズ」に勤務する成績ナンバーワンの営業マンであったが、刑事ドラマの刑事に憧れ[2]、警察官に転職。TVシリーズ第1話の冒頭部分の模擬取り調べでは、容疑者役にカツ丼を勧めるなど昔風の刑事ドラマに出てくるような取り調べを行い、「刑事ドラマの見過ぎ」と言われている。交番勤務の後、湾岸署に配属され、念願の刑事になった。「脱サラ刑事」と揶揄される事もあったが、サラリーマン時代に培ったスキルが捜査に役立つ事も度々あった。
いつも市民の事を真っ先に考え、常に自分の信念に従って行動する今時珍しい男。組織内部の庇い合いや官僚主義を嫌っており、上からの命令を無視したり、はちゃめちゃな単独行動をとったりする事もしばしばある為、警視庁一の問題児と見られている。一度、捜査一課に派遣された際、出世や成績の事しか考えない本庁の捜査員と意見が対立し、事件に優劣をつける本庁捜査員の考え方や警察の縦割りなどに疑問を感じるようになってゆく。以後は事件の大小を考えず、所轄でじっくり捜査していくタイプの刑事に成長した。基本的に昇進試験や出世などに興味はない。室井慎次が昇進して現場の刑事が正しい事をできるようにしてくれる事を願っている。
恩田すみれが襲われそうになった際には野口からすみれを守り抜き、柏木雪乃が濡れ衣で逮捕された際には真犯人を見つけ出す事に成功した。真下正義が銃撃された事件でも室井と協力して被疑者を見つけ出すが、この際の単独行動が問題となり処分を受ける。TVシリーズ最終回のラストでは、この処分によって湾岸署刑事課を離れ、湾岸署の前に配属されていた練馬署の交番勤務となるが、それでもめげる事なく働いている。交番での勤務中に吉田のおばあちゃん(実は、吉田警視副総監の母。青島は気付いていない)と再会し、貰ったお守りに命を救われたことなどを話してその礼を述べている。この吉田のおばあちゃんと話すシーンをもってTVシリーズは終了する。
TVシリーズの時点では、当時の東京都知事青島幸男と同じ姓(そもそも「青島」の名はここからきている[3])であった為、「都知事と同じ名前の青島です」が自己紹介の決まり文句であった。ちなみにこのセリフは世界都市博の中止で湾岸地区の開発に一旦ブレーキがかかったその空き地に都市博中止の決定を下した男と同じ名前の刑事がやって来るという皮肉が込められている。『THE MOVIE』パンフレット巻末のプロファイリングによれば、都内の所轄における始末書の数は漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉と1、2を争う程の多さである。尚、名前の「俊作」は亀山千広が『探偵物語』の主人公・工藤俊作から取って名付けた[4]。
『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』では、当初杉並北署捜査資料室にいた[5]。当初は室井と警察幹部との約束では半年で湾岸署に戻ってくる事になっており、本庁は約束通り半年後に湾岸署に戻る辞令を出したにも関わらず、杉並北署でその辞令が書類の中に埋もれて忘れられ放置状態になっていた。後に青島が湾岸署に戻っていないことに室井が偶然気づいた事で、青島はやっと湾岸署に帰ってくる。だが湾岸署ではどの部署も青島を引き受けるのを嫌がり結局課長同士で押しつけあった結果、交通課が引き受ける事になるが、小学校の傷害事件の為にミニパトを走らせた為、警務課へ異動。更に小学校の傷害事件の捜査をした為、生活安全課へ異動。その後も小学校の傷害事件犯人を見つけ勝手な行動をとった為に地域課へ異動といろいろな課を回されたが、最終的には刑事課に戻ってくる。
『湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』では青島はアメリカ合衆国のロサンゼルス市警に一ヶ月の研修出張しており、登場するのは同作終盤のみである。
『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル』では、コンピュータ会社のサラリーマンだった経歴を生かして潜入捜査を行い、犯人を突き止めるといった功績を挙げたりもした。しかし、別の事件で犯人の女性に同情して匿っているのではないかと疑われた恩田すみれを調べるように命令されたが、それに逆らって本部へ情報を伝えなかった為、減俸処分になる。その際に警察庁監察官だった室井と大きな対立を生むが、『踊る大捜査線 THE MOVIE』で和解した。
『踊る大捜査線 THE MOVIE』では、副総監誘拐事件の犯人・坂下始の母親に包丁で腰を刺され重傷を負う。刺された直後は死んだのかと思われたが、実は3日間寝ずに働いていた為に疲れて寝込んでしまっただけであった。『THE MOVIE』における青島の「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きてるんだ!」というセリフは、映画のヒットも相まって流行語となった。
『踊る大ソウル線』の時点ではカナダのエドモントンに行っているため湾岸署にはいない(これは青島を演じている織田がこの時期世界陸上のスポーツキャスターを務めていた事に引っかけての事である)。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の前に起きた作中の世界のみに登場する潜水艦事件では、室井慎次の指揮でコンピュータ技師に扮して潜水艦「むつしお」内で起きた殺人事件を調べ、犯人逮捕に成功するも海上自衛隊に公務員職権乱用罪で告訴され、津田誠吾の弁護を受ける。映像作品では触れられていないが、シナリオガイドブックなどの公式資料によると青島は2002年に湾岸署を離れて警視庁総務部企画課の犯罪被害者支援室勤務となり、2003年に湾岸署に戻っている。この人事異動が潜水艦事件と関係があるのかどうかは不明である。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』では、序盤にSAT隊との演習の際に犯人役を務めたが、官僚達の見ている中、犯人役を務めながらSAT部隊全員をやっつけてしまうという前代未聞の不祥事を起こしてしまった為に、湾岸署の署員達全員が減俸処分にされてしまうという事になり、危うく近くにいた同僚達にリンチされる寸前であった。また、「もっとしゃきっとした事件は無いんですか」といった初心を忘れて事件をえり好みするような発言もしている。最後はこの事件での功績により室井と共に警視総監賞を受けるが、新たな事件の捜査の為にその授賞式をすっぽかしてしまう。
スピンオフ作品には登場していないが、変わらず湾岸署にいると思われ、『交渉人 真下正義』では、雪乃が真下とデートする為にすみれに当番を替わってもらったので、そのお礼に食事をおごろうとしたところ一緒について来たことや、『容疑者 室井慎次』では、「スリーアミーゴス」を通して「何やってんだ。我らの室井さんが」と発言している事など、その時点での動向が語られている。
2006年5月にオリコンが行った「男性が選んだドラマに出てくる憧れの主人公の職業ランキング調査」において「青島俊作 刑事」が第1位を獲得している。
青島のモデルとなったのは北芝健といわれている(踊る大捜査線#関連項目参照)。
劇中で吸っていた煙草はアメリカンスピリットで放映された当時に話題を呼んだ。[6]
[編集] 青島のコート
青島が警察官になったその日に購入したコートで、購入時に店の気さくな店主に安くしてもらったものである。それがあってか、青島は長年愛用している。「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」では、「THE MOVIE」で青島が刺された際に開いた穴の部分は綺麗に修繕されている。事件後はクリーニングに出された。ちなみに劇中で織田裕二が着用しているものは特注されたものでポケットの位置が一般に販売されているものとは違っている。
実際に米陸軍の放出品のコート(ユニオントレーディング(株)〈旧マキノ商事〉製のM-51コート:米陸軍で1951年に正式採用)である。肩にエポレット(肩章)があるところからもわかるようにカジュアルコートというよりは軍用コートで、ガンマニアの青島らしいアイテムといえる。また1960年代のイギリスで「モッズ」と呼ばれる若者達が好んで着用していた事から日本では別名「モッズパーカー(モッズコート)」とも呼ばれる。色はモスグリーンのものを着用。合理的な軍用コートらしく内側に中綿入りライナー(オプション)をボタンで装着できるようになっている(青島もライナーを装着し着用している)。また、「THE MOVIE 2」では、このコートは3着(うち1着は血糊を付けたもの)用意され、交代で着用されている(「THE MOVIE 2」公開時のプログラムより)。
「THE MOVIE2」公開時、フジテレビ公式踊る大捜査線サイトで青島コートのレプリカが販売された。コートの背中部分にはシルエット、織田裕二のサイン等が印刷されている。暖かいインナーは取り外し可能。類似品も出回っているが、数回にわたってユニオントレーディング(旧マキノ)からも復刻版が販売されている。サイン・シルエットが入っているのは初回限り。
余談だが、「踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル」では、犯人護送中に立ち寄った店が強盗に襲われた際、その強盗の1人が青島のコートと色・デザイン共に似た物を着ていたため、店に潜入した青島は隠れていた女性店員に犯人の仲間と間違われ、関節技をかけられる羽目になった。
[編集] 脚注
- ^ シナリオガイドブックなどの公式資料には青島の持っている資格として「特殊無線技師(乙種)」と記載されているが、「特殊無線技師」という名称の資格は実際には存在しない。なお、これと似た名称の「特殊無線技士」という名称の資格は過去に存在した。この資格は現在の「陸上特殊無線技士」等に相当する。
- ^ 少年時代の青島俊作が憧れていた架空の刑事ドラマ「デカ・ウオーズ」とそれに憧れていた少年時代(1979年とされる)の青島俊作を描いたシナリオが君塚良一の著書「裏ドラマ」に収録されている。
- ^ THE MOVIE 2の特番で述べられている。また、2007年1月27日『トリビアの泉 今夜復活踊る大へぇへぇ祭り!!』内にて放送された警護官 内田晋三の制作会議でも亀山千広が述べている
- ^ これもTHE MOVIE 2の特番で述べられている。また、「踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!完全調書 お台場連続多発事件特別捜査本部報告書」収録「第三取調室 踊る小道具辞典 青島俊作」P51にも記されている。
- ^ 青島俊作のTVシリーズ最終話から歳末スペシャルまでの経歴については、
- 「1997年3月に湾岸署から杉並署に異動し、同年12月に湾岸署に復帰した」とする公式資料(「踊る大捜査線 湾岸警察署事件簿」、「踊る大捜査線THE MOVIE シナリオガイドブック」など)と、
- 「1997年3月に湾岸署からまず(湾岸署に来る前までいた)練馬署の桜交番に異動し、同年8月に杉並北署捜査資料室に異動、同年12月に湾岸署に復帰した」とする公式資料(「踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!シナリオガイドブック」)
- 湾岸署に来る前の青島の勤務先が練馬署であった事(すべての公式資料で一致)。
- TVシリーズ最終話のラストシーンで交番勤務の青島が吉田のおばあちゃんに再会し、刑事になる前に貰ったお守りに効果があった事のお礼を述べているシーンがある為、1997年3月の時点には湾岸署に来る前にいた練馬署の交番勤務に戻ったと思われる事。
- 歳末スペシャルの当初青島の上司であった篠原浩三の所属が杉並「北」署の捜査資料室になっている事(すべての公式資料で一致)。
- ^ 葉巻たばこ人気、女性にじわり/鹿児島市 漫画「NANA」の影響も 南日本新聞 2006年12月21日(Web Archive)
[編集] 参考資料
人物設定などを収録した公式出版物
- 踊る大捜査線 湾岸警察署事件簿 (キネマ旬報社キネ旬ムック 1998年10月31日)ISBN 4-87376-505-6
- 踊る大捜査線THE MOVIE シナリオガイドブック(キネマ旬報社キネ旬ムック 1999年4月17日)ISBN 4873765129
- 踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!シナリオガイドブック(キネマ旬報社キネ旬ムック 2003年9月16日)ISBN 4873766028
- 踊る大捜査線研究ファイル(扶桑社文庫 フジテレビ出版、2003年5月30日) ISBN 4594039898
- 踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!完全調書 お台場連続多発事件特別捜査本部報告書 (角川書店 2003年7月) ISBN 4-04-853645-1
[編集] 関連項目
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